欧州関連

ロシア軍のEW能力が効果を発揮、GPS誘導兵器は目標を外しドローンも制圧

The Economist紙は23日「静的な接触線が出現したことでロシアの強力な電子戦能力が効果を発揮し始めた。エクスカリバー砲弾、JDAM-ER、GMLRS弾は目標を外し始め、偵察や攻撃に活用しているドローンの損耗率も高まっている」と報じている。

参考:Russia is starting to make its superiority in electronic warfare count

一刻も早くロシア軍と対等なEW能力を構築して「戦場認識力」を保護するのが急務だろう

米国は冷戦終結後に電子戦(EW)関連への研究・開発費を削減してしまったが、ロシアはネットワーク化されたNATOのシステムに対抗するため投資を維持し「ロシアのEW能力は米国を完全に上回っている」と言われてきたが、The Economist紙は23日「静的な接触線(前線位置が固定化された戦場のこと)が出現したことでロシアの強力なEW能力が効果を発揮し始めた」と報じており、この記事の内容を要約すると以下のようになる。

出典:Photo by Lance Cpl. Nicholas Guevara

“ウクライナ軍のザルジニー総司令官によれば侵攻当初の戦場でEWの影響は限定的だったものの、静的な接触線が出現したことでロシア軍は強力なEWシステムを効果的な場所に配置できるようになった。ウクライナ軍は今年3月にエクスカリバー砲弾(155mm榴弾砲で使用するGPS誘導弾)が目標を外し始めことに気づき、JDAM-ER(精密誘導能力を追加した滑空爆弾)もGMLRS弾(HIMARSで使用するGPS誘導のロケット弾)も目標を外し始めた。一部の地域ではGMLRSの大半が間違った方向に飛んでいく”

“さらに問題なのはウクライナ軍が戦場の偵察、戦術通信の中継、目標への攻撃など様々な用途に使用しているドローン(UAV)を制圧するロシア軍の能力が高まっている点で、ウクライナは1万人以上のドローンオペレーターを育成し、膨大な数のドローンを投入して戦場で違いを作り出そうとしているが、誘導システムや制御リンクへの妨害でドローンの損耗率は非常に高い。多いときにはドローンを2,000機も失う週がある”

出典:United24 ウクライナ製のドローン

“少なくとも小型ドローンにおいて「妨害耐性の強化」や「AIによる自立的な飛行制御」といった対抗策は実現可能なオプションとは言えず、今のところは量で質を補うことが出来るかもしれないが、この点においてもロシアはアドバンテージを持っているかもしれない。戦場に投入されるドローンの量でロシア軍はウクライナ軍を圧倒しつつあり、ウクライナ軍兵士達はバフムート周辺に投入されているロシア軍の攻撃型ドローン(恐らくFPVドローンのこと)の数を「自分達の2倍」と見積もっている”

“ロシアがドローン戦争で勝利を収めつつあるのは長年の投資のお陰で、英国王立防衛安全保障研究所は5月に発表したレポートの中で「ロシア軍は前線に沿って10km毎にEW装置を配備している。特にトラックに搭載されたShipovnic-Aero(MKTK-1A Judoist)はウクライナ軍のドローンにとって致命的だ」と指摘している。このシステムの作動範囲は約10kmで「ドローンとオペレーターの通信遮断」と「オペレーターの座標取得(座標精度は約1m)」と同時に実行することができ、このデータを砲兵部隊とシームレスに共有することができる”

出典:mil.ru MKTK-1A Judoist

“EW分野に関するウクライナの技術面や作戦面はロシアよりも遥かに低レベルで「対等な能力」を手に入れるのに苦労しているが、それでも多少の進展は見られる。ウクライナはGLONASSのような衛星ベースのナビゲーション信号を偽信号に置き換えるシステム(Pokrova system)を開発して配備を進めており、商用グレードのGPSを採用するShahed-136やGLONASS誘導に変更したGeran-2(Shahed-136のカスタムバージョン)に効果的だと思われるが、 地形照合システムを搭載する巡航ミサイルには効果がないだろう”

“ウクライナが必要とするEW技術は機密性が非常に高く、特に米国は国務省が管理する厳格な輸出管理体制で技術を保護しているため、ウクライナは米国や欧州諸国からEW技術に関する支援を受けるのは難しいだろう。ミュンヘン安全保障会議のニコ・ランゲ氏も「NATOのEW技術はロシアに及ばない可能性もあるが、最新のシステムをもつ米国はロシアに手の内を見せることに消極的だ」と述べている”

出典:U.S. Air Force photo by Robert Brooks

“西側諸国に可能な支援は「長距離無人機を使用した妨害電波やスプーフィング技術に関するデータ収集」で、これをウクライナに提供して対抗策の開発をバックアップすることぐらいだ。これさえも難しければウクライナは自力でEWギャップの問題に対処しなければならない”

以上がEconomist紙が指摘した内容で、夏頃に複数の海外メディアが「Pole-21(半径50km以内のGPS信号を妨害する装置)によってHIMARSの効果が低下している」と報告していたため、同じGPS誘導のエクスカリバー砲弾やJDAM-ERが影響を受けているというのは事実である可能性が高く、ロシア軍のEWシステムに関する言及も「膠着した戦場」の問題を浮き彫りにしており、これはザルジニー総司令官がEconomist紙のインタビューで言及した内容を補完する内容と言えるだろう。

出典:PHOTO BY Senior Airman Duncan Bevan

ザルジニー総司令官は「この戦争は旧世代の武器システムで勝利できないと理解することが重要で、現状を打破するには中国が発明した火薬のような新技術が必要だ」と主張し「膠着した前線突破」に最も重要な技術として「電子戦」を挙げ、Economist紙のシャシャンク・ジョシ氏も「ATACMS、F-16、レオパルトが膠着した戦場状況を打開するのではなく、敵の認識力拡張を阻害して戦場に(装甲車輌が機動できる)スペースを作り出す技術が重要だ」と強調していた。

ロシア軍にEW能力で劣ると「ドローンによる戦場認識力」で差がつき、戦場認識力が劣ると「火力支援」で差がつき、火力支援が劣ると「占領地の解放」や「ロシア軍の攻勢阻止」も困難になるため、一刻も早くロシア軍と対等なEW能力を構築して「戦場認識力」を保護するのが急務だろう。

出典:U.S. Army photo by Staff Sgt. Simon Mictizic 米陸軍が導入しているEWシステム

その上「静的な接触線」を突破するための方法=戦場にスペースを作り出す妙案を編み出す必要があるのだが、この部分に関する現実的なアプローチは見つかっていないものの、目に見える希望はロシア人ミルブロガーが報告している「何の制限も受けずウクライナ軍がドローンを飛ばしている」という状況かもしれない。

RYBARは「ウクライナ軍のドローンはドニエプル川上空を自由に飛行し、時にはロシア軍の防衛ラインの奥深くまで侵入してくることがある」「ドニエプル川に設置された電子妨害装置の影響でロシア軍のドローン運用は著しく制限されている」と、NGP RaZVedkaも「どこかで間違いなく我々の電子戦装置が作動しているにも関わらず、ウクライナ軍は何の制限も受けずドローンを飛ばしている。しかもFPVは問題の半分に過ぎず、クリンキーやその周辺の森林地帯では大量の‎Mavicが存在し、オペレーターは砲兵部隊と統合されているため砲撃の効果が増大している。このような状況歩兵にとって擬似的な地雷原となっている」と指摘。

出典:Сухопутні війська ЗС України

ドニエプル川左岸に上陸したウクライナ軍がロシア軍を苦しめているのは「右岸からの火力支援」だが、これが機能しているのは「ドローンによる戦場認識力」でウクライナ軍がロシア軍を上回っているためで、その原因は「ドニエプル川に設置された電子妨害装置」であると考えるのが妥当だ。

EW対策はイタチごっこなので「EW能力でウクライナ軍がロシア軍を圧倒する状況が今後続く」という訳では無いが、一時的にでも「ロシア軍の戦場認識力を阻害できる」と証明されたことはウクライナ軍にとって重要だろう。

出典:SAAB GLSDB

因みにPole-21によってエクスカリバー砲弾、JDAM-ER、GMLRS弾の誘導が影響を受けているなら、まもなくウクライナに到着するGLSDB(地上発射型小口径爆弾)の誘導も影響を受けるはずで、この問題の解決策はスプーフィングや妨害耐性が強化されたミリタリーグレードのMコードかもしれないが、Mコード対応のGPS受信機は2021年に出荷が始まったばかりだ。

これに対応した兵器を米国が提供するかどうかは「ロシアに手の内を見せることに消極的」という部分に通じるため中々難しいものがある。

関連記事:Economist紙、反攻作戦の失敗を認めないと同じ結果を繰り返すだけ
関連記事:ザルジニー総司令官が反攻作戦の評価に言及、私が間違っていた
関連記事:ウクライナの精鋭、失敗から学んだロシア軍は手強く困難な相手に豹変した
関連記事:ロシアや中国の妨害に耐性を備えたGPS軍用Mコード、2021年に提供開始か

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • たむごん
    • 2023年 11月 26日

    ロシア軍の電子戦能力は、実戦で使われてる事を考えれば(2014年クリミア併合やドンバス紛争)、世界トップクラスですね。
    ウクライナ戦争の初期に、電子戦を行わなかった・上手く機能しなかった事が(ウクライナ軍が周波数変更の可能性・スターリンクの予想外の活躍など)、戦後の研究対象になると思います。

    電子戦の恐ろしい面は、西側の高価なGPS誘導弾などが、陳腐化して高いだけの少量の弾薬になる事です。
    精密誘導弾が違う標的に飛ばされるという事は、無誘導弾の砲弾の方が安価で数があるため、軍事目標の確実な制圧に優れているという事になります。

    ウクライナ戦争で、砲兵と大量の弾薬生産が見直されていますが、国家間紛争では電子戦を想定する背景もありそうですね。
    ドローンの消耗量について、具体的な数字が出ている事は興味深く(週2000機)、数万機~10万機単位のドローン備蓄が自衛隊も必要になりそうですね(日本はドローンの生産基盤が弱いため)。

    50
      •  
      • 2023年 11月 26日

      でもそれは電子戦で劣勢の時の場合ですね
      電子戦で優勢になれば良い

      7
        • たむごん
        • 2023年 11月 26日

        仰る通りですね。

        日本は、パトリオットの対空ミサイル網も、スカスカなのですが。
        電子戦システムも高価なため、機材が足りずスカスカなんですよね。

        結局、専守防衛は極めて不利で、攻撃側が有利というのが悲しい話ですね。

        20
      • たろう
      • 2023年 11月 26日

      GPS関係は結局のところ世界中で米軍のネットワークに相乗りしてるだけってのが大きいな
      記事にも有るようにフルスペックは米軍専用で他国には開放してないから

      20
        • 航空太郎
        • 2023年 11月 26日

        EUには独自のGPSガリレオがありますけど、そっちは使えてないんでしょうか? 確かGPS、GDS、GLONASSと重ならない信号周波数を使ってるとかで、より信頼性が高いことを謳ってるから、使えるならそちらにすればよい気もしますが。

        5
          • 774rr
          • 2023年 11月 26日

          エクスカリバー他に積んでるgpsモジュールがガリレオに対応してないってコトは無さそう
          その辺の人が使うてはるiPhoneだって別にアメリカ様のgpsだけに対応してる訳じゃなくって
          件のガリレオやグロナスやら北斗 それに勿論本邦の準天頂衛星にも対応してるからね

          せやから ガリレオに対応しててもgpsと纏めて妨害喰らってるだけなんじゃないかな

          7
            • たむごん
            • 2023年 11月 26日

            アメリカ政府が、GPS精度向上版を民間開放したのは、20年程度と最近ですからね。
            以前は、数百mのピンズレは足り前でしたし、ピンが動きまくっていしました。

            現在は、依然と比較にならない制度ですが、アメリカ政府の気分次第でGPS精度は大きく下げられてしまいます。
            日本が、みちびきを打ち上げましたが、安全保障上・経済的な観点からも、自国の衛星を保有する事は重要と思います。

            11
          • ガリバタ
          • 2023年 11月 26日

          米軍は GALILEO 使っていないんじゃないでしょうか?
          米国はGALILEO に出資していませんし、過去には GALILEO の民間用コードの測位制度が高すぎると問題視していました。GPS の L2 band (以前は軍用) が GALILEO と重なっていないのは、その名残だったはずです。
          緊急時には GALILEO を妨害しても GPS に影響が出ないようにしているのです。

          1
      • TKT
      • 2023年 11月 26日

      私も前からロシア軍の電子戦兵器開発の記事をいろいろ読んでいたので、いずれこんな感じになると思っていました。

      もちろんロシア軍の電波妨害の技術や戦術も完璧、完全ではないでしょうが、それは逆にウクライナ軍やアメリカ軍が取る周波数変更のような対策の方も完璧、完全ではないということであり、電波を使う精密誘導兵器、弾薬は常に効果が不安定である、いつ突然使えなくなるかわからないということです。

      ウクライナ戦争の初期に関しても、まだ詳しい戦況、損害比率などはよくわからず、確かに北のキーウに対するロシア軍の攻撃は阻止されましたが、南のマリウポリの方は一気にロシア軍に完全包囲されて陥落してしまったわけです。

      2014年からウクライナ軍はロシア軍との電子戦を何年も経験しているはずなのに、なぜ今に至るまでエクスカリバー砲弾、J-DAMーER、GMLRS弾、ドローンがロシア軍の妨害電波で突然おかしくなる、狂ってしまうことが理解できなかったのでしょう?知ってる人がNATO軍やアメリカ軍の参謀に言っても無視されたのでしょうか?

      結局一番確実な対策は、電波、電子を使わない兵器で敵を発見し、砲撃、攻撃するということになります。普通の砲弾を使った弾幕射撃というのはまさにそれです。日本の陸上自衛隊もむしろそっちを見習うしかないのではないでしょうか。

      20
        • たむごん
        • 2023年 11月 26日

        仰る通りです。

        後方部隊・支援部隊が、研究・対策を見つけ出せたとしても、イタチごっこになりますからね。
        前線部隊に、電子戦の対策が伝えられたとしても、装備の問題や時間差が生まれます。

        キーウ周辺・北方の初期作戦については、堤防破壊による冠水計画(焦土作戦)が成功して、進撃路が崩壊したという指摘があります。
        車輛部隊の大渋滞は、迂回による速度低下・進撃路の減少(レジ待ちと似た現象)などの指摘もあるため、戦後の検証を待ちたいですね。

        ウクライナ軍が、2014年から対ロシアの電子戦を経験しており、対策が有効であった点・有効でなかった点(ロシアが対策の対策を打ち出した)があるはずのですので、本当に仰る通りと思います。
        スターリンクの有効性が、ロシア軍の想定を上回ったのか、ウクライナ軍の不足点を補ったのか注目しています。

        仰る通り、通常の弾幕射撃の有効性について、見直された戦争と思います。

        5
    • タチコマァ
    • 2023年 11月 26日

    興味深い記事ではありますが少し周回遅れな内容かも
    ハイマース等の命中精度が落ちたって話はかなり前から話題になっていましたが同時に対策(どの程度のレベルなのかは不明ですが)もしたって話ですし、この記事後半にもあるようにヘルソン方面ではドローン戦でウクライナ側優勢って話も出ている
    この手の記事は執筆から公開までにズレがありますからこのまま今の状況とは当て嵌まりません
    無論、電子戦はイタチごっこなのは事実で、西側の最新電子戦装備の提供の敷居高い以上はウクライナ側がどれだけ継続的に独自の電子戦装備を開発・配備出来るかが鍵になりますね

    23
      •  
      • 2023年 11月 26日

      ロシアの電子戦研究施設を直接叩ければ
      ウクライナだけでもこのイタチごっこに完勝できる

      2
        • 匿名ちゃん
        • 2023年 11月 26日

        航空戦力なし、精密誘導兵器の精度が落ちる中でそれが簡単にできるなら苦労はないのでは

        27
        • 歴史と貧困
        • 2023年 11月 26日

        ホワイトハウスやペンタゴンを直接叩ければ
        大日本帝国だけでも太平洋戦争に完勝できた、になるんですかね。

        あまりにも虚しい机上の空論ではないかと。

        35
          • すらい
          • 2023年 11月 26日

          それやると落とし所なくなるからね
          ロシアも開戦時に大統領府その他政府機関をミサイル攻撃していない

          太平洋戦争の目的は日中戦争の勝利であり、中国を支援したり義勇軍送ってるアメリカを遠ざけること(米国船は我が物顔で中国に出入りしたり中国人を輸送してた)
          せいぜいフィリピン等からの排除、願わくばハワイの独立までで、本土に手出しせずアメリカに諦めさせるためなので陸軍を使っての全面戦争まで考えていなかっただろう。中国すら倒せていないのにアメリカと戦える訳がない

          4
            • すらい
            • 2023年 11月 26日

            ちなみにB-29も皇居を爆撃していない。お互い一線超えないようにしようというのはあったのだろう

            5
              • ( ゚Д゚)
              • 2023年 11月 26日

              そういう意味ではクレムリンにドローンぶつけたのは割と危険な橋ですよね。

              6
            •  
            • 2023年 11月 27日

            今年は大統領府にミサイル攻撃したけどパトリオットで迎撃できたとありました。
            もう関係ないのかもしれません。

            1
      •  
      • 2023年 11月 26日

      情報通信当局の局長と副局長が巨額の汚職で解任されたんだから、独自の開発も致命的でしょう。今までどれだけの技術情報がロシアに漏洩してたかも分からないのだから。
      西側が電子戦の技術協力に消極的なのはこういうお国柄だから。

      18
    •  
    • 2023年 11月 26日

    >ヘルソン方面ではドローン戦でウクライナ側優
    この話は結構前から出ていたと思う。
    ただ電子戦でウクライナが有利なのはヘルソンでだけで聞く話の気がします。
    ほかの地域だと逆にロシアの電子戦でウクライナのドローンが劣勢という記事も同時に見た。
    ウクライナが全域で電子線で有利というわけではなく、ヘルソンに厚くドローンや新兵器を導入している気がする。

    ヘルソンだとロシア兵1人に対してウクライナドローンが3機いるからロシア兵からすると常に狙われている状況でしんどいとか。
    ロシア軍の突撃要因が自分のいる部隊で30個旅団がみな死んでしまい50人しか残っていないとかの動画が顔にもやがかけられたものが出回っている。
    なぜだかヘルソンだけはウクライナが圧倒的に有利なのかもしれない。
    ロシアは南部で兵站が弱いからわかっていても対処がむずかしいのか。

    8
      •  
      • 2023年 11月 26日

      >ロシア軍の突撃要因が自分のいる部隊で30個旅団がみな死んでしまい
      気にされてないみたいだけど酷い誤記があります。
      「ロシア軍の突撃要因'(ストームZ)が自分のいる部隊で3個旅団がみな死んでしまい」
      10倍も盛った数字になってました。

      これを言っている兵の不満は、この方面の将官が嘘の報告をクレムリンにあげて、それに沿ったちぐはぐな作戦をたてて、我々下のものが無駄に死んでいることでした。

      5
    • Easy
    • 2023年 11月 26日

    元々ロシアはアナログの電波技術には非常に強く。
    西側の高度なデジタル能力もほとんどがアナログ電波通信基盤の上に構築されているわけですから、そこを妨害されるとなかなか厳しい。
    また、一時期ランセット対策に効果を発揮した対ドローン銃が、新型ランセットにはほとんど通用しなくなっています。さらに,アゾフスタリやバフムトに比べてアウディーウカの抵抗力が弱く見えるのは、両翼に進出したロシア軍が電子的にアウディーウカを遮断する、いわば「電子戦による包囲と孤立」が成立しているからかもしれません。
    過去,ウクライナ軍が包囲下でも非常に頑強に対抗出来ていた理由の一つが「スマホにより通信と情報供給が維持されることで、心理的に孤立しないで戦えるから」でして。
    電波妨害によりスマホを封じられたとすれば、アウディーウカのウクライナ軍の抵抗はバフムトよりかなり短く終わるかもしれません。

    25
      • ( ゚Д゚)
      • 2023年 11月 26日

      >スマホにより通信と情報供給が維持されることで、心理的に孤立しないで戦えるから

      これは本当に大きいですよね。2010年にチリ鉱山の落盤で33人の作業員が地下深く
      閉じ込められてしまった事故あり、救助が行われるまで2か月かかりました。その間
      彼らの心が折れないよう(救助手段が確立される前に再度の落盤で死ぬ危険性が常に
      あったし、ケガや病気が起きても治療手段が無い。空気も悪いし何より真っ暗)、
      生存者の位置確認後、物資の供給ルートだけでなく通信手段を確立し、家族そして
      全世界が見守り、応援していることを伝えたという報道を今でも覚えています。

      25
    • 名無し太郎
    • 2023年 11月 26日

    >米国は冷戦終結後に電子戦(EW)関連への研究・開発費を削減してしまったが

    アメリカには、こういう簡単に慢心するという大きな欠点がある。研究費の削減は、ソ連崩壊で№1になったと慢心したからだろう。

    >NATOのEW技術はロシアに及ばない可能性もあるが、

    土台となる基礎科学力が違うので、仮に今はロシアが上だとしても、アメリカのEW技術は短期間で追い抜くと思う。
    アメリカには世界一の科学力があるので、失敗を認めさえすれば、いくらでも改善することができる。それで第二次世界大戦に勝てたし、ベトナム戦争も国内外の世論を敵に回さなかったら勝てたはず。
    というか文中にもある通り最新システムを送っていないだけで、EW技術はアメリカの方が上ではないだろうか?アメリカ軍は慢心し易かったり、ハードウエア重視の面があるけど、EW技術を軽視するほどマヌケとは思えない。

    >この戦争は旧世代の武器システムで勝利できないと理解することが重要で、現状を打破するには中国が発明した火薬のような新技術が必要だ

    この戦いを防衛庁は、どのように捕えているのかは気になる。ドローンの電波妨害対策は、日本の防衛にとっては急務だ。この分野で後れを取ると、致命傷となる。
    日本はアメリカと協力して、ドローンの自律飛行やネットワーク・オペレーターを補佐する次世代AIの開発に取り組むべきだと思う。

    >ウクライナ軍のドローンはドニエプル川上空を自由に飛行し、時にはロシア軍の防衛ラインの奥深くまで侵入してくることがある

    これは、大分前から言われている。ドニエプル川東側沿いでは、ウクライナ軍が善戦している。
    補給路や集結地への攻撃が上手く行っているようだから、この地域では電子戦でウクライナ軍が優勢に立っているのだろう。

    11
      • kitty
      • 2023年 11月 26日

      数年前に米国の電子戦専門の軍人が米国が非対称戦にかまけている間にロシアは様々な戦争で電子戦の経験を積み後塵を拝しているという警告の論文を出していました。
      2014年のウクライナでの戦争ですら、ウクライナの経験にに学ぶべきだとかで書いていましたよ。
      この10年でどれだけキャッチアップしたかはわかりませんが、米国が技術を供与すれば簡単に改善できるかどうかはかなり疑問です。

      6
        • ahoge
        • 2023年 11月 26日

        アナログ技術者は希少かつ育成が困難な存在で米国企業でまともにビジネスが成り立ってるのはQualcommだけ
        IntelもAppleも討ち氏にした
        そのQualcommもHUAWEIに追い抜かれそうになって慌てて市場から締め出したくらい
        この分野でレッドチームが強いのはガチのガチ

        4
    • 朴秀
    • 2023年 11月 26日

    ロシア軍がポンコツだ
    とか言っていた奴の言動がウクライナ兵を殺している訳だ

    強いじゃねえかロシア軍
    電波関係でNATOより優秀だとはね

    40
      •  
      • 2023年 11月 26日

      輸出して稼げる分野でないから防衛産業も積極的には開発しないだろうしな。
      長期的な国家主導のプロジェクトでないと。
      そういう点では民主国家よりプーチン体制は強みがある。

      5
      • タチコマァ
      • 2023年 11月 26日

      実際スマホで会話して部隊吹き飛ばされたりと初期ロシア軍の電子戦は間違いなくポンコツですし
      単純にその後の対策が出来ただけで、しかもウクライナ側もその更なる対策をしてとまさにイタチごっこしてる最中なだけですよ

      7
        •  
        • 2023年 11月 26日

        それはマヌケなロシア軍がふっ飛ばされたぞーというウクライナのプロパガンダ戦が強いだけで電子戦ではないかな

        25
    •  
    • 2023年 11月 26日

    自律AIって事あるごとに連呼する層が居るが
    必要な電算機のパフォーマンスや
    使い捨てにする機体のコストを考えたら現実的でない
    前線指揮所のリソースを活用した
    エッジ処理が限度でしょう

    自動車の自動運転すら
    他車や公共インフラ、GNSSとの連携を
    活用してようやく成り立つ前提ですから

    機械学習が何なのかすら知らない層が
    全知全能の神と勘違いしてるのが
    昨今のAIフィーバーなんですけどね

    AIAI言ってるの

    21
    • 名無し
    • 2023年 11月 26日

    >「オペレーターの座標取得(座標精度は約1m)」と同時に実行することができ、
    >このデータを砲兵部隊とシームレスに共有

    サラッと書いてるけど、これ、結構致命的じゃない?
    操縦者が(機体との直接通信が必要な)FPVドローン飛ばしてたら、なんの予兆も無く精密砲撃食らうことがあるってことだろ?

    22
      • 航空太郎
      • 2023年 11月 26日

      これはドローンを「フォローミーモード(酷コックと移動するオペレータ座標を伝えることで、ドローン側が常にオペレータの最新把握して、オペレータの現在位置に帰投させることができる)」で運用している場合限定の話じゃないかと思います。そもそも受信した電波強度からでは雑な方向しか絞り込めません。精度1mという時点でGPS信号の解析をしてるのは確実でしょう。

      それ以外の標準、スポーツ、ATTIモードではドローンは発進位置座標を把握しているだけで、その情報とて頻繁に通信することはないでしょうから、オペレータの座標取得は無理だと思います。

      5
        • 航空太郎
        • 2023年 11月 26日

         誤:酷コック
         正:刻々と

         酷い誤字ですみません。

        4
        • Easy
        • 2023年 11月 26日

        それは発想がデジタルベースですね。
        ロシアは生の信号をアナログの状態で処理する技術に長けているので(というかそれしか出来ない)、電波の強度と方向を割り出すことに特化している可能性はありますよ。
        この場合、同一の発信源から時系列的に個性を持った信号が継続的に発信されているので、複数のアンテナで三角測量のように絞り込んでいくのは不可能ではないと思いますよ。
        日本の民生分野ではそんなことをする必要が無いので誰もやらないですが。

        14
          • paxai
          • 2023年 11月 26日

          だとすると1B75「ペニシリン」に似てるなあ。両方ともロステックでKAMAZの車体使ってるし。偵察情報を砲兵に渡す事を目的としてる。
          ドローン操縦者は砲兵より前線に近く長時間電波を出すから測定され易いのかも。

          6
            • Easy
            • 2023年 11月 26日

            その兵器は初めて聞きました。なるほど、いかにもロシアンテイスト満載な謎兵器ですね💦
            ただ、あの国はこういうことを真面目にやるから侮れない・・・
            冶金工学とか航空力学、電波工学分野に相当な才能が集まってますね。

            5
      • Easy
      • 2023年 11月 26日

      これかなり重要な話ですね。事実上のMAVICキラーということになります。MAVIC自体は汎用品の民生品であることが大きなアドバンテージであるが故に、コントローラーの電波に高度な周波数偽装能力を持たせる理由が乏しいわけです。
      となると原理的に回避が難しいので、これまでのように湯水の如く前線で使うわけにもいかなくなりますね。

      6
      • たむごん
      • 2023年 11月 26日

      仰る通りですね。
      西側メディアの大好きなゲームチェンジャー風に言えば、ゲームチェンジャー(ドローン)のゲームチェンジャー(ドローン対策)になっていますね。

      ロシア軍の超重要部隊ですが、10km圏内に進出しているという事はかなり前線に近いため、この部隊の為に他部隊が犠牲になる事もあるでしょうね(単純なキルレだけでは計れない点)。
      座標精度は約1m・砲兵と情報共有、これは恐ろしい話ですね…。

      ウクライナ軍砲兵の強み・クロピバなど、西側メディアは大々的に報道されていましたが、ロシア軍も強力なものを開発保有していると考えるべきですね…。

      7
    • コンビニ
    • 2023年 11月 26日

    半分位は夏の間に出ていましたね

    2
      • コンビニ
      • 2023年 11月 26日

      失礼間違えてポチりました

      半分位は夏から出ていましたが口に出すと……

      そりゃ負けるし皆様も見放しますよね。

      9
        • コンビニ
        • 2023年 11月 26日

        どっかの自称大帝国と一緒です、
        だから日本人に人気が有りまた嫌悪を受けている。

        4
    • VIVA
    • 2023年 11月 26日

    ロシア軍崩壊論が聞こえないけど最近ウクライナ君どうしたのよ?調子悪い?

    12
      • タチコマァ
      • 2023年 11月 26日

      半年くらいしたらまた状況は変わりますよ
      この戦争がシーソーゲームなのはこのサイトでもずっと語られてますからね

      6
        • kame
        • 2023年 11月 26日

         それも『支援』という重りがウクライナ側に載るからであって、無くなればシーソーはずっとロシア側で推移します。軍事面だけでなく、内政面でも他国におんぶに抱っこ状態のウクライナなら、それは尚の事なので、本丸のアメリカ様には早々に回答を出してほしいものです。
         結局の所、アメリカが支援をどうするのか?これがこの戦争の全てであって、NATOの他の加盟国の動きは些細なものでしかない。支援の有無で降伏するかしないか判断するでしょうし、下手にウクライナ国民に期待を持たせるのも残酷だと思いますね。

        17
        • そもそも
        • 2023年 11月 26日

        人員も資金も明らかにショートしてきてるし
        周辺の政治情勢を鑑みても
        シーソーがウクライナ有利に傾く要素が
        皆無なんですよね

        ビジネスも戦争も一緒ですが
        希望的観測や神風論が出始めたら
        先は長く無いので、損切りと手仕舞いの時期です

        22
          • かめれす
          • 2023年 11月 27日

          そんなことを言ってたら北ベトナムは負けてたでしょうね。
          ただウクライナの人にそこまでがんばってほしいとは言わない。

          3
    •  
    • 2023年 11月 26日

    高度に電子化された戦場では無誘導でコストの安い自走砲をばかすか撃つのが流行るのか?

    2
      • 動員
      • 2023年 11月 26日

      ロシア軍が空軍にしろ砲弾にしろ質より量を重視していたのは、NATOなどの対等な敵と戦った際に電子妨害でハイテク兵器が機能しなくなると考えていたからという記事を見たことがあります。対NATO戦の際には長射程のS-400でAWACSや電子戦機を遠ざけたうえで、EWで味方もろとも戦場を盲目にすることでローテク兵器の物量で押しつぶす戦略だったらしいです。ですがウクライナ戦ではGPSにもNATOの電子戦機にもスターリンクにも手を出せなかったので当初の戦略は使えず、緒戦の体たらくだったのでしょう。ですが結局ロシアもGLONASS誘導の滑空爆弾やらロケット弾を今更になって作っているので、EWも完璧ではなくハイテク兵器も旧来の無誘導兵器もバランス良く配備する必要があるのでしょうね。

      15
    •  
    • 2023年 11月 26日

    今夏の南部攻勢はロシアの陣地構築の前進を見落としていたことが致命的となって大失敗したが、それが西側が情報戦に敗北した結果であることはわかっていても、なぜそんなことになったのかはよくわかっていなかった
    正直なところロシアの電子戦能力がそれほど高いとは知らなかったわ
    それなら情報戦に負けるべくして負けていたってことだ
    西側が自身を持っていたIT技術の優越とか何の意味もなかったんだな

    17
    • VRTG
    • 2023年 11月 26日

    GPS等の衛星測位システムの妨害手段は大別して2種類。

    ひとつは、偽信号を混ぜて測位結果を誤認させるものですが、技術的には対処が容易です(メーカーレベルでの話ですが)。
    GPSは多数の信号源(衛星)から受信状況の良い数基を選んで(衛星セット)、各信号源からの距離を算出、全てと一致する位置を算出するものです。
    ここに偽信号が混入すると距離計算がずれ、測位結果の誤差が拡大します。

    ・衛星セットを複数設定し、結果を比較することで異常値を出す偽信号源を特定可能ですが、処理時間が長く高速飛翔物体との相性はよくありません。
    ・慣性航法と併用することで、GPSの測位結果が一致しない場合に、慣性航法と一致する衛星セットを選択することで偽信号源を排除できます。
    ・GPS衛星は軌道が把握可能なため、発射前に各衛星の予想軌道を入力し、飛翔中に受信結果と比較することで偽信号源を排除できます。

    GPSモジュールの出力フォーマットでは、測位結果だけではなく受信に成功した衛星の情報も含まれます。
    よってGPSモジュールの更新だけではなく、既存モジュールを使用しつつ位置算出を制御部側で行うなどの改修でも対処可能でしょう。

    もう一つはバラージジャミングのような、周波数帯そのものを塗りつぶして受信そのものを妨害するのです。
    この手法に対しては、弾薬側での対処手段は慣性誘導を併用するくらいしかありません。
    ただし、盛大に電波をばらまくのでGPS誘導弾と同時に対電波源誘導弾を撃てば撃破できる可能性が高く、撃破に失敗しても一定の制圧効果は期待できます。

    将来的にはGPSジャマーも砲兵のように妨害と移動を繰り返すことになるんじゃないでしょうか。
    移動中は妨害不可能なので(やれば死ぬ)、稼働数を維持するためにはより多数のジャマーが必須。
    金のない軍隊にはますます過酷になっていきますね、元々そうですが。

    19
      • たむごん
      • 2023年 11月 26日

      情報ありがとうございます、勉強になります。

      結局の所、電子戦は、莫大な金と実戦経験が重要になりそうですね…。

      1
    • 名無し
    • 2023年 11月 26日

    完全な素人の目線だけどこの戦争が終わった頃にはロシア軍は新しい教訓を得て更に強化されているんだろうなって……

    7
      •  
      • 2023年 11月 26日

      その可能性もあると思うけど、ロシア兵器の輸出が完全にダメになっているのが回復するのか ? ロシアの経済活動は戦後再起できるのか ? 疑問があります。
      日本が戦後復興できたのはアメリカ等の西側からの莫大な支援と西側経済ブロックに仲間入りさせてもらったのが大きいです。
      自分達も景気減速しているのに中共がそんなに寛大な施しをしてくれるのかどうか。
      そもそも経済予測はむずかしいですが。

      1
    • ホテルラウンジ
    • 2023年 11月 26日

    この記事の内容は、正味はウクライナ戦況を飛び越えて今の日本の防衛能力についてに帰結しますよねぇええ
    今の防衛省はこれについて
    ・ITの利用技術では達人の中露とやり合えるレベルに達しているのか

    皆さんのレスの中に、このジャンルの戦いに関してはイタチごっこと仰ってる方が居ますが、少なくとも自衛隊が中露とイタチごっこ出来るレベルに居なければ、今の自衛隊の誘導弾主体の防衛力は全て瓦解してしまいます。
    もひとつ気になるのが、もし自衛隊の誘導弾がジャミングで外されてると発覚した場合、自衛隊のマネジメント層はどのように動くべきなのかそれを想定した準備をしているのかどうかも気になりますね。
    それすら想定していない可能性すら感じています。
    それすら想定していない場合、いたちごっこのサイクルにすら入れません。
    大本営や東電のように、想定外の難局の事態に遭遇した場合に起こるいつもの「思考停止フリーズモード」に入るのであれば笑う
    つまり、日本のマネジメント層のレベルの低さは、想定範囲の狭さ(想定外を嫌う)にあり、平時の円滑な組織運営を優先して想定外の幅を狭く狭くしていき、実戦時に全く動かない組織に進化する所ですね。
    自衛隊は80年間実戦で戦ってない事で、マネジメント層が同じパターンに入っていないかが心配です。
    中露と事を構えた際に、日本側が放つ誘導弾がジャミングで当たらない事が発覚した場合の想定はしていますでしょうか?想定していたとして、それでも戦いに勝つ為にまずどのように動くか手順は決めているのでしょうか?とういう所を防衛省に確認したい気持ちです。

    11
      • たむごん
      • 2023年 11月 26日

      懸念点は、仰る通りです。

      アメリカなど、海外はクラッカーを雇って味方に引き入れたりして、技術水準の向上を行っています。
      日本は(日本人もですが)、ドローン産業を規制で壊滅させた事もそうですが、清濁併せ吞めず考え方が碧いんですよね…。

      『想定外だった』『ただちに影響はない』これで乗り切るだけなのでしょう。
      つまり、想定すらしないという思考停止な訳です…(議事録にすら想定を残しにくい)。

      日本のサイバー攻撃能力は、攻撃を行っていないため能力は低く、中露に完敗ですね(攻撃しないと防御能力獲得は難しいです)。
      数も重要になるのですが、GAFAM・それに準じる巨大民間企業やエコシステムもないため、技術者をプールしたり育成する基盤もありません(アメリカは、巨大企業が大学に多額の寄付で育成に繋がっている)。

      6
      •  
      • 2023年 11月 26日

      むしろEW戦能力にIT技術はあまり関係ないっていうことが証明されたのがこの記事の話だと思うが
      いくらIT技術っていうソフトウェアで優越していようとEW戦領域のハードウェアで圧倒し帯域を占拠してしまえば通信なんて出来ないわけで、西側がIT技術への盲信で構築した巨大なデータリンク網なんてすぐに機能不全に陥ってしまう
      ハリウッド映画に出てくるような凄腕ハッカー(あえてです)もLANケーブルがなければただのモヤシで終わってしまう

      11
        •  
        • 2023年 11月 26日

        >巨大なデータリンク網なんてすぐに機能不全に陥ってしまう
        これができないからロシアが去年から苦戦していると個人的には思う。
        言うほど優しい問題ではないのでは ?
        ロシアは三流だから中共は違うと言われれば、そうかもしれないと反論する根拠を持ち合わせていませんが。

        2
          • たむごん
          • 2023年 11月 27日

          本当に仰る通りですね。
          あらゆる分野が、統合的に必要になっているように感じます(銃剣の訓練やってる場合ではないなあと…)。

          国家間戦争は、ファーストペンギンになる事が、本当に割に合わないですね…(外交の重要性を痛感します)。
          そもそも被害が大きいですし、想定外が発生した時の被害が大きすぎるからです。

          1
      • ahoge
      • 2023年 11月 27日

      原発事故の時、「真っ先に福島の監視サイトから原子力保安院の職員が逃げ出した」ってポストかゲンダイだかですっぱ抜かれてたなあ。
      まあ、防衛省の関係者だけは有能で職務に忠実だ、と信じるのは個人の自由ですよ?
      俺はそう思わないけどな。

      何しろ国家賠償法に行政上の瑕疵で大事故が起きても公務員は賠償請求されないって定められてるからな(いちおー故意や重過失ではされることになってるが、数十年の原子力行政の果てに事故が起きたとして故意や重過失の認定が個々の職員に対して降りるはずもなく、事実上意味のない規定だった、中共の侵略に対しても同じ議論が成立するだろう)。
      こんな土壌でまともな職員、まともな政策が保たれるわけないわ。
      中共に対して国家を防衛できなくても防衛省の職員は責任を負わなくていいンだからな。

      5
        • たむごん
        • 2023年 11月 27日

        高速道路などの幹線道路が、渋滞するため情報を独占して、自分達だけ逃げられるようにしていましたね。
        パニックになるからと、建前だけ言っていましたが…

        米軍・各国大使館・東電・政治家・官僚など、何らかの情報ルート・コネがある人は、福島原発事故の際にさっさと逃げていましたね。
        東日本大震災は、大規模な有事ですから、大規模な戦争の際にどうなるのかも似たものになると考えています。

        官僚・公務員は、無謬性を重視していますから、期待しないほうが無難と思います。

        2
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