ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは29日「オルリフカ北部の掃討が完了してロシア軍が集落を完全に占領した」と主張したが、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は「第3強襲旅団と第25空挺旅団がオルリフカ郊外まで突破してきた敵を打ちのめした」と明かした。
参考:Авдеевское направление: освобождение Орловки обстановка по состоянию на 09:00 29 февраля 2024 года
参考:Сырский заявил, что россиян выбили из Орловки, а “просчеты” на Авдеевском направлении исправили
果たしてアウディーイウカ西郊外の戦いは何処に着地するだろうか?
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは28日「ロシア軍がオルリフカ方向で本格的に前進して集落南部分を制圧した」「トネネキーもロシア軍によって解放された」「ウクライナ軍はベルディチ近郊を含む地域からノボポクロフスキー方向やウマンスキー方向に撤退を開始した」「ベルディチもロシア軍によって解放された」「ウクライナ軍はベルディチ~トネネキーで防衛ラインの構築に失敗した」と報告。
DEEP STATEも29日に更新した戦況マップの中で「ロシア軍がオルリフカ集落の南部分(+東郊外)を制圧した」「ロシア軍がトネネキー南郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がベルディチ南郊外で支配地域を広げた」「ベルディチ、オルリフカ、トネネキーがグレーゾーンに収まった」と報告、両者の見解は「ロシア軍がオルリフカ集落の南部分を占領した」という点で一致したが、RYBARは29日「オルリフカ北部の掃討が完了してロシア軍が集落を完全に占領した」と主張。
しかし、シルスキー総司令官は「アウディーイウカ方面とザポリージャ方面の状況が緊迫している」「敵は我が軍の防衛を突破してベルディチ、オルリフカ、セメニフカ、トネネキー、クラスノホリフカを占領しようとしている」ロボーティネやベルベーヴでも激しい戦闘が続いており、この地域で敵は支配権を取り戻そうとしている」「第3強襲旅団と第25空挺旅団がオルリフカ郊外まで突破してきた敵を打ちのめした」と述べ、オルリフカは占領されていないと示唆した。
ウクライナ軍、DEEP STATE、RYBARの主張は見事に食い違っているが、それだけ前線の状況が激しく動いているという意味で、果たしてアウディーイウカ西郊外の戦いは何処に着地するだろうか?
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※アイキャッチ画像の出典:СИРСЬКИЙ
ブラフでなければ残念ながら撤退は命じていないようですね……
シルスキー総司令が言及したということは、後退しながらロシア側戦力を削る作戦が上手く行ってるという主張でしょうね。
この人バフムトでも同じ事言ってた気が・・・
また4万人も溶かしたら戦犯どころじゃない件
シルスキー総司令官のことです。
シルスキー総司令官のコメントだと。
「特定の司令官は、特定の方向の防衛の安定性に影響を与えた前線の状況の制御に特定の誤算を持っていることが判明した」だそうです。
完璧な旧ソ連的官僚答弁ですね。正直、想像以上にソ連的ですねあの人は。
悪い所だけソ連式。
南無阿弥陀仏。
シルスキー氏のそのコメントが意味不明なので、暗号の一種に違いありません。さすが最高位の将官ともなると、暗号を使いこなせるのですね。
私は暗号解読をマスターしてるので、シルスキー氏のその暗号を解読してみます。
「特定の司令官は、特
定の方向
の防衛(ぼ
うえい)の安定性(あ
んていせい)に影響を与えた前線の状況の制御に特定の誤算を持っている
ことが判明した」
以上を縦読みすれば、シルスキー氏の伝えたかったことが解析できます。驚くことに「特定のうんこ」なのです!
普通にくだらん
後から来た第3と第25に頼ってるということは元からいた部隊はかなり疲弊してるということかも
そもそも論アウディーイウカは攻略出来る筈のない要塞だと思っていた筈だから難攻不落のアウディーイウカを陣地強化していない時点で後方を強化するはずもなく、そこにいるのは疲労困憊の敗残兵け士気底辺の素人兵しかいない。
とりあえず銃を撃つ事は出来る位のレベルだろうね。
その二部隊(第三、第25)が急造した陣地や火砲を並べてオルリフカに待ち構えていて味方の援護に、、、って話なら「ああ、とりあえず敵戦力の誘引と援護はしてるんだ」ってわかるのですが、双方のブロガーの主張と司令部発表を見る限り、両者の主張が拮抗していて、どうも露軍に決定打は与えられていない(=与えられない)。つまりウ軍の兵力と火力に問題があるのが見て取れますね。
途中送信失礼。
要点は追撃戦をアウデイーフカから撤退した戦力で不利な土地で防衛しないといけない状況ということを示しており、撤退を命じられないということは後方の陣地が整っていないということですね。
ロシア軍はロボティネに戦力集中しているうちに戦線を押そうとしてるのでしょうし、息切れるまでにどこまで抜かれるかがほか戦線の将来にもつながるでしょうね。
とはいえ時期に泥濘期に入るので後方の川まで下がれば追撃も止まると思うのですが……
西にある湖を挟めば防衛の難易度は一気に下がるでしょうね
ただ正直なところ現在のロシアの勢いを軍事のみで抑えるのは不可能に近いので、政治面でのアクションがないとドニエプル川まで後退してしまう事になってしまう
川まで後退は本当に最後の手段なので(今のウクライナ軍だと川まで引いたら二度と取り返せない)
ちなみに戦前も欧米に採掘権やら農地の利用権を数年単位で売ってるので、ここで引くと将来的に
手に出来る筈だった金を捨てる事になる。
川より東は鉱山が豊富にあるので捨てる訳にはいかんのよ
逆にいえばまさにそれこそがロシア軍の戦略的な作戦目標、政治的、あるいは経済政策的な目標であるといえます。鉱山の採掘権や土地使用権、農地耕作権の奪回、外資への譲渡阻止です。
やはり大河川であるドニエプル川はわかりやすい目標、基準線になり得ます。ウクライナ軍が戦略予備の精鋭部隊や十分な弾薬を温存していれば、いくらロシア軍でもドニエプル川までの前進は決して容易ではないはずですが、今はバフムトの戦いやら、ザポロジェ州での反攻作戦やら何やらで、予備の部隊も兵器も弾薬もすっかり消耗し尽くしてしまいました。
ロシア軍の方は多少無理をしても、川まで行ければその後は決定的に有利になるわけです。
なるほど、もう先に手形を渡してしまっていたんですね。。。勉強になります。なんだか見れば見るほど色々な側面が見えてくる戦争ですねえ。
ウクライナの工業地帯は東部と南部に集中しており、そこを奪われれば安い小麦しか売るものがなくなってしまう。しかも東部と南部にはロシア語話者が多く親露派が多いのも痛いところだ。2014年以降の政権がロシア語禁止政策を行い、この地域の住民の反感を買ったのは本当に愚かと言うほかない。結局ウクライナの工業力はソビエトの遺産に頼る部分が大きい。
モルドバも似たような問題を抱えていて、工業地帯はロシア系住民の多い沿ドニエストル共和国(自称)に集中しており、他の部分は極貧の農村となっている。東欧地域はドイツ人かロシア人が指導しないと工業化できないのか。
それが出来ない上層部であるから各個撃破されてウクライナ軍が更に不利な状況になるのは承知の通り。
CIAがゼレンスキーとシルスキーを暗殺してザルジニーを復帰させるしか好転の兆しはないかもね。
シルスキー総司令官の主張だけを見れば、ウクライナ軍はアウディーイウカ西郊外を防衛する主張に感じます。
シルスキー総司令官のスタンス、これが、対外向けの発表という事なのかどうかで分かりそうですね。
アウディーイウカから、見下ろしになりますから、防衛は厳しい事は皆様が指摘しています。
ロシア空軍の活動が、最近活発化していましたが、何ソーティくらいのか少し気になっています。
ちょっと古い情報ですが、英国防省が言うには 2/5 のロシア空軍のアウディイウカでの滑空爆弾任務のため出撃は 50 回だそうです。
Ref: “Latest Defence intelligence update on the situation in Ukraine – 08 February 2024” on X
情報ありがとうございます、勉強になります。
1番軽いもの・余裕を見て換算すると。
1回、FAB250×4発以上換算として、200発以上の威力ですか(FAB500 FAB1000もあるかとは思います)。
狭い区域に、これだけ滑空誘導爆弾を投下したとすれば、近接航空支援に近くなりますよね。
ウクライナ軍の前線歩兵、よく耐えたなと思います…。
こちらこそ、話題の提供ありがとうございます。
FAB の弾数はウクライナにとって脅威だと思いますが、命中率は大したことなかったんじゃないかと推定しています。
GLONASS も Jamming されているはずなので HIMARS のように命中率が下がっていたのだろうなと推定しています。
アゾフは八面六臂の大活躍ですね。流石はウクライナ軍随一の精鋭部隊。
とはいえ、これまでも散々言われていることですが、ウクライナ軍はローテーションを組む余裕がかなり厳しいようですから、アゾフにも定期的な休息と再編成の機会が与えられることを願いたいです。
どうもアウディーウカからここまで酷使され続けているような感がありますし、切り札の切りどころなのは分かりますけれども、彼らの献身と努力にきちんと報いてあげて欲しいですね。
過大評価されすぎ。
昔は確かにそうだった。
誰でも入隊できるわけでもなく入隊できても訓練についていけない者は除隊させられた。
でも今のアゾフは誰でも入れるし訓練も1か月だけ。
若さと士気は高いが兵の練度的には疑問。
名前の通り基本は強引な歩兵の突撃を好むからめっちゃ損失出す。
バフムトで戦ったワグネルの影響も大きい。
ただ当時のワグネルにはバフムトを瓦礫にするほど火力があった。
いや、素人の観察にすぎませんが、アゾフは実際の戦闘ではあまり強くないかも知れませんよ。
そして、個人的には、この第三突撃旅団も宣伝が優先しているように思います。
今回も、迫ってくるロシア軍を壊滅できないと思うのですが・・・。
なぜなら、コークス工場で包囲されて退却しているので、装備や弾薬なども、普通ならそんなにはないだろうと思うのです。
コークス工場撤退は判断は間違っていませんが勇猛果敢なアゾフ連隊は最後の一兵まで刺し違えてコークス工場で!みたいな事を想像していたのですがコークス工場で7倍の敵を相手に2個旅団屠ったみたいな大戦果でアウディーイウカ撤退は総じて勝利みたいな戦果でしたね。これからもアゾフ無双でロシア軍のゾンビアタックを蹴散らし続けるでしょう。
願望でワロータ。
そうだといいのですが、個人的には、第3突撃旅団はバフムト南のクリシチユウカ攻略戦でデビューして以来、観察しているのですが、それほどは強くないが、宣伝は凄いイメージです。
今回のアウディイウカも到着して、2、3日で7個旅団と戦って2個旅団を撃破したというのは疑問です。その調子なら、1週間でアウディイウカのロシア軍を撃破できるかもしれませんから。実際は南部の市街地に行けず、コークス工場に入ってすぐに退却だったと思います。
すぐの3月1日に、第3突撃旅団はクラスノホリフカでロシア軍を撃破したという動画を出しました。クラノスホリフカは、アウディイウカの西というより、マリンカの北ではないのかな?
ということは、第3突撃旅団は、退却して79空挺旅団や116領土防衛旅団と交代したのではないかな。
ということは、シルスキーのこの発言の方が宣伝なのじゃないかな?
何が言いたいかというと、第3突撃旅団がどうしたという宣伝は、そのままとらずに要注意ということです。
ウクライナ軍全体をけなしているわけではありません。ウクライナ軍の中にも宣伝は下手でも強い旅団はいます。
充足率が、どの程度なのか気になりますね。
ウクライナ軍、アウディーイウカ防衛線頃から、どの部隊も損耗が気になっています。
そうだといいのですが、個人的には、第3突撃旅団はバフムト南のクリシチユウカ攻略戦でデビューして以来、観察しているのですが、それほどは強くないが、宣伝は凄いイメージです。
今回のアウディイウカも到着して、2、3日で7個旅団と戦って2個旅団を撃破したというのは疑問です。その調子なら、1週間でアウディイウカのロシア軍を撃破できるかもしれませんから。実際は南部の市街地に行けず、コークス工場に入ってすぐに退却だったと思います。
すぐの3月1日に、第3突撃旅団はクラスノホリフカでロシア軍を撃破したという動画を出しました。クラノスホリフカは、アウディイウカの西というより、マリンカの北ではないのかな?
ということは、第3突撃旅団は、退却して79空挺旅団や116領土防衛旅団と交代したのではないかな。
ということは、シルスキーのこの発言の方が宣伝なのじゃないかな?
何が言いたいかというと、第3突撃旅団がどうしたという宣伝は、そのままとらずに要注意ということです。
ウクライナ軍全体をけなしているわけではありません。ウクライナ軍の中にも宣伝は下手でも強い旅団はいます。
泥濘期まで耐えればロシア軍の機動を制限でき時間を稼げそうですが、この状況だと人的損耗の増加と引き換えになるのが難点ですね。
泥濘期がくるとトネネキーの西側に伸びている道では車両が使えなくなり、オルリフカの南側がロシア軍の支配下にあると泥の中の孤島になってしまい守ることは難しくなります。現在は街の中央にある保育園を拠点に粘っているのだと思いますが、いずれウマンスキー方向に後退する必要があります。
セメニフカの南北には陣地があり、オルリフカとウマンスキーの間の道路の南側には塹壕線があります。セメニフカからウマンスキーの間は高台になっておりこの辺りの防風林の中にも塹壕があるでしょう。貯水池があるので敵の侵入路も限定される。ベルディチ、セメニフカ、ウマンスキーのラインで守れば現在のラインよりは堅いです。
ベルディチは第47機械化旅団のM1、M2を中心に耐える。オルリフカの部隊は北側で時間を稼ぎ、頃合いを見てセメニフカに後退、ベルディチ、セメニフカ、ウマンスキーのラインで守り泥濘期が来ればロシア軍の動きが停滞……ちょっと楽観的すぎるように思えますが。
こうなるならベルディチに取り付かれる前にステポヴェ、ベルディチ間の南側の舗装路を破壊しておきたかったところです。もっとも常時ドローンに監視されているような戦場では破壊工作も難しいことでしょう。M1150がステポヴェの南西で破壊されていたのはそういうことをやろうとしていたのかもしれません。
テリコンやコークス工場にコルネットATGMを持ち込んでベルディチの47旅団を狙ってきそうとか、コークス工場にPole-21が林立しそうとか防衛の懸念材料は多いです。滑空爆弾も脅威ですし。
ロシアと食い違うのはともかくウクライナ軍とウクライナのミルブロガーの主張が食い違うのは面白いな(今更を超えた今更)
シルスキーがプロパガンダで優勢アピールしてるならいいが、そうでなく現地状況を把握できてないなら痛いな。
有名なバフムトは肉裂き機(自軍の兵士)と言われ兵士の寿命は4時間と言われていた。
戦況わかっていてシルスキーはハンバーグを量産していたので最終的にマクドナルドを目指していたのかもしれない。
リンク
ウクライナ軍予備役将校のtatarigami氏による分析
果たされなかった弾薬の約束、解決しない動員問題、撤退時期のミス、要塞線の欠陥と要塞構築へのリーダシップ欠如、今後続く乾燥した天候を指摘し、更なる領土損失を警告する暗いトーンの内容。
動員強化のため、西側からの大規模軍事援助が今すぐあれば有利に戦えるという悲鳴に近い訴えは前線の現実を表す。
情報ありがとうございます、勉強になります。
『失敗の本質』ではないですが、ウクライナ軍がこれをできなかった理由が、ずっと気になっています。
ウクライナは旧ソ連の中心国、陸軍が主体ですから、陸戦の同じようなドクトリンがあるはずです。
ゼレンスキー大統領・側近など上層部による、政治的な理由・攻撃重視・国家資源の配分不足と、推測しているのですがどうなのでしょうね(個人的な意見です)。
>要塞線の欠陥と要塞構築へのリーダシップ欠如
それぞれの主張が本当かどうかは毎度恒例の何日か経ったらわかる事ではあるのでしょうが、流石にオルリフカまで簡単に陥落するようだと状況の悪化に歯止めがかかっていないと判断せざるを得なくなりますね
アウディーイカ陥落時に重装備の大半を放棄したという話もあるので、遅滞戦闘をしたくても火力の差で話になっていないのではないかとも思えてしまいます
「虎の子」のエイブラムスまで投入しているのを見ると相当追いつめられている様に思います。
動かせる戦力がもう殆ど残っていないんでしょう。
ウもロも誤魔化しの前科は多い
数日経てば事実は分かる
様子見かな