欧州関連

アゼルバイジャン、停戦協定の履行と武装解除を目的に対テロ作戦開始を発表

アゼルバイジャン国防省は19日「三ヶ国間声明の条項履行を確実にし、カラバフ経済地域における大規模な挑発行為を抑制し、アルメニア軍事組織の武装解除と撤退を実現するため対テロ作戦を開始した」と発表、現地では大規模な砲撃が始まったという報告もある。

参考:Azerbaijan takes measures to disarm and secure the withdrawal of formations of Armenia’s armed forces – MoD
参考:Karabakh ex-official Ruben Vardanyan: Mass shelling has begun at us

停戦協定の履行も主権や統治の受け入れも進まないためアゼルバイジャンが強行手段に出た可能性がある

アゼルバイジャン国防省は19日「三ヶ国間声明の条項履行を確実にし、カラバフ経済地域における大規模な挑発行為を抑制し、アゼルバイジャン領からのアルメニア軍事組織の武装解除と撤退を実現するため、現地で対テロ作戦を開始した」と発表、アルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ地域)のルーベン・ヴァルダニャン元国務相は「大規模な砲撃が始まった」と報告している。

三ヶ国間声明の条項履行とは2020年の停戦協定に盛り込まれた「ザンゲズール回廊=ナヒチェヴァン自治共和国とアゼルバイジャン本領を繋ぐ交通手段の建設」を、アゼルバイジャン領からのアルメニア軍事組織の武装解除と撤退は「アルツァフ共和国軍の解体」を指している可能性が高く、アゼルバイジャンの主権や統治を受け入れないアルツァフ共和国は9日に大統領選挙を強行し、主権を侵害されたアゼルバイジャン側は「極めて挑発的な行為だ」と反発した。

同じ問題を抱えるウクライナもアルツァフ共和国の大統領選挙について「アゼルバイジャン領で実施されたナゴルノ・カラバフ地域の大統領選挙を非難する。この選挙は国際法の規範と原則に反しているため結果は無効だ」と、EUも「大統領選挙を実施した憲法及び法的枠組みを承認していない」と表明して選挙結果を認めておらず、停戦協定の履行も主権や統治の受け入れも進まないためアゼルバイジャンが強行手段に出た可能性があるが、まだ状況は良く分かっていない。

出典:Google Map 管理人作成(クリックで拡大可能)

追記:コジャリ=でアルツァフ共和国軍の防空システムが破壊される映像、ステパナケルト=でアルツァフ共和国軍の電子戦部隊が攻撃を受ける映像が登場、攻撃が行われた詳細な位置は不明。

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※アイキャッチ画像の出典:President.az/CC BY 4.0

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コメント

    • Bc
    • 2023年 9月 19日

    アゼルバイジャン軍は
    現在のところナゴルノカラバフ地域に対して
    空爆、UAV 攻撃、砲撃して対空設備叩いている

    ただ他のアルメニア国境への攻撃は
    みられないらしいからあくまでも
    ナゴルノカラバフの完全制圧が目的で

    アゼルバイジャンの飛び地である
    ナヒチェバ地域への回廊拡大形成は
    行われていないらしい

    27
    • 灰色の猫
    • 2023年 9月 19日

    始まっちゃったのかな?

    7
    • 名無し
    • 2023年 9月 19日

    ナゴルノ・カラバフは二国でもう決着ついたんじゃないの? なんで軍事作戦まで踏み込んだのかわからん。
    大統領選とやらでプッチンしたんだろうか。

    2
      • Bc
      • 2023年 9月 19日

      ロシアのウクライナ侵略で
      ロシアも死に体で本来同盟国である筈の

      アルメニアに前回何もせず、出来ず
      プーチンが旧ソ連諸国首脳会議の場で

      アルメニアのパシニャン大統領と
      アゼルバイジャンのアリエフ大統領の
      口論も仲裁出来ず

      アルメニアも遂に使えないロシア見限り
      アメリカとアルメニアで演習中に
      アゼルバイジャンの宣戦布告

      最早ロシアも親米になびくアルメニアは
      絶対助けないし、良いお灸位に思っていそう

      NATO側もウクライナ支援で大変で
      同盟国でもないアルメニアに支援なんて
      出来ないからアルメニアは孤立無援

      開戦のタイミングとしては
      東西の耳目がウクライナに向かっていて
      アゼルバイジャンにとって
      軍備が整えば最高のタイミングなんだろう

      38
        • 名無し
        • 2023年 9月 19日

        何もせずもなにもロシアもCSTOもアルメニアはナゴルノ・カラバフから撤退しろって立場だし
        ナゴルノ・カラバフはアルメニア領土とアルメニアは言ってないし
        アルメニア曰くナゴルノ・カラバフは独立国家らしいけどアルメニアすら国家承認してないし
        独立国家らしいナゴルノ・カラバフはCSTO加盟国じゃないし

        これでロシアに一体どうしろと言うんだ・・・・?

        17
      •  
      • 2023年 9月 19日

      アルメニアの不履行に対してロシアもイランもトルコの影響力強化を嫌がって黙認してたからアゼルバイジャンがキレた

      32
    • 名無し
    • 2023年 9月 19日

    そうですね。
    しかし、受けて立つとはならんでしょうから、ギリギリのラインまで好き勝手やるんでしょうね。
    そのラインを読み間違えなければ良いのですが。

    2
    • panda
    • 2023年 9月 19日

    戦力的にはアゼルバイジャンが優位でしょうが
    存亡をかけた防衛戦となるアルツァフ共和国の抵抗は熾烈になりそうですね

    17
    • しゃる
    • 2023年 9月 19日

    管理人さん、すごい情報収集力ですね
    まだYahooでもニュースになってなかったぞ!?

    しかし…また戦争が始まっちまったのか
    ほんと世界のあちこちで戦火が燃え広がってやがる…

    32
    • 古銭
    • 2023年 9月 19日

    アルツァフ共和国の解体だけを目指している可能性もあるので、イランも絡むザンゲズル回廊周りは当該地域での戦闘が確認出来るまではなんとも言えませんね。

    10
    • ジュディ
    • 2023年 9月 19日

    アルメニアは不利に見えるが、イランも心穏やかでなく国内の四分の1がアゼリー人、ハネメイ師もアゼリー人、アゼルバイジャンとイスラエルは最近仲良し、トルコとも仲良しだが仮にアルメニアがきれいに併合されてもアゼルバイジャンと仲良しかは不明
    ついで、西側と関係が深まるジョージアにロシア
    単純にアゼルバイジャンアルメニア間紛争で収まらないだろう

    4
    • トーリスガーリン
    • 2023年 9月 19日

    これってまさに「武力による現状変更の成功に味を占めて繰り返す状態」そのものだよなぁ…

    19
      • 古銭
      • 2023年 9月 19日

      ソ連及びロシアを筆頭とする旧ソ連諸国の度重なる制止を無視して紛争を続け(当初の名目であった民族的に関係ない地域まで)実効支配した上に、戦後の各種外交で決まったアゼルバイジャンへの領土返還等を一切履行せず、政府首班までもが実効支配地域の自国編入を叫ぶような国家運営を続けてきたのがアルメニアという国家です。

      そして30年の時を経て国力相応の軍備とバランス外交を整えたアゼルバイジャンに敗戦し、本来であれば返還済みの土地を実力で奪還され、その段階に至ってなお停戦協定の履行を拒んで今日に至りました。
      武力を伴う現状変更であることは確かですが、どんなことにも経緯が存在します。

      70
        • トーリスガーリン
        • 2023年 9月 19日

        経緯についてはよくわかります、正直gdgdだしアルメニアの自業自得というのも納得できる話です
        しかしそれはアゼルバイジャンが「停戦合意を破って戦争を開始していい」理由にはならないと考えています
        経緯が戦争を正当化するという正戦論を主張されているわけではないと思うので、経緯を説明頂いただけと理解しますがよろしいですか

        8
          •  
          • 2023年 9月 19日

          何で?履行されない停戦合意を守る義務はないよね

          37
            • ます
            • 2023年 9月 19日

            アゼルバイジャンって何か武力攻撃って受けてた?これって自衛権の行使だと思う?

            6
              •  
              • 2023年 9月 19日

              受けてたでしょ
              完璧なまでの自衛権の行使でしょ

              18
                • ます
                • 2023年 9月 19日

                いつ?
                自衛権行使の根拠がないからアゼルも「対テロ作戦」名目にしてるんでしょうよ

                6
                  • 古銭
                  • 2023年 9月 19日

                  それは単にナゴルノ・カラバフ地域が自国領かつアルツァフ共和国を承認しないという立場であるからかと。国際的にもアゼルバイジャン・アルメニア間の外交でもそうなっていますし。

                  21
          • マサキ
          • 2023年 9月 19日

          嫌な言い方になるけど、「他の国が、文句をつけなさそうだからやった」のだと思う。

          結局、「正しい・正しくない」よりも「自分の味方をしてくれる国が納得 or 黙認してくれるか」で判断して、今なら西側陣営がウクライナにくぎ付けで、いろいろ言ってこないだろう、と踏んだのでは?

          うちの国は、よく「正しい or 正しくない」で判断しがちだが、実際は「味方を納得させられるか?」「味方がかばってくれるか」が大切なんだと思う。

          33
          • 古銭
          • 2023年 9月 19日

          現代において万人受けする”(自国の側から)戦争を開始していい理由”というものは存在しないと思いますが、あえて選ぶのであれば”各種合意を無視したまま実効支配が続く、国際的に認められた自国領土の奪還”ではないでしょうか。個人的には黙認以上のことはしませんが。

          そもそも合意を破るというのが、実力行使に限定されるとは思いません。
          独立後の両国の経緯としては94年のビシュケク議定書に始まり、何度も更新が続けられた(周辺地域だけでなくナゴルノ・カラバフ地域返還をも含む)マドリッド原則を含む各種合意、そして20年の合意に至るまでアルメニア側は軍事的な緊張を緩和するための合意内容の不履行を繰り返しています。
          それでも宣言や実力行使さえなければ、不履行を何年続けようとも合意の破棄にはあたらず、合意内容と正反対の政治的主張が繰り返されていても現実的な解決の可能性があるのでしょうか。

          11
      • 名無し
      • 2023年 9月 19日

      え?じゃあ領土奪還を武力で進めているウクライナはどうなるの?

      16
        • くらうん
        • 2023年 9月 19日

        善悪は別として、仮にも停戦協定が発効されていたアゼルバイジャンーアルメニアと、現在何のコンセンサスも無く侵略戦争の只中であるウクライナを「武力による現状変更」という物差し一本で同列に扱うのは乱暴すぎます。

        51
          • 名無し
          • 2023年 9月 19日

          武力による現状変更という便利な理屈をあっちには適用してこっちには適用しないと都合よく出したり引っ込めたりして詭弁を弄しているとしか思えないですね

          11
            • くらうん
            • 2023年 9月 19日

            詭弁と思うのは名無しさんの自由ですが、現実として武力による現状変更を試みたのはロシアであり、国連決議によって「国際的に認められたウクライナ国境内の領土から、直ちに、完全かつ無条件にすべての軍を撤退させること」を求められてますね。
            ウクライナは国連憲章第51条で「認められた」自衛権の行使によって、武力による現状変更を拒否している立場です。
            あなたのような何でも同質化する論理こそ詭弁に思えますね。

            62
            • りん
            • 2023年 9月 19日

            言葉遊びでそれっぽいこと言ってるけど、それって「強盗もそれに抵抗した被害者もどちらも暴力で解決しようとしたから悪い」と言ってるのと同じだからね。
            あんたがそんな非暴力原理主義者には思えないが。

            41
        • トーリスガーリン
        • 2023年 9月 19日

        ミンスク合意破棄したのも侵略を開始したのもロシアなので今回の事例に全く当てはまらないと思いますよ
        ロシア本土まで逆侵攻して初めて言及されるかもしれないですが…そういう話ですか?

        40
        • またきん
        • 2023年 9月 19日

        出た出た、何でも「じゃああっちは?」と前提を無視して語るやつ
        ウクライナ侵攻してから、かの一派の十八番だな
        君らが全く語らない国連決議と国連憲章は、ロシアも加盟して遵守する立場なんだけどなー

        44
          •  
          • 2023年 9月 19日

          国連決議と国連憲章なんか便所の落書きみたいなモノでしょ

          2
            • LL
            • 2023年 9月 19日

            だったらなんなんだ?
            便所の落書きみたいに効力の弱いものだったとしても、皆でそれを遵守しましょうねという約束をたんだし、まして安保理常任理事なんてそれを率先して守らせるべき立場なんだよ

            13
            • またきん
            • 2023年 9月 19日

            ここでTwitterみたいな落書きを見るとは…
            便所の落書きと思うのは君の勝手だが、加盟してる主権国家約190カ国はそれに縛られた行動が義務付けられてるからね
            ロシアも含めて
            あ、国際刑事裁判所は国際連合全権外交使節会議を元に設立されて国連憲章第7条に基づいてるんだよ!
            無敵の人、プーチンさんは便所の落書きの、その更に端書きのせいでお出掛けできなくなっちゃったんだねえ

            34
            • たら
            • 2023年 9月 19日

            言葉に信を置けないなら人たるゆえんがないですね。

            16
      • 横田
      • 2023年 9月 19日

      といってもウクライナとは違って
      ナゴルノカラバフは国際的に主権国家とは認められてなかったので話は多少異なる

      44
        • gepard
        • 2023年 9月 19日

        アルツァフは国際的に未承認で本来はアゼルバイジャン領だから侵攻してもOKなら台湾はどうなるんですか…

        8
          • 謎の密使
          • 2023年 9月 19日

          台湾だが、2023年現在でも13カ国が承認しているし、日米の様に国家承認はしていなくても実質的な外交関係は維持している国が有るので、その点がアルツァフとは事情が異なる。

          34
            • gepard
            • 2023年 9月 19日

            武力不行使原則は国連憲章を批准していない国連非加盟国に対しても適用されます。

            4
          • DDDDC
          • 2023年 9月 19日

          アルツァフなんてソマリランドやイエメン反政府派やイスラム国と同レベルなのに、それと台湾を同列は流石に解像度が低すぎ、ひどすぎないか
          西側諸国のどこも、本来は中共領、だなんて思ってる国はないんだよなあ。経緯にも承認度合いにも圧倒的な差があるのに粗視化が乱暴すぎてめんどくさという気持ちにしかならない。

          35
            • gepard
            • 2023年 9月 19日

            アルツァフとイスラム国を同列視は流石に無茶苦茶では?せめて沿ドニエストルでしょうよ…

            6
              • 名無し
              • 2023年 9月 21日

              数万人虐殺して数十万人着の身着のまま追放して私財強奪するわ天然資源も強奪するわとやってることはまんまイスラム国と同じでしょ
              沿ドニエストルと同列視する方が無茶苦茶ですわ、というか沿ドニエストルに失礼すぎるでしょ

              2
                • 牛丼チーズ
                • 2023年 9月 21日

                それを言うならアルメニアとアゼルバイジャン両方やってるから…
                残虐行為とテロ組織は=ではない。

                  • 名無し
                  • 2023年 9月 22日

                  アゼルバイジャンは他国領に傀儡政権でっち上げてないですけど?
                  数万人規模の虐殺も数十万人規模の追放もしてないですね
                  そしてテロ組織かどうか等関係ないですね、同じ事やってる国家
                  ではない自称国家集団の例を挙げてるだけで

                  1
          • りん
          • 2023年 9月 19日

          だからこそ、どんな場合であれ武力による現状変更を認めさせてはならないんですよね。
          武力を受けた側は国連憲章に基づく範囲の自衛権で抵抗し、その他の国は武力攻撃した側を制裁することでそれを実現する。
          今の国際社会はそれを実現するのに完璧とはとても言えないが、実現に向かって努力し続けなければならない。

          8
    • /.
    • 2023年 9月 19日

    ナゴルノ=カラバフに関してはほぼクリミアみたいな状態だったようですし攻め込まれ取り返されてもそんなに大事にはならなそうですけど
    問題は戦後にアルメニア系の住人がどうなるかですね
    多数派のままにしておくと民主化圧力受けたときに問題になりかねないのでアゼル人大規模転入させるのか、シンプルに追い出すのか

    24
      • たむごん
      • 2023年 9月 19日

      自分は仰る通り、追い出すのではないかと考えています。
      外国人の不法滞在・土地占拠という名目かと。

      アルメニアが外交解決に応じていたら、現地住民の土地所有権を、ある程度は認めていたと思うんですが…。
      武力行使という事は、平和解決は決裂なのかなあと。

      14
    • 2023年 9月 19日

    アルメニア国境は平穏でカラバフのみ戦闘が発生してるのでアゼルバイジャンもアルメニア全土まで侵攻しないはず、と言いたいけど、成功体験はエスカレートしがちだからなあ…

    8
      • ジュディ
      • 2023年 9月 19日

      建前上アルメニアとアゼルバイジャンは交戦しておらず、アルツァフアゼルバイジャン間戦争なのでアルメニアに侵攻する名分はないが、予防攻撃を試す可能性もある
      イラン、イスラエルの動きも影響する可能性もある

      2
        • 名無し
        • 2023年 9月 19日

        はあ?なに言ってんの?アゼルバイジャンも国際社会もアルツァフ共和国なる国家など認めてないからアルメニアとアゼルバイジャンが交戦してるんだよ、停戦協定の当事者が誰かで明らかでしょ
        アルツァフ共和国とかアルメニアすら国家承認してない
        国際法上どこからどう見てもアルメニアとアゼルバイジャンが交戦してる、アルメニアによるアゼルバイジャン領への侵略の結果の戦争なんだからアルメニアに侵攻する名分なんか有り過ぎるぐらいだわ

        18
          • きっど
          • 2023年 9月 19日

          もしも当のアルメニアすら「現在アゼルバイジャンとは交戦していない」と言い出したならば、今回の事態は「アルツァフ共和国と名乗るテロリストが、国際的に認められたアゼルバイジャン領を占領しているので、アゼルバイジャンが自国領土内で治安維持活動を行った」だけで、誰も文句を言えないでしょうね

          12
          • 牛丼チーズ
          • 2023年 9月 21日

          アゼルバイジャンも国際社会もアルツァフ共和国なる国家など認めてないから、アゼルバイジャンは国内の武装勢力と戦っているようなもんなんだよ。アルメニアとアゼルバイジャンが交戦してる訳じゃない。
          それをそんなドヤ顔で言い切るとか…
          親ロシア派と戦ってた2022年以前のウクライナと同じ。ウクライナも侵攻前はロシアと戦争していたわけじゃなかった。

          1
    • 鼻毛
    • 2023年 9月 19日

    休戦協定不履行はアカン
    アルメニア…

    19
    • gepard
    • 2023年 9月 19日

    やはり始まりましたね…

    4
      • gepard
      • 2023年 9月 19日

      ドミノ式にイラン、トルコ、イスラエルが絡む中東大戦へと発展する可能性があります。
      アゼルバイジャンは冬を前にロシアのエネルギーに頼れない欧米をエネルギー資源の力で黙らせられると考えているのかもしれません。

      5
        • ジュディ
        • 2023年 9月 19日

        サウジアラビアを中心とした湾岸諸国、インド、アフリカ、中国、ASEANにまで波及する可能性も
        実質地球の半分近い

        3
          • 名無し
          • 2023年 9月 19日

          アフリカなんてクーデター絡みで軍事政権やらとガチでやりあう可能性が別件で出てるわけで平和なのは南米くらいか?元々治安自体はぶっ壊れてるけど戦争って意味では。

          3
    • 名無し
    • 2023年 9月 19日

    やっぱり9日のアルツァフ大統領選挙強行はまずかった
    EU、アメリカ含む国際的な批判浴びてるし、アルメニアが和平交渉を事実上破棄したと見なされても仕方ない

    51
      • たむごん
      • 2023年 9月 19日

      これは、本当に仰る通りです。
      白黒つけない玉虫色も、政治であり外交なのに…

      アルメニア(国民も)は、自国が小国という事を、時々忘れているのではないかと思う事があります。

      13
        • gepard
        • 2023年 9月 20日

        アルツァフの統制をパシャニャンができたかはかなり疑問です。
        選挙強行による挑発→アゼル軍事侵攻→融和派のパシャニャンを怒れる国民の手でクーデターというシナリオの可能性もあります。

        しかし合同演習のためアルメニアに米軍が滞在している状況で軍事侵攻とはアゼルバイジャンの自信は相当なもののようです。

        フランスは「すでに数カ月にわたる不法封鎖の影響を受けている数千人の民間人を脅かし、交渉による解決に向けた国際社会の努力に反するものであり、アゼルによるカラバフに対する軍事作戦を正当化する言い訳はない」とかなり強力に非難しており安保理に上程する模様です。今後の展開次第では西側の対応も分かれるかもしれません。

        9
          • たむごん
          • 2023年 9月 20日

          仰る通り、首相が内政を掌握できていない気がしますね…。

          アゼルバイジャン、欧米とエネルギー安全保障がベースにあるので、見透かしているのではないでしょうか。
          アゼルバイジャ=ジョージア=トルコのBTCパイプランなどがあるからです(アルメニアを迂回しています)

          上記パイプラインですが、複数の出資国・企業、BP(英)・シェブロン(米)・トタル(仏)・伊藤忠+帝石(日)を巻き込むことに成功しており、利益共同体になっています。
          また、ウクライナ戦争後のEU圏は、アゼルバイジャン産の天然資源調達を増やして、ロシア産の代替の一部としています。

          フランスの情報ありがとうございます、対応は気になりますね。
          フランスは、徹底して二枚舌の外交、国益追求するなあと(誉め言葉です)

          7
    • パセリ
    • 2023年 9月 19日

    ロシアの重しが無くなったからこそか•••
    何だかんだあの地にロシアは必要だな
    しかし、イランがどう動くか、或いは動かないか

    4
      • 古銭
      • 2023年 9月 19日

      ナゴルノ・カラバフを含む実効支配地域に関しては(反露政権の樹立時以外)ロシアが片方の国家に肩入れすることは無かったのであまり関係ないかと。

      ロシアはアルメニア本国に、イランはザンゲズル回廊に本格的な戦火が広がらない限りは介入する意思もメリットも無いように思えます。問題は今紛争を事実上静観しそうなアルメニア現政権が存続出来るか(した場合はザンゲズル回廊をどうするか)、もし崩壊した場合どうなるかかと。

      12
        • gepard
        • 2023年 9月 19日

        パシャニャン失脚となれば侵攻軍をアルメニア本国へ引き込む戦略に軍部は出るのではないでしょうか。一国では勝ち目無く滅亡不可避ですが、ほぼ確実にアゼルバイジャンが行うであろうジェノサイドを国際世論に宣伝しつつ他国の介入まで耐えれば一応勝ち筋があります。

        アルツァフでの局地戦争で済めばイランも介入しない可能性が高いですが、アルメニアの存亡に関わる戦争になれば動く可能性が高いのではないでしょう。

        前回のカラバフ戦争の敗戦処理ではナショナリストの攻撃に合ったものの耐えたパシャニャンですが、その後融和路線も空しく今回の侵攻を招いたので国民の支持を一気に失うリスクはあるかと。

        5
    • ASDF
    • 2023年 9月 19日

    アルツァフはどうしてあそこまで強気になれるのか
    いくら山岳地帯とはいえ、アルツァフ単独では人口比70倍のアゼルバイジャンに対抗できないだろう
    アルメニアは当てにならんし、ロシアは手一杯、となるとイランかコソボの再現を狙って欧米あたりか
    セルビア人を迫害し始めているコソボに欧米は手を焼いているし、クリミアの件があるから欧米は支援しないだろう
    そうなるとイランか?サウジアラビアとは外交が落ち着いているし、隣国のイラクは国内情勢が悪くて動けないだろう

    7
    • 名無し
    • 2023年 9月 19日

    動けばいい事なんかないので、冷静に考えれば誰も動かないでしょう。
    問題は、誰かが動くまでやり続けるのか、程よい所で切り上げるのか・・
    停戦協定履行を促すためのワンパンチであれば、良い結果を得られるかもしれません。
    しかし、本気で武力のみで全部やり遂げるつもりなら、泥沼になって逆にゴールは遠のくのでしょうねぇ

    4
    • panda
    • 2023年 9月 19日

    アルメニア本国は不介入の姿勢ですが
    アルメニア国民の突き上げを食らっているようですね

    7
    • KNOB CREEK
    • 2023年 9月 19日

    某大百科で大分溜まってんじゃんの記事が爆速で伸びてて何事だと思ったらこれですか…

    7
      • baru
      • 2023年 9月 19日

      (戦争が)もう始まってる!

      6
    • general
    • 2023年 9月 19日

    アゼルバイジャンの軍門に下ればもれなく殺されるだろうから死に物狂いの抵抗になるだろうな

    4
    • たむごん
    • 2023年 9月 19日

    アルメニアのような小国は、外交に失敗を続ければ、弱体化が止まらなくなりそうですね。
    100年後に分裂や消滅していない事を願っています。

    西欧諸国・アメリカの仲介は、ウクライナ戦争により期待できません。
    アゼルバイジャンから石油天然ガスの調達増加、トルコには黒海封鎖などで借りがあるからです。

    アルメニアは独力で対処するか、イランに(キリスト教国がイスラム教国に)頼る地獄のような決断を迫られています。
    アゼルバイジャンが、アルメニアを迂回(孤立化)させるパイプライン(バクー・トビリシ・ジェイハンパイプライン)に乗った布石が、外交巧者だと感じています。

    1
    • ga
    • 2023年 9月 19日

    おそらく裏ではアメリカ、イランと既に話ついてますよね。ザンゲズール回廊を棚上げする代わりにイランはナゴルノ=カラバフ侵攻を追認。アメリカはイランの不参戦の見返りに資産凍結解除。ただしアルメニア本国への侵攻は認めない。

    このままロシアも動かずアルメニアは本国領土の保全に注力して軍は出さない。アルツォフ共和国はゲリラ戦等で自力で踏ん張れなければ、解体が既定路線。ということですかね。

    2
      • 古銭
      • 2023年 9月 20日

      イランに関しては追認以前に20年の紛争時点でアルメニアにナゴルノ・カラバフ地域を含む実効支配地域の放棄を公の場で勧めていますし、今紛争の前段階でもあくまでザンゲズル回廊成立やカフカスへ他勢力(というより米国)を招き入れる行為以外には目立った反応を見せていません。

        • かあ
        • 2023年 9月 20日

        アゼルバイジャンレベルだとロシアは手も出せずか。モルドバがトランスニストリアに、ジョージアがアブハジアと南オセチアに軍を送った場合、どんな反応になるのだろうか。

          • 古銭
          • 2023年 9月 20日

          ソ連まで遡ってもロシアはナゴルノ・カラバフ問題に関して(反露政権樹立時への対応以外で)アルメニアの側に立ったことはありません。むしろ(実効支配前は)現状維持を望んでアゼルバイジャン側で直接軍事介入していたぐらいです。

          同地域関連の記事で言外にそう思っていそうなコメントを度々見かけますが、アゼルバイジャンがロシアと不仲ということもありません。
          アリエフ家が国内からロシアの影響力を排除しようとして対立が起きることこそありましたが、長期的にはアリエフ家のバランス外交もあって友好国と言えますし、ウクライナ戦争においてもモスクワ宣言などで(実際には互いの行動を黙認しよう、程度でしょうが)対露依存を下げつつも協力関係を深めています。
          一方のアルメニアはと言うと、現首相は後に翻したものの対露関係は軍事・経済共に距離を置こうとしていましたし、旧与党のアルメニア共和党への攻撃を続けることで外交ラインを壊し、ナゴルノ・カラバフ問題ではロシア等との合意を破り続け、対トルコで露軍事協力が必要だと言いながら事ある毎に露を批判するなど、アゼルバイジャンに比べれば露の影響力が強いだけで関係という点ではかなり怪しいです。

          5
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