米陸軍はM2ブラッドレーの後継車両=XM30の開発を進めているのだが、陸軍長官と陸軍参謀総長はEMDフェーズ移行を拒否し、Breaking Defenseは27日「これはXM30の大幅な見直しに含みを持たせる意図的な決断」「陸軍が代替案を検討し始めている兆候がある」と報じた。
参考:Is the Army about to shake up its Bradley replacement, XM30? Sources see major signs.
馬鹿げた方法で開発するなとジェネラル・ダイナミクスとラインメタルに圧力を加えたいのだろう
米陸軍は1980年代に歩兵戦闘車「M2ブラッドレー」の運用を開始し、後継車両開発に計5回挑戦したものの全て失敗に終わり、2020年12月に6度目となる次期歩兵戦闘車プログラム(OMFV)の提案依頼書を発行、2021年7月にOMFVの予備設計フェーズに進む5つのチーム(ジェネラル・ダイナミクス、エルビット・システムズとBAEシステムズのコンソーシアム、ハンファディフェンスとオシュコシュのコンソーシアム、ラインメタルと複数の米企業とのコンソーシアム、ポイントブランク)を選定。

出典:Australian Army レッドバック
2023年6月に予備設計フェーズから詳細設計フェーズに進む2チーム(ジェネラル・ダイナミクスとラインメタル)を発表し、プログラムの名称もOptionally Manned Fighting Vehicle=OMFVからXM30 Mechanized Infantry Combat Vehicle=XM30へと改名され、2025年からプロトタイプの製造(最低7両)を開始する予定だった。
米陸軍当局者は2025年6月にXM30のマイルストーンB(EMDフェーズに移行させる準備が整っているかどうか)についてゴーサインを出したが、陸軍のダン・ドリスコル長官と陸軍参謀総長のランディ・ジョージ大将はマイルストーンB決定に関する文書への署名を拒否し、Breaking Defenseは「マイルストーンBを拒否したのはXM30の大幅な見直しに含みを持たせる意図的な決断だった」「陸軍が代替案を検討し始めている兆候がある」と報じ、陸軍報道官のピート・グエン少佐は以下のように述べている。

出典:U.S. Army photo by Sgt. David Resnick
“陸軍は過去に失敗を繰り返してきたプロセス、兵士が必要とする能力を適切なスピードで提供できない、柔軟性を損なう特定の設計に我々を縛り付けるものを無批判に承認するつもりはない。ジョージ大将はヘグセス国防長官のビジョンと完全に一致している。我々は時間のかかる官僚的な調達のサイクルを打破しなければならない。真の競争的な環境を促進するためにXM30と競合する複数の設計を積極的に評価している。我々は数十年後ではなく今すぐ最先端のソリューションを提供できるパートナーを探し続けている。これは最善のアプローチを評価・選択するための意図的かつ必要なステップだ”
Breaking Defenseも「XM30に精通する3人の情報筋(元国防当局者2名、現役の防衛業界代表者1名)はマイルストーンBの中断と最近発行された情報提供依頼書を加味し「これは競争を加速させる、もしくは計画を完全に刷新するための裏口的な試みかもしれない」と言う。つまり「ジェネラル・ダイナミクスとラインメタルに授与した契約」を維持しつつ、非伝統的なベンダーや民間ベンダーを含む「他の選択肢」を検討するための手段だ。元陸軍のジョン・フェラーリ少将も「これは恐らく計画の刷新を示唆している」「そうならなくてもジェネラル・ダイナミクスとラインメタルに計画を加速させる圧力になる」と述べた」と指摘。

出典:DoW photo by U.S. Navy Petty Officer 1st Class Alexander Kubitza
米陸軍は最近発行した情報提供依頼書の中で「地上戦闘車両(重量40トンから80トンまでの履帯式車両)の迅速な設計、生産、納入のための革新的なソリューション」「早ければ年内にも10両の試作車を取得し、年間最大2,500両の継続的な生産を可能にする迅速なタイムライン」を要求しており、重量が55トン程度になるXM30はまさに情報提供依頼書のターゲットになる存在で、プロトタイプ納入が近づいているXM30の代替案探しは奇妙に見えるかもしれない。
しかし、元国防当局者は「XM30の高価な調達単価の設定は以前から懸念されていた」「FLRAA、長距離火力プラットフォーム、ゴールデンドームなど新しい計画が同時進行で進められているため、XM30計画は大きな圧力に晒されている」と、別の元国防当局者も「問題は開発コストではなく生産に入った時の調達コストだ」「今回の情報提供依頼書はコスト削減の選択肢を検討するために使用される可能性がある」と述べ、要するにM1E3エイブラムスと同じで「馬鹿げた方法(非現実的なコストやスケジュール)で開発するな」とジェネラル・ダイナミクスとラインメタルに圧力を加えたいのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Photo by Staff Sgt. Anthony Housey





















海も陸も開発して中止してるなぁ。やはり、ブラッドレーとスプルーアンス級駆逐艦が優秀過ぎたか・・。
AMPVも配備され始めたばかりだし、何が不満か分からん。
AMPVに何でも載せれば良いだろうに。
AMPVに砲塔載せたらそれはもうブラッドレーなのでは?
これ of これですね、AMPV+αでいいのでは。
あんな旧態依然としたブラッドレーベースの車両に将来型戦闘車両として使用する想定なんて出来ませんよ。この先何十年と問題なく使用する為にブラッドレーから脱却する設計にしてるんだし。
新しい駆動系、重装備兵士でも余裕のある車内空間、将来的な拡張性とか色々備えた車両が必要だからこそ別口で開発している訳で。
ブレッドレーはわかるんですがスプルーアンス級ってそんなに優秀だったんです?数があるのはともかく、レイアウトだけ見ると酷い造りだなぁなんて思ってしまい…
追伸
ペリー級とごっちゃになってました…スプルーアンスはそんなに酷くない…
携行式の対戦車ミサイル~安価なロケット弾(ヤシン105など)だけでなく、ドローン・無人機などの新しい脅威も出現しましたからね。
歩兵戦闘車は必要不可欠なわけですが、戦車でさえも破壊・損傷するなかで、歩兵を『危険な前線付近に・素早く・安全に運ぶ』というのが何とも難しい問題だなあと感じてしまいます。
追記です。
(別件ですが)イスラエルが、イラン攻撃したようですね。
これはイランの出方次第では株や為替に先物が酷いことになりそうですね。
またガソリン価格が上がるよ。
ほんとそれですよ、困りましたね…。
石油価格が高騰すればロシアの軍資金も増える、かわいそうなウクライナと日本国民。
原発、早く動かして欲しいものですね…。
仰る通りですね。
仮想通貨マーケット、365日24時間やってるのですが、先に大ダメージを受けてますね…。
仮想通貨は今年に入ってからずっと下げ基調でしたからね。株価とも連動してないし悪い材料あるとすぐ下がりますよね。
年末に上がった時に売っておけばよかった…
この半年くらい(?)ほんと連動しなくなりましたよね。
ゴックスや出川組もそうでしたが、上下を繰り返してるので、どうなるのか見守りたいと思います。
アメリカも参加したみたいですけど、事前のニュースからおそらくマーケットは織り込み済みなんで荒れたとしてもすぐ落ち着くと思います。
アメリカはホルムズ海峡の封鎖は絶対許さないでしょうから。
アメリカも参加したという話し、仰る通りでていますね。
イラン軍の司令官・司法長官が、無力化されたという話しもあるようですが、続報を見守りたいと思います。
司令官どころかハメネイ師まで死亡しましたね
攻撃の是非はおいておいてこの圧倒的な手際の良さ、凄まじい…
続報、出ましたね。
仰る通りで、ベネズエラに続いて手際が良すぎますね…。
今回のイラン攻撃はイランの体制転覆が狙いのようで、既に最高指導者のハメネイ師を殺害したと報道されてますね。
不都合な政権は武力をもって転覆させる。
ベネズエラでもそうだったけど、もう少し西側の正義を整理して欲しい。
建前とやってることが乖離しすぎてるので混乱するから。
続報が、仰る通りでましたね。
元々こんなものと思ってましたが、ウクライナ戦争で建前(力による現状変更~)を唱えてたなあと…
ロシアが、ウクライナ戦争で軍事的影響力・外交的影響力を大きく消耗して弱体化、(アメリカが仲介してきた事もあり)強く出られないのも影響したと見るのが自然かもしれませんね。
>地上戦闘車両(重量40トンから80トンまでの履帯式車両)
80トンまで許されるなら車両前面だけでなく側面、後面、上部、底部まで満遍なく重装甲を施して砲撃・対戦車ミサイル、FPVドローン、地雷全てから歩兵を守る陣地突撃車両を実現できる。
IFVってそもそもが戦車に随伴して戦線を突破するための兵器。
ウクライナ戦争の戦訓としては機甲部隊による大突破ができないということなので、IFVの存在意義が問われている気がする。極端な話、APCに歩兵支援火器や対ドローン装備をポン付けするだけでいい気はする。
あと一般的にプロジェクトでの失敗責任の半分は発注者側にもあるのにメーカー叩きはお行儀悪いよねとしか。
AMPVに何でも載せれば良いだろうに。
そして、砲塔を載せて一周回ってブラッドレーに?
ウクライナでの様子を見ていると。
攻め手(?)のロシア軍は、ウクライナのキルゾーン(10〜20km?)を越えられずにいる様子。
キルゾーンには地雷/ドローン/誘導砲火/他の障害物が満載なわけですね。
時間を掛けると(低速で移動すると)いろんな物が降ってきて、損害多発するし。
そうなると、地面ではなく、空を移動しないといけないのでは?。それも、地表近くを速く。
地雷を避け、誘導砲火も追いつけないように。それはIFVの仕事ではないような気がします。
思いつくのは、使い捨てWIG(地面効果翼機)。IFVを載せて敵陣の背後に突破する?のかな。
湾岸戦争の時のように、圧倒的空軍力で事前に障害物を吹き飛ばしてしてしまえば、
今のIFVのままでも良いように思えます。
ウクライナの場合、長らく戦線が膠着してるからこそ十重二十重の重厚な陣地・地雷原・ドローンのキルゾーンが形成されている側面がありますから……
最初の第一撃がスムーズに決まればそれらを形成する暇なく機甲部隊が内側で暴れるので必ずしもIFVが必要なくなった訳ではないかと
そもそも障害が用意される前に突破するなり迂回するのが機甲部隊だと思うので、キルゾーン云々はちょっと違うんじゃないでしょうか
例えばクルスクへの逆侵攻が(戦術的には)成功したのはまさに機甲部隊で準備の整っていないロシア軍を一気に突破・浸透したのが要因ですし、逆に2023年のウクライナの反転攻勢が大失敗したのは作戦開始が遅すぎて準備万端のロシア軍戦線に突っ込んだからでしょう
「誤チェストにごわす。こや目当ての兵器ではなか」
「またにごわすか…。チェストん前に部隊に要望聞くんは女々か?」
「名案にごつ」
いや本当に近年のこの感じは何なんでしょうね。要求仕様をまとめる軍の側にも問題ありそうですが(政権が交代して人事刷新されるたびに要求事項の解釈が変わっている?)
GD「チェスト18連装主砲搭載にしたでごわす!」
武蔵「なるほど、チェストとは知恵捨てにて!!」
重装甲APCが正解だと思う。最悪、半個分隊輸送なら戦車以上の防護力が期待できる。火力支援はUGV化して分離した方が良い。
5回失敗ってあらためて聞くと酷いなぁ…
戦車もそろそろ無人プラットフォーム化ですかね
戦争でも産業でもそうですけど「人間が機械の足手まといになってる」ってトレンドは、行くところまで行くとどうなっちまうんでしょうか
マクロンが核兵器増産とか言ってるけど、その為の予算を何処から持ってくるのかね?
フランス一国ではどうしても中途半端な核戦力になるので、スウェーデンとかのパートナー国に一部(早期警戒網とか?)を負担してもらうってことでしょうか?
フランスも空母も一隻がやっと、原子炉も原潜用を流用で核燃料の交換も頻繁に必要と、国家の規模が大きな制約になっていますよね。
ぜんぜん更新しなくなっちゃった
管理人さん何があったんだろね
イラン攻撃があったぐらいからですよね。急にどこいったんだろう。ここの見解と情報を知りたかったのに…。
トランプ氏の事は好きじゃなさそうでしたしイラン関連の記事は出さないんじゃないですかね
まだ情報が錯綜している段階ですし自分で複数の情報源を見比べて出来る限り正しい記事を載せると言う管理人さんのスタイルから考えて「どの情報源が正しいのか?」と言う見極めに時間と労力を掛けているだけでは?
ここは不確かなゴシップ記事を載せてアクセル数を稼ぐ様な商業主義全開の場所では無いので管理人さんの知的な冷静さはむしろ高く評価出来ます
前にも書きましたが、こういう場合、
あくまでブログは、趣味で運営しているだけなのであり、実生活の仕事が繁忙期に入って更新作業が滞る。
→これは一番平和なパターンです。
しかし、今までのパタ-ンを見ると、コメント欄が荒れて、ブログ主のメンタルが削られて、更新する意欲が失われてしまった。
→残念ながら、何度かあったので、この可能性は低くないと思います。
こういうときに「ウクライナの記事は書かないのか」「更新止まってンゾ」とか書き込むのは無神経の極みなんですけど、投稿を再開したときに「頑張ってください」とか言うのも、精神医学的にはアウトなんですよ。
要は「人の心とかないんか?」案件になりがち。
一番いいのは何事もなかったように節度あるコメントをすることだと思います。
いや、急に止まったし普通に体調不良とかもあるかもしれんよ。
急病とかではないといいのだが、、
また更新されることを祈ってます
いや、急に止まったし体調不良の可能性が高いかもしれない
急病とかではないといいのだが、、
また更新されることを祈ってます。
主催者様の本当の気持ちは分かりませんが
過去の戦争は兎も角、リアルタイムの戦争を見て「面白い、興味深い」と感じる自分に嫌気が指すと言う事は有ります。
必要な視点では有っても肯定出来る感情ではありません。せめて中立であり客観的出なければ意味がないと考えるのが普通です。
しかし、 罵詈雑言しか出ないと言うのならソレでも良いのではないでしようか?
軍事探求チャンネル 開戦数分で防空沈黙 米・イスラエルの同時打撃設計の全貌
ようつべで、軍事探求チャンネルでも観ながら、管理人さんの復活を待つ事にしますね。
素直に自衛隊と同じパトリアを吊るしでライセンス生産で良いんじゃないかと。キャタピラー式が戦車の随伴には必須なんだろうけど。
最近のアメリカで迅速に導入出来た兵器って、シャヘドコピーのLUCASぐらいなものか。
それでも3万ドルもしますけどね。
日本が輸入したら1機600万くらいか?
>3万ドルもしますけどね。
弾頭の炸薬はヘルファイアミサイルの倍、射程も本家と遜色ない、GPS妨害下でもある程度正確に誘導できる慣性航法装置がついていてこの値段なら破格ですよ
衛星通信を使ったリアルタイム誘導出来るモデルもあるみたいですし、自衛隊も早く似たようなの作った方がいいです。
記事の内容とは直接の関係はありませんが。
他所の記事を見ると、イランは大活躍(?)みたいですね。
湾岸諸国を弾道弾/UAVで空爆しているのは知られていると思いますが、
3月4日付けの記事では、トルコに弾道弾攻撃を行ったとのこと。
米海軍のSM-3が撃墜したとのこと。
場所は、シリアとトルコの接する部分のトルコ側上空とのこと。
これは、SM-3も足りなくなるのかな。
wikiによると、SM-3ブロックIIA以降は、
日本も生産に関わっているだろうから、これから大変でしょうね。
あと、イランは、UAEとヨルダンにあったTHAADシステム用の
AN/TPY-2レーダーを2台破壊した?様子ですね。
本当なら、イランの大金星ですね。米軍は舐めプ?してたのかな?。
AMPVもM10もXM30も場合によっての新型榴弾砲も全部で同時期量産して全部で別車体とか正気とは思えん。
今に共通装軌車体を模索すべきは米国陸軍だろうに。
M109A8がAMPV車体ならM10代案もXM30もAMPV車体でやれよと
もしかしたら精神的ではなく、身体的な病気になったりした可能性があるかもしれないですね。。
また更新していただけるのを祈っています。