ポーランド国営放送の番組に出演したシンコフスキEU問題担当相は「ウクライナのとった行動が世論に悪影響を及ぼしており、支持を失えば支援継続が難しくなる」と警告、政府高官が実名で「穀物輸出問題がウクライナ支援に影響を及ぼす」と踏み込んできたのは初めてだ。
ポーランド政府の高官が実名で「穀物輸出を巡る問題がウクライナ支援に影響を及ぼす」と踏み込んできたのは初めて
EUはウクライナ産穀物(小麦、トウモロコシ、菜種、ヒマワリ種など)の輸出禁止措置を解除したが、ポーランド政府は「ウクライナ産農産物が国内市場を不安定にさせることを容認できない。我々は隣国を支援すると同時に自国の農家も保護しなければなない。もしEUが輸入禁止措置の延長に応じないなら独自の輸入禁止措置を導入することになる。この措置はポーランドとウクライナの農業問題が解決するまで有効だ」と発表し、ウクライナのシュミハリ首相も「WTOに提訴することになるだろう」と応戦。
最終的にポーランド、ハンガリー、スロバキアは再び独自の輸入禁止措置を導入、これ受けてウクライナもWTOに3ヶ国を提訴、ポーランドのドゥダ大統領も「あらゆるもにしがみつく溺れた人間のようにウクライナは振る舞っている。我々はウクライナを助けても、我々に危害が及ばないよう自衛する権利がある」と述べて注目を集めていたが、ポーランドのEU問題担当相を務めるシモン・シンコフスキ氏は19日「我々はウクライナ支援を継続したいと考えているが、そのためにはポーランド人の支持がなければならず、この支持を失えば支援の継続は難しくなる」と警告した。
シンコフスキ氏はウクライナによるWTO提訴について「我々は農民の利益について絶対に譲らない。ウクライナのとった行動は我々にとって印象に残るものではないが、ポーランド世論には一定の印象を与えている。これは世論調査やウクライナ支援継続を支持する世論レベルを見ればわかる話で、ウクライナのとった行動はウクライナ自身に悪影響を及ぼしている。我々はウクライナ支援を継続したいと考えているが、そのためにはポーランド人の支持がなければならず、この支持を失えば支援の継続は難しくなるだろう」と指摘。
ウクライナのとった行動とは「農民の利益を守るポーランドの行動をWTOに提訴した」という部分で、この行動はウクライナ支援を熱狂的に支持していたポーランド世論に良い印象を与えておらず、このまま問題が悪化すれば「政府のウクライナ支援」も支持を失い、これまで通りの支援を継続するのは難しくなる=支援規模の縮小もしくは打ち切りに繋がるという意味だ。
ポーランド政府の高官が実名で「穀物輸出を巡る問題がウクライナ支援に影響を及ぼす」と踏み込んできたのは初めてで、8月上旬からポーランド側の言葉はどんどん刺々しいものになっている。
追記:ウクライナの農業評議会は「輸入禁止措置を導入したポーランド、ハンガリー、スロバキアに断固した措置を講じろ」と政府に要求。
追記:ゼレンスキー大統領も国連総会の演説で「穀物問題で欧州の誰かがモスクワの手助けをしている」と発言、これについてポーランド政府の報道官は「ゼレンスキー大統領の言葉がポーランドを指していないことを望む」と述べた。
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※アイキャッチ画像の出典:Денис Шмигаль Прем‘єр-міністр України
侵攻から一年半経過しロシアがウクライナ全土を制圧する見込みが消えた以上、このまま膠着して停戦したとしても緩衝地帯は維持される。各国手仕舞いの建前を探し始めているのでは。
自分も、この考え方に全面的に賛同します。
どうですかね。
今回の穀物輸出問題について、ロシア海空軍による黒海の西側の不安定化が背景にある以上、少なくともクリミア半島までを緩衝地帯に含めるモチベーションが各国に生じてしまっているのでは。
それまでは手仕舞いとはいかんでしょう。
問題なのは、各国が手じまいしてもプーチンは停戦しない可能性が有る事ですね
プーチンの目的は「ウクライナの殲滅」ですから、逆効果の可能性が有ります
それは別に何の問題にもなりませんよ
ロシアの占領地域がNATOに近づくのはNATOの不利益ですがロシア国境近くで僅領を争い続けるのはNATOの不利益には繋がらないからです
勿論ウクライナが押されるようなら支援は強化しましょうがね
>プーチンの目的は「ウクライナの殲滅」
これが本当なら、最初っから首都キーウは焼け野原か更地にしてるのでは?
そういった行為をしていない時点で(どこまで攻める気だったかはともかく)統治をするつもりはあったと思いますよ
侵攻当初は半ば凱旋に近いような形で侵入したので、本気で一部の”ナチ”を殺せばパンと花束で迎えられると思っていたんでしょうね。
ただ侵攻後数か月してからのロシア政府やチャンネル1のコメンテーターの発言を見るに、民族浄化も厭わなそうです。
現時点で停戦しても、ロシアは装備弾薬の集積と消耗した部隊の再編成を終えればまた攻撃するだけでしょうね
今朝、ポーランド側がウクライナ人難民に対する援助停止を示唆した際、「何れこうなるんじゃないか?」と思って会社へ出勤して、夕方帰ったらもうこの話が出ていて戦慄した。
この分だと、ポーランドはウクライナが負けてもロシア相手に戦う気満々なんですかね?(単なる感想)
そんな極端な事言ってもな
プー珍がほくそえんでるぞ
小麦から火薬を精製する技術を研究して来年のイグ平和賞を
??「水と空気と石炭があれば火薬は作れるナリよ」
「黒海艦隊を潰して航路を解放すれば解決する」
という形に落ち着いたりして
落ち着いたりして、というかさっさとそういう結論に落ち着いて欲しいっすよ…
またぞろ「掃海部隊を派遣しまあす」とかいう某国が出てきそう。
「他国の支援に自国の運命を賭けるリスク」
を体現した憂鬱な実例ですね
「支援切るぞゴルァ」
「すいません許してください!何でもしますから!」
となりかねない
ん?今何でもするって
ポーランドは、ウクライナ向けの各種軍事物資、備蓄拠点や鉄道積み替え拠点、各種のロジスティクスを提供しているわけですからね。
ポーランド世論が、物資の通過・集積を認めなければ、ウクライナ軍のロジスティクスは即座に破綻します。
ウクライナの気持ちも理解できるのですが、大局の為(戦争勝利・支援継続)に矛を収める事は出来ないのでしょうかね。
ポーランド始め周辺国からの支援こそが今のウクライナにとって国家存亡の生命線なのに、何やってんだかという感じだね。
WTOへの提訴もしばらくの間は「検討する」に留めておけばいいものを。
難民支援だって、最初から周辺国が拒否してたら今頃西部は悲惨な状況だったろうに、解決の見込みの無い穀物輸入問題なんて天秤に掛けるまでも無いと思うが。自分らにはわからないあちらの政治的力学があるんだろうか。
日本からはぜひ「検討」と「遺憾の意」のノウハウを供与したい。
ウクライナも「対価」を支払ってますよ、文字通り血を流しながらロシアに抵抗してるので。
>>日本からはぜひ「検討」と「遺憾の意」の
>>ノウハウを供与したい。
この兵器は日本が独自開発した大変高度かつ使いこなすには数十年の修行が必要になりますから、供与されてもマスターできる国は無さそうです。
仰る通りですね。
ウクライナの穀物問題は、海路を使えない時点で、プランBは有り得ないわけです。
海上輸送と陸上輸送では、資源のような大量汎用品に関しては、急に代替する事はロジスティクスの面から不可能です。
ウクライナは、ほぼ無料提供の前提で、皮算用しているのでしょう(物流投資・陸上輸送コスト・保険コスト・船舶のスポット運賃を負担すれば赤字になります)
遺憾砲は強力ですからね。
大局の為に(戦争に勝つ)、こういう時こそ、遺憾砲を使って欲しい物です。
>日本からはぜひ「検討」と「遺憾の意」のノウハウを供与したい。
二国間での農産物輸入・通過におけるルール作りと合意(とEUからの補助金)が成立すれば、という立場のルーマニアとブルガリアも品目次第で輸入や通過の禁止を使い分けているので、この二か国は違うと考えると思わぬ落とし穴となります。
元々ウ国産のヒマワリの種は欧州に大量に輸出されていたとはいえ、輸送コストを含めた費用対効果を考慮して他作物からヒマワリの種に切り替える動きがウ国農業界の一部に見られるのは、ブルガリアやルーマニアとの摩擦を劇化させるのでどうにかしたいところではありますが。
長期戦になったらロシア軍はどんどん劣化しウクライナ軍は質、量共に有利になるっていう言説をちょくちょくYouTubeとかで見かけるけどやっぱり支援国の負担がでかすぎる。 難民問題と穀物問題を抱えながら、脅威が低下したロシアに対してそこまで費やすべきなのかと言われればそりゃ支援反対の声は大きくなる。しかしロシアに勝ち逃げさせてはならないのが難しいところ。
負担が大きいって話に理解を示す人って多いけど
帝国主義が復活する世界になるよりは遥かに安上がりだろ
脅威が低下したって話も、今停戦したり膠着状態が続いたらロシアは何とか再軍備して侵略を再開するだけ
まともな国じゃないんだから諦めるわけがないし、経済がいくら終わっても再軍備を必ずする
逆に、「帝国主義を復活させない」ためのコストがあまりにも高額すぎて、理想と現実の乖離で、みんな、そんな額、支払えないんじゃないですか?
>負担が大きいって話に理解を示す人って多いけど
>帝国主義が復活する世界になるよりは遥かに安上がりだろ
確かにそうなのかもしれませんが、『帝国主義の復活』で
幾らの防衛費が追加で必要だと見込まれて、それが現状及び
今後の支援額と比べてどの程度高いのかが庶民の多くには
見当が付かないので仕方ないのでは?かくいう私もそうなので、
信憑性の高い試算があれば紹介していただけると助かります。
>まともな国じゃないんだから諦めるわけがないし、
>経済がいくら終わっても再軍備を必ずする
そもそもロシアが経済規模に比して異常なまでに長く戦えているのは
ソ連時代から今日までの約100年分の備蓄兵器を食い潰しているから
という要素が大きい訳で、多めに見積もって侵攻開始時点の50%が
まだ残ってるとしても、開戦前に近いだけの軍備を再度整えるのには
単純計算で50年弱、死ぬ気で頑張っても30年くらい必要になるのでは?
購買力平価で見ると、ロシアは日本と僅差の5位ですよ(中、米、印、日、露、独…【世銀2022】)、もちろん半導体等国内調達が難しいものはあるでしょうが、ロシア軍備については世界有数の生産調達力を持っていると考えた方が実情に近いですね。
〜Top3は他を大きく引き離しています
〜ウクライナは約50位と健闘。イスラエルと同程度
「購買力平価」という単語の意味を一応検索はしてみましたが、
良く分からなかったのでとりあえず「為替レート」という意味で
解釈させていただきます(違ってたらご免なさい)。要はロシアは
世界的に見れはそれなりに金持ちの国だとおっしゃりたいのだと
思うのですが、働き盛りを大量に戦死(当然熟練兵や各分野の
技術者も少なからず喪失)させ、国際的な信用も失墜し厳しい
制裁下に置かれる中、とりあえず資源を売った金だけあっても
兵器製造に時間がかかるのでは?それとも失業者対策をしたい
習近平に頼んで、大量の中国人を期間工として軍需工場に派遣
してもらうことで(品質はともかく)数だけは揃えるのですか?
解釈が違います。正確には購買力平価ベースのGDPですが乱暴に言うと為替影響を排除したGDPです。GDPは各国内の材の生産量ですから、原料の輸出入とか、各国の得意分野(サービスに強いとか、ある分野の生産に強いとか)を考慮しなければ、国内生産力に比例すると推定できます。(金持ちとは違います)
つまり、ロシアが備蓄兵器を食いつぶしていることには同意しますが、撃っても撃っても無くならないミサイルに代表されるようにロシアの兵器生産力はみかけの経済規模より遥かに大きい訳です。「経済規模に比して異常なまでに長く戦えている」のではなく、経済規模に見合った力任せの戦い方をしていると見るほうが自然でしょう。
〜ウクライナが経済規模を超えて、援助や戦い方の工夫で良くやっている、とも言えます、
申し訳ありません、すぐ下の( ゚Д゚)さんへの返信になります
解説ありがとうございました。
この件に関しては双方留まることを知らないようですね。
今度はポーランドのモラヴィエツキ首相が「このままウクライナが争いを続けるなら農産物の禁輸品目を増やす」と警告しました。
なぜポーランド(及び東欧の国々)はこれほど農家の利益にこだわっているのか?と疑問に思う方もいるかもしれません。
Euro stat(欧州統計委員会)のHPの資料によると人口3800万人のポーランドの農業に関わる労働者数は2010年時点で”380万人”であり、”全人口の10%”に相当する数字です。日本は一億2000万の人口に対して2020年時点で130万人程度(全人口の1%程度)であることを考えればどれほど多くの農業人口が票田となっているかがわかります。
情報ありがとうございます、農業従事者の割合はとても重要な観点ですね。
投票権者は大人、家族・親戚・友人に農業従事者(投票に影響を与える可能性がある)
ポーランド政府が、農業問題で絶対に引く事ができない背景ですね。
おっしゃる通り約人口の10%もの農業従事者がいれば家族親戚友人にほぼ確実に農家がいることになり、彼らが苦境に立たされているとなれば国民的な怒りに発展することは容易に想像できますね。
リンク
こちらが欧州統計委員会のポーランド農業の統計です。
EURO STATには今年3月に農民党(BBB)が地滑り的勝利をしたオランダのデータもあります。先進的な農業とされているオランダのデータと東欧諸国のデータを比較するのも面白いかもしれません。
リンク
オランダの「農民反乱」についてはこちらのキヤノングローバル戦略研究所のコラムが簡潔にまとまっています。
ポーランド与党PiSの支持基盤の一つが農村部居住者ですから
総選挙一か月の状況、発言が過激化するのはむしろ分かりやすいと思います
国内の農産業維持のために、頭のおかしい国が隣国になるリスク犯すのは、流石に判断がアンバランスじゃない?
軍事予算に何兆円も注ぎ込む判断と、隣の友好国が滅びうる判断を並行して進めるのは、そうしたくなる気持ちはわかるものの、ちょっと理解できない。
それはあなたがポーランド農家ではなく、また彼らからの票を必要としてないから言えるのだと思いますよ。
国連とかが輸送費負担で買上げて、飢餓が発生した国に放出とかになるのかね。どうなるにせよ拗れるだろうけど
関税かけりゃ済む話だと思いますが、EUは域内だけでなく域外からの輸入にも関税を掛けられないのでしょうか?
WTOルールでは緊急避難的な関税はOKだった気がするのですが…
ウクライナ戦争が始まって以降、EUはウクライナからの各種輸入に関税含む防衛措置の撤廃(これは少々行き過ぎで合法・違法問わず各種優位を作り出してしまいましたが)を行っていますし、そもそもDCFTAの締結で戦前から農産物の大半は関税を排除されていました。
緊急避難的な輸入停止もEUとして既に行いましたが、解決の目途が立たないまま期限切れを迎えたのでこうなっています。
そうだったのですね。解説ありがとうございます。
ただ、やっぱり関税が一番の解決策のような気がするんですよね。
所詮、人が作ったルール、課題があれば変更するのは当たり前だと思います。
仮にEU東西の意見の相違やウクライナとのCDFTA,違法輸入問題を一切考慮せずに関税を実現したとして、ウクライナ産農産物の輸送コストや東欧の輸送インフラ圧迫問題は解決されていないため、それはEU内にとっての火消しであってウクライナにとっての問題解決とはなりません。
世界中にロシアと戦ってさえいればウ国の経済,政治は傾いても構わないと発信したいのであれば、話は変わりますが。
個人的にはEUがそこまでウ国に譲歩する義理はないと思っていますけどね。他国を批判してまで(穀物輸入含む)支援に前のめりであったPiSは別としても。
やっぱり、黒海の海運を復旧させるか(ロシアの干渉/攻撃の排除)、
黒海をパスする輸送ルートの確保をすることが必要では。
それと、穀物の売買で買方を選ぶべきでは。
売却時にどこで売っても、欧州に戻されれば一緒でしょうし。
ポーランドはウクライナに莫大な支援をしている。ウクライナはポーランドの支援を継続して享受したいのならば、ポーランドの国益やポーランド国民の世論、ポーランド政府やポーランド議会(特に与党)にも気を使うべきだった。戦争でどれだけ軍が強く、果敢に奮戦しても外交でしくじれば良い未来は望めないのは歴史が証明している。ウクライナはポーランドの強硬姿勢を、来月15日の総選挙対策でそれが終われば問題が沈静化すると過小評価しているように思う。WTO提訴のような手段ではなく妥協案を提示して譲歩の姿勢を示した方が良かったように思うが大丈夫なのだろうか…
ウクライナは文字通り「血を流して」ロシアと戦ってる訳で、それが無くなれば今度は自分達が血を流す羽目になりかねないからウクライナを支援してるんじゃないの?と思いますけどね。
ウクライナが穀物輸出に拘るのも戦時下でもなんとか経済回すためですし。
ロシアが隣国になるかもしれないリスクより、ウクライナのせいで(とあえて言ってしまいますが)収入が減ったと考えるポーランド農家のほうが、与党にとっては強烈な圧力になるというわけですね
もし仮にポーランドが徴兵制を維持していたならもう少し農民の反発は小さいとは思います
現状前線グダグダの様子を見るとこの戦争はまだまだ年単位で続くことに間違いないし、不謹慎ですが二次大戦ソ連軍の動員倍率を基にウクライナの現人口で計算すれば残りの動員可能人口はザックリで500万強、これを全部ロシアにすり潰してから「次はポーランドだぞ」って言われてもピンと来ないから、ポーランドの農家と関係者たちにとってすでに経済不況に陥っている現状を改善することは優先度高いのではないでしょうか
>ゼレンスキー大統領も国連総会の演説で「穀物問題で欧州の誰かがモスクワの手助けをしている」と発言
ひどくね?
ポーランドが怒るのは当たり前だよなあ?
ウクライナ国内向けのアピールなんですしょうか?
国連総会という世界的な場で、支援国を批判するような発言は、デメリット大きいと思います。
日本を含めて、支援国はウクライナの発言を見ており(報道されますからね)、当然ポジティブな印象は得られないですね。
民主主義国家の国家関係のジレンマですね。
独裁国家同士なら、ロシア・北朝鮮のようにいくらふだん塩対応だったのに、コロッと都合の良いときには蜜月関係を演出するのも容易なんですが。
これはあれだな。EUという枠組みの中で穀物が安くなることは歓迎の西欧と、穀物輸出が大きなウェイトを占めるのでそれを看過できない東欧の対立ですな
EU内でこの手の問題があればEUご自慢の裁判で解決するのですけど、EU外が絡む問題には無力
EU側の言い分も分からなくはないんですよね。
何十兆円にものぼる支援を無償で受けている手前ウクライナはEUの意向を完全無視もできない。
戦争がまだ当分続きそうですしお互い歩み寄る姿勢が必要だと思います。
EU全体としては域内での物流の自由化と域外からの農産物の流入は反対していません。
だからこそ、ポーランドの輸入規制も9/15までと区切り、延長は認めなかった。
ただ、各国とも農業事情と言うものは大きな内政問題なので、ポーランドの言い分も受け入れて
「建設的な妥協を目指せ」と言い続けてるわけでしょう。