パキスタンとアフガニスタンは2025年10月の大規模衝突後に停戦で合意したが、パキスタン国内でTTPのテロ事件が相次いだことで両国間の武力衝突が再燃し、パキスタンのハワジャ・ムハンマド・アシフ国防相は27日「我が国の忍耐は尽き、もうアフガニスタンとは全面戦争状態だ」と発表した。
参考:‘Righteous Fury’: Operation Ghazab lil-Haq
パキスタンはアフガニスタンに対する軍事作戦について「国境を越えた戦争や緊張を生み出すためではなく国民を守るためのもの」と主張
タリバンが2021年8月にアフガニスタンで政権を掌握して以降、パキスタンとの国境地域での小競り合いが頻発するようになり、2024年3月にパキスタン軍が国内テロ事件の報復として空爆を実施すると両国の緊張が一気にエスカレーションし、2025年10月にカブールでパキスタンの反体制武装組織(パキスタン・タリバン運動=TTP)の指導者が爆殺されると国境地域で数百名規模の死傷者を出す大規模衝突に発展した。
نیٹو کی افواج کے انخلاء کے بعد یہ توقع کی جاتی تھی کہ افغانستان میں امن ھو گا اور طالبان افغانُ عوام کے مفادات اور علاقہ میں امن پہ توجہ مرکوز کریںُ گے۔مگر طالبان نے افغانستان کو ھندوستان کی کالونی بنا دیا۔ ساری دنیا کے دھشت گردوں کا افغانستان میں اکٹھا کر لیا اور دھشت گردی کو…
— Khawaja M. Asif (@KhawajaMAsif) February 26, 2026
この大規模衝突はカタールなどの仲介によって即時停戦が実現したが、パキスタン国内ではTTPの犯行と思われるテロ事件が相次ぎ、パキスタン軍が2月21日にアフガニスタン東部の複数地域に空爆を実施し、アフガニスタンも空爆に対する報復として2月26日に大規模な軍事作戦を開始し「国境沿いのパキスタン軍拠点15ヶ所以上を制圧した」と主張。
パキスタン軍も即座に反撃(Operation Ghazab lil-Haq=正義の怒り作戦)を開始して首都カブールを含むアフガニスタン全域に空爆を実施、ハワジャ・ムハンマド・アシフ国防相は27日「我が国の忍耐は尽き、もうアフガニスタンとは全面戦争状態だ」と発表した。
“NATO撤退後のアフガニスタンには平和が訪れ、タリバンはアフガニスタン国民の利益と地域の平和に注力することが期待されていた。しかしタリバンはアフガニスタンをインドの植民地にしてしまった。世界中からテロリストをアフガニスタンに集結させテロの輸出を始めたのだ。自国民からは基本的人権を奪い、イスラム教が女性に与えている権利さえも奪い去ったのだ。パキスタンは直接的に、また友好国を通じて事態を正常に保つためあらゆる努力を尽くし、外交も徹底的に行った。それでもタリバンはインドの代理人となってしまった”
“I think we must not miss out at this point the timing of this attack by Afghanistan. If you look at the visit of Indian PM Narendra Modi to Israel, it will be easier for you to connect the dots and understand that who is behind these attacks.” – Foreign affairs expert Dr Hassan… pic.twitter.com/uGjwMADETA
— Pakistan TV (@PakTVGlobal) February 27, 2026
“これまでのパキスタンの役割は建設的なもので、50年間にわたり500万人のアフガニスタン人を保護してきた。今日でも我が国では何百万人ものアフガニスタン人が生計を立てている。我々の忍耐の限界はすでに越えている。我々とあなたたちとは全面戦争状態だ。これからは徹底的な戦いになるだろう。パキスタン軍は海の向こうから来たわけではない。我々はあなたたちの隣人であり、あなたたちの本性を知り尽くしている”
もうパキスタンメディアはアフガニスタンとの戦争報道に集中しており、パキスタン国営放送も国際世論を味方につけるため英語による戦争報道を強化し、パキスタン軍によるタリバンを標的にした空爆の様子を公開し、これは国境を越えた戦争や緊張を生み出すためではなく「パキスタン国民を守るためのもの」という主張を展開している。
Pakistan’s security forces have destroyed Afghan Taliban posts at Torkham under Operation Ghazab-Lil-Haq. According to security sources, Pakistani forces are carrying out robust and effective actions against the Afghan Taliban regime.#AfghanTaliban #OperationGhazabLilHaqq… pic.twitter.com/Iue8qoBkeG
— Pakistan TV (@PakTVGlobal) February 26, 2026
因みに昨年のインド・パキスタン戦争も「カシミール地方の分離独立を主張する武装集団=Resistance Front」のテロ事件が原因で、インド側は「パキスタンがテロリストを支援している」「パキスタン国内にはテロリストを訓練する施設がある」「テロリズムに壊滅的な打撃を与えるのがインドの国家的決意だ」と主張し、これを「言いがかりだ」と否定するパキスタンとの大規模な武力衝突に発展した。
歴史的背景やテロ事件に対する相互不信の方向性は異なっても、インド・パキスタンの対立とパキスタン・アフガニスタンの対立は同じ枠組み(反体制組織によるテロと未解決の国境問題)で、停戦は可能でも「根本的な問題の解決」は不可能に近い。
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※アイキャッチ画像の出典:DGPR (AIR FORCE)





















米軍が支配している間になんとかできるとよかったんですが
パキスタン、アフガンが相互にテロ支援をしてると言うのは理解できるんだけど、インドとアフガンが裏で手を握ってるっていうのはあんまりイメージが湧かないような。
そもそもヒンドゥーナショナリズムを掲げるBJPが、アフガン支援するか?
パキスタンが主張する程に深い仲であるかはともかく、インドが対パキスタンも考慮してタリバン政権を(嫌々ながら)テロリストから外交相手に格上げして関係を改善する流れは続いています。
これといった支援が無くともインド・アフガニスタン間が安定するだけで(アフガニスタン国内の諸勢力が動きやすくなり)不利になるパキスタン側としては心中穏やかではないでしょうね。
タリバンを支援している中露を非難するわけにはいかないので、取り敢えずインドなんじゃないでしょうか。インドは中パに対抗する意味もあり、タリバン政府と関係改善を図ってはいるらしいですね
今のタイミングで状況が弾ける/弾けさせるのって誰が得するんだろう。
インドと中国は支援で動くのか。目的は違えど近くにいる米海軍は、どちらかの勢力に肩入れせずとも睨みを利かす形で動く(=対イランで動かなくなる)のか。それとも関係なくイランを抑え続けるのか。他にも別な国々・勢力は介入しないのか。
全く違う展開もあるんだろうな。うん、私にはわからない。
パキスタンはイランとも国境紛争を抱えているので、 米軍がイランを動かなくすると、 二方面作戦ではなくなるので対アフガニスタンは 動きやすいのは あるかもしれない。
パキスタン政府さん、昔からタリバン支援したりしてませんでしたっけ?
パキスタンは人口2億5000万人以上もいるのに、隣国インドと紛争があったうえに、隣国イランの情勢不安もあるわけですから難しいものですね。
パキスタンとタリバンは仲良いイメージあったんですが違ったんですかね?
英ソ米を追い出したアフガンですし
攻め込んだらパキスタン軍が痛い目を見そうですが
どこまでやる気なんでしょうね
パキスタン=アフガニスタンの国境地帯、部族関係~親戚関係が複雑に絡み合っていて、中央が統制し切れていないというのが昔あったと思うのですが…。
鶏肋といいますか、ほんと仰る通りで、パキスタン経済ボロボロなのに変な所に引きずりこまれましたね。
アメリカとイランの関係みたいに昔支援していたのに、手酷く裏切られるケースありますよね。
ガバナンスの無い組織を支援しても、なかなか支援国の思惑通りにはいかないです。
政治の腐敗、領土問題等の政情不安があると人口ボーナスを上手く経済浮揚に結びつられないですよね。
共通の敵がいなくなれば、仰るように、思惑通りにいかないのが歴史なのでしょうね。
日本目線で見れば、人口ボーナス羨ましい限りですが、なかなか上手くいかないものですね。
イランのはアメリカ(とイギリス)の完全な自業自得だろ
クーデター工作で傀儡独裁政権建てて属国化を支援して
イスラムも弾圧しまくったから革命で極端に逆方向に走った
また似たようなこと始めてるけど…
中東情勢は複雑怪奇なり
〇〇タンは基本、中東には含まれないのでは…。
アフガンとパキがイランインドから目を離して、双方バチバチやってくれるのは西側としては有難くはあるな
この間にイラン問題を出来るだけ迅速に終わらせて貰いたい
アフガンは尋常じゃなく山だらけの地形だから空爆ではどうにもならんと思う。
ドローンは山だらけのアフガンを攻略するだろうか?
パキスタン「今アフガニスタンで忙しいからイラン問題に構ってられない」
パキスタンが自国防衛のために、対テロで、というのは理解できるのだけど…
インド?
中国でなくて?
正直ピンとこないなぁ…
うがった見方をすると、インドと仲が悪いからすぐインドのせいにしてしまうんじゃないか?って考えも頭をよぎってしまう
確かな証拠があれば別なのだけど、テロだとそう簡単に「これが証拠だ!」とか、そういうの難しいだろうしなぁ
パキスタンと中国ってめちゃくちゃ良好な関係でしょ
そうだよ、それは改めて指摘する必要もないレベル、誰がも知ってる話のはず?
同時に中国はアフガンも支援していたとも言われている
米軍が撤退したから、縁を切った…というのは流石に考え難いんだけどなぁ
中国でイスラムがあまり暴れない、ターゲットにされてないのは支援してるからが大きいとは言われていたのだけどなぁ
中国の勢力圏だったはずがインドの勢力圏にってことは、巻き返しが図られたってことなのかもしれない?
パキスタンも一応核保有国で大した核兵器は保有していないですが
対インドを名目にしておけば、核戦争リスクを考え
西側諸国があまり強気に出ることは出来ないからだと思う。
しばらく前の対インド紛争でも西側はインド対パキスタンの核戦争リスクを考え
各国政府の公式見解は抑制気味な論調が多かったかと
なるほどなぁ…そういうのもあるのかぁ
他方、タリバンに近寄った中国はイスラム国系テロリストに襲われ、死者まで出ているというね。あーもう(元からだが)無茶苦茶だよ。
ソ連、アメリカでも泥沼にハマったのに、パキスタンも同じにならないかなぁ?
米ソは自分から乗り込んで行ったので手を引けば終わりましたけど
パキスタンは隣国なのでさらに泥沼でしょうね。
??「国境に壁を作る!!」
日本ではネタ扱いされてるけど、真面目な話、ヨーロッパでは実際にいくつもの国が難民対策として国境線上に長大な壁を作ってるからかなぁ
そして監視カメラやドローンなどの組み合わせもあって、実際に結構な効果があって、難民が迂回したり国境にたむろっていた難民がかなり減ったから、間違った政策ではないんだよね…
パキスタンとしてもインドとアフガニスタンとの2正面作戦は最悪の選択でしょうから、当面はインド方面は落ち着くんでしょうね。インドはそれが狙いでアフガニスタン支援してるんでしょうけど。
イランやウズベキスタンやタジキスタンがそれを言うならまだしも、タリバーンに関してはパキスタンは被害者じゃないでしょと思うんですけどね。タリバーンの形成過程もしかり、そもそもパキスタンは西洋諸国の対テロ戦争関連でずいぶん稼いだ側の国ですし。
(それにしたって反イスラム主義のインドがタリバーンを大々的に支援するワケがないだろうに…)
そういえば最近はタリバーンやアルカイダの活動が活発化していて、中国政府系の人員や資産を標的にするケースが増えてるらしいですね。一帯一路プロジェクトのおかげで北アフリカから南アジアにかけての中国の存在感が高まってるからそう見えるだけかもしれませんが、、2020年代後半のイスラム抵抗運動の矛先は西と東のどっちに向くんでしょうね。
国力で言えば圧倒的にパキスタン有利でしょうけど、帝国の墓場と言われるアフガニスタンに攻め込んで行くことも出来ないので空爆と国境沿いをある程度攻撃し威信を見せておいて、水面下でイスラム国家のどこかに停戦仲介頼んで一応の停戦といういつもの感じでしょうか。
記事にもあるけど解決しようも無さそうな問題なので、変に肩入れせず放置が一番良いでしょうかね。
TTP自体タリバンと近しい、でもタリバンではない組織で構成員は両国にまたがってて、TTPはパキスタンを倒すことが目的だったと思う。国境自体生活圏をまたがってるから越境は当然に発生してしまうはず(パキスタン側はフェンスを作ることに積極的だが)。
パキスタンから圧迫されたらアフガニスタンに逃げるし、タリバンは自分の組織じゃないといってもある程度人的につながってて、認めていないとはいえ国境とされるところよりアフガニスタン側が攻撃されたら当然反撃する。
なんでインドの傀儡なんて言うんだという点は違和感が出やすいけど、国家承認はしないまででもインドはある程度タリバンと交流してて、タリバン側はインドに良好な関係を求めてる。そんなに親しいわけじゃなさそうだから、いつものパキスタン広報だなぁと思って見ているけど。
早速、中国が仲介を始めていますね。そしてタリバンは対話を通じて紛争を解決したいと述べました。
パキスタン・タリバン運動(TTP)はアフガニスタンのタリバンと繋がっているので、タリバンはパキスタンよりTTPとの関係を優先するでしょう。
そもそもタリバンってのは神学生って意味で、TTPってパキスタン国内の神学生の運動ってだけで、アフガニスタンのタリバン関係ないじゃん。
名前が同じだからって攻撃されるのはたまったもんじゃない。
そりゃ同じイスラムってのもあるかもしれないが、パキスタンはイスラム国家だろ?
国内の問題は自分たちで解決しなよ。
多国籍軍がアフガニスタンに展開した時はテロリスト達の聖域がパキスタンで、タリバンが政権奪取したらテロリスト達の聖域がアフガニスタンへと興味深い展開ですね・
ソビエト軍の侵攻以来パキスタンの国内外国家とも揶揄される軍統合情報局(ISI)が暗躍し内戦を裏でコントロールをして、後の国際治安支援部隊(ISAF)への支援に対してアメリカが政府高官を派遣抗議をするも陸路の補給路がパキスタン経由でしか維持できなくなった事も有り、のらりくらりと追及をかわし逃げ切りました。
ですがタリバンが政権を奪取してからコントロールが出来なくなった結果が今の状況でまさに自業自得かと。
パキスタン軍統合情報局(ISI)の歴史を検索しますと中々面白いですよ。
旧 ソビエト軍の侵攻以来パキスタンの国内外国家とも揶揄される軍統合情報局(ISI)が暗躍し内戦を裏でコントロールをして、後の国際治安支援部隊(ISAF)への支援に対してアメリカが政府高官を派遣抗議をするも陸路の補給路がパキスタン経由でしか維持できなくなった事も有り、のらりくらりと追及をかわし逃げ切りました。
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新 ソビエト軍の侵攻以来パキスタンの国家とも揶揄される軍統合情報局(ISI)が暗躍し内戦を裏でコントロールをしておりまして、後の国際治安支援部隊(ISAF)を攻撃するテロリスト達への裏からの支援に対し、その事案についてアメリカが政府高官をパキスタン政府へ派遣抗議をするも、カラチ港からの陸路の補給路の維持も有りのらりくらりと追及をかわし逃げ切りました。
ここの文章が意味不明でしたので訂正します。
もうEV推進するよりCo2でない持続可能な兵器でも開発したほうがよくない?(諦め
自分達でタリバンとか言うテロ組織育てておいて何が「忍耐が尽きた」だ