欧州関連

ウクライナ軍、東部戦線に18万人以上の戦力をロシア軍は保持している

ウクライナ軍東部司令部のチェレバティ報道官は3日「敵が東部戦線に18万人以上の戦力を保持している」と明かし、クレバ外相は「F-16を使用したパイロットの訓練は期待された6月中に始まらなかった。スケジュールはまだ確定していない」と述べた。

参考:На двух крупных восточных направлениях оккупанты собрали более 180 тысяч войск – Череватый
参考:Графік тренувань починає зсуватися: Кулеба про навчання українських пілотів на F-16

7月末までにF-16を使用した訓練が始まれば御の字と言ったところだろう

西側諸国はウクライナの占領地域に展開するロシア軍の規模について「20万人以上」と見積もっていたが、東部司令部のチェレバティ報道官も3日「我々が受け持つゾーンには18万人以上の敵戦力が存在し、120以上の強力な敵部隊(空挺部隊、機械化部隊、BARS部隊、DPR/LPR部隊、ストームZ部隊)が前線の距離が長いクピャンスク・リマン方面に集結している。バフムート方面にも約5万人の敵戦力が存在する」と明かした。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

つまり東部司令部の作戦地域(ザポリージャ州、ドニプロペトロウシク州、ハルキウ州、ドネツク州、ルハンシク州)にはロシア軍の戦力18万人以上が存在、内5万人がバフムート方面に、多くの戦力がクピャンスク・リマン方面に展開し、ウクライナ軍の反攻作戦が行われている南ドネツク・ザポリージャ方面に「敵戦力が集中しているわけではない」という意味だ。

チェレバティ報道官が言及した「18万人以上」という数字には南部司令部が受け持つヘルソン州、ロシアが守りを固めているクリミア、再侵攻の可能性が残るロシア領ベルゴロド州、クルスク州、ブリャンスク州、ロシア軍が駐留するベラルーシ分が含まれていないため、ウクライナ軍が備えなければならない敵戦力の総数はもっと多い。

出典:PHOTO BY Senior Airman Duncan Bevan

レズニコフ国防相は6月「ウクライナ人パイロットの訓練はF-16で開始され、このプロセスはオランダとデンマークが主導する」と、オランダのカイサ・オロングレン国防相も「東欧のNATO加盟国に設立する訓練センターで語学の習得、初期及び基本的な飛行訓練、F-16への転換訓練を出来るだけ早く開始する」と述べており、夏に訓練が始まる可能性を示唆していた。

ウクライナ人パイロットの訓練期間についてレズニコフ国防相は「4ヶ月間が妥当(地上要員は英語を理解できる割合が低下するため時間がかかると言及)」と述べているが、西側諸国は最短で「約6ヶ月間」と考えており、夏に訓練が始まれば「2023年末~2024年初頭にF-16の運用がウクライナ空軍で始まる」と期待されていた。

出典:U.S. Air Force photo by Master Sgt. Tristan McIntire

しかしクレバ外相は「F-16を使用したウクライナ人パイロットの訓練が6月中に開始されるものと思っていたので、2024年初頭までにF-16を受け取れると確信していた。しかし期待された訓練は6月中に始まらず、これは当初予定よりも訓練スケジュールが遅れ始めていることを意味している」と述べた。

クレバ外相によると訓練を行うためのインフラ準備、訓練に使用するための航空機移転に関する法的要件の決定に時間が掛かっており、このプロセスは非常に複雑だと付け加えている。

出典:U.S. Air Force photo/Samuel King Jr.

まだオランダが言及した「訓練センター」が何処に設立されるのか決まっておらず、ルーマニアに設立される可能性が噂されているが、この訓練センターを誰が立ち上げて運営するのかについても情報が錯綜しており、これが出来るのはロッキード・マーティンらしい。

NATO加盟国のF-16運用国は経験豊富なパイロットやエンジニアを教官役として派遣することが出来ても、F-16の運用環境を構築するノウハウはなく、これが可能なロッキード・マーティンの請負業者もブルガリアやスロバキアに同機の運用環境を構築する仕事が入っているため調整に苦労しているのだろう。

出典:U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Daniel Asselta

因みにレズニコフ国防相も「現在の反撃にF-16は間に合わない」「訓練プログラムは7月に開始され、7月中には訓練場所が決まるだろう。実際の訓練は7月末までに始まる可能性がある」と述べており、そもそもウクライナに提供されるF-16は「各国の運用から計画的に外れる機体」なので大掛かりなオーバーホールを実施し、米国が機密に指定する機器やNATO加盟国向けの通信装置も取り外さなければならず、米国のオースティン国防長官も「ウクライナ人パイロットの訓練計画を策定するのはまだ時間が必要だ」と述べている。

兎に角、ウクライナに移転可能な機体構成や搭載品が決まらない限り、ウクライナ人パイロットの訓練に使用するシラバス開発が進まないので、7月中に訓練プログラムが始動し、関係国の間で様々な調整と決定が行われ、7月末までに訓練が始まれば御の字と言ったところだろう。

関連記事:ウクライナ国防相、F-16を使用したパイロットの訓練が間もなく始まる
関連記事:米国のミリー議長、ウクライナへのF-16提供コストは10機で20億ドル
関連記事:ウクライナ人パイロットは4ヶ月の訓練でF-16を操縦できるようになる?
関連記事:ウクライナ人パイロットは数ヶ月でF-16を飛ばせる、但し飛ばせるだけ実戦は別

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

ウクライナ軍はバフムートで旧陣地奪還、ザポリージャでロボタイン攻略を開始前のページ

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コメント

    • 58式素人
    • 2023年 7月 04日

    どうしてもF16なのでしょうか。
    他所の記事で、豪州のF/A18があるような話もありましたが。
    一方で、グリペンでの訓練もするとか。
    良く判らない話になりつつあるような。
    全く話がないのは、仏製でしょうか。

    1
      • hiroさん
      • 2023年 7月 04日

      どうしてもということは無いでしょうが、旧Ver.であっても供与機数が確保し易いでしょうし、整備運用体制の構築も含めて対象機種を増やすのは悪手と思います。
      他の機種にしても直ぐに訓練体制が出来るわけでも無いですしね。

      6
    • kitty
    • 2023年 7月 04日

    しかし、いつも感心するが、戦況地図の完成度がものすごすぎる。色のセンスも良い。
    使わせてくれなんて恥知らずのマスコミが連絡してきそう。

    49
      • 匿名ちゃん
      • 2023年 7月 04日

      本当の恥知らずは、勝手に決めた期限内に返信がなければ了承とみなして勝手に使う(某テレビ局)

      29
        • baru
        • 2023年 7月 05日

        このご時世に個人ブロガーの勢力図を勝手引用して報道なんてしたら大炎上待ったなし
        さすがにやらんでしょ

        2
    • Whiskey Dick
    • 2023年 7月 04日

    ※そもそもウクライナに提供されるF-16は「各国の運用から計画的に外れる機体」なので大掛かりなオーバーホールを実施し、米国が機密に指定する機器やNATO加盟国向けの通信装置も取り外さなければならず

    州軍等で使用されている40年前ぐらいに製造された初期生産バージョンでしょうか。機密指定の機器が何なのかは不明ですが、かなり低スペックな機体がウクライナに引き渡されそうです。ウクライナ軍が使い慣れたMig29の方が本当は良いのでしょうが、もう東欧諸国にも在庫が無いのだろう、最近気前よく西側戦車・装甲車を提供し始めたのも旧ソ連製のそれが無いと思われる。
    戦闘機って地対空ミサイルと違って訓練に時間が掛かるし、手厚い後方支援が必要なんですね。ロシアが経済破綻して1年ぐらいで停戦する目論見であれば戦闘機は不要だったかもしれないが、巡航ミサイルと砲弾に関してロシアはアメリカ以上の生産能力を維持し、国民生活もまだ安定していることから、西側も戦闘機と長距離ミサイルを与えなければウクライナ軍を維持できなくなったのだろう。

    12
      • panda
      • 2023年 7月 04日

      提供の意思を示している国から考えれば提供されるのはF-16AM/BMかと

      11
    • Easy
    • 2023年 7月 04日

    しかし、1年間訓練するとなると。
    その1年間で同じくロシア側のパイロットの練度も上がるわけですから,大丈夫なんでしょうかね。
    機体の性能差がよっぽどあって一方的に滅多撃ち出来るなら大丈夫でしょうが、F16の旧モデル+AWACS無しでは良くて相打ちのような。

    9
      • AI拓也
      • 2023年 7月 04日

      これはもうロシアの航空機の部品が消耗するのにかかってるんじゃないかな。って思ったけど実際稼働率は低下してるのかな? 「ロシア軍が部品不足で稼働率が
      大幅低下」って言うのはたまに聞くけど砲弾やミサイル不足くらいの信憑性なのかよく分からん。

      10
      • バーナーキング
      • 2023年 7月 04日

      別にF-16で戦闘機同士のガチマッチする訳じゃないですし、今普通にロシア機にバリバリ乗ってるロシア軍のパイロットが一年でどう化けると?
      いやまあ「堕とされた分の補充兵の練度」は劇的に上がるでしょうが。

      5
      •  
      • 2023年 7月 04日

      既に十分練度の高いロシア軍のパイロットがこれから1年で劇的に練度が上がることはないだろう
      まあAWACSの支援もないF-16なんて最新型だろうとロシア空軍との空戦なんて無謀なのは変わらないけど

      11
    • 2023年 7月 04日

    ウクライナ側からのネガティブ発言がやたら増えてきた
    NATO会議に一定の戦果をアピールできなくなったので苦戦アピールに戦略変更したのだろうな

    27
      • 名無しさん
      • 2023年 7月 04日

      ウクライナは奪還作戦の前から「西側諸国が期待するようなハルキウ奪還のような結果にはならないだろう」と予告してましたよ。
      このブログにも多数、そのような記事は上がっていました。

      実際にこの1か月でウクライナの奪還した面積は150平方kmほど。
      これはロシアが9か月かけて獲得したバフムト市内の6倍に相当します。
      航空支援のない中で、自軍の損害を極力抑えて行われる反抗作戦において、この結果は割と妥当なものかと思われます。

      23
        • ななし
        • 2023年 7月 05日

        個人的にも今のウクライナ軍の進撃速度はこんなものだろう、むしろよくやってると思ってはいるけれど
        バフムートみたいな周囲含め要塞化され戦力も集中された都市攻略の速度と今の前線の攻略速度を比較して出すのはちょっと違うとは思うかな…
        バフムートと比べるなら今後の要塞線やトクマク攻略あたりだと思う
        それでもおそらくロシアのそれよりは早く進撃できるのではないかなと期待してはいるが

        4
      • 伊怜
      • 2023年 7月 05日

      某日本人義勇兵もウクライナ軍の教育状況や汚職にかなり文句を言っているようなので、直近にこういう不満が多数出るということは、戦況あまりはよろしく無いんだろうなぁと思う

      1
    • panda
    • 2023年 7月 04日

    これだけ大規模な戦力を集結しているとなれば逆襲を企図しているかもしれないですね

    9
      •    
      • 2023年 7月 04日

      逆襲を企図していた方がありがたいな
      開戦当初ほどの質が良いわけでもないロシア軍が反抗したところで大した成果が出る訳もなく、ウクライナ軍も開戦当初より質と量が向上してるし

      ロシア軍が防御用の予備戦力を減らすなら、防衛用だった戦力でインパール作戦やって、結果ビルマ戦線崩壊させたような展開も見える

      21
    • bbcorn
    • 2023年 7月 04日

    逆にいうと ロシア軍は予備兵力もつぎ込んじゃったのでもう後がない。
    しかも 広く浅く。
    兵力で劣るロシア軍が全ての前線でウクライナ軍を食い止めるのは
    至難の業になるかも。

    21
      • 朴秀
      • 2023年 7月 04日

      成人男子を総動員できるウクライナと
      国民の顔色見ながら動員しているロシアとの差だわな
      東部全部で18万って少ないよなあ

      5
    • abs
    • 2023年 7月 04日

    20万以上の兵隊を食わせて、給料払うの大変ですよね?
    ロシアの財政はいつまで持つのかな?

    8
      • バーナーキング
      • 2023年 7月 04日

      畑の作物に給料を払う奴がいますか?(真顔

      25
      • 匿名
      • 2023年 7月 04日

      ところがどっこい
      秋から賃上げするらしいですよ

      5
        • 匿名
        • 2023年 7月 04日

        ちな
        リンク

        1
        • タチコマァ
        • 2023年 7月 04日

        ギルキン曰く、ボーナスも賃金も口だけで何ヵ月も支払い無しで戦わされてるらしいですよ……

        14
        • Natto
        • 2023年 7月 04日

        ロシアは所得税が上がるらしいので、相殺かマイナスかも。
        軍人は軽減か免税の制度があるのか知らない。

        4
        • baru
        • 2023年 7月 05日

        「支払われた」ならともかく彼の国の「支払う」は全く当てにならん

        3
    • 鼻毛
    • 2023年 7月 04日

    謎の空軍義勇兵部隊は飛ばないんですかね
    防空なら捕虜になるリスクもないし良いと思うんですけど

    9
    •  
    • 2023年 7月 04日

    東部18万が正しくてもウクライナ軍の半分もいないんだからこのまま人海戦術を続ければいいだけでは
    まあ既にウクライナの20~25歳の65%が死ぬか国外に逃げたという統計があるしまるで持続的ではないけど

    16
      • ななし
      • 2023年 7月 04日

      何で20~25歳って狭い年齢層の調査なのか意味不明ですね
      せめて18~50ぐらいの兵役につけられそうな年齢層の調査ならまだわかるんですが

      7
        • gepard
        • 2023年 7月 04日

        特定の年代が激減すれば人口ピラミッドが歪になるので意味がない調査ではありません。
        人口ピラミッドの歪みは様々な悪影響を社会にもたらします。

        12
          • たら
          • 2023年 7月 04日

          ロシアの始めた戦争がいかに罪深いかがわかる話ですね。

          8
      • ガリバタ
      • 2023年 7月 05日

      > 既にウクライナの20~25歳の65%が死ぬか国外に逃げた

      2020 年の人口ピラミッドを見ると、ウクライナの 20-25 歳は男女とも 100 万人強いるみたいです。男性だけを考えると、男性は出国は難しいので, 65 % が戦死したと考えると 70万人程度の戦死者がいるということになりますが?
      半数は出国したと仮定したとしても男性が 30 万人戦死。さすがに多くないですか?

      6
        • 匿名
        • 2023年 7月 05日

        そもそもウクライナ戦争前によい出かせぎ先だったロシアに冬に出かせぎにいき帰れなくなったウクライナ人が何十万人もいるから、逃亡ではなくても帰国出来ない若者多いですからその統計もいれた人権団体のデータですしね。

        5
    • Jog
    • 2023年 7月 04日

    「ソ連は腐った納屋だ、扉を一蹴りすれば崩壊する」とは某伍長が遺した言葉ですが、昨今の西側言論空間には似たものを感じます。キエフにもそうした油断が全くないかといえば嘘になるでしょう
    ロシアは歴史的に軽んじられ、侮られながらも決定的な勝利を数多くあげてきた国家です。真にウクライナの勝利を望むなら、必要なのは憶測や希望的観測ではなく信頼に足るデータに基づいた客観的分析ではないでしょうか

    28
      • 2023年 7月 04日

      仰る通りですね。
      戦術的なロシアの脅威や成功の解説に対して「大本営か?」「親露か?」「ウクライナの成功は無視するのか?」と言った反応が見られますが、ウクライナに勝利して欲しいからこそロシアの脅威を正しく意識すべきですね。
      ウクライナの成功はほっておいてもロシアのブロガー達から不満として漏れ出てくるでしょうしね。

      ロシアの行為を正当化するようなプロパガンダとは明確に区別して対応しなければいけないと思います。

      20
      • 匿名11号
      • 2023年 7月 04日

      まあ、例えと根拠の使いどころとしてはあんまり適切ではないのでは。

      「信頼に足るデータに基づいた客観的分析」が必要とされるのは確かですが、その理由がロシアが「歴史的に軽んじられ、侮られながらも決定的な勝利を数多くあげてきた国家」だからというのは何の根拠にもならんでしょう。本邦、前の戦争での「露西亜に勝てたから英米に勝てる」の言説と同レベルの根拠なき大言壮語です。

      「○○は腐った納屋だ、扉を一蹴りすれば崩壊する」というのも、西側言論空間やキーウよりも、20万程度の兵力で100万の予備役、4000万の国に攻め込んだロシア指導者層が考えそうなことです。

      正直、どさくさにまぎれてロシアンファンタジーを押し付けられるようで不快ですな。

      11
    • ななこ
    • 2023年 7月 04日

    UKR情報は、RUが東部戦線にかなりの戦力を増強していると報告。
    兵力の集結が進んでいるっぽい。
    クレミンナとバフムトでロシア軍がカウンター攻勢を準備しているのではないかという話、が出てますね。

    6
      • xnkk
      • 2023年 7月 04日

      BARS部隊がどういう部隊なのか分かりませんが、DPR/LPR部隊とストームZ部隊は戦力として微妙だと思います。
      仮にロシア軍が逆襲した場合はバルジの戦いのようになるかもしれません。
      そもそもウクライナ南部ではなくウクライナ東部に兵力を集めているのは不合理だと思います。
      逆に逆襲を仕掛けない場合はウクライナ東部に拘束されていて、ウクライナ南部に戦力を回せないということでしょうね。

      2
        • NHG
        • 2023年 7月 04日

        ロシア軍にとって、ウクライナ南部は6割方HIMARSの射程圏内で、残りの4割は射程外であるものの後ろが海で背水の陣のような環境
        その南部と比べると東部は後ろロシア本土だからロシア的にはやりやすく、ウクライナ軍を押し込めば南部の環境もよくなるからロシア目線では合理的だと思う

        3
      • 名無し
      • 2023年 7月 04日

      毎度のことながらロシアが東部で攻勢に出る意味がわからない。
      秋まで陣地にこもって削りに削った上で冬季攻勢かければいいのに。
      それ以前に18万人も東部に集める余力があるんだろうか。

      3
        • paxai
        • 2023年 7月 04日

        ロシアの報道を見えてくるのよ・・・「ウクライナに万全の体勢を取らせない」ってのがね。
        だからロシア軍は損害が出ようが攻撃は継続する。攻勢を止める時はウクライナ軍が攻勢に出た時だけ。
        ウクライナ軍の初撃が終わって「攻勢が小休止」したと判断したら即座に東部で攻勢に出た。

        ロシア軍にとっての作戦成功は「イギリスで5週間しか訓練されてないウクライナ兵」とか「動員されて一か月で戦死したウクライナ兵」とかなんだろう。
        前にクポル中佐の記事でもあったがウクライナ国内にある兵士訓練センターのレベルは相当低い。この状態をより悪化させればウクライナ軍はいずれ素人の集まりとなって自然崩壊すると思ってるじゃないかと。

        8
    • XYZ
    • 2023年 7月 04日

    これだけの兵力に対してF-16を数十機提供されても大きな効果は期待できないでしょう。

    攻撃ヘリからの対戦車ミサイルが脅威ならば、機甲部隊に随伴できる自走式の対戦車ミサイルの射程程度ある対空車両を提供した方が短期間で提供できて安価で効果も見込めると思いますが、西側にはちょうど良い自走式対空車両がほとんど無いんですよね・・・。
    航空優勢下での戦闘を前提としていますから、仕方ない面もありますが、今回の侵略で旧ソ連は重視していたこのタイプの車両の整備も考え直す必要がありそうです。

    日本はその点はいい線行ってるのかもしれません。

    3
    • VIVA
    • 2023年 7月 04日

    あれだけ反転攻勢って喧伝してた割に、地図上だとほんの一部分しか奪還してないのね。こりゃウクライナも苦戦アピールしたくなるよね。

    9
      • バーナーキング
      • 2023年 7月 05日

      はて半年以上かけてもっと小さいバフムトを制圧して大はしゃぎしてた方々がいた様な…。

      10
      • ほうれん草
      • 2023年 7月 05日

      ほんの一部どころか主要な防衛線にすら到達出来てないと言う、まあバフムト見てたら予見は出来てた。

      4
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