一部のロシア人は南ドネツクのウロジャイネについて「既に放棄された」と主張、視覚的にもウクライナ軍の戦車や装甲車輌が集落の中心部で確認されており、ウロジャイネの大半をウクライナ軍が支配している可能性が高い。
ロシア軍はウロジャイネの支配権を失っている可能性が高く、集落の南側部分もグレーゾーンに
ウクライナとの戦争に参加しているルシッチ(ДШРГ Русич=親ロシア極右主義者で構成された破壊工作・攻撃偵察グループ)は13日「ウロジャイネは放棄された。この集落の保持に失敗したのは第36軍の戦闘意欲が欠如していたためで、第37旅団の戦車大隊は『敵に破壊されるだけ』と主張してウロジャイネでの歩兵支援を拒否、同旅団の歩兵部隊も『もう戦力が足りない』と主張して10日までに集落の東側にあった森林ゾーンから撤退してしまったが、実際には旅団の半数以上が後方で酒を飲むのに忙しい」と報告。
ロシア人情報源(Рыбарь)も13日「ウクライナ海兵隊の第35旅団と第37旅団は陸軍の第55砲兵旅団と第1戦車旅団の支援を受けてウロジャイネの北部分に陣地を築いた。一部のロシア人はウロジャイネからの撤退を報告しているが、依然として我が軍はウロジャイネの南部分を維持している。ウクライナ軍司令部は『ウロジャイネの完全支配を確立しろ』と現地部隊に命じたため、今後この集落を巡る戦いは激しさを増すかもしれない」と主張した。
この情報源が提示している前線位置は「集落の東側」にあった突出部が失われ、集落内も「完全にグレーゾーンになった=ロシア軍の支配地域がない」と示唆しており、視覚的にもウロジャイネの中心部付近=Ⓐでウクライナ軍の戦車がロシア軍陣地に向けて発砲する様子、集落を北から南に貫く大通り=Ⓑをウクライナ軍の装甲車両が進む様子、集落の東側にあるロシア軍陣地=Ⓒにドローンで爆弾を投下する様子、クラスター砲弾でザヴィトネ・バジャンニャからウロジャイネに徒歩で移動しようとしたロシア軍兵士(20人~30人)をⒹ付近で攻撃する様子が確認されている。
まもなくウロジャイネはウクライナ軍によって解放される可能性が高く、今後は焦点はスタロマイオルズキーの西側地域を押し上げる戦い=ザヴィトネ・バジャンニャに向かう条件を整えられるかだが、これまでと同様に「地雷を除去しながらの戦い」なので前進スピードはゆっくりしたものになるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
実際には旅団の半数以上が後方で酒を飲むのに忙しい
半半数以上が予備戦力ってことでもあるな
しかしやる気ないな
当たり前か
アル中の兵士が予備戦力というのは悲惨ですな。
やる気のある兵士は前線で消耗したのかもしれませんが。
軍事的観点からみるとウロジャイネのロシア軍は全滅してるのでしょう。
ニコニコ大百科より引用
軍事的用語における全滅
大部隊がおおよそ3割(戦闘担当の6割)の戦力を損耗すると、負傷兵の手当て・後送、戦意喪失などによる後退・逃亡が始まり、実質戦闘人数が激減し組織的戦闘が行える状態ではなくなる(戦闘力の喪失)ために、全員が死傷していなくても事実上の全滅とみなされる
損耗3割で軍事的には「全滅」判定なのだとネット上ではまことしやかに語られてはいるが、そのソースは見たことがないのですよね。
そもそも全滅という言葉は軍事用語なのか?おそらく自衛隊でも特に定義はされてないと思います。
このウクライナ戦争でも3割の損害を出しながら戦闘している部隊はいくらでもあります。
負傷者の後送等で人手が取られて一時的に戦闘能力を喪失しても、あくまで一時的な話です。
士気の低い部隊だと崩壊の可能性があるという程度の話だと思います。
また、攻勢か守勢かでも戦闘能力喪失の基準は大きく変わります。
塹壕を死守するだけなら組織的戦闘能力は不要で、文字通り最後の一兵まで戦うことも可能です。
3割損耗=全滅のような乱暴な判定は、現実の戦場には適用出来ないと考えます。
非常に詳しく調べている方がおられましたが、3割全滅説はやはり根拠が無いようです。
リンク
全滅判定はあくまで目安でしかありません。全滅は組織的戦闘能力を喪失した意味で考えるなら人が何人残っていようが戦闘能力が無いと判断されれば全滅でしょう、逆に少なかろうが無理せずに回せるなら全滅判定はないでしょうがギリギリのオペレーションは勧められた物ではありません。砲兵とかに関して言うなら人員残ってようが使える砲が少ないか無いなら組織戦闘能力はないとも思われますし単純な判断じゃないでしょう。
10人ごときでも3割の戦力が抜ければ抜けた穴を埋めるのは簡単じゃないです、3人抜けた穴を残った内の3人が武器を二倍持って同じ範囲を監視までしてカバーするなんて現実的な話じゃないです。800~1000人単位のロシアBTGで3割喪失なら消耗が激しい直接戦闘する歩兵や戦車が消える数字で残った工兵とかでまともな自己完結した戦闘能力持っているかと言われると疑問です。
また古い資料ですが部隊の規模(師団・旅団等)でもその割合は変わりますから、あくまで中味を総合的に見ないと全滅判定なんて出来ないと思います。NATOとか全体で見たら前方の直接戦闘が3割、後方が7割の比率ですから戦いに長けた直接戦闘の3割消えているなら戦力としてはがた落ちでしょう。
少なくとも、「全滅」という言葉を使うのは間違っていると思います。
防衛研究所の資料では、全滅という言葉は一般的な意味と同じようにほぼ100%の損耗時に使われていたようです。
リンク
オタクが勝手に専門用語扱いしてるだけで、本来は特別な意味なんて無いんです。
組織的戦闘能力喪失と全滅では明確に意味が違うし、誤解を生みます。
変にひねらずに組織的戦闘能力喪失と言えばいいと思います。
よく分からないんだけど、日本のそんな古い資料引張って全滅は100%損耗と同じですって言うの苦しくないですかね。日本の基準が世界基準でもないでしょう?それとも日本だから日本基準にすべきだろうって言うのだろうか?
組織的戦闘能力喪失は実質全滅扱いだろうし明確に違うとは言い過ぎでしょう。恐らくだろうけど自衛隊でも米軍判定に右ならえで半分くらいの戦力喪失で戦闘不能扱いじゃないですかね?資料を見る限りだと4つぐらいのパラメータ含めたりして部隊戦力の把握しているはずなんでこんな単純な話じゃないでしょうが。
戦闘不能と全滅が違うって言うなら平行線でしかないですが戦力として期待出来ないなら普通は無い物と同じで全滅でしょう。
30%という数字が定量的に正確かはともかく、3割(戦闘担当の6割)もの戦力を損耗した部隊が、組織的戦闘を行えるとはさすがに思えませんけどねえ。確かに本邦旧軍や旧独国防軍がその状態で戦闘の継続を余儀なくされた例は多いですが、冷めた目でみれば6割減相当の戦力としてもその後役に立ったとは思えません。だからこそ欧米では交代制を重視して、そこまでの状態に至る前に後退休養回復させるのだと思います。
ウロジャイネのロシア軍が3割の損害を被ったというニュースソースがあるのですかね?
戦意が低く後退したとか、半数が酔っ払いとかが事実であっても、撤退しただけで全滅とはね。
ウクライナ軍は、まだまだ解放すべき土地があり、そこにはロシア軍が待ち構えているのが現実なので、あまり意味の無いロジックは不要ですよ。
有利な状態で戦えないなら撤退するのが普通だし。完成した強固な防御陣地より前でマリウポリ(後方)からの戦力回してまでウクライナを攻撃するなんて領土確保以外に意味は無いだろう。
酒を飲んでるというのがやる気の無さを揶揄してるのかガチなのかわからないのがまた…
任務放棄は、プーチンの威信失墜も要因の一つとしてありそうな
馬鹿げた命令にいい加減な補給を繰り返してれば不満が溜まり、きっかけがあれば噴出するようになる
某なんとかモーターみたいな
兵に無法を容認していれば、そら規律などクソ食らえに容易く転じるでしょね
任務放棄はプーチンの威信失墜も関係してそうな
馬鹿げた命令やいい加減な補給などを繰り返して入れは不満が溜まる
プーチンの威信が下がれは不満が噴出するハードルは下がり、きっかけがあれば噴出する
兵に無法を許していれば軍規もそりゃ乱れやすくなりますよねー
今のところの矛先はプーチンでなく軍上層部かもしれないが
まるでなんとかモーターのようだ
ただ、投入した戦力量に比して突破スピードが期待ほどではない、という問題がありますね。
機甲戦力による敵陣地破砕の要諦は、要衝の占領が目的ではなくその背後の敵の支援拠点を破壊することにあるので。
確認可能な戦闘映像が比較的まとまった地域から送られてくるのも良くない兆候で、本当にロシア側の防衛力を破砕している時は前線よりかなり奥まで未確認情報と相互の錯綜した情報が飛び交います。
お互い戦力は無限ではありませんから、ここからどれだけ押し込めるかが勝負となりますね。
一個戦車旅団で縦深突破は無理ではないか?
同じく旅団級の後詰がいくつあるか分からないが控えているだろうし
後背にまで突破するには少なくとも後詰の部隊を抑える部隊、別途突破する部隊が必要だと思われるけど
正面から同規模で叩き合いしたのでは…よほどのワンサイドゲームでないと
ウクライナの後詰がどうなってるかもあるが
そのへんがこの戦争ではつくづくよく分からんのですよ。
ウクライナ軍の戦力規模もよくわからないです。どれくらい損耗しているかも分からず、イギリスで訓練したという部隊がどの程度戦力化しているのも分からず。国外から届いたと噂の戦車がどの程度稼働可能な状態かも分からず。
ロシアの兵力状況も、西側の宣伝の通りならとっくに崩壊してまともな抵抗戦力は残ってないはずですが、戦線は見た目拮抗しているかロシアがむしろ押しています。
ただ、ここでウクライナが乾坤一擲の大攻勢を始めたということはそれなりの勝算があるはずなのですが。
その勝算もよく見えてきません。こんな敵の一番分厚く待ち構えている場所に真正面からの力押しですから、そんなに豊富な攻勢勢力があるのか?と。
単発単発の映像だけは豊富に流れてくるが、その全体像がこんなにもあやふやなのはなかなか近年無かったように思いますね。
いまだ戦争の真っ最中なので、両軍ともその作戦企図・投入戦力・損害といった重要情報は徹底して秘匿しようとするため、我々が分からないのは当然といえば当然ですね。
正確な情報が明らかになるのは戦後数年もしくは十数年後の話でしょう。こんな世紀の大戦争ですから、防衛研究所か陸戦学会あたりで陸戦史「ウクライナ戦争」を是非とも出してほしいものですが。
東部は未だ一進一退ですが南部はゆっくりでも確実に前進し続けていますね。このまま焦らず頑張って欲しいです。これだけ長く激しいと、陣営問わず前線で疲労と厭戦気分が蔓延するのは当然と言えるでしょう。戦争では戦術や兵站だけでなく人間が戦っているうちはこうした心理面も大切なのが分かります。
遥かな先の目標に見えるスタロムリニフカも実際は中口径迫撃砲の射程内だものなぁ
前進の難しいことよ
只、ロシア側の一部情報源の発言が事実だとすると、スタロムリニフカの守備隊も大半は酔っ払いと化しているんじゃないかって気が……(考え過ぎ?)
無根拠ですけど、
酒飲みとか酔っ払いはスラブ圏では至って普通な悪口なんじゃないですかね
大阪の「アホ」みたいな
酔っ払いでないロシア人なんて居るのだろうか?(偏見)
ロシア軍はこの隘路を縦深として出口にあるスタロムリニフカまでは敵に消耗を強いつつ下がる防衛計画だろうから死守はしてこないだろうよ
このままザヴィトネも落とせるだろうけどそこからが山場
ウロジャイネ北東西3方向から攻められ、根本も西から刈り取られそうな方向から攻められて今まで耐えてきたから、相当悲惨だったと推測できる。
流石に督戦隊も自身が危険になるから移動して人間の堤が決壊して雪崩が起きたということか。
ここ2日くらいウクライナ発表のロシア軍死者が気持ち減っている。
ウロジャイネのロシア軍壊走したから死者数が減っているのか。
場所は違うがカディロフ部隊とロシア軍が銃撃戦に発展したらしい。
督戦隊憎まれてるだろうから元囚人兵のお礼参りなんてないのか。
反攻が始まって二ヶ月、あと2週間で9月だがだがあとどれくらい攻勢は続くんだ?
天候次第かと思っていましたが、機甲戦力ではなく、歩兵が主体で攻めるのであれば、多少の泥濘は厭わずに攻め続けるかもしれませんね。
もっともウクライナ軍の被害が甚大な場合は「泥濘期に入り機甲戦力が生かせなくなった」と言うエクスキューズで攻勢を停止する可能性の方が高そうです。