豪政府は海軍再編に関する分析結果を発表、この報告書は「汎用フリゲートの取得」を勧告してMEKO A-200、Alfa3000、もがみ型、大邱級を検討候補に挙げていたが、豪シンクタンクは「日本製フリゲート艦を取得すること上手くいくかもしれない」と言及した。
参考:Australia’s new navy: The Japanese option
インド太平洋地域の均衡連合を拡大する次のステップは『もがみ型をベースにした日豪フリゲート艦計画』になるかもしれない
アルバニージー政権は待望の海軍再編に関する分析結果を2月20日に発表、この報告書は「中国の海軍拡張に対抗するため水上艦の戦力規模を2倍に増やすこと」を要求し、ハンター級フリゲートは9隻→6隻、アラフラ級哨戒艦は12隻から6隻に削減、アンザック級フリゲートのアップグレードも中止するよう勧告したが、新しく有人運用も可能な大型無人艦×6隻、汎用フリゲート×11隻の取得も勧告しており、海外のディフェンスメディアから大きな注目を集めている。
この汎用フリゲートは最終的にアンザック級フリゲートに取って代わることを想定しており、報告書は検討候補にドイツのMEKO A-200、スペインのAlfa3000、日本のもがみ型、韓国の大邱級BatchIIもしくはBatchIIIを挙げたものの、豪シンクタンクの米国研究センターは1日「海軍の再編計画は日本製フリゲート艦を取得すること上手くいくかもしれない」と指摘した。
米国研究センターは「戦略的観点から日本製フリゲート艦の選択は両国間の緊密な連携を強化することに繋がる」「両国とも米国や同盟国を中心とした地域均衡戦略を目指している」「日本製フリゲート艦は対潜、対空、対艦(対地)、艦隊保護、ヘリ運用といった汎用フリゲートに求められる能力を満たしている」「もがみ型の設計は豪州が取得中のMH-60運用に最適化されている」「22隻調達されるもがみ型に豪海軍向けの11隻が加われば保守やアップグレードでスケールメリットが得られる」と言及し、他の検討候補よりも豪州に適していると評価しているのが興味深い。
さらに日本が英伊と進めている次世代戦闘機開発の枠組(GCAP)を挙げて「インド太平洋地域の均衡連合を拡大する次のステップは『もがみ型をベースにした日豪フリゲート艦計画』になるかもしれない」とまで述べたが、日本製フリゲート艦のデメリットについても「海外輸出の実績が殆どない」と指摘している。
米国研究センターの言及は豪政府の意向を反映したものではないものの、オーストラリア人が「もがみ型」や「日本との関係」をどのように見ているのかを示唆しているため、これはこれで興味深い視点といえるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊
日本のもがみ型が評価されているのは嬉しいですね
ただ導入にあたっては性能や安全保障だけではなく、価格や政府が望むなら現地建造や技術移転なども必要になってくるのでそこら辺も含めてどうなるか見守る必要が有りますね。
潜水艦と違つて水上艦なら機密的にも技術難易度的にも下がるから現地生産も行けそうな気がする。
おまけに最上型は船体形状も簡素だし。
もがみだけに最上の選択になるといいでしね。
アメリカがお節介しても向こうが話をまとめる気がなく潜水艦と同じオチだと思うのですよね・・・。現地生産させてくれる国から買えば良いじゃないですか
これを言っているのはシドニー大学の米国研究センターの教授なので、今回はアメリカのお節介ではないですね…
もがみ型の初期館は欠陥があったはず。改善されたのかな?
欠陥?
「もがみ」のガスタービンエンジンのベンチテストにおける損傷のこと?
構造的欠陥ではなく、テスト手順の不備(脱落部品の吸込み)が原因だったと思うが。
「もがみ」の進水は遅れたものの、「くまの」以下順調に進水しているので問題は無いのでは。
船体に不具合があって、次級にしたような?
ウクライナ戦争の影響で自衛隊の予算が増えたので、対空能力を付与した拡大発展型に移行するというだけでは?
まあ、もがみ型のステルス重視の艦橋構造は見張りがやりづらいという不満の声が出ていたらしいので、修正されるという話もあります
欠陥ていうか、艦橋周りが狭くて見張りが大変だとか、船側に向かって後部が傾斜してるせいで海水が流れ込んで大変みたいな話は聞きますね
政治的?な理由で選ばれるならば、辞退では。
「政治的な理由で選ばれるなら辞退」って何故でしょう?
「豪の政治都合『だけ』で軍事的、経済的、技術的な検討がされてないから」とか「豪の都合『だけ』で日本の不利益が大きいから」というならともかく。
そもそも豪シンクタンクの分析なんだから豪にとってのメリットが基準になるのは当たり前では?
日本にとってのメリットデメリットはまた別の話でしょう。
兵器の調達なんてどんな場合でも多かれ少なかれ政治的な理由は絡んできますよ。
政治的な理由で選ばれるなら辞退なんてあり得ません。
そうでしょうか?。
”もがみ型の取得で海軍再編が上手くいくかもしれない”
これが全てに見えます。内政そのものですね。
オーストラリアの製造業は馬鹿にされている様ですが、
武器は無理としても、彼らに船体設計ができないわけではありません。
素人などは、オースタル社のウェーブピアサー船型などは有望に思えます。
見ていると、海軍の数度にわたる失敗?は、
金?と労働事情?から来ているように見えます。
今回も同じことを繰り返そうとしているように思えます。
武器輸出ということなら、設計図だけ売却したら、と思います。
オーストラリアは即座に、ならば不要、と言うと思います。
「ある艦艇を導入して海軍を再編する」のどこが内政なのか分からないし、仮に内政だったとして何が問題なのかも分からない。
事実として「現地生産を前提とした既存艦艇の輸入」を想定している豪政府が「設計図だけ売却(ライセンス国産の事?)」を即不要、とする理屈も分からない。
豪企業で独自に設計する、なんて話は豪政府もシンクタンクも全くしていない。
そしてこれらがどうして「辞退すべし」につながるのかも分からない。
防衛装備の輸出に一体何を求めているんです?
先方が受け入れt流ならば。
設計図の売却と、望まれれば、技術協力で良いのでは。
>設計図の売却と、望まれれば、技術協力で良いのでは。
何故?誰得?
申し訳ないけどどういう視点で何を求めてそう仰ってるのか皆目検討がつかない。
”何故?誰得?”
日本が損をしないようにと思うものです。
オーストラリアの内政が抱える問題には
触れない方が良いように思います。
それでも今回のオーストラリアの海上戦力整備
に協力はしたいでしょうから、できる範囲で。
もちろん「日本が損しそうだから辞退」なら意見として理解しますよ。「どうせアタック級の二の舞になるだろうから」とかね(同意するかはまた別として)。
ですが58式素人さんは「豪海軍の再編」と「日本が損しそう」の間の相関を何一つ示してないんですよ。
だから「違う」とか「おかしい」じゃなくて「分からん」と言ってるんです。
上にも書きましたが。
”海軍の数度にわたる失敗?は、金?と
労働事情?から来ているように見えます。”
という理解でいます。
同じ失敗は大いにあり得ると思います。
外から見る限り、変化はないですから。
その改善は、オーストラリアが自ら行う
べきで、日本が何らかの結果保障を
与えるものではない、と思うのです。
「内政が軽視されていて(あるいはヘタクソで)また失敗するだろうから巻き込まれない様に辞退すべし」という話であれば一応意見として理解はできます。
やっぱりそれをどうこね回したら「政治的?な理由で選ばれるならば、辞退」になるのか理解はできないですが、まあこれ以上はやめときます。
そもそもこれはオーストラリアの1シンクタンク(シドニー大学アメリカ研究センター。誤解してる人もいますが「アメリカを主に研究する、オーストラリアの」シンクタンクです)の評価でしかなくて、良くも悪くも大騒ぎする様な内容じゃないでしょう。
これを見て「オーストラリアの思惑」を云々するのがそもそも間違っていると思います。
一方でせっかくこうした「豪視点でのポジティブな評価」を受けた訳だから日本から官民で積極的にアクセスして何なら共同研究でもして三菱重工オーストラリア主導で豪向けFFMを提案するくらいの動きをして欲しいとも思いますが。
INDO PACIFIC 2023辺りでの動きを見る限り、少なくともMHIはもがみ型なり新型FFMなりそれらの派生艦なり、売る気満々でしょうね。
相手がオーストラリアであれば兵装関係を一部アメリカに任せて政治的にも技術的にもハードルを劇的に下げる事も可能でしょう(その場合直接的な経済的なメリットは下がりますが)。
三菱電機(豪)の様に企業主導で海外と契約する動きも歓迎ではありますが、ここは是非とも国としても強く後押しして欲しいところです。
AUKUSへの日本参加を「原潜分野以外」で考慮するという見解がこの前出てきましたが、水上艦システムの共有は枠組みとしては申し分ない仕事になるかもしれないですね。FFMでももがみ型はかなりシビアな割り切りや省力化をしていましたが、メーカーは拡張性を第一に設計していますし、後期型ではDDに近い仕上がりになるとの評価もあり、豪州海軍の需要に合わせてオーダーメイドする余地は大きいでしょう。今回はAWS艦の調達ですが、やがてくるAAW艦の更新にも対応できる船体規模や拡張性は評価されうるでしょう。
ただまぁ大量建造が前提ということで、本国仕様ですら汎用駆逐艦並に値上がりしてしまっている中でお値段を先方がどう解釈するかですよね。
AWSではなくASWですね、失礼しました
もがみなんか。
新型FFMかと思ったけど、海外では同級扱いなんかな?
VLS数的には新型FFMの方が好まれそう。
このシンクタンクが主張している日本製フリゲートの能力として対空・艦隊保護が挙がっているので、もがみ型ではなく新型FFMの事を指しているのだと思いますが、22隻建造という文言もあるので同型のバージョン違い程度に受け取られているのかもしれませんね
日本は閣議決定にすぎない武器輸出三原則に数十年も呪縛されていた
結果、防衛産業と先端技術が衰退したのです
連立を組む公明党が国交省大臣を独占し続け次期戦闘機の輸出制限に
先祖返りした、連立政権を解消して自主防衛政権に政界再編すべきです
そうすればGIGOが計画通り第6世代戦闘機を完成しアジア太平洋で
日本の戦闘機を最初に輸出するのがオーストラリアになるでしょう
また、もがみ型護衛艦は潜水艦のように機密の塊でもないのでこの記事
の『もがみ型をベースにした日豪フリゲート艦計画』が実現される
可能性が大きいでしょう
オーストラリア海軍のいつもの癖で過大要求スペック&予算超過のコンボになりそう
アンザック級の更新用という事であれば求められるものは艦隊ワークホースとしての、汎用性と単艦運用能力でしょうか
もがみ型は進路啓開用の対機雷戦能力と地上支援用の5インチ砲、対潜能力は持ちますが対空は僚艦にお任せという、些か上陸作戦支援に偏った構成ですので更新対象として適さないでしょうが、A-SAMを積む予定の新型FFMであればワークホースとしての能力は十分でしょう。
ただ豪海軍は対機雷戦能力を必要としているのかどうかが気になりますね
「もがみ型」をベース艦にするというのは、単に「もがみ型」の兵装を米国製に換装するという意味ではないですよ。
豪海軍要求を満足するよう船体の改設計が行われるのが常識かと。例えばVLSの倍増を要求されればそれが可能な設計変更が行われると考えて良いです。新型FFMがそうであるように、船体の基本設計を延ばしたり広げたりは普通です。
対機雷戦装備が不要ならば、そのスペースは他に転用されるか削除されることになります。
完成品を買うな比較的簡単だけど。
定数外オプションどころか再設計がいるとか両者に大損案件ですな。
FFM-AAWは元々もがみ型を軸としたFMF(Future Multi-mission Frigate)ファミリー構想の一形態なので、
再設計するとしてもこの構想の枠内なら双方大きな損失はないと思うけど。
技術は常に、キャッチアップされていきますからね。
あらゆる協定締結、生産体制構築、竣工した頃には気にならなくなっていると思います。
仮に合意したとして、もがみ型ネームシップ竣工(2番艦ですが)が2020年ですから、10年以上経ってから豪州海軍は取得するでしょう。
安全保障上、日豪の関係が深まるのであれば、防衛産業の体制強化・準同盟国・貿易関係・地理・価値観など、あらゆる点でメリットがあります。
もがみ型ではなく新型FFMの事のようですが、一番の問題は11隻も余分に作る余裕はない事
新型FFMは5年で12隻調達予定なので、11隻なら同じく最低5年掛かり
その11隻を建造するドックの空きが存在しない
オーストラリアの現地建造もやはり難しい
・過去の軍艦建造の実績からすると建造技術が低い
・高度熟練工が明らかに足らない
・技術移転しても使いこなせる可能性が低い(1から育成なら最低10年以上
・そもそもオーストラリアの軍艦建造ドックが1箇所だけしかなく、しかも改修必須
新型FFM3-4隻を輸入できれば大成功で、そのメンテナンスから学ぶ段階なのがオーストラリアの現状
新型FFMにオージーが相乗りしてくるならスケールメリットがあるので日本としても歓迎なのでしょうが、潜水艦の時のグダグダぶりを見る限り連中が口だけ大きく能力のない国内防衛産業の余計な口出しを防げると思えないんですよね。あれで下手こいて後が無い分また国内製造について無茶なこと言ってきそうですし。
人的資源を考慮するなら、他の比較対象より少ない人員で運用できるもがみ型は割といい選択肢にはなるはずですが。
有事だと国内のドックが損傷受ける可能性や、破損した艦修理で手一杯になる可能性考えると
中国の手の届きにくいオーストラリアでも同型艦を建造してもらうことで、
いざというときに修理等を依頼しやすくはなるかと。
複数クルー制を採用しているので、艦ごとの個体差も小さいはずなので
新型FFMを豪州に積極的に提案する価値はあるかと思います。
アツいですね。
やはり実績面で不利でしょうが、造船という得意分野で円安の後押しもある。
新型FFMには期待していたので、是非ともこのチャンスを物にしてほしい。
もがみ型が選ばれたら嬉しいけど
他の候補は満載排水量3000t台
もがみ型は5500tと桁違い大きい
ここに名前が入ると?がつく
何を基準に選ぶかだけど
もがみ型で変更できないところはACICくらい
ほかはオーストラリアに合わせて一部変更できる
それをした結果がハンター級なので、小規模設計変更以外はトラブルだらけになるかと
でもオーストラリアは変更だいすき
特に自国製の兵器積みたい病がかなり
レーダをオーストラリア製というのは予測できる
後はいくつか小物はあるだろうし
オーストラリア向けの改造でデータリンク関係は変更が必要だろう(orq-1、orq-2とか)
兵装はアメリカと同じだから問題なし
機関系は手突っ込まないと思う
ハンター級も機関は弄ってない
うん、三菱電機の鎌倉が死ぬね
普通に三菱電機オーストラリアが担当するのでは?
かもしれない運転はだめだってさ
素直にホバート級を増備した方がいいぞ。
米国製に拘る豪州に提案するならOPY-1とタレスの射撃指揮装置の組み合わせだろうな
誘導弾の呪縛からの解放を目指している海自がOPY-2と新型SAMを諦めるとは考えにくい
建造は機関一式、電子装置、ユニコーンマストは我が国で製造し、残りを彼等が担当するなら納得するかもね
システム載せ替えの次点で双方にデメリットしかなさげなのがすげーわ>最上
システム載せ替えの次時点で双方にデメリットしかない、というのは何を根拠に?
他の候補では違うというんですか?
「SPEE3D社のメタル3Dプリンタメーカーを陸上自衛隊に導入したんだから、そちらはもがみ型護衛艦を買ってくれるよね」(圧)
このくらい言ってくれる日は来るのだろうか
米英が先に導入してる売れ線技術の後追い採用で無理筋の恩着せるより生産体制含めた豪の要求仕様をちゃんと満たしてWin-Winで買ってもらえる様、日本の官民に積極的に動いて欲しいところです。
てか豪国防省は三菱電機のレーザー技術とかも買ってくれてますしね。
多くの日本国民が武器輸出には反対しており、今まさに戦闘機輸出についてもこれを許さずと公明党が立憲主義や憲法擁護の点から頑張っています。そんな中でオーストラリアへの軍艦輸出などもっての他です。戦闘機輸出の議論が始まってさえいないのに軍艦輸出は不謹慎ですよ。
>立憲主義や憲法擁護の点から
防衛装備の移転と憲法に何の関係が?
>多くの日本国民が武器輸出には反対しており
そんな事実はありません
>今まさに戦闘機輸出についてもこれを許さずと公明党が立憲主義や憲法擁護の点から頑張っています
あなたは彼らの代弁者?
>そんな中でオーストラリアへの軍艦輸出などもっての他です
なんで?
>戦闘機輸出の議論が始まってさえいないのに軍艦輸出は不謹慎ですよ
不謹慎と言う言葉の意味わかってますか?その用例はおかしいですよ
結論:ただお気持ちで反対しているだけでしょ。国益や国内経済発展や雇用のためには輸出反対などすべきでない。