ザルジニー総司令官の記事を掲載したThe Economist紙はウクライナ・プラウダ紙の取材に応じ、反攻作戦が失敗したと認めなければ「同じ結果」を繰り返すだけで、次回の反攻作戦で「異なる可能性」を期待できないと指摘した。
どうすれば現状を打開できるかを理解するには現状を認めることが最も重要だ
ウクライナ・プラウダ紙は「ザルジニー総司令官のインタビュー記事」を掲載したThe Economist紙に取材を行い、同紙の軍事コラムニストを務めるシャシャンク・ジョシ氏は興味深い視点を幾つも提供しており、2万文字を越える記事の主要ポイントを要約すると以下にようになる。
これまで議論されてきた話題にザルジニー総司令官は一定の見解を示したが、社会にとっては冷や水を浴びせられた格好だ。貴方にとって「ウクライナ軍の問題を公の場で議論する」という司令官の決断はどの程度時勢を捉えたものだったのか?
“反攻作戦の問題点を公にするのは非常に難しい選択だったと思う。なぜなら本件は非常にデリケートなテーマなので彼が大統領から批判を浴びているのを目撃した。彼が指摘した内容の殆どは人々の期待を裏切る内容だったが、人々は反攻作戦が直面した困難さ、特に南部戦線での困難な状況を理解していない。恐らく『ロシア軍は予備戦力、弾薬、ミサイルが不足して多くの困難を抱えている』と考えていたため『何かセンセーショナルな突破口が目前に迫っている』と錯覚していたのだろう”
“最も重要な点は今後も消耗戦が長期に渡って継続し、この問題が短期的に解決される可能性がないと指摘している点だ”
昨年、ザルジニー総司令官は2023年の見通しをウクライナメディアを通じて発表したが、今年は西側メディアを通じて発表した。これは彼の主な関心がウクライナの支援国に向いている証拠ではないか?
“彼が重視している対象は複数存在し、その中に英国、米国、欧州諸国が含まれているのは間違いない。ザルジニー総司令官はウクライナが何を必要としているかを理解してもらいたいのだ。彼は我々のインタビューに答え、我々の記事とは別に4000文字に及ぶ寄稿文も書いてくれた。この中でウクライナが必要としている装備の種類について技術的な観点から詳細に言及した”
“彼は砲弾や防弾ベストなど基本的な装備が必要不可欠であると述べたが、電子戦、FPVドローン、地雷除去装置、対砲兵レーダー、敵の砲兵装備を探知する技術にも言及し、これらの装備はATACMS、F-16、レオパルトほど世間に注目をされない分野で、ザルジニー総司令官は『ウクライナが本当に必要としている支援は何なのか』について我々の認識を変えたかったのだろう。何故なら貴方やウクライナの指導者たちも私達と同じように新聞や雑誌に目を通しているからだ”
“ザルジニー総司令官は第1次大戦の将軍が直面した問題、つまり塹壕戦から機動戦に移行するための方法を提示したかったのだ。我々は彼の分析や結論について完全に同意しておらず、特に第1次大戦に関する描写については全く同意できないが、彼の深い知識と歴史を理解する能力については高く評価している”
ザルジニー総司令官の言葉は西側諸国にどのような影響を与えたのか?
“現状について正直に話すことが重要だ。欧米の政治家達は「膠着状態」というワードの使用を避けていた。何故なら膠着状態と認めると「ウクライナの状況が絶望的」で「この消耗戦においてロシアが有利だ」という印象を世論に植え付けるリスクがあるからだ。戦争の膠着状態は「反攻作戦の失敗」を意味し、西側諸国はウクライナへの支援を撤回せざるを得なくなるかもしれない”
“サリバン補佐官は8月「この戦争は膠着状態ではない」と述べたものの9月や10月にはより悲観的な見方を示し、我々だけでなくウクライナ人アナリストも同様の見方をしていた。しかし「ウクライナ政府や軍が発表する見通しを支持する人々」から大いに批判され、彼らは我々のこと宿命論者、敗北主義、悲観主義と呼んでいたが間違っていたと思う”
“どうすれば現状を打開できるかを理解するには現状を認めることが最も重要だ。私はウクライナに対して宿命論者であったことはなく、長い戦いの中で困難に直面しても最終的には勝利すると信じているし、国力の大きなロシアの長期戦に必ず勝利する保証もない”
“しかしウクライナを見捨てようとする政治家、特に米国の共和党は自分達の主張を押し広げるためザルジニー総司令官の発言を利用するリスクがある”
“楽観的な見方としては今回の評価に耳を傾けて何が間違っていたのかを反省するかもしれない。その場合は「反攻作戦が失敗した」と認めることから始めなければならず、2024年や2025年に想定される反攻作戦をどう戦うのか、これを欧米諸国はどう支援するのかをよく考えなければならない。そうでなければ今回の反攻作戦と同じ結果を繰り返すだけで「異なる可能性」は期待できないだろう”
ザルジニー総司令官はロシアが損失を被ったにも関わらず制空権を維持していると言及した。仮に数個中隊分のF-16を受け取っても決定的な変化はないと述べたが、そのような敵とどう戦えばいいのか?
“ザルジニー総司令官は4000文字に及ぶ寄稿文中で制空権の重要性を説いたがF-16については一切触れなかった。このことはF-16の役割が非常に限定的になるだろうという見方を反映していると思う。多くの人々はF-16が戦況に大きな変化をもたらすと重視しすぎているのだ。勿論、AIM-120を搭載するF-16がロシア軍機を前線から遠ざけ「空からの脅威」を減らすことが出来るかもしれない。さらに他の任務でも役にたつかもしれないが制空権を確保することはないだろう。何故ならロシア軍の防空システムに直面するという事実に変わりがないからだ”
“ウクライナはF-16をフル活用するのに必要なAWACS、航空司令部、電子戦機、西側諸国並の支援能力がないため、F-16への期待値は引き下げるべきだろう。さらにザルジニー総司令官は今後の戦いについて「UAVのスウォーム能力」に焦点を当てている。ウクライナが砲弾の量と質で不利な立場にあるのなら他の技術的手段でカバーしなければならない。例えば安価な自爆型ドローンを大量生産すれば大砲の代わりにならなくても、ある程度の火力を再現できるようになるかもしれない”
“欧米諸国は砲弾の増産に取り組んでいるものの依然としてウクライナのニーズを満たせていない。ロシアの砲弾供給に追いつくのは早くても2025年頃なので来年は非常に厳しい年になるだろう。人々は「2025年には状況が改善する可能性がある」と理解する必要があり、そうでなければ来年の夏頃に「ウクライナが負ける」という見出しが紙面を飾ることになる”
“ウクライナの主な課題は「如何に効率よく戦って火力と質量を生み出すか」で第一に電子戦、第二に対砲兵レーダー、つまりロシア軍の砲兵の位置を特定して攻撃する能力が最も重要で、その次が地雷除去装置だが、ここで重要になるのが兵士の質だ。ウクライナには前線から兵士を引き抜いて必要な訓練を施すことが困難で、十分な数と能力を備えた予備戦力を用意することが難しい。ザルジニー総司令官も近代的な動員システムと訓練システムの必要性を訴えている”
“欧米諸国はウクライナ軍の訓練規模を拡大させなければならず、兵士の質は今年の反攻作戦でも見受けられた課題の1つだ。来年、ウクライナ軍がロシア軍に対抗できるようになるためには同分野に注目すべきだと考えている”
西側諸国でウクライナ軍の訓練を拡大させる機会はあるのか?
“欧米が取り組むなら訓練を拡大できない理由がない。もっと多くのウクライナ人を海外に連れ出し、もっと長期に渡って質の高い訓練を受けさせない理由がない。5週間程度の諸兵科連合訓練では信じられないほど複雑で密集した地雷原を突破するに十分ではないと証明されている。今必要なのは小銃を撃てる人間ではなく「より複雑な任務」を遂行できる人間で、旅団レベルの作戦を指揮して部隊を動かせる人間だ”
“現在のウクライナ軍で攻撃任務を遂行できる旅団はほんの一握りだ。殆どのウクライナ人兵士は攻撃任務に対応できていない。この問題は「大量のドローンと砲撃に晒された環境下で航空支援なしに十分保護された陣地を襲撃する」という能力が求められているためで、過去70年間、このような能力を西側諸国の兵士ですら要求されたことがない”
“第2の課題は部隊を前線から引き抜いて訓練に必要な時間を与えることだ。ドネツク方面で大規模なロシア軍の攻撃が続いていることからも分かるように、これは大きな挑戦になるだろう。ロシア軍の攻撃は失敗することもあれば効果がないこともある。莫大な損失を被って極めて自滅的なものになることさえあるが、それでもロシア軍は余裕を与えないようウクライナ軍部隊を前線に釘付けにすることできる”
“だからこそ我々は前線部隊に訓練を行う時間と空間を与える方法を見つけなければならない”
“来年のウクライナ軍は基本的に現在の領土を守るだけになると思う。ウクライナ軍の快進撃や活躍を見たい欧米人にとっては魅力的ではないかもしれないが、来年は直面する課題を解決方法を学び、次の攻勢を準備するため防御に集中する必要がある”
貴方は70年間誰もやったことがない仰ったが、反攻作戦が始まる前から西側のアナリストの中には「これほどの攻撃を航空支援なしで行うNATO加盟国はない」と指摘する者もいた。ウクライナの反攻作戦がどのような結果をもたらす分かっていたはずなのに、なぜパートナー達はこれほど批判的なのか?
“ウクライナを批判する理由のひとつは両者の間で責任のなすり合いが見られるからだと思う。しかし反攻作戦の失敗は双方に責任がある。ウクライナの戦術に対する批判の一部は正当なものだ。私が尊敬する専門家の発表した報告書、論文、記事を読めばウクライナ軍にもミスを含む過ちがあったことが分かるだろう。私は全ての証拠を持っておらず、現在進行系の戦争なので歴史家のようにじっくり推測するのも難しいが、私がアナリストから繰り返し聞いた不満の1つは「バフムートでの防戦が反攻作戦に大きな影響を及ぼした」というものだった”
“この問題に詳しいコンラッド・ムジカ氏は「バフムートの戦いでウクライナ軍は砲弾の備蓄を使い果たしたのに対し、ロシアはスロヴィキン・ラインを強化する時間を得ることができた」と指摘、さらにウクライナ軍は経験豊富な旅団を東部戦線に残し、経験の浅い旅団に最新装備を与えて南部戦線に移動させた。この選択が異なっていれば南部での反攻作戦はもう少し違った様相になっていたかもしれないが突破が約束されていたとは断言できない。成功を保証するとも言っていない。この結果は誰にも予想できない。しかしこのような過ちに対する非難は当然だろう”
“その後、ウクライナ軍や政府高官達は幾つかの問題について西側諸国を非難し始めたが、この中にはウクライナ側の過ちを隠す目的の不当な非難が含まれている。しかし中には非常に合理的で公平な非難も含まれている”
“例えば、今回の攻撃計画は時代遅れの仮定や数値に基づいていたと言っても過言ではない。パートナーがウクライナ軍に教え込もうとした戦術データの多くは20世紀の作戦分析に基づいており、ウクライナで行使されている現代技術を反映していない。この事についてはザルジニー総司令官も言及していると思う。彼はこれについて技術の問題だと表現し、我々の教本、シミュレーション、ウォーゲームではカバーされていない問題だ”
反攻作戦は防衛ラインを突破するはずだった機械化部隊の戦術が機能しないことを示している。多くの地域で小規模部隊による突撃戦術に切り替わりつつあるが、この急速な突破をもたらしていない。ドローンによる認識力の拡張が戦場を丸裸にしてしまった。この戦争で戦車の役割は失われてしまったのだろうか?
“この戦争において装甲車輌を集中運用する部隊の役割は限定されているし、私もそれを否定するつもりはない。但し戦車が時代遅れの兵器に成り下がったとは考えていない。戦車の有効性はドローンの目を如何に誤魔化すか、砲兵部隊の攻撃を如何に避けるかに掛かっており、これは敵センサーの妨害能力、ドローンを制圧する電子戦能力、敵砲兵の事前制圧などで対処でき、この種の問題は1916年に欧州が直面した課題、1973年にイスラエル軍が直面した課題と同じで、新しい技術によって生じるお馴染みの問題なのだ”
“もし上記の問題内、幾つかだけでも解決できれば戦場で戦車が活躍するためのスペースが確保できるだろう。戦争において永続的なものは何もない。技術は戦場を形作るかもしれないが戦場を定義するものではない。この点において第1次大戦が技術のせいで行き詰まったと考えるザルジニー総司令官と私の意見は合わない。1916年から1917年にかけて戦車が登場したが戦場を突破することは出来なかった。これは戦車が間違った手段だったのではなく、適切な戦術と諸兵科連合軍が存在していなかったからだ”
“1940年にフランスでドイツ軍が電撃作戦を成功させたのは航空機、装甲車輌、無線通信など、様々な技術が適切な戦術に統合されたからで、技術の進歩だけで戦車の活躍が成立したのではない。信じられないほどリスクが高い開けた地域で戦車が機動できるスペースを作り出すためには長い時間が必要になるかもしれない”
ウクライナ南部で見られる地雷原は攻撃側にとって大きな脅威だ。ウクライナもパートナーも地雷除去装置が不足していることが判明した。これほど大規模な地雷原を想定していなかったのか?
“とても良い質問だ。ロシア軍のドクトリンは塹壕を掘って地雷を敷設することなので6月時点で非常に密集した大規模な地雷原があると分かっていた。地雷の目的は単に敵車輌を破壊するのではなく、敵軍の進軍スピードを鈍らせて他の攻撃手段の標的にすることだ。西側諸国は地雷処理について多くの経験を有していたものの「敵の砲弾が降り注ぐ中」で地雷処理を行った経験がなく、これが決定的な問題になった”
“この問題は地雷処理装備を増やしただけで解決しない。この問題でもザルジニー総司令官の指摘は非常に合理的で正しい。我々は新しい地雷処理技術、特に「敵の砲弾が降り注ぐ中」で役立つ遠隔操作が可能なロボット技術に焦点を当てるべきだが、仮に100台のロボットを地雷処理に向かわせてもロシア軍に破壊されるだけだろう”
“つまり地雷を処理をするにはロシア軍のドローンや大砲を制圧する能力と組み合わさなければ意味がなく、前線で機械化部隊を運用するための技術的課題を解決しない限り、地雷の問題も解決できないことになる”
以上がシャシャンク・ジョシ氏が披露した主張の主要ポイントで、ATACMS、F-16、レオパルトが膠着した戦場状況を打開するのではなく、敵の認識力拡張を阻害して「戦場で装甲車輌が機動できるスペースを作り出す技術」が戦争の行方を左右するのかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:Ministry of Defence of Ukraine
今から戦術も戦略も全て変えるしかないよな
ロシアの方は犠牲無視で大量に人員を注ぎ込む事で目的を達成させようとしているが、まずはこれを如何に少数の犠牲で受け流すかを考えねば
今回の攻勢を捌き切ったあとまた同じ攻め方をするのではでは無く前回の教訓を活かして全く別の手段を考えて実行して欲しい
問題は次の攻勢まで、柔軟な考え方ができる余裕がウクライナに残されているかですね。 人員不足、政権の維持、支援の雲行きなど不安定な要素が多すぎるので、大幅な戦術変更は大きな負担となると思います。 それこそ反攻作戦初期のNATO式戦術が失敗したように。
>ロシアの方は犠牲無視で大量に人員を注ぎ込む事で目的を達成させようとしている
プロパガンダの自家中毒の産物とも言うべきこれらの見方からいい加減我々は卒業しなければなりませんよ
ロシアが人員を雑に扱い、ウクライナ軍がそうでないなら
ロシア軍において人員のローテーションが成立し、ウクライナ軍においてローテーションが満足に機能せず、動員の問題が発生しているわけがないではないですか。
我々は根本的に考え方を改めなければなりません、現実逃避の時間はもう終わりにするべきです。
現実を見ろ
って記事を読んでまだそんな感想なのかよ
ウクライナ、プロパガンダやりすぎて逆効果になってるんだな
最もプロパガンダをやらなかったら
これだけ支援を貰えたかは怪しいけどな
「突撃してくるのはロシア兵だ!突撃してこないで大砲撃ったりドローンで攻撃してくるのは訓練されたロシア兵だ!」
が両立するのが今のそして本来のロシア軍です・・・。
読めば読むほどウクライナに打開策は無いと見受けられるが、欧米諸国はウクライナ戦争をどう調理するんだろうね
ロシアの仕掛けた消耗戦に付き合うのはコスト・リターン計算で割に合わないとスポンサーである欧米市民は肌感覚で感じているのに、ゼレンスキーだけが根拠のない勝利を喧伝して、そのことに誰も賛同していないと客観視できなくなってるんじゃないの?
まあ少なくとも地雷原の突破のために数十億円の新型対砲兵レーダーと数十億円の新型電子妨害装置と数億円の新型戦車と数億円の新型地雷処理ロボットが必要とか言ってるようじゃコスト競争で勝てないわな
ロシアは1発数百万の燃料気化弾撃ち込んで同じ問題解決してんのに
フィンランドにソ連が侵攻した時と同じ様な結末を迎えるんじゃないのとはずっと思ってた
ただゼレンスキーのあれはポジショントークの面もあるだろうから
ザルジニー総司令官の考察は、極めて真っ当であり、深い内容ですね。
ゼレンスキー大統領・欧米指導者・マスコミが、あまりにも世論の期待値を上げ過ぎたため、無敵のウクライナ軍のような虚像が生まれて現場とギャップがあるということでしょう。
ロシアとの戦争は、5年と言われていますが、場合によっては50年100年を想定していく必要もあります。
今の戦術・ペースで人的資源をすり潰していった時に、今から1年以上の戦争に耐えられるのかも疑問に感じています。
> 反攻作戦の失敗を認めないと同じ結果を繰り返すだけ
今戦っているウクライナの問題を飛び越して、もっと広く言うと、支援国側の失敗も認めないといけないと思います。
支援国の意思決定の遅れがウクライナの戦争遂行に影響を与えているのはたしかでしょう。支援できる物量や資金の限界がさほど高くないならばこそ早く意思決定して最大限の戦果を出させる方が得だったはずだができなかった。
迅速な意思決定も無尽蔵の物量支援もできないなら共同防衛体制の効果は低い。
2022年2月の開戦当初はウクライナは非NATO・非EU・非西側の宙ぶらりんの状況であったとしても、その後数ヶ月で戦後に共同防衛体制の一員として迎える方向に動き出し、パートナー国として認めたというのに支援し切れていない。
ウクライナ内の問題はあって彼らが最大限最適な行動をできてるわけではないにせよ、彼らもおびただしい流血をもって戦っているのに結果を出させてやることができていない。
昨年の大奪還を演じさせることができたのは忘れてはいけませんが。
しかしその後は低調になってしまったし、今は潮目が変わりつつある。
この体制では共同防衛体制の一員の国で事が起きたとして、本当に戦えるのか疑問。
この現実から目を背け、ウクライナだけの問題に限局したり民意だからとかで片付けると次はどこが犠牲になるのかと思います。
共同防衛体制が破綻していると、無理な軍拡に走り軍拡の結果の経済危機を他国侵略の収奪物で打開しようという、いつか見たようなものが現れることはないか危惧しています。
>戦後に共同防衛体制の一員として迎える方向に動き出し、パートナー国として認めたというのに支援し切れていない。
「ロシアに勝てれば仲間に入れてやる」こと自体は嘘ではないが、潤沢な援助をしてやる義務(法的根拠)や義理(何かしらの恩義)がそもそもない。
>この体制では共同防衛体制の一員の国で事が起きたとして、本当に戦えるのか疑問。
既に共同防衛体制の一員に入っている国はきちんと守る。条約には拘束力があり、履行されないことは盟主アメリカのメンツを大いに傷つけ、中国との対決に大きな支障をきたす(アメリカと西欧で中国を挟撃する選択肢は維持したい)。
>この現実から目を背け、ウクライナだけの問題に限局したり民意だからとかで片付けると次はどこが犠牲になるのかと思います。
アメリカは建前はともかく、本音ではNATO(+日本や韓国やフィリピンなどの基地拠点)及び何かしら利害関係のある国(イスラエル等)以外の犠牲に対して関心が無い。
彼の指摘は面白い
そしてその結論はいかにも西側的だ
大量の地雷、大量の火砲、大量のドローン、その他ロシア軍の持つ豊富な軍事資源に対して1つ1つ対応策を考え、新型のより高性能な電子妨害装置やより高度な地雷除去装置によって解決を試みる
……なんとも西側的であろうか
これほどまでにウクライナにおける失敗を目の当たりにしてまだ同じ過ちを繰り返そうというのか
なるほど確かにロシアの軍事資源は豊富だ、ならそれを上回る軍事資源を揃えてやればいい
そして圧倒的に優勢な火力でもって敵の火力を制圧し、全線線で敵の対応力を飽和させ、打ち破るのだ
人口3億人の世界一豊かな国と人口5億人の巨大経済圏が協力してたかだかソ連の残滓の人口1億と少しの国を相手にそれが出来ないと泣き言を言うのは、西側の軍事戦略の非現実性故であり、軍人の怠慢が原因だ
地雷を処理したければ燃料気化爆弾で前線一帯を爆圧で洗浄してしまえばいい、高価なロボットなど研究室に返してしまえ
コスト意識がないから図体の割に弱いんだ、西側は
失敗を認めなければ没落は止まらん
ザルジニーは、廃棄するジェットエンジンを吹かすとか、水圧砲とか、クラスター爆弾とかで地雷原処理できないかって書いてます。あとは探知に上空からのレーダーのような光センサ使えないかと書いてますが、これはすでにイスラエルがトンネル探知などで使ってるような技術です。東側の暴力的な解決法に、西側の賢さをちょっと組み合わせたいというところでしょうか。
Tu-95が悠々飛べる戦場ではないんですから、燃料気化爆弾でふっとばすのも大変でないですかね? TOS-1 にしたって破壊範囲は限られてますし、ノコノコ出てくると集中攻撃されます。
ザルジニーは優秀な軍人ですよね
西側の理屈倒れの兵器では勝てないとよく理解しているのでしょう
燃料気化爆弾の運用でいうと、TOS-2がロシア軍前線部隊からかなり好評なようで、結構な数が投入されてきているようです
TOS-1よりかなり運用面が進歩している上にコストも低減されていますから全てを発見し破壊するのはかなり難しいでしょう
ザルジニー総司令官は現場の責任者として、現状の打破のためにまず現状を正確に国内と支援国に把握させる必要があったという事ですね
プロパガンダは必要不可欠ですが、プロパガンダによる自家中毒に陥っていたために「何故ミサイルや戦車、砲弾が尽きかけているロシア軍を突破出来ないのか?」と言われてもしまうなら、批判を承知の上でありのままを説明して腹を割って話をするべきだと考えるのはとてもよく理解できます
ただ、記事内にもある通り、ウクライナ政府や支援国が「反攻作戦の失敗」を政治的な駆け引きに使おうとしてしまう問題は避けようも無いですね
現状では無理だから打破するための支援が欲しい現場と、現状が無理ならこれ以上の支援が難しい支援各国、責任を誰かに取らせたいウクライナ政府…それぞれの思惑を取りまとめるプレイヤーが居ないように感じます
本来はアメリカが主導するはずが、イスラエル問題と議会の予算問題で全く主導できてないですよね…
本題からはややズレますが、記事を読む限りでは未だにロシア軍側が砲火力で優越してるように見受けられます
ここ一ヶ月ぐらいは「ウクライナ軍はロシア軍の砲を潰したので砲火力で勝っている」という話が多かったのですが、実際は違う…のでしょうかね?
>ここ一ヶ月ぐらいは「ウクライナ軍はロシア軍の砲を潰したので砲火力で勝っている」
>という話が多かったのですが、実際は違う…のでしょうかね?
「砲火力で勝っていた」こと自体は正しいと思います。ただ、ロシア側の兵器製造量の波
(例えば原料調達や生産ライン、あるいは現場への輸送に何かしらのトラブルが発生すれば
復旧まで一時的な停滞は生まれる)により戦場での消耗に供給が追い付かなくなったなど、
ウクライナ陣営に把握できない事情によるものであった可能性も色々と考えられますね。
今やってる攻勢の為に前線に補充しないで集約してたのかも知れんね、それなりに各種砲弾も生産してる筈なのに北朝鮮に支援求めたのも攻勢分の弾薬を確保する為だったのかも
空襲がドローン主体になってるのはミサイルを冬季の為に備蓄してるからだとはウクライナ側からも言われてたし
今回の件は外野が勝手に騒いでただけで当のウクライナはゼレンスキーにしろザルジニーにしろもっと支援をって訴え続けてたしね
砲火力でウ軍が露軍を上回るというレトリックは、ロシアの第58軍ポポフ少将の『告発』を『与党の議員が公にしたこと』をきっかけに広まったと認識していますが、そもそもこれがロシアお得意のマスキロフカでないとなぜ断言できるのでしょうか。
情報作戦とは、敵にとって都合がよい情報を流すことで、意思決定を混乱させ目標の遂行に寄与するものもあります。
また、反攻作戦以降ロシアによるFPVドローン攻撃は急増しており、滑空爆弾の多用も顕著でした。
鉄道網からトクマクが射程内に収められると補給が厳しいというのはその通りなので、あえて南部のロシア軍は補給を圧迫しない火力発揮を研究していた可能性があります。『砲火力以外の火力発揮を覚えた』ということです。
要するに、ロシア相手に航空優勢を取れないウクライナには、
近代的な技術を組み合わせた前例のない戦術、つまり魔法の杖が必要だといったところでしょうか。
これまで覆い隠されていた不都合な事実を提供するから、
プロパガンダで洗脳してきたけど、考え直してね。といった感じですか。
戦時におけるメディアの役割として、難しい舵取りがあり、なかなか見ごたえがあります。
エスカレートさせないとかいう縛りプレイのせいで一線級の兵器は出せないからな
ミサイルで橋落としたり、後方の拠点を攻撃できればだいぶ違うだろうに
西側は最初からこの泥沼膠着状態を望んでたんだろうか、それとも一線級の武器を出さなくても勝てると思ってたんだろうか
長く続く泥沼を望んでたのなら、誰のミスでもなく目的通りだよな
モスクワを戦略爆撃するような兵器は渡していなかったけど、巡航ミサイルの類は支援されていたはずだが
ケルソン攻勢でも橋を落とすところから始めたわけだし
今更こんな事言っても仕方のない事だろうに…
ステージ4の末期癌を宣告されて「あの時健康に気を遣っていれば」と嘆くようなものです。
まあ、もっと遡ればゼレンスキー政権発足時に当初の予定通り、ロシアときちんと交渉して、中立を表明して、戦争を回避する努力をすべきでしたね、という話にもなるし、更に遡れば親露政権を打倒せずにいれば、なんていう事にもなるので、キリが無いわけです。
習近平に言わせればそうかもしれないですが、
そんだけ嫌われるロシアってどんなDV男みたいな国だよ……という気にしかならないです。
まあ、好き嫌いの問題じゃないのが政治ですからねぇ。
実際、親露政権時代には戦争は起きていなかったのに、革命が起きて、ロシアにとってのギリギリのラインを飛び越えてNATO加盟の話を持ち出したら戦争になりました、という話だけ聞いたら、外交をミスっただけとしか受け取れない。
そうですね。たとえば今のベラルーシはルカシェンコ大統領の長期政権で、民主的でない独裁政権とも言われ、確かにそうかもしれませんが、今のベラルーシとウクライナとどっちが平和かといえばそれはもちろんベラルーシの方でしょう。
グルジアは南オセチアに侵攻して、失敗し、グルジア軍は退却しましたが、そこで停戦が成立し、今はウクライナよりは確実に平和です。アルメニアもナゴルノカラバフ自治州から退却して、悔しい感じですが、今は自制しています。
日本でも北方領土や竹島は日本固有の領土だから、自衛隊で領土奪回のための上陸作戦をしよう、とはなりません。フォークランドで降伏したアルゼンチン軍もそうです。
アメリカでもキューバでは亡命キューバ人を使った奪回作戦に失敗し、妥協をしています。またキューバの方もグアンタナモは放置したままです。中国でも金門島はあきらめたまま今に至っています。
ウクライナが現状で勝ち目がないのは、ロシア一国の強さではなく、反米的な中国やイラン、インド、北朝鮮などがロシアを支持、支援しているためで、そういう国々の政情、外交を無視して戦争はできません。
日本が広島長崎に原爆を投下したアメリカと軍事同盟を組んでいるのも、あくまでも妥協や打算の産物に過ぎないわけです。
Economist への寄稿記事 リンク 読めばわかるのですが、ザルジニーは単に高価な機材よこせとか、ドローンのスウォームで全部解決とかいうほど雑なことは言ってないです。たしかに技術への期待が強すぎるような感もしますが、かなり具体的に既存のこういう技術を使えばどうかと書いています。
気になるのは、こういう技術開発の競争は、技術者のマンパワーの競争であることです。ウクライナとロシアで比べると、教育水準はおそらく少しロシアが上、人口はロシアが上、やる気はウクライナが上で、おそらくロシアが少し上回ってしまいます。なので西側の支援をどんだけ引っ張り込めるかが重要になって、だからこそ Economist などの西側メディアに出ているのかと。
反攻作戦が政治的理由で強行された説明がないあたりスポンサーへの配慮が見られるな。同じこと繰り返しそう。
地雷原の処理に燃料気化爆弾を用いるというのは、対人地雷の除去という点ではそれなりの効果が期待できる。
ただ、それができるのはCAS任務に航空機を利用できているロシア軍だから、という話であり、貧弱なウクライナ空軍はJDAMすら運用困難というほど、前線付近を飛ばすことができてないので、燃料気化爆弾自体は安くとも運搬手段がないと思う。
ロシア軍の警戒・対空網を少しずつ削り、F-16が配備される頃には、F-16がそれなりに飛べる程度の安全を確保した上であれば、JDAMユニットを付けた燃料気化爆弾を投下して、前線付近の地雷原(の対人地雷)を処理する、というのも現実的な視野に入ってくるでしょう。
ただ、燃料気化爆弾の比較的緩めな爆圧だと、対戦車地雷はそのまま残るので、爆発直後のエリアに機甲師団を突入させるのは止めたほうが無難と思います。
どこまで嘘が含まれているのか分からないけどまぁウクライナ側から視れば絶望的な状況に推移しつつあるのだけは分かった……
日本も立ち回りを少し考え直す必要があるかもしれないな
マジノラインみたいに回避できればいいのですけどね。
道路じゃなかったベルギーでもあればね。
バフムトの消耗戦に付き合わずそのまま南部攻勢をかけるべきでしたね。
雪解けの泥濘状態はきついから、冬の間ですかねえ。
バフムトをさっさと損切りして南部攻勢をかければワンちゃんあったかなと
まあもうどうしようもないのですが、失われた兵士はかえってきません。NATOに退役軍人とか傭兵を万単位で回してもらうしかないんじゃないですかねえ
ベラルーシというウルトラCは一応あったりしますが、ベラルーシを全面参戦させたくはないでしょうし、ルカシェンコが核配備したがってることからしても何が起こるかわからないので西側諸国も拒否するでしょうね……
ウクライナからの要請を受ける窓口も認識を改めるのでしょうか。
具体的には、職業軍人でしょうか。ついで政治家でしょうか。
”正しい”あるいは”新しい”要請を理解しないといけないと言うことかと。
古い話ですが、
WW1〜WW2の間にドイツが機甲師団を創設していた時期に、仏軍は機械化について問われて、
自軍(仏軍)は自動車化された一般軍になっているから必要ない、と答えたとか。結果は見ての通り。
60年代に米国のケネディ大統領が特殊部隊を強引に創設するまで、軍はWW2の戦争ドクトリンに
しがみついていたそうです。今日、特殊部隊のいない軍隊は無いですね。
今度に提起されるであろうドクトリンの内容は、未だ、素人などの理解の及ばない範囲と思います。
当面判るのは、ロシアの砲と地雷原の対策が必要なことと、ロシアの”数”の対策が必要なことでしょうか。
冬のインフラ攻撃対策と、ロシアの戦力集中を防ぐ為の鉄道と橋と石油関連施設の破壊もですね。
ロシアの人海戦術・ゾンビ攻撃を防ぐには、クラスター弾だけでは不足気味に見えます。小型の気化爆弾なども必要なように見えます。気化爆弾は、通常の爆薬と比較すると、化学反応のスピードが桁違いにゆっくりで、空間全体が爆発します。そのため、物陰にまで爆発力が回り込んで殺傷します。
小型の気化爆弾は地雷除去にも効果的に使用できるようです。 イスラエルが迫撃砲のような投射装置を使用して、気化爆弾を投射し、その爆発の圧力で地雷を誘爆させ、地雷除去をしているという動画を見たことがあります。
「ウクライナには前線から兵士を引き抜いて必要な訓練を施すことが困難で、十分な数と能力を備えた予備戦力を用意することが難しい。」
根本的には他国の軍隊が必要になってしまいますね。これは厳しい。
ポーランド軍が20ー30個師団程度を参戦させてくれれば問題は解説します。
朝鮮戦争はまさにそういう感じで必敗の展開を38度線まで押し戻しています。
問題は「ウクライナにドンパスとルガンシクとクリミアを取り戻してあげるための戦い」にポーランド軍が将兵数万人の命を賭ける理由がほとんど何もない、というところですが。
これも西側諸国が100兆円級の戦費支援をポーランドに送れば問題は解決します。
問題は「ウクライナの領土を取り戻してあげるための戦い」に西側諸国が100兆円の戦費を負担する理由がほとんど何もない、というところですね。
ロシアを消耗させて疲弊させるためだけなら、今のままで十分ですから。
>ロシアを消耗させて疲弊させるためだけなら、今のままで十分
西側諸国の政府首脳陣の基本的な考えが仮にそうである場合、さらなる問題を誘発しますね。
・戦場で血を流すが自国の民であるため、記事のドクトリン改善を死物狂いで推し進めるロシア
・武器と金だけは送っても、血を流すのはウクライナ人にやらせる代理戦争であるため、古いドクトリンを改善できない米国及び欧州諸国
今のアメリカ議会の混乱を見ていると、金融数字とGDP優先の考えが軍事予算にまで浸透しており、“ドクトリンを含めた戦場での効率”が全く考慮されていないように見える。これでは、「ロシアを消耗させて疲弊させている」と思い込んだまま、軍事的に脆弱になっていくのはNATO陣営となってしまう。
そもそもNATOには核がありますので。
ロシアとNATOでの地上戦など考える必要すらないのですよ。
ロシアが旧東側戦術をいくらアップデートしたところで,使えるのは対ウクライナや対アゼルバイジャンというレベルだけです。
無駄で無意味な技術に投資させている、という点で西側の勝利はもう確定的なのですね。
あとは関係者の間のちょっとした意見の相違だけが問題です。
ウクライナは自分を西側の一員だと思い込んでますが,我々西側諸国にとってはウクライナは正直なところ「よく知らない赤の他人」なのですね。身銭を切ってまで助ける義理はないのです。
敵の敵は味方だが、友人ではないのですよ。
>ロシアとNATOでの地上戦など考える必要すらないのですよ。
>無駄で無意味な技術に投資させている、という点で西側の勝利はもう確定的なのですね。
その考え方は、危険な慢心だと思います。そのような考え方で、ゼレンスキー政権は自分達の勝利は確定的と思い込み反転攻勢に失敗した。ロシアを侮れば同じ轍を踏む可能性が高い。
まず第一に、NATOという機構自体が永続的である保証などどこにもない。
第二に、31カ国にも膨れ上がったNATO構成国内部での内戦、戦争勃発の可能性が考慮されていない。(過去の歴史を紐解けば、ヨーロッパに100年以上も戦乱がない時代が続くとは考えられない)
「NATOが核を持っているからロシアとの間に地上戦など発生しない」
逆説的に言えば、NATOが機能不全、解体された場合、核を持っていない国はロシアとの地上戦の脅威にさらされる。ポーランドやバルト三国は当然危険になる。
アメリカの今の分断状態を考えると、アメリカの内乱に近い混乱⇒NATO機能不全、という事態が、15年以内に20~30%程度の可能性はあると思っています。
“そんなことはありえないから、備える必要などない。備えるロシアがバカで我々は勝っている”という論は、腐った門閥貴族なら好むでしょうが、民主国家の市民が持つには危険過ぎると考えます。
このままでは次の反攻どころか来春には補給の切れたウ軍に対して満を持した露軍のパグラチオンが実行されかねないぞ。
ゼレンスキーの末路は亡命か暗殺か収監か。
どっちにしろ碌なことにならないな。
現代のバグラチオン作戦とかムネアツ過ぎる…
翻訳お疲れ様です。勉強になりました!
>突破が約束されていたとは断言できない。成功を保証するとも言っていない。この結果は誰にも予想できない。しかしこのような過ちに対する非難は当然だろう
こまかいですが気にになりました。
「断言できない」「成功を保証できない」「この結果は誰にも予想できない」とあるのに
「過ち・・・当然だろう」がしっくりきませんでした。
なんで「分からない」のに「過ち」と断定して「当然」といいきるのだろう ?
原文を翻訳してみたらシックリきました。
>それが突破口を保証すると言っているわけではありません。それが成功を保証すると言っているわけではありません。誰も知らない。しかし、私はこれらの間違いに対する非難は正当であると信じています。
「私(ザルジニー)・・・信じています」ということでザルジニーの個人の見解なんですね。
ザルジニーが主語で信じているというのを読めてないから???になりました。
違和感があったというだけで個人の感想です。