Andurilは「米陸軍のUGV入札でHanwhaと手を組む」と発表したばかりだが、今度は「米国、韓国、同盟国向け自立型海軍システムの設計と製造で現代重工業と提携する」「Andurilはより大きな米防衛市場へのアクセスを現代重工業に提供する」と発表した。
参考:HD Hyundai and Anduril Industries Announce Strategic Partnership on Maritime Systems, Autonomy and Mass Manufacturing
参考:Anduril, South Korean shipbuilder HD Hyundai announce new partnership for autonomous systems
韓国は国防総省が実施するプログラムの元請け資格をもつAndurilを通じて米防衛市場への参入を狙っているのだろう
韓国の現代重工業はオーストラリア海軍の汎用フリゲート受注戦に向けてGE Aerospaceと、カナダ海軍の潜水艦受注戦に向けてL3Harrisと、米防衛市場を見据えた武装可能な水上無人艇開発でPalantirと手を組んだと発表したが、Andurilは「米国、韓国、同盟国の海軍力を再構築するため現代重工業と戦略的提携を結ぶことで合意した」と発表して注目を集めている。
Andurilはプレスリリースの中で「50年以上の経験をもつ現代重工業は商業船舶、軍艦、潜水艦、海洋システムの開発・生産で世界的なリーダーであり、世界の造船能力の半分近くを占める韓国造船界のトップランナーだ」「もはや米国の伝統的な防衛産業基盤は抑止力を維持するのに十分な海軍力を生み出す能力がない」「世界をリードする現代重工業の造船能力とAndurilのAI技術を組み合わせて米国、韓国、同盟国向けの安価で大量生産が可能な自立型海軍システムを追求する」と言及。
さらに「今回の戦略的パートナーシップを通じてAndurilはより大きな米防衛市場へのアクセスを現代重工業に、現代重工業はより大きな韓防衛市場へのアクセスをAndurilを提供する」とも述べおり、Breaking Defenseは「韓国を訪問したデル・トロ米海軍長官はHanwha Oceaと現代重工業に米国進出を働きかけた」と指摘し、両社の提携は「現代重工業による米国進出の一歩だ」と示唆した。
因みにAndurilは米陸軍が実施する無人地上車輌の入札に「実績のあるハンファ製UGVをベースにした車輌を提案する」と発表しており、韓国は国防総省が実施するプログラムの元請け資格をもつAndurilを通じて「米防衛市場(陸上装備と海上装備)への参入」を狙っているのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Anduril
>「もはや米国の伝統的な防衛産業基盤は抑止力を維持するのに十分な海軍力を生み出す能力がない」
最強(今の所)の海軍を支えるのが、もうヘロヘロ限界の造船産業ってのがなぁ…
自律兵器は人道を顧みない虐殺に繋がるってんで数年前まで忌避されていたはずなのに当時から倫理観に唾を吐きかけ国境線にそれを配備し続けてきた畜生共が時勢をいいことに好き勝手しくさる
なお悪いことに普段は聖人君子面してた西側が足元に火が着いたからって今じゃそれを後押ししてることだ
反吐が出る
綺麗事並べて自分のところの人的被害を許容せよって言うなら、貴方の考え方にも反吐が出ますけどね。
西側の後押しとか良い加減なこと言わないでください。アメリカ含めて主要な兵器生産国の政府が自律兵器禁止の方に反対していますし、賛成しているのは国際人道法にマッチした規制の方だけです。
アンドゥリルと言えば指輪物語に出てくるアラゴルンの剣の名前だけど、なにか関係があるのかなぁと思ったら、英語版Wikipediaにがっつり「Anduril Industries is named for Andúril, the fictional sword of Aragorn from The Lord of the Rings.」って書いてあった。
ていうかよく見たらPalantirも指輪物語ネタ名付けの会社じゃないか……。
北朝鮮からの浸透やテロ攻撃の脅威にさらされる韓国では
少子化と軍人育成コストの上昇対策として無人化兵器の開発に力を入れてきたらしいですが
それが成果を上げてきたということかもしれません。
小型潜水艦やそこから密上陸する工作員に有人だけで対応するのは難儀ですから
韓国って、暴徒鎮圧系のでもトップクラスのシェアを誇ってるのでその方面からも無人兵器は需要が期待出来たり
韓国軍は38度線つまり防御正面220Km を防御せねばならず、首都が最前線から40Km 足らずに位置していることから
弾性防御ドクトリンは主軸とはなりえない。つまり220Kmの防御線を守るためにコンクリート強化陣地と18個歩兵師団が最小限度必要となり膨大な人手が必要です。
ですから少子化が安保上で大問題となっていたわけです。ロボット/無人兵器システムの研究が重視されていたのは当然で
「無人兵器を倫理観で唾棄する」なんてほざく人はお花畑の住人と言われても仕方無いと思いますね
不安定になりつつあるアメリカ軍のプレゼンスの下で
少子化の中で経済成長をしつつ、核武装している北朝鮮と対峙しその北朝鮮を支援している膨張主義の中国とロシアが近隣に存在する状況で、対抗しようとしたらお花畑で遊んでいる暇はありません