インド太平洋関連

仏ダッソー、ラファールの胴体製造製造をインド企業に移転したと発表

フランスのDassaultは5日「インドのTata Advanced Systemsとラファールの胴体製造に関する4つの生産移転契約を締結した」「今回の契約はDassaultがインドのMake in India政策に強くコミットしていることを反映している」と発表した。

参考:Dassault Aviation partners with Tata Advanced Systems to manufacture Rafale fighter aircraft fuselage for India and other global markets
参考:France’s Dassault and India’s Tata to produce Rafale fuselage in Hyderabad
参考:India says changed tactics worked well in conflict with Pakistan
参考:India approves stealth fighter programme amid tensions with Pakistan

DassaultのサプライチェーンにTata Advanced Systemsは恒久的に組み込まれたことになる

インドのモディ首相は2020年にMake in India政策に基づいた「防衛装備品の段階的な輸入禁止」を、2021年に軽戦闘機、戦車、自走砲、各種装甲車輌、防空システム、駆逐艦、対潜装備、レーダー、衛星、軍用トラック、小型無人航空機、各種火器など108品目の輸入禁止リストを発表し、海外企業に「今後もインド市場で生き残りたいなら完成品の輸出ではなく、印企業に技術移転を行って現地生産品を供給しろ」と法的に義務付け、これまで各契約毎に任意で設定されていたオフセット内容にも統一基準を導入し、最終的に米国、欧州、ロシアはMake in India政策=現地生産方式を受け入れた。

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Samantha White

輸入禁止リスト以外の防衛装備品についても相当量のオフセットが必要で、Dassaultは5日「インドのTata Advanced Systemsとラファールの胴体製造に関する4つの生産移転契約を締結した」「ラファールの機体がフランス以外で生産されるのは今回が初めてだ」「これはインドにおけるサプライチェーン強化に向けた決定的一歩だ」「今回の契約はDassaultがインドのMake in India政策に強くコミットしていることを反映している」「このパートナーシップはインドの経済的自立を促進するという目標を支援しつつ、国際的な航空宇宙サプライチェーンにおける主要プレーヤーとしての地位を強化するものだ」と発表。

この契約に基づきTata Advanced Systemsはラファールの中央と後部の胴体製造に参入し、2028年から毎月2機分の胴体をDassaultに供給することになるが、この取引で生じる経済的価値やTata Advanced Systemsが製造する胴体が国内向けなの輸出向けなのか不明なものの、Reutersの取材にDassaultは「インド生産分は国際市場向けになる」と明かしているため、DassaultのサプライチェーンにTata Advanced Systemsは恒久的に組み込まれたことになる。

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Samantha White

因みにパキスタンは「インド空軍の戦闘機を5機(ラファール3機、Su-30、MiG-29)撃墜した」と主張していたが、これを裏付ける証拠についても「SNS上に投稿された画像や映像だ」と説明していたが、インド軍の チャウハン参謀総長はシャングリラ会合で「衝突初日に戦術的過失を犯して複数の戦闘機を失った」「そこで我々は戦術を修正して7日、8日、10日に大規模な航空攻撃を実施し、今度は損失なしで敵の防空シールドを突破して標的を破壊した」と述べたものの、初日に被った損失の詳細は明かさなかった。

さらにインドの国防研究開発機構(DRDO)とヒンドスタン航空機(HAL)は第5世代戦闘機「AMCA=Advanced Medium Combat Aircraft 」の開発を進めており、本機の開発は予備設計や詳細設計を終えた段階=基本設計の最終段階を意味するクリティカル・デザイン・レビュー(CDR)に到達、現地メディアは2023年4月「DRDOが政府にAMCA計画の承認を要求した」と、2024年3月「内閣安全保障委員会が1年近く保留してきたCDRを承認した」と報じていたが、シン国防省は先月末「AMCA開発の枠組みを承認した」と発表。

出典:FlyingDaggers45SQUADRON/CC BY-SA 4.0

今後、DRDOはAMCAのプロトタイプ製造に関する入札を実施する予定で、これに応じる国営企業や民間企業を広く募集する建前だが、これまでの流れを考えるとHALがプロトタイプ製造を受注するだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:Dassault Aviation

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コメント

  • コメント (8)

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    • NHG
    • 2025年 6月 07日

    ダッソーがインドに製造移転ねぇ、、あっそー(書きたかっただけ)

    29
    • 他人事では無い
    • 2025年 6月 07日

    他国への納期が短縮出来るかな?

    3
    • nachteule
    • 2025年 6月 07日

     ダッソー自体の生産能力が低いからだろうけど、インド自体100機を超える需要があって現状で予定の1/3位が納入されている。

     今の時点で月産2機の生産能力が有るなら国内向けは28年終了は出来そうでは有るが並行で作るつもりが無いなら外国向けを量産出来るの末ぐらいじゃないかな。外国向けが28年早々ならフランス本国と同等の月産3機位でないとスケジュール的に無理じゃないだろうか?

    9
    • 特盛
    • 2025年 6月 07日

    インド製が輸出分のラファールにも組み込まれるとのことだが、インドの品質管理は大丈夫なんだろうか…

    6
      • ななし
      • 2025年 6月 07日

      フランスが「インド製ラファールの性能は保証しない」って言ってたけど(政治的な発言だと思うが)
      どうなんだろうね

      6
      • ガテマヌ
      • 2025年 6月 08日

      工場として致命的な労働意識というか、インド製iPhoneはハズレ個体として悪名高いですね・・・

      5
    • ポンデ
    • 2025年 6月 07日

    パキスタンが中国の協力で自国にJ-10の生産ラインを建てたのと同じように、インドも自国でラファールを作りたいって感じか

    2
    • ヒンド
    • 2025年 6月 09日

    インドが高度な技術移転を要求するのは周知の事実だが
    一度MRCAでラファールに敗れたグリペンEもMMRCA2.0で再び売り込んでMRCA同様グリペンEの完全な技術移転を約束しているし
    Su-57なんかは技術移転や現地製造どころかソースコードの提供までインドに対して提供するそうだな

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