Rheinmetallは20日「155mm砲弾納入に関する総額85億ユーロ=1.4兆円以上相当の包括契約をドイツ軍から獲得した」と発表。さらにチェコ外相は「約束した最初の砲弾がウクライナに到着した」と明かし、ウクライナに対する砲弾供給は問題を抱えながらも着実に成果を挙げ始めている。
参考:Rheinmetall
参考:Rheinmetall announces 155mm ammunition mega order from Germany
参考:The first batches of shells under the Czech initiative have already arrived in Ukraine
ウクライナに対する砲弾供給は問題を抱えながらも着実に成果を挙げ始めている
Rheinmetallは20日「155mm砲弾納入に関する総額85億ユーロ相当の包括契約をドイツ軍から獲得した」「既存の枠組みを大幅に拡張した包括契約はドイツ軍や同盟国の砲弾備蓄を補充し、ウクライナの防衛作戦を支援する目的のものだ」「ドイツが主導する155mm砲弾の包括契約にはオランダ、エストニア、デンマークも参加している」「ドイツ軍に対する最初の砲弾納入は2025年に開始され、この砲弾の一部はウクライナにも供給される」と明かし、85億ユーロ=1.4兆円以上の契約額に海外のディフェンスメディアが注目している。
Largest order in company history: #Rheinmetall receives framework contract for #155mm #artillery #ammunition for the #Bundeswehr with a total gross value of up to €8.5 billion https://t.co/P4ysrcLbY5 #military #army @BaainBw
📸 Photocredit: ©2024 Bundeswehr/Dirk Bannert pic.twitter.com/pRENotj3kB
— Rheinmetall (@RheinmetallAG) June 20, 2024
Rheinmetallはニーダーザクセン州ウンターリュースに新しい砲弾工場を建設中で、包括契約に基づいて授与された8億8,000万ユーロの契約は新工場の2025年操業開始に必要な生産量=仕事量を保証し、総額85億ユーロという枠組みはRheinmetallの砲弾増産を後押しするためのものだ。
Rheinmetallは砲弾生産に必要な全ての要素(弾殻、信管、爆薬、装薬)をウンターリュースで生産する予定で、新しい砲弾工場は2年目までに年間10万発を達成し、この数字は20万発まで拡張されるらしい。さらにRheinmetallはドイツ、スペイン、南アフリカ、オーストラリア、ハンガリーの拠点で最大70万発の砲弾と1万トンの火薬を2025年に生産すると約束している。
因みにチェコのリパフスキー外相は15日「約束した最初の砲弾がウクライナに今日到着した」「これまでチェコは様々なルートを通じて100万発以上の砲弾をウクライナに提供してきた」「今年は途切れなく相当量の砲弾をウクライナに供給できるだろう」と明かした。
チェコは侵攻直後から「備蓄分」「国内生産分」「海外購入分」を通じて100万発以上の砲弾をウクライナに提供してきた実績があり、パベル大統領が主導するウクライナ向け砲弾の域外調達も「約束通り6月に砲弾がウクライナに到着した」という意味で、ウクライナに対する砲弾供給は問題を抱えながらも着実に成果を挙げ始めている。
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※アイキャッチ画像の出典:Rheinmetall
今後ドイツで難民による暴動とタイミング合わせて
送電線トラブルや変電所の事故による停電が頻発しそうな気がします。
ポーランドで少し前に大型ショッピングモールが大火事で燃えたり、色々と妙な出来事が起きているらしい
そして保守強硬派に政権が移る、何時もの奴ですな
ウクライナの国防副大臣が、ウクライナ=ロシアの火力差が、1対5であるとインタビューで答えています。
アメリカ・ドイツ・チェコなど、砲弾を集める事により、どこまで格差を縮める事ができるのか見守りたいと思います。
>…イヴァン・ハヴリリュク国防副大臣はAP通信の取材に「既に火力格差は1対7から1対5まで改善を見せているものの、大西洋を横断する船での輸送には時間がかかる」
(2024.06.15 ウクライナ軍は領土を明けたして時間を稼ぎ、ロシア軍は兵站攻撃を強化 航空万能論)
ロシア軍のボーナスタイムもせいぜい年内で終わりかね
終わったところでロシアが負けることはほぼないし
ウクライナが勝てるわけもないので
ボーナスタイム終わったところで感
でも、ロシアは侵略者だから、勝てなかったら官軍になれないよ
結局、ロシアがどれだけ損害を被ったか、苦しんだかにお熱でウクライナの将来や苦境なんて興味がないんですよね。こういう人って。
だから、「ゲーム」チェンジャーとかボーナスタイムとか。スポーツやゲーム感覚で戦争を眺めている。グロテスクに感じます…けどこんな憂さ晴らしをしてしまう私も同じ穴の狢かもしれませんね。
私は異なる視野の提供としてあなたに反論しますが、
戦争という人と人との集団での果てしない殺し合いを、感情論や好き嫌い抜きで、無機質なデータと数理と現象のみで捉えることも同じようにグロテスクだと私は思いますね。
私が見てきたどんな政治、経済、軍事評論家も、どれほど理屈で粉飾しようと、どのような冷静な言葉遣いをしていようと根底には「好きか嫌いか」が見え隠れしていましたよ
結局はそういうものであり、むしろ情報や言論はそういうものであると捉えることが大事でしょう
好き嫌いが悪という話ではなく、遊戯に例えることが犠牲を軽視しているように感じてキライというワガママです。恥ずかしいのでこれ以上は謹みます。
ゲームチェンジャーの「ゲーム」の部分を遊戯と捉えている事に驚きました
無関心よりは億倍マシだよ
ロシアに勝つ為ではなくロシアに楽に勝たせない為の話だからねえ…それによって方針の転換を迫ってる訳です。
あと、ロシアがウクライナを手に入れた次のステップを警戒して、ロシアの次の侵攻余力を削り取る意味合いもあるのでしょう。
まあボーナスが出なくても月給は出てるだけロシアはマシでしょう。
一方のウクライナは給料遅配当たり前、シャチョーは返済計画の見通しの無い融資を集めて回ってる状態。
もう少し早ければ途切れさせずにいけたのにな
要塞構築と兵員確保もどうなっていくか気になる
ミサイルに続き砲弾と、増産・支援体制の拡充が取り沙汰されてますね。後は動員だと思われますが…。
武器は有れど人が居らず。では反抗も厳しいでしょう。ウクライナ政府・国民には辛い選択でしょうが確りと動員を進めないと…。
兵力や発電所がボコボコにされてからのボーナスステージの支援って有り難いけど時既に遅しって気がする。
ゲームバランス調整にミスったから、ボーナスステージを用意しました
結局のところは、始めてしまって終わらせ方がわからない。というかウクライナとしては終わらせられない。
タニマチの欧米は口先では何と綺麗事を言おうとも、所詮はウクライナを「自分たちの為の肉壁兼ロシアの国力を削ぐ為の道具」としか見ていないので、直接介入は絶対にしない。
ウクライナとしてはカネと武器をくれる旦那の言う事は絶対に聞かないともはや生きていけない囲い者の身分なんで、ロシアに対する肉壁に徹して自国民を殺し続けるしか無い。
ロシアを煽って戦争始めさせた上に和平案は蹴飛ばすしか無いウクライナの権力者としては、身動き取れなくなるまでそれを受け入れるしか出来る事は無いんでしょうが、欧米の権力者たちの為の道具としての役割を自分たちの命で強制されて毎日擦り減らし続けている国民は、哀れとしか言い様が無いです。
>始めてしまって終わらせ方がわからない。というかウクライナとしては終わらせられない。
>ロシアを煽って戦争始めさせた
>ロシアに対する肉壁に徹して自国民を殺し続けるしか無い。
あなたの頭の中ではウクライナ側が戦争を始めた&ロシアは戦争を始めさせられたことになってるのですね。そして、ウクライナ政府が国民を殺していると、、、
ウクライナ国内でウクライナ人を殺しているのはロシア軍です。
単純に
「ウクライナが即刻白旗をあげればそれで『二国間』の決着はつくんだろうになぁ、そうすりゃもう死ななくても済むようになるだろうに」という話です。
でもタニマチの欧米は、自分たちがわざわざ怒らせたロシアがもう怖くて怖くて仕方が無いんで、少しでも戦争長引かせてロシアの力を可能な限りが削ごうとするし、その間に少しでも自分たちの為の戦争の準備を進めたいから、絶対にゼレンスキーに降伏なんてやらせてくれないだろう。
そしてそんな事の為に、戦場に引き出されるウクライナ人男性と爆撃で被害を受けてる一般市民が哀れだなぁ。
と思ってるだけですよ。
戦争回避する方法は幾らでもあったのに、それを悉く蹴り飛ばして欧米の尻馬に乗って挑発続けたのが直接の戦争原因だと私は考えてますし。
チェコのリパフスキー外相が働きかけ回った結果、出所や出資したのが誰かは明かせないものの、大量の砲弾が届き始め、年内は提供が続くという流れになったのは本当に驚愕に値する快挙と言えるのではないでしょうか?
国力的にも、外交力から言ってもチェコが外交大国などと以前から言われたりはしていなかった訳で。
なんだかんだ言って、最後にモノを言うのは人の持つコミュニケーション能力なのだ、と感動しました。
分かります。今紛争においては立地的に不安が少なくウクライナ人がメジャーマイノリティであった事も全力でウクライナにつけれる
送信ミスです
工業国で穀物トラブルが薄かったこと、他の大国ほどのプレッシャーが無くスロバキアで影響力を程よくパージ出来てたことの理由などから、チェコが親ウクライナとして国家全体で動きやすい環境だった事は大きいでしょう。
環境を十分に活かし、存在感を出せているのはそして政治家の頑張りの結果との意見に同意します。
チェコはソ連時代に砲弾つくってて、それを諸外国などに売ってたネットワークが活きてるみたい
チェコの大統領がハンガリーの大統領のような考えの人だったら同じことにはならなかったわけで、結局最後は「人と人のつながり」というのはそのとおりですね。
『「ロシアを止めろ」チェコが砲弾80万発 支援に奔走なぜ?』 NHK World 2024年4月13日
一昔前なら軍産複合体による戦争ビジネスの陰謀が!とか言われてそう。
そういう声を経て減っていった軍需産業が足りなくなってのコレだからね
とんだコントだよ
コンクリートから人へと言ってたら、災害復興もできなくなったのに似てるな。
火薬製造で問題になっていたコットンは世界輸出シェアの4割はアメリカなので海外の衣服工場に使わなければ不足は無いでしょう(価格は衣服>>>火薬なので経済的にはマイナスですが)
問題は砲弾に必要な鉄鋼生産ですかね 西側1位でロシアの2割増しの日本は当事国に武器輸出する気が無いですし2位のアメリカは日本の9割、3位の韓国は日本の75%くらいです
4位のドイツは日本の4割くらいで5位のトルコと同レベル、他のEU諸国は無視出来るくらい少ないです
日本は火薬を売るくらいなんだから、鉄鋼を売らない理由がない。
砲弾工場に納入されるのは、弾殻を鍛造するための粗鋼。
武器でもなんでもない。
日本を例に考えると年間粗鋼生産量約8700万トン
155mm砲弾を20kg/1発とし、年間100万発を生産するとして、鉄=2万トン
日本の潜在粗鉄生産力は一億トンと言われてます。(5年連続で下回っており、その結果が、新日鉄と住金の合併、日本製鐵の誕生です。)
よって乱暴な計算ですが粗鋼生産量は問題無いと思われます。
火薬もニトロセルロースは一般的に塗料等に使われており、火薬目的より多量に生産されており、生産量自体は問題有りません。火薬工場が足りなかっただけです。
何故、砲弾生産量が増やせなかったかは、砲弾・火薬共に生産する設備、人員、サプライチェーンが不足していた為と思われます。
各国共に材料は有っても、生産できなかったのが、2年経て生産設備の増設・
拡充、人員確保、サプライチェーン完成と準備が整って来たのだと思われます。
物理的に作ることは可能でも、安く大量に安定して作ることが出来ない/出来なかったのだと思います。
一時期コットンリンターが足りないと言う話題がありましたが、別に特殊な成分ではなく、単にセルロースの原材料として安価に手に入ると言うだけで、金に物を言わせればリントからでもいいわけですし、手間と金さえかければそれこそ古着からでも製造できます。
ざっと製造工程を見た限りでは特に特殊な工程もないので、単に弾殻の鍛造に使うプレス機が足りていないだけの気がしますが、どうなのでしょうか。。。
あと、調べた範囲ではどこも手作業が多すぎる。安定した受注があれば自動化する事によって劇的に生産量を増やしコストを下げることが出来そうな気もする。
無理をせず、既存ラインの拡充に努めたんだと思います。
ご指摘の手作業が多すぎる件、柔軟・機動的にラインを組むには、人作業(マンパワー)が最適ですよね。裏を還せば今迄の生産数では、手作業で充分だったのでしょう。今後、10年以上の長期契約で100〜200万発/年でも受注が有るなら機械化・自動化も進むかもしれませんね。
但し、戦争が終われば契約打切りの可能性が有る為、なかなか投資し辛く手堅く拡張している印象です。
2030年ぐらいになると155mm砲弾が余って、ロシアの砲撃量を超えそう
そのとき(までに)誰が戦っているかが問題。
ウクライナがロシアと戦っているならウクライナはもう人口と人口構成的に致命傷を追って動員も難しいのでは。
問題は東アジアのどこかに飛び火しているケース…
2030年に動員される世代は戦争前に生まれてるから、大丈夫じゃね?
16ですか?
まずいですよ
人口ピラミッド見るとその頃はウクライナの労働人口は半分。
もちろん国外脱出できればするでしょうからねえ。
集積所が集中的にミサイル攻撃受けそうですが
何割程度が前線に届くのかは注目したいところです。
今と変わらないんじゃね?
インフラは命中すれば損害を与えられる固定目標ですが、「集積所らしきもの」に命中したところでそこに本当にミサイルがあるかどうかはわからないわけで、何割といえるほど輸送を邪魔できるか怪しいものですな。
まあ、その間はインフラ攻撃も一服でしょうね。
インフレの最中に大量増産、計画通りにはいかないと思うね。
それはロシアもお互い様、
というより戦時経済下では新規の製造ラインを大規模に立てるほどのリソースの余裕がなくなるから,
ロシアの方が先に頭打ちになるでしょうね。
それに関してはソ連が計画経済リソースの集中でなんとかした例がありますね。まあロシアの弱点はそこまでのリソース集中に踏み切れる政体でないのですが。
うんにゃ、ロシアの方は苦しくなればなるほど生産が捗る。なぜなら他に働くところがなくなってくるからだ。
一方の西洋は、増産によって賃金が支払われるほど商品とサービスが売れてそれらの危険でない商売の求人が工場労働者の賃金を押し上げて、以下ループする。
大戦中、別に不足しているわけでもないのにアメリカが嗜好品に統制をかけたのは以上を抑えるためだった。
砲身はどうなっているのかな?
交換部品が追い付かず耐用寿命?が切れても暴発覚悟で引っ張って使用していそう