欧州関連

アルツァフ共和国、軍の武装解除や解体を受け入れる停戦案を承諾

アルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ地域)は19日「果敢に抵抗したもののロシア軍が提案した停戦案を受け入れる」と発表、どうやら「アルツァフ共和国軍の完全な武装解除と解体」や「ナゴルノ・カラバフ地域に住む住民の再統合」で合意したらしい。

参考:Karabakh authorities accept Russian peacekeepers’ proposal to cease fire
参考:Ստեփանակերտն ու Բաքուն համաձայնության են եկել ժամը 13:00-ից ռազմական գործողությունների ամբողջական դադարեցման շուրջ

軍事的な打開が見通せないため、アルツァフ共和国の決断は現実的な判断だと言える

Le Figaro紙の副編集長は「明日の安全保障理事会までアルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ地域)の兵士がアゼルバイジャン軍の火力に耐えられるかどうか分からない。直ぐにでもフランスやEUが制裁を持ち出して圧力を加えないと民族浄化が起きるだろう」と警告していたが、アルツァフ共和国は19日「果敢に抵抗したものの我々にも損害が発生し、敵に重要な拠点を奪われてしまった。そのためロシア軍が提案した停戦案を受け入れる」と発表した。

出典:Google Map 管理人作成(クリックで拡大可能)

アルツァフ共和国は声明の中で「アゼルバイジャン軍の攻撃意図はアルツァフ共和国を分断して回復不可能ほどの損害を与えることで、我々の兵士は2日間に渡って果敢に抵抗し、戦力的に数倍優れる敵に大きな損害を与えたが、残念ながら我々にも戦死者と負傷者が出ている。さらに敵は我々の陣地、戦略的に重要な高地、交通の要衝を占領した。戦争を止めるための国際的な取り組みも不十分で、これらの要素を加味してロシア平和維持軍の指揮官が提案した停戦案を受け入れることにした」と述べているが、停戦案の中身については何も明かしていない。

アルメニアメディアは停戦案の内容について「アルツァフ共和国軍の完全な武装解除と解体、ナゴルノ・カラバフ地域からの重装備や武器の撤去、ナゴルノ・カラバフ地域に住む住民の再統合で合意し、20日午後1時に全ての軍事作戦を停止する」と報じており、この内容が事実ならアルツァフ共和国側は「戦闘を続けて無意味=アルメニアは不介入を決め込み安全保障理事会まで粘っても事態の打開はない」と判断した可能性が高く、これまで拒否してきたアゼルバイジャンの主権と統治を受けれいると決断した格好だ。

恐らく本決断はアルツァフ共和国にとって不本意なものだと思われるが、軍事的な打開が見通せないため現実的な判断だと言える。

追記:9月21日にナゴルノ・カラバフ地域に住むアルメニア人の社会復帰=アゼルバイジャン統治への再統合について協議が行われるらしい。

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※アイキャッチ画像の出典:Diana Khachatryan/CC BY-SA 4.0

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コメント

    • 灰色の猫
    • 2023年 9月 20日

    早めに決着がついて良かったと安堵する一方、このやり方を認めていいのかとも思う。何も知らない外野の素人ではありますが。

    9
      • 古銭
      • 2023年 9月 20日

      戦争そのものを厭う気持ちであれば否定は出来ません。
      しかし民族を大義名分にした上で他国に攻め入り、関係のない領域まで含めて実効支配を行い、取り返される段になれば話し合いで解決しないのは問題だと訴え、合意した内容は各種問題があるのでと履行を数年,数十年と避け続けるやり方を認めるかどうかですね。

      68
        • ほんへ
        • 2023年 9月 20日

        結局アゼルバイジャンの行動に正当性がないの以上にアルツァフに正当性がないのがこの顛末を招いたわけですしね
        思うところはあれども庇う気にもなれないところ

        17
          • ななし
          • 2023年 9月 21日

          アゼルバイジャンの行動に正当性がないならウクライナの行動にも正当性がないことになっちゃいますね

          5
      • nanashi
      • 2023年 9月 20日

      アルツァフ共和国成立時にそこに住んでいたアゼル系住民を追放してるから、一方的な被害者とも言えないのがねぇ

      32
        • 古銭
        • 2023年 9月 20日

        そもそもその地域は国際的に認められたアゼルバイジャン領なのですが。

        39
          • nanashi
          • 2023年 9月 20日

          そもそもその地域は殺し殺され、略奪され、略奪し返しの煉獄なので
          アゼルバイジャン側がやらかした歴史もありますし、単純な正邪で分けられないからこその悲劇だなと

          26
            • 名無し
            • 2023年 9月 20日

            直近30年ぐらいでアルメニアが行ったアゼルバイジャン系住民の追放、ジェイノサイドは単純な正邪で分けられますし悪として断罪するのに歴史がとか大昔の事は関係ないですよ

            16
            • 古銭
            • 2023年 9月 20日

            単純な正邪で分けられないのであれば尚更、法や合意で治める以外にないでしょう。そこで武力を選ぶのも自由と言えば自由ですが、アルメニア側が(ロシア帝国崩壊後から幾度となく)武力を選んだ結果が今では。

            感情の問題を否定する意図はありませんが、現実は常に目の前にあります。アルメニア領であったのが軽く千年以上前であり、どこかの国と違って数千年越しの権利を実現するだけの力はありませんでした。結果として国際的に侵略側とされています。

            13
            • baru
            • 2023年 9月 20日

            進撃の巨人で、恋人を殺されたコックが「知るかよどっちが先とかァ!」って叫んでたのを思い出しますね

            6
    • 拓也さん
    • 2023年 9月 20日

    これって多少なりともロシア軍はこの方面で影響力を保持してるってことなんですかね? まあ想定よりも丸く(?)収まったのでよかったです。今後も注視しなければなりませんが。

    3
      •  
      • 2023年 9月 20日

      アゼルの後ろにいるトルコがプーチンの顔を立てたって感じなんでしょうね。
      ロシアの影響を無視できるレベルまで弱まったからこそ今回の侵攻だったわけで…

      30
        • 古銭
        • 2023年 9月 20日

        元々ロシアはナゴルノ・カラバフ問題において(反露政権樹立時以外)アルメニアを支持していないですし、先の紛争も露に余力があった20年であることを考慮すればあまり関係ないと思います。影響力ではなく友好関係で見た場合も市民契約党よりアリエフ家の方が対露関係は緊密ですし。

        15
        •  
        • 2023年 9月 20日

        なんでもかんでもロシア下げに結び付けなくていいよ

        7
          • りん
          • 2023年 9月 20日


          ロシアの影響力低下が原因の一つなのは事実でしょ。
          元コメがロシア下げばかりし続けてるわけでさそうだし。
          あなたこそいちいちロシア下げ的なコメントにいらついてるの?

          78
    • panda
    • 2023年 9月 20日

    泥沼化して莫大な死傷者が出る前に終結した事は良かったですね(それでも少なからぬ死傷者は出ていると思いますが)
    やはり本国が事実上見捨てたことが決め手になったんでしょうか
    賢明だとは思いますがアルツァフの住民としては複雑でしょうね

    25
    • 霞ヶ浦
    • 2023年 9月 20日

    これ以上不必要な犠牲者が増えない事を願うばかり
    後はアルメニアの政情がどうなるかか

    12
    • たむごん
    • 2023年 9月 20日

    これは、現実的な判断と思います。
    アゼルバイジャン、外交による地ならし、軍事力行使のタイミング、本当に鮮やかですね。

    アゼルバイジャン軍は、紛争を片付けた結果、アルメニア国境(特に南部国境)に部隊を移動しやすくなります。
    アルメニア南部の防衛体制は把握していないのですが(縦深はない)、ザンゲズール回廊周辺がどうなるのか注目ですね。

    18
    • T
    • 2023年 9月 20日

    ロシアの存在だけで凍結されてた問題がアゼルの軍事行動で解決しちゃったんだからコーカサスでの影響力はかつてないほどに下がってるんじゃないですかね
    アルメニアがロシアに最接近したとしてもロシアに介入する余裕はないしアルメニアが単独で取り戻す事も出来ない
    ウクライナ戦争で弱さを曝け出した余波が広がってますね

    38
    • ブルーピーコック
    • 2023年 9月 20日

    傍からすれば長期戦にならなくて良かったといったところ。
    後は『独立解放戦線』みたいな名前の連中が出てこないことを祈ろう。

    27
    • 幽霊
    • 2023年 9月 20日

    こうなるとアルメニアの現政権の存続は不可能でしょうね
    下手すると政権転覆後、元政権関係者は裁判にかけられるかもしれません。

    4
    • 謎の密使
    • 2023年 9月 20日

    今後はアルメニアがどうなるかですね
    アルツァフ共和国を失って激昂した国民が何をしでかすか、予測不可能な部分が有るので楽観視は禁物かと

    10
      • 古銭
      • 2023年 9月 20日

      単純に選挙だけを見れば現野党はアルメニア共和党時代に信を失った勢力ばかりであり(敗戦後の総選挙における現与党勝利にも影響している)、現与党は旧与党へのカウンターパワーとして生まれた(ポピュリズム的)在野連合勢力でもあるため、強い新興勢力が生まれたり敗北する余地はあまり無さそうに思えます。
      敗戦後の総選挙における得票率が54%前後だった筈なので、次があれば過半数割れするかもしれませんが、これも党が一丸である前提ならなんとかなる範疇でしょう。

      党内の争いや民衆・軍部がどう動くかの法を超えた部分は起きてみないとなんとも。一応、敗戦及び敗戦後の外交を批判した軍部トップをクーデター扱いで解任する程度の権力は保持しているようですが。

      11
    • gepard
    • 2023年 9月 20日

    アルメニア現政権は確実に国粋主義者から裏切り者のレッテルを貼られるでしょうが、小国が外交を怠った末路と言えばその通りでしょう。ロシアと距離を置き、ジョージアとの関係も微妙で、イランには利用される見込みが高く、トルコとアゼルバイジャンは不俱戴天の仇であり、カラバフ問題に確実に介入しないアメリカと今更合同演習を行うなどアルメニアの外交的センスの無さは悲惨です。

    アルツァフ解体後のカラバフ地域の民族問題はまずはアゼルバイジャンが多数派のアルメニア人の自治権を認めるかが問題になるでしょう。仮にアルメニア人を追放・虐殺を行いアゼルバイジャン人を入植させる行為に出れば国際的な非難とアルメニア人の報復感情は一気に高まります。

    このまま奇跡が起きて戦火を避けことができ、暗黒のジェノサイドが回避できるのなら、本当に救いのないこの地域に僅かな希望が見出せます。

    26
      • けい2020
      • 2023年 9月 20日

      そもそもが、ナゴルノ・カラバフを占領してアゼルバイジャン人を追放したのがアルメニア
      アゼルバイジャン人由来の文化も徹底破壊してるし、アルメニア側も民間人への虐殺も多数行ってる

      アルメニアの宣伝戦、アルメニア人ロビーがの効果でアルメニアが侵略したのに被害者みたいな情報操作されてるだけ
      なので国際社会はアルメニアの主張はも、アルツァフ共和国の独立も一切認めてないでしょ

      27
        • gepard
        • 2023年 9月 20日

        そもそもナゴルノ・カラバフにはソ連やロシアの影響に入るよりも古くからアルメニア人が存在しています。
        ソ連崩壊後のナゴルノ・カラバフ戦争の結果入植したアルメニア人も存在しますが、アルメニア人はアゼルバイジャン人と同じく元々の先住者であることはまぎれもない事実です。

        アルメニア人が行った占領政策と過去の民族浄化が非難されるべきということと、アゼルバイジャンが現在行っている武力不行使原則違反の軍事行動とジェノサイド危機を憂慮することは両立します。
        アルメニアに加害者としての歴史は確かに存在しますが、歴史の一部分の切り取って複雑な民族問題がこの地域に絡むことを無視し物事を単純化することは望ましくないでしょう。

        ちなみに”国際社会”の一員であるフランスは
        『アゼルバイジャンがナゴルノ・カラバフで住宅地への攻撃を含む重火器を使用した軍事作戦を開始したことを全面的に非難する。このような一方的な行動は、すでに数カ月にわたる不法封鎖の影響を受けている数千人の民間人を脅かし、交渉による解決に向けた国際社会の努力に反するものであり、いかなる口実でも正当化することはできない。』
        『ナゴルノ・カラバフの民間人の運命についてはアゼルバイジャンが単独で責任を負うことになる。』
        と談話を出しており、厳しい口調でアゼルバイジャンの行動を全面的に非難しております。

        17
          • ななし
          • 2023年 9月 20日

          >>歴史の一部分の切り取って複雑な民族問題がこの地域に絡むことを無視し物事を単純化することは望ましくないでしょう。

          とか歴史が~なんて言い出したらロシアのウクライナ侵攻はどうなるの?とか際限なくなりますね

          12
          • nojigoo
          • 2023年 9月 21日

          >”国際社会”の一員であるフランスは
          この言葉の無意味さと透けて見える意図がちょっと嫌です。国際社会の一員でない国ってどこでしょう?アゼルやアルメニア、トルコや日本は国際社会の一員ではないんでしょうか。一昨日、トルコ・エルドアン大統領が国連総会の一般討論の演説で「対テロ作戦」支持を表明しています。それは関係国の自国国益のためのものと言われるかもしれませんが、フランスだけ自国の国益を離れてコメントしているとお考えなら些かナイーブに過ぎると思います。

          23
      • たむごん
      • 2023年 9月 21日

      仰る通り、小国が外交に失敗すると悲惨ですね。
      アルメニアは、外交下手の事例として分かりやすいため、ケースワークに取り上げられるレベルと思います。

      ナゴルノカラバフの映像を見れば、とても貧しい地域であるように見えます。
      アゼルバイジャンは、オイルマネーで潤沢であるため、バクーには高層ビルもありり経済余力があります。

      (1)投資により懐柔していく
      (2)軍隊の駐留(国内問題)、テロリストやスパイとして国外追放、公務員や警察の公用語をアゼルバイジャン語に限定する

      独裁国家ですから、アリエフ大統領次第ですが…。
      アルメニアが対立路線をとるなら、2つ目の強硬路線の可能性が高まります。

      3
    • けい2020
    • 2023年 9月 20日

    この程度ではアルメニア国民は変わらないだろうし、
    アルメニアで政権転覆or次期政権が合意破棄ぐらいはしそう

    3
    • 58式素人
    • 2023年 9月 20日

    部外者がテキトーを言うと。
    武装解除は誰が行い、誰が保証し、武装解除された武器はどこへ行くのだろう。
    アルツァフの住民はそのままアゼルに同化できるのだろうか。移住を望むのでは?。
    更にテキトーなことを言うと。
    アルメニアは、アゼルの飛び地を100年ローンくらいで購入しては?。
    周辺の国境を整理することと、移住(帰還?)者の受け入れ先とするために。
    当然、現住民のアゼル領への移住を支援/保証しながら。
    これくらいのことはしないと、アルメニアの国内は落ち着かないだろうし、
    単に紛争を先送りにするだけに終わるのでは?。

    1
      • 首都直下有事
      • 2023年 9月 20日

      二千年先送った挙句いよいよもって面倒になるってユダヤ人が証明したばっかりですよ

      32
      • ど素人
      • 2023年 9月 21日

      私も適当なことを言うと、武装解除は平和維持軍が行い、武器も平和維持軍が没収し、本国に送るかと考えます。そして、希望する者にはロシア国籍を与え、捕虜や戦犯とはせず、就職斡旋することも有るかもと妄想します。

      1
        • 2023年 9月 21日

        就職先はウクライナ南部の塹壕防衛だったりして…。

        5
    •  
    • 2023年 9月 20日

    アルメニア本土への侵攻に発展する気がする

    1
      • XYZ
      • 2023年 9月 20日

      さすがに大義名分がありません。
      軍事力的には十分可能だと思いますが、やってしまうとさすがに国際社会が許容しません。
      まともな考え方をするのであれば、ここをゲットして終了でしょう。

      最近、似たような事があったような・・・。
      旧ソ連時代に支配者を変更したクリミア半島を軍事力でゲットまではまだ大義名分が多少はあったものの、欲張ってウクライナ本土へ侵攻して死にかけているロシアという国がありますが、アゼルバイジャンも同じ轍を踏まないよう願います。

      30
        • 名無し
        • 2023年 9月 20日

        いやいや、大義名分はあるでしょう
        これはアルメニアによる侵略戦争ですよ?アルメニアが侵略したアゼルバイジャン領であるナゴルノ・カラバフにでっち上げていた傀儡国家が打倒されたたけで戦争は終わってないでしょう、ザンゲズル回廊設置合意の強制履行とか、アルメニアが侵略したアゼルバイジャン領でジェイノサイド等の非人道的行いを行った戦争犯罪人の捜索捕縛とか、アルメニア領に持ち去られた資源などアゼルバイジャン資産の奪還とか大義名分は幾らでもあるでしょう

        3
          • XYZ
          • 2023年 9月 20日

          だからと言って紛争地の占領はともかく、アルメニア本土への侵攻に題する大義名分とは言えませんよ。
          現時点での各国の反応を見れば、本土侵攻をしたらどうなるかは明らかです。

          26
          • panda
          • 2023年 9月 20日

          それらの理由で戦争を仕掛けた場合は国際法違法です
          現在、アゼルバイジャンは戦争ではなく局地的な対テロ軍事作戦(=国内の叛徒掃討)を実施していると言う建前で行動しています

          25
          • 道義的正当性は大事
          • 2023年 9月 20日

          大義にかける名分はただの言いがかりじゃないですかね

          現にロシアがそれに失敗した場合の反面教師となってるわけですし

          6
          • 名無し
          • 2023年 9月 21日

          そこまでアゼルバイジャンがやったら少なくとも西側諸国は明確に非難するでしょう
          歴史的に奪い合ってる土地を巡っての戦争だったから世界は明確に非難せずに傍観つわて漢字だったが、アゼルバイジャンがアルメニア本国に攻撃し始めるとただの帝国主義の復活となりやってることはロシアと完全に同じになる

          7
          • 牛丼チーズ
          • 2023年 9月 21日

          大義名分はありませんよ。アルメニアが始めた第一次ナゴルノ=カラバフ戦争は1994年に停戦し、その後講和が成立している。
          これの復讐が大義名分なんて言い出したらきりがなくなります。

    • Jog
    • 2023年 9月 20日

    個人的に今回の件は、十分な軍備と地域大国のバックアップがあれば中小国であっても武力による現状変更が可能であることを示す「モデルケース」を全世界が目撃してしまったのではないかと懸念しています。ロシアによるウクライナ侵攻という特殊な環境下とはいえ、米露欧、国連のいずれもが軍事介入や制裁、外交による干渉を行えなかったor行う以前に迅速に目標を達成したという点で今回の件は過去のそれと比べても特異的と言えます。
    今後の懸念はジェノサイドの発生、もしくは現地アルメニア人の追放など実質的な民族浄化が起こるかどうかでしょう。もしそうなれば、現在の国際秩序とその理念の庇護者たる西側諸国は大きな打撃と難しい判断を強いられることが予想されます。

    9
      • 古銭
      • 2023年 9月 20日

      開戦前はザンゲズル回廊も絡めてトルコやイランや米露を含む各国が、開戦後も露仏などが何らかの形で干渉を試みていますが、単に戦闘行為が短期間で終わったことを大きく見過ぎているだけなのでは。西欧を主とする国際社会も20年の紛争と同じ程度の反応は見せるでしょう。非承認国家の権利ではなくあくまで一般論における人権や平和の問題として。

      5
      • たろう
      • 2023年 9月 20日

      今回の件はウクライナがドネツク人民共和国を打倒した、みたいな話なのですよ
      ナゴルノ=カラバフ地域は国際的に承認された歴然たるアゼルバイジャンの領土なので
      アルメニアが行った現状変更の試みが失敗に終わったというだけ

      43
    • パセリ
    • 2023年 9月 20日

    国際的に認められた土地に対する一方的な軍事行動。
    アゼルバイジャンの行動自体にどうこういう気は無いけど、今回の件は中国に良くないメッセージを送ることになってしまったことだけが残念だ

    2
      • けい2020
      • 2023年 9月 20日

      国際的に認められたアゼルバイジャンの領土だな、アルメニアのでもアルツァフ共和国でもない

      アルツァフ共和国はアルメニアの傀儡国家として国際的に認められてる

      21
      • たろう
      • 2023年 9月 20日

      流石にこれで勘違いする程、中共も阿呆ではないでしょう
      ロシアの現状を見てそんなメッセージを受け取る様ならそもそも打つ手無しですよ

      27
    • general
    • 2023年 9月 20日

    ひとまず虐殺の危機は去ったか。
    にしても「再統合」ねえ…くれぐれも「民族浄化」の言い換えにならないことを望む。

    6
    • 名無し
    • 2023年 9月 20日

    アゼルバイジャンは本命のナゴルノ・カラバフを手に入れたし、アルメニアにはもはや軍事行動できるだけの国力はない
    細かいテロとかは起きるだろうが、軍隊同士がぶつかる戦争はひとまずこれで最後だろう

    アゼルバイジャンの今後の課題は奪還した地域をどう統治するかだな。もし弾圧などすれば国際的に孤立しかねない
    逆に内政さえ失敗しなければ、もともと外交は盤石だしオイルマネーもあるので中進国として発展していくだろう

    一方アルメニアはハードモードだな。国土復興や安全保障を見直すためにもまずはアゼルバイジャンと停戦したいだろうが、停戦条件のザンゲズール回廊設置が民族主義者から反対されまくるだろう。パシニャン政権もいつまで維持できるか全く不透明だし

    22
      • たむごん
      • 2023年 9月 21日

      仰る通りです。
      釈迦に説法ですが、1つ補足しますと。

      トルコは、アルメニア国境を封鎖しています。
      アルメニアは、どうやったらここまで外交が酷くなるのか、ハードモードすぎですよね。

      12
    • あるまじろ
    • 2023年 9月 20日

    良かったのか悪かったのかそれすら判らん

    2
      • panda
      • 2023年 9月 20日

      結果的に国際的に承認された統治範囲にはなりそうですけど
      本来は武力による統合は避けるべきだったので良かったとは言えないですね・・・

      9
      • 名無し
      • 2023年 9月 20日

      日本に不利益はないし、アゼルの資源輸出には日本資本も噛んでるし、日本の権益が損なわれる事もなく、仮想敵国ロシアのプレゼンスは低下したし、良かった良かったでいいんじゃないんですかね

      17
    • 名無し
    • 2023年 9月 20日

    ウクライナもロシアの目論見通り3日で首都を落とされていたら、国際社会から見捨てられていた可能性が高いかもですね。
    マンネルヘイム元帥の言葉にある通り、自らを守れない国を誰も助けようとしてくれないですね。

    16
    • 2023年 9月 20日

    まあこんな突出地維持できるわけもないわな

    5
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