ロシア人ミルブロガーの「NGP RaZVedka」は10日、ドニエプル川沿いについて「ウクライナ軍は何の制限も受けずドローンを飛ばしている。クリンキー周辺には砲兵部隊に統合された大量のMavicが存在し、擬似的な地雷原となっている」と主張した。
参考:НгП раZVедка
NGPの主張を裏付ける他の証言もないので事実かどうかも謎だが、中々興味深い言及
ロシア人ミルブロガーの「NGP RaZVedka」は10日、ヘルソン州のドニエプル川沿いについて「入手した情報を精査した限り楽観的な見方を共有できない。ウクライナ軍は何の制限も受けずドローンを飛ばしている」と報告している。
NGPは「我々は電子戦装置を持っている。どこかで間違いなく電子戦装置が作動しているにも関わらず、ウクライナ軍は何の制限も受けずドローンを飛ばしている。しかもFPV(First Person View=一人称視点タイプのドローン)は問題の半分に過ぎず、クリンキーやその周辺の森林地帯では大量のMavic(DJI製のドローン)が存在し、オペレーターは砲兵部隊と統合されているため砲撃の効果が増大している。このような状況で装甲車輌は生き残れず、歩兵にとって擬似的な地雷原となっている」と指摘。
さらに「敵はドニエプル川左岸に十分な兵力を蓄えている。断熱効果の高いコートで身を包み右岸から左岸までケーブル式のボートを引っ張り、兵站を確立することにも成功している。対岸では敵の戦車が動いており、大砲も川沿い近くまで前進してきた。その理由を推測するのは難しくない」と述べている。
ロシア軍は前線地域をPole-21(半径50km以内のGPS信号を妨害する装置)を含む複数の電子戦装置で保護、そのためウクライナ軍は地形やランドマークを頼りにドローンを飛ばしているのだが、NGPは「これがドニエプル川左岸で機能していない」と言っているのだ。
なぜ電子戦装置の保護が失われているのかは不明(配備されていないという可能性は低い)で、NGPの主張を裏付ける他の証言もないので事実かどうかも謎だが、中々興味深い言及と言えるだろう。
追記:RYBARも「ウクライナ軍のドローンはドニエプル川上空を自由に飛行し、時にはロシア軍の防衛ラインの奥深くまで侵入してくることがある」「ドニエプル川に設置された電子妨害装置の影響でロシア軍のドローン運用は著しく制限されている」「敵は作戦を成功させるのに必要な装備と支援を海兵隊に与えているが、この地域の防衛を担う部隊にそのような支援が欠けている」「最大の問題は硬直化した指揮官の考え方で司令官の交代で解決できるかもしれない」と述べている。
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※アイキャッチ画像の出典:Служба безпеки України
これだけ両軍がドローンに頼っていたらアンチドローン技術も発達するってことか
なぜ主攻勢(トクマク方面)で使わなかったのかは疑問だが
ジャミングの原理の乱暴に言うと大きな声で相手のお喋りを遮り聞こえなくするというもの
ドローンやプロポ、電波塔との間の通信をバレードないし特定周波でジャミングするにはかなり電力を使うと思われる
当然使っていればジャミング源がすぐに露呈する、使用電力も大きくずっとは使用できない
逆周波数で相手の電波そのものをキャンセリング技術はまだ実用されてるか不明
起きてる現象だけ見ると、GPSチップだけ換装して使用周波数帯を変え。
近くの山や建物の上に固定のアンテナを建てて衛星の代わりに使ってんじゃないですかね。
衛星でなくても、固定の電波灯台でもGPSの位置特定には使えますから。
欠点はあくまでもその地域専用のシステムになってしまい,他の地域では使えないことですね。今のような膠着した戦線なら,そういう割り切った運用でも十分使い物になるでしょう。
重戦力がないはずの渡河作戦が成功してるみたいなのはマジで謎なんだよな。単純に戦力が相手側にいない?
よく考えればロシアに対応する戦力がない
中立的に考えれば戦略的に意味のない戦線だから放置されてる
悪く考えれば引き入れて殲滅するつもりで後方に陣地構築してる
ヘルソン州のドニエプル川は西側のほうが標高が高いので砲兵戦だとウクライナ側が有利なんですよ。
実際ドイツ軍は戦力で勝るソ連軍相手に砲兵の援護によって粘りましたから。
ただ砲の射程は30キロほどなので川岸で粘る事はできてもそれ以上進出して、大都市のメリトポリまでいくことは厳しいです。
信じ込むのも危ないけれど書いてある「統合された大量のMavicが存在し、擬似的な地雷原となっている」は答えにならない ?
地雷は重戦力の天敵だし。
ウクライナの発表だけを聞くと大量のドローンをヘルソンとクリミアに集中的に持っていっている。
ウクライナ発表だからウソをついている可能性も高いですが。
カホフカダム破壊の影響で、川の水量が低いままなのでは。
ポーレ21も全ての周波数帯で妨害電波を出せるわけじゃないし、ウクライナ軍が電波の隙間帯を見つけて改修したドローンを大量に飛ばしてるんじゃないかな
この渡河作戦が成功して橋をかけられるところまで持っていければ戦局を大きく変えられそうだけど果たしてそう上手く行くか
不可能だろうけど、もし渡河してメリトポリまで行ければ、朝鮮戦争の仁川上陸作戦みたいに一気にウクライナが有利になる可能性はありますよね。
水陸両用のBMPと歩兵だけでいくのは無謀なので無理だと思いますけど。
渡河地点は下流も下流でここからメルトポリまで打通ってなるとクリミアの根元を超えてさらに真東に進まなきゃ至れないからさすがにどうかなあ
この場所の安全が確保出来ている理由が、「川向かいの高台の砲兵陣地に守られているから」ですから。
地理的有利条件は持ち運べないので、ここから先に行くには有利を捨てて不利な場所に飛び込んでいくことになります。
さらに、こんなペースでゆっくり資材を運んでいたら奇襲効果も得られないので、今頃ロシア軍は進行予定ルートに地雷撒いて塹壕掘ってます。
なんというか,ウクライナの攻撃って「準備に準備を重ねてチャンスを逃す」の繰り返しなんですよね。。。
仁川上陸作戦は揚陸艦が使えたから一気に戦力を上陸できるのであって、ドニエプル川渡河作戦とは比較できないでしょう
やるなら何でもいいので架橋して装甲車輌をとにかく送り込んで、その後に兵站線を構築してどんどんと兵力を送り込んでいくしか無いですが、ロシア軍がそれを悠長に見ててくれるかは…疑問
SAMの集中配備で接近拒否は成立するので被害覚悟で簡易な橋で一気に戦力投入、周辺制圧して橋の増強は準備次第では可能であったかと。
ロシア軍はそれを恐れてダムを破壊したのかも知れませんね。簡易施設は前提条件変わると機能発揮しないことが多々ありますので。
今ウクライナが行なっていることはダム破壊前に計画してたことの縮小版なのやもしれませんなぁ
バラージ・ジャミングも一応は考えられるが、ドローン運用側もジャミング源を発見したら別の地域でドローンを使うか、やはり距離を離してバーンスルー的なものを期待するなども考えられる
ジャミング源の方が、高出力かつ大電力を食うので排熱から夜間も見つかりやすくなる
連続何時間稼働できるのかは電源などでも変わってくるだろう
車載式ならスペースの問題もある
ドローン側より、ESMに見つかりやすく砲撃や対レーダーミサイルの的になることも有り得そうだ
この情報、本当なんだろうか?
米国からの支援縮小が現実となった今、ウクライナ軍が優勢なはずは無く
ロシア側からの情報戦を疑わざるを得ない
そうで無いのなら、ウクライナ軍をドニエプル川方面へ釘付けにする為にロシア軍がわざとそうしているのでは?
衛星写真・航空写真を、この方面で見てみたいですね。
ロシア軍の主陣地帯が、塹壕を見れば、どの辺りなのかはっきりすると思います。
兵力不足・防衛陣地整備の時間稼ぎのために、ダムを爆破して洪水を発生させていたのではと言われていましたね。
ドニエプル川方面への作戦が成功すれば、ロシアも兵を割かなければならなくなるから、停滞している反攻作戦も進展するかもしれない。川辺周辺のみの奪還だとしても、範囲が広がればロシア軍も無視できなくなるから、戦線全体でのメリットがあるはず。
おそらく電子戦への対策も、それだけ進んだのだろう。この作戦を成功させて欲しい。
これって最新型のドローンとかを送ることはできないのかな。確か以前に、ドイツの最新式のドローンが、偵察用として送られたことがあったはず。メーカーとしては、実戦での運用結果が分って好都合だろうに。
この方面のロシア軍の変化なのですが10月末に司令官が空挺軍のテプリンスキーに変わったというタス通信の報道がありましたね(去年の今頃ドニエプル川西岸からの撤退を指揮していた人物です)
Ukraine Control Mapを見ると11月になってからピシュチャニフカに空挺軍の部隊が配備されたという情報もあります
贔屓目に見ると。
ウクライナ軍は、時間を掛けて何か(?)を構築したようにも思えます。
素人には何であるかわからないけれど。
電子戦の環境かな。それだけではないような様子に思えますが。
もしそうなら、ロシア軍が対策を打つ前に一定の戦果を収められると良いですね。
一時の優勢は対策次第ですぐにひっくり返されますから。
それにしても、重機材の渡河手段はできたのかな。
ウクライナとしては、ドニエプル川の航行や水利を押さえるのは重要でしょうから、ドニエプル川の対岸を支配しておくだけでも価値があると考えている可能性もあるとは思います。仮に現状のラインで休戦となればウクライナにとっては非常に厳しい条件になりますが、ドニエプル川の河口まで自由にならないというのはなおさら許しがたいでしょうし。
ドニエプル川を遡ってとか,ドニエプル川の水運を活用してとか,そういう展開はありうるのでしょうかね?ウクライナにはそういう装備はなさそうでしょうか。