ウクライナ人が運営するDEEP STATEは5日「敵は週末に大挙してアウディーイウカの線路を横断し、砲撃を生き延びた一部の兵士が線路の西側地域に足場を築こうとしている。現在の圧力を考えれば線路を突破されるのは時間の問題だった」と報告している。
参考:Хроника специальной военной операции за 4 ноября 2023 года
参考:DeepState
参考:БУТУСОВ ПЛЮС
アウディーイウカの雰囲気はソレダルやバフムートの状況によく似ている
アウディーイウカ方面についてウクライナ人が運営するDEEP STATEは「戦場の状況に変化はなく、敵の前線部隊に大きなダメージを与えることが出来たものの主導権を握ったとは言えない。ロシア軍は全てにおいて数的優位に立っているため力を残している。今はミスをしないことが重要だ」と報告。
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ウクライナ軍がクラスノホリフカ付近の北方向で反撃に成功した。ロシア軍をクラスノホリフカの北西まで押し戻し線路の一部を奪還した」と言及しているため、数日前にロシア軍が足場を築いた「ノボカリノべ付近の突出部」のことを指している可能性が高いが、RYBARは具体的な場所に言及しておらず、これを裏付ける視覚的証拠も登場していないため前線位置の変更はない。
さらにRYBARは「ロシア軍は0505ルートに沿って前進を続けて『グルシェフスコゴ通り』に到達しつつある」と主張、グルシェフスコゴ通りとは「0505の先にあるアウディーイウカ市内に主要通り」のことだが、この前進を裏付ける視覚的証拠も登場していないため今のところは様子見だ。
video pic.twitter.com/s0xsWZSx8X
— German_Observer (@GermanObserver1) November 4, 2023
逆にウクライナ軍がコークス工場付近の線路沿いでロシア軍兵士を攻撃している様子=Ⓐは「コークス工場付近で戦闘が行われている」という噂が事実であると証明し、アウディーイウカ南部のロシア軍の掘ったトンネルによってウクライナ軍陣地が爆破された様子=Ⓑが登場している。
因みにウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「ロシア軍がアウディーイウカ方面での新たな攻勢準備を行っている。状況は危機的で新たな増援が必要とされている」と訴えているのが興味深い。

出典:Сухопутні війська ЗС України
ブトゥソフ氏は「新たな予備戦力を投入したロシア軍がまもなく攻勢を再開する。敵はアウディーイウカ自体を攻撃して南北からの突破を狙っている。但し、敵は防衛側よりも困難な状況で前進を試みているため我々よりも多くの損害を被り、戦術的に言えば依然として我々の方が有利だ。しかし度重なる攻撃の波によって我々の兵士が疲労し、到着した増援も部隊間の調整が貧弱で、効果的に組織化され統制が取れているとは言い難い」と指摘。
さらに「新たに編成された一部部隊の配備先には基本的な塹壕さえなく、敵の砲弾が降り注ぐ中、遮蔽物もない土地に塹壕を掘らなければならない」と述べ、同氏は数日前も航空偵察グループの写真を提示して「アウディーイウカ方面のロシア軍は前線に近い場所に土木設備を配備し、前線に予備戦力を安全に移動させるため素早く防衛陣地を構築していく。それに引き換えアウディーイウカの最終防衛ラインである線路沿いには何も構築されていない。10年間(9年+今回の戦争1年半)も時間があったのに何も対策を講じていなかった」と批判している。

出典:БУТУСОВ ПЛЮС
同氏は「ロシア軍とは対照的にウクライナ軍には土木設備が存在しないかのようだ。もしコンクリートで固められた塹壕や防御陣地が用意されていればアウディーイウカに現在のような危機は訪れていなかった」と指摘、侵攻前のアウディーイウカの状況は下記マップの通りで、ウクライナ軍の防衛ラインはアウディーイウカの南、ヴェルニョトレツキー、ニュー・ヨークを結ぶ線で構成されていたが、ロシア軍は1年半をかけて最も強固なアウディーイウカの南の防衛ラインを迂回して来た。
侵攻初期、マリウポリを守る部隊が脅威的な粘りを見せたため「街自体が強固な要塞」だと喧伝されたが、これはアゾフスタル製鉄所の地下に核シェルターがあったため成立した話で、ソレダルやバフムートの戦いでも「地下要塞がある」という主張が見受けられたが、そんなものは存在しない。
街が要塞と例えられるのはコンクリート製の建物や地下に旧ソ連時代の防空壕があるためで、アウディーイウカの南はE50沿いに建設された塹壕や防御陣地で強固な守りを維持しているが、ヴェルニョトレツキー~ニュー・ヨークを結ぶ線以降の側面は南と比較すると守りが手薄だ。
ロシア軍の包囲はじわじわと進み、クラスノホリフカ(今年3月頃に陥落)からアウディーイウカに前進してくることは当然予測されていたものの、ブトゥソフ氏の指摘=街を守る線路沿いに塹壕や防御陣地を建設(増強)しなかったという話が本当なら油断しずぎと言える。

出典:Сухопутні війська ЗС України
ただブトゥソフ氏は「追加の予備戦力、弾薬、スペアパーツの供給が行われ、敵の高い損耗率が今後も維持されればアウディーイウカの戦いは我々が勝つだろう。兎に角、現在ある防衛ラインを守ることが重要で、アウディーイウカは利用可能な全ての戦力と物資を必要としている」と述べており、この冬最大のホットスポットになることだけは確実だ。
追記:DEEP STATEは5日「敵はステポヴェ方向に圧力をかけ続けている。土曜日から日曜日にかけてロシア軍は大挙して線路を横断し、砲撃を生き延びた一部の兵士が線路の西側地域に足場を築こうとしている。現在の圧力を考えれば線路を突破されるのは時間の問題だった。さらにシェベルネ方向やトネネキー方向の状況はステポヴェ方向よりも遥かに困難で、敵は止まることなく毎日のように攻撃を続け、部分的に成功を収めている。敵はシェベルネやトネネキーに可能な限り接近し、予備戦力の支援を受けて集落自体を攻撃することが目標だ」と報告。
まだDEEP STATEの言及を裏付ける視覚的証拠は登場していないものの、この雰囲気はソレダルやバフムートの状況によく似ており、最近は本当にウクライナ軍にとってポジティブな要素がない。
関連記事:アウディーイウカの戦い、ロシア軍がクラスノホリフカ北の線路を突破か
関連記事:アウディーイウカの戦い、コークス工場制圧に向けてロシア軍が足場を築く
関連記事:アウディーイウカの戦い、ウクライナ軍はオプトネ北西の採石場を失う
関連記事:アウディーイウカの戦い、ホワイトハウスはロシア軍の攻撃が続くと予想
関連記事:アウディーイウカの戦い、街に通じる道路が砲撃を受けて困難な状況
関連記事:ウクライナ軍参謀本部、アウディーイウカ方面の攻撃を全て撃退したと発表
関連記事:アウディーイウカの戦い、ロシア軍がクラスノホリフカ南西の高台を占領
関連記事:アウディーイウカの戦い、クラスノホリフカ南西の高台を失った可能性
関連記事:ウクライナ軍、ロシア軍は損害を被っても狂ったように押し寄せててくる
関連記事:ザポリージャ州の戦い、大きな動きはなく南ドネツクと同様に前進が停滞
関連記事:南ドネツクの戦い、ロシア軍がポジション改善に成功して前線を維持
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
民間人もかなりいるみたいだし、さっさと降伏したほうが無難でしょうね。
降伏しないならしないで、市民だけはロシア軍に保護してもらう必要がある。ロシアが保護?という人もいるでしょうが、兵士でもない人間が一緒にいても無意味ですし、無駄死にが増えるだけ。ロシア軍の対応がどうなるかは分かりませんが、市民の中で希望する人がいるなら、手遅れになる前に行動したほうが良いでしょうね。ウクライナ軍がここから大逆転出来ます、というなら話は別でしょうが、それに付き合う必要は市民にはありませんから。
バフムートと同じで未だに残ってる市民は親露派か西部に行っても疎まれるから疎開を拒否しているんでしょうね。
それで今度はロシア軍に徴兵されて前線の弾除けにされるんですかね・・・。
戦争は地獄だな・・・。
徴兵年齢ならとっくにウクライナ軍に徴兵されてるので街には年寄りしか残ってない
年寄でも弾除けにはできるんじゃないですか?
まあ、ウクライナも総動員とはいっても若者全員が全員徴兵してるわけではないと思いますけど。
基礎知識ですが、ロシアは徴兵は戦場に送られないのです(現時点までは)。
ウクライナ東部の住民についは、この戦争が始まる前から、女子供は避難して男たちは皆が銃をとろうという風潮で専門学校生もピアニストも多くが民兵になったのです。
しかし、ロシアに併合後は、ロシアでは法律で徴兵はウクライナ戦争の戦場には送られないのです。
だから東部の住民が徴兵で戦場にでることはなくなりました。しかし、ウクライナ戦争前から戦っている民兵らは、ロシア正規軍に編入されて正規軍扱いなので簡単に退役はできなくなっていて気の毒です。
それなので、ロシア軍は志願兵中心です。航空と砲撃の優勢で、兵士の劣勢を補っています。
ウクライナ軍は一般人の動員がかなり強引で兵士は潤沢で、それがウクライナ軍の強さになっていました。しかし、2、3ヶ月前から強力な動員力に陰りが出てきた兆候があります。
うーむ、強いなロシア軍・・・。
ウクライナもあと1年くらい、潤沢な装備と支援で戦えれば、ロシア軍の損耗が限界値を超えて粘り勝つこともできたかもしれないが、その支援も最大の支援国のアメリカがあの調子だし・・・。
うーん、これは厳しいな・・・。
ロシアの損耗の限界値って見えてますかね?
当初数ヶ月で弾薬が尽きる、徴兵で反乱、外貨不足でデフォルト、散々言われましたが最近は話も聞かなくなりました。
旧式戦車や装甲車、その他火力の使用、囚人兵もウクライナが優勢であれば追い込まれたロシアとして笑えましたが、
実際には旧式装備も戦場に投入できるだけの体制が整っているということで笑えません。
燃料や火薬の産出と加工、食料や武器の生産はロシアが自力でできること、そしてその体制を経済成長の中でも整えていたプーチンの支持を強固にしている気がします。
功績を事実ベースでいけば、GDPと人口と所得と平均寿命を増やし、テロと凶悪犯罪と電力不足食料不足を減らし、財閥をいくつか潰して国を潤わせた人ですし(あくまで悪いことは抜きにしたら)。
ロシア自体を侵略しない限り世界とロシアの消耗戦が続くので、一部の企業以外はもう停戦で終わらせたいんじゃないでしょうか。
中国・インド・イラン・北朝鮮等と言った「アンチ・デモクラシー(反・民主主義)」国家からの手厚い支援が有る事も忘れてはいけないと思いますよ
> 最近は話も聞かなくなりました。
最近でも聞くけどな。
聞く話によるとむしろ酷くなってる。
武器も食糧も満足に寄越さず。
ウクライ人とはいえ、無差別殺害を強要してお前は人間の心を持ってるのかと言われた将官が怒って射殺したのをキッカケに乱闘になったと聞いた。
話が本当なら人数的にその将官は殴りころされたのかもしれない。
仰る通りと思います。
早い話が、援助国の国民を納得させるために、プロパガンダに乗せていたといういう事ですね。
新式・旧式に関わらず、戦車や装甲車は、自爆ドローンや対戦車ミサイルのトップアタックを食らえば破壊されてしまうので、旧式の軍用車両も使い方次第なんですよね。
例えば歩兵が、徒歩で無防備に歩くよりも、旧式軍用車両で移動した方が速度も上がります。
インドや中東など、中立を掲げている国は資源インフレを抑制しながら、兆円単位で儲けている国もありますからね。
ウクライナ援助国も、自国をインフレや経済制裁でボロボロにしていますから、自国を犠牲にして充分に支援したのではないでしょうか。
装備よりも人員や人材が圧倒的に不足していると思います。
ストームZを比較に出すのもなんですが、弾除けやウクライナの陣地に圧力を与える役割は果たしていましたし
アウディーイウカの過去記事ではウクライナ軍の増援に来た兵士が練度不足で連携も取れないという言及もありましたし
元々の作戦計画では、今頃マリウポリを占領している頃ですから。
ロシア軍の機甲部隊は西側装備のウクライナ軍に蹴散らされて壊滅、ロシア兵は塹壕を捨てて故郷へ走って逃げてるはずだったので。
作戦計画ではここに要塞を強化する必要は無かったんです。
ただ、ちょっとだけ、現実が想定と異なった、ということなんですね。
戦争ではよくある光景ですね。
優勢の見込みが見えてくると敵を過小評価し自己分析や準備を怠るのは古今東西見られる現象ですね。 限られた経験と根拠から「敵は弱い」と決めつけ自己を過大評価し破滅する。 ソ連を腐った納屋と評したヒトラー然り、キーウ侵攻の際のロシア軍然り。
何でも十全に用意できればいいですが、そうもいかないのが常だすからリソース配分ば大事ですよね
ウクライナとしては南部攻勢に全リソースをつぎ込む判断は至極妥当なものだったと思います
バフムト?あれはほら大統領閣下のご命令だから……
そういえば,貴重な反攻用部隊の1/3を小分けにして全戦線で威力偵察してすり減らし。さらに1/3を念のための予備にとっておいてから、1/3の戦力でトクマク目指して突撃して工程の1/10ぐらいのところで突破力を失って頓挫、という謎ムーブもありましたね。
ベストにベストを尽くす、しかし慎重には慎重を重ねた結果、兵力は小分けにして分散して全方位に活用すべし!
ゼレンスキーさんはこれに成功すれば古今東西の戦略書を全て書き換える偉業を達成出来ますね。
なんでそんなに侵略者のロシアを支持するの?
(まあ反米の裏返しだろうけど)
(だから、アメリカ支持のイスラエルがウクライナを攻めてたら、熱狂的なウク支持者になったんだろうけどさ)
ていうか、そこまでの悪意はなにに起因するの?
俺も人のこたあ言えないが、平日からこんな書きこんでるのを見ると、やっぱストレスたまってるの?
暇だから荒らすってやつもいたけど、あれも結局はストレスが起因だったしなあ。
関心がある。
戦力を分割して小出しにしてすり減らしていったのはウクライナ軍が自分で考えて自分で実行したことであり、ロシアは全く関係無いですよ。悪意も何も、ただの事実じゃないですか。
大体、古今東西の戦場から戦力の逐次投入事例を探し出し、そこにもののあはれを感じて人間の儚さに思いをはせるのは軍オタとしての嗜みですよ。
戦力の逐次投入はいけないと分かってはいる,分かってはいるけどやってしまう。
それが人間というものの弱さであり、軍事というものが理屈だけでは動かないという永遠の真理です。
いや、おまえも軍オタなんだろう・・。
迷惑鉄オタみたいのもいるし、それなりにバリエーションもあるんだろう。
このブログのこの記事には、そういうのが集まりやすいということで。
本当に申し訳ないんだけど
アンタが本職でもないのにソース不明の戦況分析して一国の長を皮肉ってるだったら、相当恥ずかしいぞ
オマケに、過去の戦争ならまだしも今現在進行中の侵略見て嗜んでるんだったら相当荒んでるし、勝手にミリオタの価値観決めつけないでくれよ
純粋に軍事的な評論や批判を志す方もいると思います。
それが表現によっては、ウクライナやロシアを応援している人を不愉快にさせることがあるのでは?
純粋に評論するなら新聞記事みたく事実の羅列と解釈をだけを言えば良いのでは ?
希望的観測とか願望とか事実とも思えない証拠なしの私的な解釈を入れたり煽ったりするから荒れるので。
むしろ、この程度の発言で「侵略者である筈のロシアを贔屓するなんて!」と憤慨してしまう辺り、あなたの方が特定陣営に肩入れし過ぎてるのではないですかね…
バフムトが奪われた際は反攻作戦という切り札があったので希望や士気も保てていたでしょうが、今回はそれが失われているので兵士のモチベーションは最悪のものになっているかもしれません。 加えてバフムトにこだわったということで軍内でのシルスキー大将の評価は低下。 劣勢になり軍全体の雰囲気が悪くなると戦争犯罪が横行する可能性が高くなるので、”清廉潔白なウクライナ軍”のようなイメージが崩壊し西側諸国に敗北やむなしのような空気にならないか心配してます。
>”清廉潔白なウクライナ軍”のようなイメージ
元々そんなものは戦地のどこにも無かったんですけどね
つくづくメディアって怖いよ…
信じる方も信じる方だと思う
側面の防御陣地すら作ってなかったらのなら、アウディーイカ後方も陣地化もされてない可能性があるな。
特に障害となる地形もなさそうだしここを抜かれると止めることが出来なくなるので時間稼いで後方に防御陣地を作りたいと考えてるのかも。
後方陣地すら難しいと思いますよ
記事で使われているアウディーイウカ周辺の地図のほぼ全域が砲撃、ロケット、ドローンの攻撃範囲内ですので
敵の攻撃を浴びながら陣地を構築しなければなりません
当然ロシアも動かない的を見逃すほどマヌケではないので、構築を始めるとすぐに攻撃してくるでしょう
そんな中で強固な陣地が構築できるとは思えませんし、間に合わせの陣地を作ったとしても将来の戦果報告に名を連ねるだけです
ドネツクと目と鼻の先に作ったアウディーイカの南の陣地はどうやって作ったの?
ロシア軍は同じ条件で塹壕や防御陣地をどうやって作ったの?
南の陣地がどこを指しているのは存じませんが、破壊のしやすさで言えば構築済みの陣地より構築途中の陣地でしょう。
だから今から作ろうにも難しいのでは?と言う話です。
またロシア軍と条件が同じと仰っていますが、私は違うと思います。
戦力はロシア軍が多い上に、損失許容範囲もロシア軍と違います。
ロシア軍が囚人兵か正規兵のどちらをどれだけ使って陣地構築をしているかは知りませんが、彼らは一度陣地を破壊しても新しい兵士を使って新しい陣地を構築するでしょう。
ウクライナ軍とロシア軍の弾薬量の差も比較しなければなりませんし、意識が北のゴミ山や工場に向いていれば南の陣地に対する攻撃も少なくなります。
いまだにロシアが砲弾で圧倒してると言うのか。
北朝鮮に2ヶ月分100万発恵んでもらったから今回の攻勢がかろうじてできたと見る方が客観的だと思う。
ロシアの言い値通り国内生産できたなら北朝鮮の靴を舐める様な屈辱外交はせんだろうに。
私は双方の砲弾数を知らないので正否は分かりませんが、北の靴を舐めたからこそ数的優位を保てた可能性もありますよ?
ウクライナに数十万の砲弾しかなければ北の100万だけでも優位に立てますから
恵んでもらったロシアを嘲笑するならウクライナに対しては抱腹絶倒してしまいます
もともとあのあたりはロシアが支援する独立勢力とバチバチに睨み、やりあっていた最前線であり
アウディーイウカ周辺もこの戦争が始まる以前から強化されていたので南側の防衛線構築はそのころのものでは(さすがに当時毎日砲撃でやりあうなんてことはないし)
逆に戦争が始まってからは最前線のこの街はロシアの圧倒的な火力による砲撃範囲内で、既設の陣地で相当よく防いでいたものの追加でさらに構築というのが難しかった可能性がある
前線のロシアの陣地構築に関しては、そもそもウクライナは重機狙うよりも前線の戦闘車両や兵士狙いたいのもあるだろうし
ロシア攻勢時はウクライナの火力の限界もあると思う(迫ってくる兵と車両の観測と阻止に手いっぱいで陣地の構築の阻止まで手が回っていない可能性)
陣地構築に関してドローン攻撃では重機狙うにしても嫌がらせくらいにしかならないし…
”ロシア軍の掘ったトンネルによってウクライナ軍陣地が爆破された様子”
素人考えですが、良くない流れに思えます。
ウクライナ側は、ロシアに遅れをとっていますね。
トンネルは止まらないでしょうから、今からロシア軍の進路の地下に
遠隔指令方式の爆薬を思い切り仕掛けておいた方が良いのでは。
おそらく、ロシア軍は市街地に入ればトンネルは止めるでしょうし。
バフムトと同じように数で押し切れると思っているでしょうから。
それは対抗坑道戦術というやつですが、塹壕の増設すら満足にできていないというのなら、坑道掘りに割くことのできる人員の余裕は望むべくもないでしょう。
ロシアによる坑道作戦は、豊富な兵力の使い道はなにもバンザイ突撃に限らないということを教えています。
動員組のロシア兵の装備ってどの程度なんだろうか?流石にak74位は使わせて貰えてるんですかね?防寒や食料は恵まれて無いらしいのは聞くけど
こう膠着した戦場だと砲火力がモノを言うから歩兵の火器はさして問題にはならなさそうではある。
ウクライナの郷土防衛隊の装備も余り恵まれてないだろうなぁ
イギリス国防省によるとロシア兵の主力兵器はシャベルです
現在シャベル持ったロシア兵にアウディーイウカは包囲されつつあります。
我々の税金が注ぎ込まれた西側最新式歩兵装備がシャベル以下だった事実に涙を禁じ得ない
そりゃそうだよなシャベルは塹壕掘れるし…
戦況を変えるゲームチェンジャーはF16でもATACMSでもなくシャベルの打撃に耐えうるヘルメットかもしれない
ドイツの先見の明に震える
イギリスの発信力は、いつの時代も流石ですね(棒)
ウクライナ戦争の戦訓は、シャベルが最強だった、イギリス国防省は結論づけるかもしれません…。
ウクライナの戦訓から英軍の伝統芸である銃剣突撃からシャベル突撃に戦術を見直すかもな
英国の報道関係者がバカなのではないと思います。戦後に周囲が冷静になったら、馬鹿な報道だと批判されることも承知で、戦略や作戦としてやっているのだと思います。
つまり、今まで英国政府は完全にウクライナ支持なんですね。英国のメディアもそれに同調してウクライナを偏向して応援する報道を意図的にやっているわけです。
イギリスはライフルの形をした鈍器を開発した。
一方ロシアはシャベルを使った。
自分で調達しろと言われているそうです。
戦場に転がってるロシア兵から調達するのですかね。
潤沢にありそうだ、宝の山だ。
真面目な話をすると、初期の動員と異なり装備は十分に行き渡っているように見えますね。
AK-12の新ロット生産も進んでおり、派遣前の訓練時点でそれらを支給されている部隊も確認されています。
最早、これまででしょうね……
恐らく対ウクライナ支援の減少がアウディーイウカ方面のウクライナ軍の防備や増援に影響を与えていると思います
先日、西欧がロシアとの停戦交渉を始めたと言う怪情報も流れましたが、ロシアが素直に停戦に応じるとは思えません
ロシアはウクライナを殲滅するまで戦争を完遂する覚悟を決めているのに西欧側が停戦話を出しているのが事実だとすれば、NATOは「停戦後、ロシアがバルト三国やポーランドへ御礼参りに来るのは止む無し」と考え、第三次世界大戦への覚悟を決めた様に感じます
殲滅と言うかウクライナ側が予想されるロシアの条件
・軍廃止
・NATOへの永久的な非加盟の約束
・ロシア系国民への政治的差別の撤廃
・現政権の退任、親露政権の樹立、数年間の選挙廃止(国内掌握のため)
・ロシア軍の駐留
上記の内容位を承認すれば、講話するんじゃないですかね。まあ、ロシアもかなり戦力損耗して、その穴埋めをするためにもっと要求する可能性もありますが、ウクライナという緩衝地帯、国家自体は残留させる可能性が高い。
あと、個人的にはNATOとロシアの衝突はあり得ないでしょう。仮にそうなったとしたら、核兵器が飛び交うだけで、通常戦力はあまり意味を成さないと思いますね。
そちらの講和条件を読みましたが……
「軍の廃止」と「ロシア軍の駐留」と言う時点でウクライナ側が飲まないでしょう
この講和条件だとロシア軍が駐留した後で「ウクライナ全土をロシア領に編入する」と言う条約破棄による征服ムーブも有り得ます
後、ロシア側は戦力損耗している様でも総動員令は発していない為、兵器はともかく人的資源はまだまだ残っています(人的損耗の大半は囚人兵や占領地のウクライナ人で有る事に注目すべき)
それと、個人的にはNATOとロシアの衝突は充分有り得ると思います
NATOはウクライナ支援で弾薬が払底しているので、ロシア側が核恫喝をしながらバルト三国やポーランドへ侵攻したら意外とロシアが勝ってしまうかも
もし今後ロシア軍がウクライナ全土を飲み込むほど勢いづくのなら、「軍の廃止」と「ロシア軍の駐留」も受け入れると思いますよ。
本土決戦派が大勢いた日本だって、最終的には受け入れました。
ロシアとしても西部の反露住民2000万人の相手をするのは骨が折れるはずで、その段階まで行けば両者が講和へと動く可能性は高いと思います。
また、NATOについてはそれ自体が核の傘であり、ウクライナと同じように核恫喝が有効だと考えるのは早計だと思います。
・軍廃止
・ロシア軍の駐留
これ等に関しては絶対に飲めないのは分かるので交渉段階では簡単に引き下げてくると思います
戦争に何らかの形でケリがつく時ウクライナ軍の職業軍人が元々の何割も残ってない=国防もままならないなら軍廃止に拘る旨みは無いので引き下げる代わりに西側による軍事支援の禁止か制限を条件に盛り込んでくるんじゃないでしょうか?
この戦争「ロシアがNATOの東方拡大を脅威に感じたから」始まったとされてますので東方拡大を止められなくてもウクライナ軍の弱体化で脅威じゃなくなればロシア側の不安は実質解消されると思うのです
NATOに入れるかどうかはNATO次第ですね
新しく投入される部隊がこれまで通りの所謂二線部隊なのか、南部から引き抜かれる部隊なのかは気になるところです。
そういえば、ロシア軍は人海戦術で戦ってるとは聞きますが、損失ペースが高い現状では攻撃が持続できない可能性があるかなと。そうなると、人海戦術はもしかすると限定的なのかなと気になってます。ロシアの囚人自体は2021年で50万人いるようですが、2年かけて戦争で使ったら流石に人が足らなくなる気もするんですよね。(だからこそ懲罰部隊にもなってるのでしょうが…)
アウディイウカの中心市街への突入準備が整えば、やはりここでもロシア軍の精鋭部隊である空挺軍の赤旗親衛空挺師団が迷わず投入されるのではないでしょうか。
バフムトでもそうでしたし、ザポロジェ州のロボティネでもそうでした。ウクライナ軍の方が西側装備の精鋭部隊の生き残りをロボティネから引き抜いて、アウディイウカの郊外に投入している以上、ロシア軍の方も空挺軍の精鋭部隊にザポロジェ州の守備をいつまでもやらせておく理由はありません。
確かにロシア軍は懲罰部隊や、ワグネルのような民間軍事会社の部隊も使っていますが、それらの部隊は決して主力や精鋭ではなく、そのへんを勘違いしたためにプリゴジンは死んだのです。
アウディイウカを攻撃するロシア軍は坑道作戦、地中爆破の戦法を取っているようですが、これはまさに旅順要塞、映画の
「二百三高地」
東鶏冠山永久堡塁だったかの地中爆破を彷彿とさせる作戦です。十七世紀フランスのヴォーバン元帥の工兵戦術です。
アウディイウカを攻撃するロシア軍の坑道作戦は理に叶っている(と言うか、要塞及び塹壕陣地攻略の常道)と思いますが、21世紀の現代に日露戦争やWW1の戦術が多用されているのを見ると冷戦後の西欧軍隊が追及していたネットワーク戦・軍隊のハイテク化は長期戦に向かないと言う点で張り子の虎に過ぎなかったなと痛感します
この戦争が終わったら、ドローンの様な消耗戦に向いている器材は例外としても軍隊のハイテク化やネットワーク戦の開発についてはかなりのブレーキが掛かるのは確実ではないでしょうか
ロシア軍・ウクライナ軍共に、塹壕掘削車両を使用していますが。
旧ソ連の備蓄がある分、ロシア軍の方が塹壕掘削車両などを多く所有しており、作戦に使用しているという事でしょうね。
アウディーイウカの想定防御正面が、そもそも南であった事は、ドネツの分離独立勢力と対峙していく上では合理性があります。
ロシア軍が、アウディーイウカの防御正面を迂回包囲する作戦行動は、一定の合理性があるように見えます。
アウディーイウカのコークス工場は、マリウポリ製鉄所にコークスを販売しており、ウクライナ東部の重化学工業を支える柱の一つだったんですよね。
アゾフ海へのアクセスも遮断されていますから、ウクライナ東部の重化学工業は厳しいと思います(ロシアと戦い続ける訳ですから、戦後も民間投資は集まらないでしょうね)。
冗談はさておき、ロシア軍が1年半前からアウディーイウカ周辺の迂回行動を続けていたという事実は、当時からこのように長期の攻略戦を計画していたという証拠であり、逆に言えばロシア軍であれど正面からの要塞攻略は諦めざるをえないと早い段階で結論付けていたということです
対して西側諸国を含むウクライナ陣営がその現実を受け止めたのは南部攻勢失敗を経験してようやくであり、これまでの何度かの攻勢でヘルソンやクレミンナでロシア軍の陣地にぶち当たってきたにもかかわらずそうなのですから、分析能力に疑問符がつくと言わざるをえません
弱兵ロシアというプロパガンダの自家中毒に陥り油断していたのでは?
例えばよくロシア軍の汚点扱いされるストーム部隊ですが、アメリカ軍の中にも歴史上彼らに近い部隊が存在しました
かの有名な第442連隊です
悪しざまに言えば、彼らは収容所に入れられた日系人を肉壁として使い潰した非道な部隊と言えるかもしれません
しかし歴史上の一般的な彼らの評価は激戦地に勇敢に突撃していき多くの死傷者を出しながら多くの栄誉を得た最強の戦闘団というものだと、今日の私たちは知っています
ストーム部隊も同じです
彼らは確かに囚人部隊ですが、砲弾の餌にされるだけの肉壁ではありません
多くの激戦地に投入され、多くの死傷者を出しながら、多くの経験を積み、多くの栄誉を得た、強力な部隊です
そういうところを見誤るとどんどん戦場が見えなくなります
ストーム部隊をWW2で例えるなら赤軍のタンクデサントでしょうな
タンクデサントと言えば一作戦当たりの死傷率25%以上と言われる非人道的消耗品と近接戦闘での大活躍を併せ持った部隊ですが
寸土が得られるなら兵士の命なんてどうでも良いというソ連の価値観の上では至極効率的で合理的なコンセプトです
そして21世紀のロシアもソ連時代と変わらない価値観というわけで、この変わらない価値観が今戦争の最大の驚きであり発見だったわけです