ウクライナ戦況

反攻作戦の説明責任、ウメロフ国防相がウクライナ軍の司令官交代を示唆

TIME誌は大統領側近の話として「冬が来る前に反攻作戦の説明責任を果たすため大臣や将官をクビにする必要がある」と報じ、ゼレンスキー大統領は「医療軍司令官のオスタシチェンコ少将解任」を発表したが、ウメロフ国防相は新たな司令官交代を示唆した。

参考:Умєров прокоментував можливу зміну військових командувачів

表向きな理由はどうあれ、タルナフスキー准将を解任すれば「期待通りに進まなかった作戦の責任を問われた」と世論は受け取るだろう

TIME誌は大統領側近の話として「冬が来る前に反攻作戦の説明責任を果たすため大臣や将官をクビにする必要がある」と、ウクライナメディアも14日「ウメロフ国防相がタブリア作戦軍司令官のタルナフスキー准将、統合軍司令官のセルヒイ・ナエフ中将、医療軍司令官のテティアナ・オスタシチェンコ少将の解任手続きを準備している」と報じた。

出典:President Of Ukraine 女性として初めて少将に昇進したテティアナ・オスタシチェンコ少将

統合軍司令官のセルヒイ・ナエフ中将は「ヘルソン州に関する防衛体制の不備=侵攻直後のチョンガル橋爆破の失敗や主要拠点の地雷を撤去していた問題など」の責任を問われており、医療軍司令官のテティアナ・オスタシチェンコ少将は「粗悪な医療機器を調達している問題」で安全保障委員会に召喚され、現場の医療関係者からも解任を求める声が上がっていたが、タブリア作戦軍司令官のタルナフスキー准将はウクライナ南部の反攻作戦を指揮していた主要人物の1人だ。

この報道内容を国防省は否定したものの、ゼレンスキー大統領は19日「ウメロフ国防相からの提案を受けて医療軍司令官のテティアナ・オスタシチェンコ少将を解任する」と発表、ウメロフ国防相も解任について「兵士に提供する医療問題を解決するため」と説明し、新たな医療軍司令官にアナトリー・カズミルチュク少将を任命。

出典:Об’єднаний пресцентр Сил оборони таврійського напрямку

さらにウメロフ国防相は21日「司令官交代に関する議論は軍内部で行われているものの決定されたものはない。もし交代があるなら以前から指摘されていた問題か、より高い効率性を達成するために起こるだろう。司令官の交代が決まれば直ぐに発表する」と語り、噂されているタルナフスキー准将やセルヒイ・ナエフ中将の解任を示唆した。

表向きな理由はどうあれ、ウクライナ南部の反攻作戦を指揮していたタルナフスキー准将を解任すれば「期待通りに進まなかった作戦の責任を問われた」と世論は受け取るため、TIME誌の言う通り「反攻作戦の説明責任」を人事という形で実行するのかもしれない。

出典:47 ОМБр

因みにタルナフスキー准将はロボーティネ解放直後、Guardian紙に「ロシアは1年以上も準備した防衛ラインが突破されないと信じていたが、我々は数週間に渡る地道な地雷処理作業の末、ザポリージャ方面で敵の第1防衛ラインを決定的に突破した」と、CNNの取材に「秋の長雨は大地を泥濘ませるため戦車のような重装備の移動を困難にさせるかもしれないが、我々は少人数編成の歩兵部隊で前進しているため、天候の変化が反攻作戦に大きな影響を及ぼすとは考えていない」と述べていたことがある。

関連記事:噂されていた3将軍の解任、ゼレンスキー大統領が医療軍司令官の解任を発表
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※アイキャッチ画像の出典:Рустем Умєров ウメロフ国防相

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コメント

    • 暇な人
    • 2023年 11月 22日

    敵要塞に歩兵部隊で前進ってそれ人海戦術じゃ
    大量にミンチになるようにしか見えない
    もし突破してもそのころにはロシアは次の防衛ラインを作って同じこと強いるだけだし

    28
      • O
      • 2023年 11月 22日

      浸透戦術を否定するなら代替案を出せ

      7
        • 森山
        • 2023年 11月 22日

        ウクライナが敗色でドタマに来てるのは分かりますがすぐ暴言吐くのいただけません。

        32
          • 2023年 11月 22日

          あなたこそ答えになっていない衝動的なコメントはいただけませんな。
          それで結局代替案は?
          そこまでいうのならあなたはウクライナ、ロシアの両軍がたどり着けなかった最適解をお持ちだということですよね?
          あなたより頭がとてもとても悪い私の後学のためご教授願います。

          3
            • 森山
            • 2023年 11月 22日

            どうしました?
            私は暴言やめましょうといっただけで何を必死になってるのやら・・・
            会話になってないのでまずはクールダウンしてください。

            17
            • 歴史と貧困
            • 2023年 11月 22日

            >そこまでいうのならあなたはウクライナ、ロシアの両軍がたどり着けなかった最適解をお持ちだということですよね?
            >あなたより頭がとてもとても悪い私の後学のためご教授願います。

            現実世界で行われる戦争で用いられる戦術に残念ながら最適解はありません。あったら誰も苦労しません。故に、誰もその問いに答えようがないでしょう。

            最適解があると盲信しているなら、それは本当に頭が悪い人です。

            19
            • もも
            • 2023年 11月 22日

            あんたが衝動的に暴言はいたことを注意されてるだけなんやで

            10
        • TKT
        • 2023年 11月 22日

        戦史を遡ると、最初は第一線に主力を置く地下塹壕陣地を突破するために考え出された戦法が
        「浸透戦術」
        元はロシア軍のブルシロフ攻勢、カポレット、フーチェル戦術、シュトゥ―ス・トルッペンのような部隊でした。

        さらにそれに対して、主力となる予備を第二線、第三線の後方に置き、第一線の
        「斜交陣地」
        で時間を稼いで、浸透戦術を阻止するのがフランス陸軍のペタン元帥が考案した多重縦深陣地、後退配備です。

        さらにその浸透戦術を阻止するための縦深陣地を突破するためにドイツ国防軍のグーデリアンが考え出した、戦車とハーフトラック、急降下爆撃機、空挺部隊を使った
        「電撃戦」
        です。

        またさらにそれに対してソ連軍が、戦車や装甲車、急降下爆撃機、空挺部隊による突破を阻止するために考え出したのが、対・戦車縦深陣地、
        「パックフロント」
        ですが、ここまで来ると話は地上部隊だけでなく、戦闘機による制空権や航空支援の話にもなります。Ka-52ホーカムやF-16、MiG-31の話がでるのもそのためです。

        25
          • 歴史と貧困
          • 2023年 11月 22日

          非常に勉強になります。
          ザポリージャでの反転攻勢の失敗要因は様々にあるとは思いますが、TKTが述べてくださった戦術に“抽象化”してまとめようとするならば、
          ロシア軍が1年間近くかけて念入りに準備した「斜交陣地」、場所によっては「対・戦車縦深陣地」になっていた防衛線に対し、ウクライナ軍が「電撃戦」を狙うも航空戦力や十分な数の戦車に欠けていたため第一線の突破までが限界の「浸透戦術」に切り替えざるを得なかった。という感じでしょうか?

          結果として、ロシアの第二線、第三線に防がれ突破力を失い、突出部だけ取り残される形で停止してしまい今の膠着状態に至ると。

          12
            • TKT
            • 2023年 11月 22日

            たとえばここでウクライナ空軍がMiG-29やF-16ではなく、レーダーに映りにくいF-22やF-35のような最新鋭のステルス戦闘機でも投入できて、MiG-31やSu-35の空対空ミサイルや、地対空ミサイルの攻撃をかいくぐって、さらにレオパルト2A戦車を攻撃するKa-52ホーカムを次々に撃墜して、さらに地対空ミサイルで攻撃しにくいF-35で航空支援を行う・・・、くらいのことでもしないと、ロシア軍陣地の突破は難しいでしょう。しかしその場合はロシア空軍もステルス戦闘機のSu-57を投入してくるかもしれず、F-35でSu-57に勝てるかはわかりません。

            現状のウクライナ空軍はMiG-29とSu-27しかなく、供与できそうな西側戦闘機は旧式のF-16くらいのものですが、受け身の防御ならまだしも旧式戦闘機による支援だけで縦深陣地を突破するための電撃戦を成功させるのは難しくて当然です。ロシア軍の方は戦闘機の出し惜しみなどしていないのです。

            4
              • kitty
              • 2023年 11月 23日

              いや…、Su-57は出し惜しみしているでしょう。
              シリアでもこの戦争でも前線には持っていっているようですが。

              ステルス機が、本当に現代の対空コンプレックスを打通できるのかどうか興味深く見ていたのですが、さっぱり使ったという話は聞こえてこない。
              Su-57のステルス性能が意外と低くて使えないのかとかまで思ってしまいます。

              2
        • 暇な人
        • 2023年 11月 23日

        やらないことです。
        もう損切りしないといけない状況です。ここで無理に反攻作戦しても勝算は低く、
        兵を大量に失うとロシア軍の侵攻を防げなくなります

        2
      • 反革命分子
      • 2023年 11月 22日

      旅順攻囲戦のごとく、地上部隊でどうこうしようとするのは無理筋なんでしょうね。多少の工夫はできても損害を多少増減させるのが精一杯で、勝敗を逆転させるような効用はない。
      第一次世界大戦以来の原理原則通り、航空機を大量に投入して大量に消費して航空優勢を確保するしかない。そして航空優勢がない場合の代替案はない。

      3
    • 折口
    • 2023年 11月 22日

    とにかく結果を出してくれるリーダーが出るまでひたすらトップの首を挿げ替え続けることの効能はロシアが証明した訳で、短期的には人事粛清で効果が出るかもしれません。しかし、結果として現在のロシア軍上層部は長期的な戦略立案や構想をクレムリンに丸投げして自分はひたすら短期的な成果と場当たり的な対応を追求するだけの中間役職になっているようにも見えるので、癖がついてしまうと…。

    これは他の国や企業にも言える事ですが、任期が保証されない環境で成果を出そうと思ったら短期的には成果が出るけどその後はどうなるか分からないような極端な方策しか取れなくなっていくのが常です。回転ドア時代の日本政治とか、単年度契約の経営コンサルタントとか例は色々ですが、ウクライナの場合は防衛戦と攻勢を同時に遂行しているので、攻勢作戦の問題をもって軍の組織を揺さぶりすぎると後が怖いなあと思うんですよね。

    15
    •  
    • 2023年 11月 22日

    説明責任(クビ)

    7
    • Easy
    • 2023年 11月 22日

    手持ちの手札を切り終わってから指揮官を替えても、物理的な選択肢はほとんど残っておらず。

    指揮官変更と同時に戦略目標をそっくり修正するぐらいの荒療治が必要です。
    すなわち、「停戦に向けて現状の領土を確保しつつ将来の奪還に向けての下地を作る」ぐらいの戦略変更をするなら指揮官交代は意味があるでしょうね。

    または、歴史に学ぶなら「どうせ負けるなら派手に負けた方が、前提条件が変わって逆転勝利に近づく」というのがあり。
    ここからベラルーシに攻撃をしてベラルーシを参戦させ、そこから全面敗走してポーランド領に逃げ込む→否応なしにポーランドを巻き込む、さらにはポーランド領からモスクワに爆撃して第三次世界大戦の引き金を引く、という「負けてる時は戦線を拡大して問題を複雑化する」という戦略も残っていますね。

    なんにせよ、窮鼠は猫を噛むものですから、どこまでウクライナがやるのか興味深く見守っています。

    11
    • たむごん
    • 2023年 11月 22日

    ゼレンスキー大統領が、中国の反腐敗運動のような事を、始めているのでしょうかね(側近は免罪なのでしょう)。

    ウクライナ軍には、酷な話であり、同情してしまいます。
    サポリージャ方面の攻勢開始時期は、将兵や兵士の責任ではなく、政治家が新兵器投入などとプロパガンダを続けてきた訳ですし…(クルスクのドイツ軍そっくりですね)

    第1防衛ラインを突破される可能性があるため、第2防衛ライン・第3防衛ラインを設置してリスクヘッジをするわけです。
    そもそも、1年以上も準備期間を与える事が、まずいですね…

    下記に関しては、そもそもの認識が間違っています。

    「ロシアは1年以上も準備した防衛ラインが突破されないと信じていたが、我々は数週間に渡る地道な地雷処理作業の末、ザポリージャ方面で敵の第1防衛ラインを決定的に突破した」

    13
      • 伊怜
      • 2023年 11月 22日

      ロシアは第一防衛ラインに全力を注ぎ込んでるからそこさえ突破すれば余裕、なんて豪語してたことは既に記憶に無さそうですね、彼ら。

      15
        • 名無し
        • 2023年 11月 22日

        本邦の軍事関係者も同じ様な発言をしていて頭を抱えた事が記憶に新しいですね

        10
          • たむごん
          • 2023年 11月 22日

          皆様の仰る通りですね。

          第1防衛ライン付近の戦闘映像が出ていますが、多連装ロケット砲による空中散布対人地雷により、戦車・歩兵分離戦術を強要されているんですよね。
          第2防衛ライン以降でも、同じことができる訳ですから、すぐに相当手強い事が予想できたと思います…

          元自衛隊将校、国際政治学者、教授の肩書が、腐ってしまった方々が大勢いそうですね。

          9
        • リック
        • 2023年 11月 22日

        ここでもその論説を高らかに唱えてる人たちはたくさんいたし
        なんなら元自衛官やロシア専門家の人たちも同じような事を言っていた。

        私は今この時点でウクライナの軍人達や政治家達の発言を責めるのは酷だと思う。
        開戦時から彼らの言っていることは何も変わっていない。
        開戦時からウクライナ軍はロシア軍に常に押されっぱなしでした。特に東部方面は顕著に。
        それはロシア色に塗り変わっている戦況図がはっきりと示している。
        それでも彼らはその事実とは異なる情報を発信し続けてきました。
        ロシア軍は崩壊寸前で、ウクライナ軍は強いと。

        変わったのは彼らではなく、我々含めた支援する側の受け取り方に過ぎないのだとおもいます。

        14
          • たむごん
          • 2023年 11月 22日

          仰る意図は理解できます。
          プロパガンダの弊害で、マスコミが過剰に期待値を、上げ過ぎた面があるからです。

          ウクライナ軍人に、反攻失敗の責任を擦り付けるようなやり方は、やや理解できないんですよね。
          議事録などの意思決定過程を、(戦後にでも)オープンにするのであれば、納得度は増すと思います。

          会社組織で言えば、上層部が、部門責任者・中間管理職に失敗を押し付けたようにしか見えないのが残念な訳です…。

          8
          •  
          • 2023年 11月 22日

          >開戦時からウクライナ軍はロシア軍に常に押されっぱなしでした
          ハルキウやヘルソン、キーウはなかったことになります。

          >彼らはその事実とは異なる情報を発信し続けてきました
          これより酷くないですかね。
          予想は博打だけど後出しジャンケンで結果として嘘をつくなんて。
          予想は当然難しいと思います。

          ハルキウやヘルソン、キーウがあるからロシアとウクライナのどちらが優勢かハッキリ白黒つかないので。
          西側支援が0になっとしたら白黒つくと思いますが。

          あと願望の方向はちがうけどイゴール・ガーキンもプーチンのへぼ采配では崩壊すると言い続けていて、投獄されているにも関わらず大統領選出馬表明しました。
          今までの言動から当選したらさっさと総動員かけてウクライナを潰す考えなんだと思います。
          (この期におよんでプーチンが総動員から日和ると考えているかもしれません)

          個人的考えですが、ロシア軍が弱いというよりプーチンの采配がウクライナの味方をしたという風潮だったと思います。

          4
      • 千葉の猫
      • 2023年 11月 23日

      ゼレンスキー政権が成立した理由の一つにオリガルヒなんとかせーやっていう民衆の声があった位で昨日今日始めたことではないわけで<反腐敗
      あと、EUにせよNATOにせよウクライナの不透明な行政や公会計制度に対して入れてほしければ・援助してほしければ透明性あげろってこの侵攻始まる前から言ってきたのもある。

      この秋攻勢についてはこの先も国民の支持と海外から援助継続をとりつけるため、攻勢で成果あげる必要あった政治側の意向が通った。
      中東での一件&米政府の閉鎖騒ぎでウクライナ向け援助が先細りしてる現在ウクライナ政権サイドの見通しが戦場以外ではそれなりに妥当だったのでは?
      ウクライナ軍部が現況と見通しをどう説明したかはわからんがね

    • 呆れました
    • 2023年 11月 22日

    ロシア軍の歩兵戦術は人海戦術で
    ウクライナがやると浸透戦術ですか
    モノは言い様ですな

    ロシア軍が一年かけて防衛線を作るのを
    ただ指咥えて傍観した上に
    そこに正面から自殺攻撃って
    一体誰が考えて、Goサイン出したんすかね?

    自衛隊OBの解説者も
    すぐに突破できると断言してたけど
    あんな人達が牛耳ってる様だと
    日本の防衛が心底不安になりますね

    35
      • たむごん
      • 2023年 11月 22日

      仰る通りです。
      しかも、自衛隊将校・方面軍司令官などの大物OBが混じっていましたからね…

      自衛隊は、実戦を経験していない訳ですから、過度に期待しない方が無難と思います。
      日本の組織は、現場の社員・兵卒は優秀であると賞賛されていますが、将校の質は歴史を見ると怪しいですね…。

      13
      • コンビニ
      • 2023年 11月 22日

      AFVの大量調達から見て現役世代・防衛省は春から初夏の段階でウクライナの完全勝利・ロシアの正常化なんか全く信じていない政治家にもそう進言出来ていると思います。

      ……多分

      4
      • AAA
      • 2023年 11月 22日

      勘違いされる方が多いが・・・

      自衛隊OBはウクライナや外国メディアから仕入れた、
      情報を元に判断してるだけなので仕方がないのですよ
      彼らは情報収集のプロでは無く、実戦部隊の指揮官に過ぎない。

      偵察情報が間違ってて正確な判断が出来る指揮官などおりませんし、
      今回はおかしいと思っても、外国の現地軍人の証言を否定するのも難しいです。

      3
        • ahoge
        • 2023年 11月 22日

        自衛隊OBの発言が何時のものか知らんけど、反転攻勢が始まる前に「ロシアが徹底的に施した防御線は重厚長大で、ウクライナにこれを突破できるほどの西側兵器が供与されているかは疑わしい」という海外メディアの報道は見た記憶があるでよ。
        つまり一般メディアでも入手できるレベルの情報を押さえてなかったか、分析が誤っていたというわけで。
        無能と呼ばれても仕方がないのでは?

        11
          • AAA
          • 2023年 11月 22日

          疑わしいだけで、ウクライナの軍人が言ってる事を否定するのは難しいと思いますよ・・・
          様々なメディアがそれぞれの思惑をもって情報発信しております、自衛隊OBとしてはそれを検証する術に乏しく、結果的にウクライナの発表を信じるしかない状態だったんだと予測します。

          3
            • ( ゚Д゚)
            • 2023年 11月 23日

            信じてすくわれるのは足元だけだったわけですね。

            2
    •  
    • 2023年 11月 22日

    まあウクライナの人事は興味ないのでウクライナの最終攻勢についてそろそろ総括すべきなのかなと

    ウクライナの攻勢は元から厳しかった想定をさらに下回る失敗に終わりました
    理由はもちろんいわゆるスロヴィキンラインにあります
    スロヴィキンラインの防御計画は主に3つのレベルに分解できると思います
    戦略的な縦深、作戦レベルの高低差、戦術上の反撃です
    推移を見守ってきた我々は進出してきたウクライナ軍に対してロシアが積極的に反撃したきたことを覚えています
    当初西側はこの反撃を無駄に戦力を消耗するだけの愚かな行為でロシア軍学の劣等性の発露と嘲笑していましたが、このせいでウクライナ軍攻勢部隊は想定を超える速度で消耗していき、いくつかの集落を占領しただけで全正面で停滞しました
    ロシア軍の反撃が想定外に効果を挙げたのは、それが高低差を利用し側面から行われたからです
    広大な平地の広がるウクライナ南部ですが、ウクライナ軍が進出したロボティネとスタロムリニフカ正面は共に南北に走る隘路になっていました
    つまりロシア軍は守勢でありながら自軍に最も有利な戦場を選択させることに成功し、逆にウクライナ軍は攻勢でありながらその有利を活かせず誘導されてしまったということです
    もちろんウクライナ軍も事前の偵察から防衛線の脆弱な点に戦力を指向したものと思いますが、完全に裏をかかれてしまいました
    なぜそうなってしまったかといえば、様々な要素が絡むとはいえ、最も大きな要素はスロヴィキンラインの戦略的縦深を見誤ったことにあるでしょう
    当初トクマク正面の防衛線は3重と言われており、その第1線であるロボティネ正面まではさほど大きな抵抗を受けないものと考えられていました
    しかし、ロシア軍の防衛線はロボティネよりさらに前進しており、それに気づいた時には既にウクライナ軍先鋒は細く引き伸ばされ攻撃正面を狭く限定させられていました
    結局のところこの前進陣地の見落としが全てにおいて致命的となり、戦略的失敗が戦術レベルまでの全てを梗塞させて惨敗を招いてしまったわけです

    総括すれば、西側が最も自信を持っていた情報戦においてロシア軍に敗北し、それが決定打となってこの夏の攻勢は失敗したと言えるでしょう

    10
      •  
      • 2023年 11月 22日

      >想定を超える速度で消耗していき
      コレあやしいですね。
      どこ情報なのか ?
      希望的観測だとしたら総括の意味はあるのだろうか ?
      勝敗が決まって戦後情報がでたタイミングで総括した方が良い気がする。

      4
        •  
        • 2023年 11月 22日

        当時西側兵器は撃破されても乗員は無事だとかいう提灯記事が出てたね

        8
          • 2023年 11月 23日

          よくわからん答え

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            • 2023年 11月 23日

            大好きなoryxでも見たらいいんじゃないですかね
            まあ想定通りの消耗でこの結果に終わったなら作戦立案に関わったウクライナ軍や米軍の立案能力は素人以下だからさっさと降伏すりゃいいと思うし、その程度のことも教えてあげなきゃいけない程度の人にコメントもらっても呆れるだけだが

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              • 2023年 11月 23日

              希望的観測なんじゃないの、それ確かな情報なのか質問に、個人の感想文ばかり返しているんだから、何を言いたいのかわからんと言う感想です。
              『想定通りの消耗』ということから想像すると最初から感想文だったということですね。
              確かな情報が有るのか無いのかのYES、NOの質問の答えにしてはわかりにくすぎますね。

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                • 2023年 11月 23日

                消耗が想定通りでも失敗していた攻勢だったなんて完全に意味のわからない前提をいちいち相手にしたくないけどそこまで言うなら…
                例えば流出した計画ではロボティネの第一線突破までの攻撃の主軸を担う予定だった第47旅団はオレホボ近郊のマーラトクマティカを通過した段階で既に第33旅団と交代しています
                攻勢を続けるためには穴埋めされた分をまた別から転用されたわけですが、ポロヒー正面などは完全に予定されていた攻撃が停止されています

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    • AAA
    • 2023年 11月 22日

    自衛隊OBの擁護にはなりますが、彼らがウクライナの快進撃を予想してしまったのは、不特定多数からの圧力があると思います。

    プロパカンダの弊害ですが、ウクライナが不利な情報が出たら感情的になって突っかかる輩が相当いる印象です。
    この手の人達が正確な予想を邪魔してるのではないでしょうか、ここは管理人様、読者共に軍事知識、リテラシーが高く偏った意見が少ないですが、ネット掲示板や動画サイトではロシア軍は”ポンコツ、間抜け、物量に頼らなければ戦えない雑魚”と言う前提を守らない発言はこの手の人達に徹底的に叩かれる印象です、弱気ととられる発言は難しかったのではないでしょうか?

    6
      • 古銭
      • 2023年 11月 22日

      悲しいことではありますが、ポジショントークはともかく(圧力も含む)保身であっても自身の責任であることには変わりないので。
      そして景気のいい話題が多い時期には弱気と取れる発言に怒りを見せたであろう人々は、状況の悪化を認めた後には専門家等が適当なことを言っていたと怒りを見せるだけなのがまた悲しいところです。

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      • 伊怜
      • 2023年 11月 22日

      個人的な予想ではありますが、そもそも楽観的な意見しか「報道されなかった」のではないかと思います。
      報道機関なんていうのは結局のところ、自分達の発信したい情報を話してくれる専門家だけを取り上げるものですから。

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    • AAA
    • 2023年 11月 22日

    私のウクライナに侵攻してるロシア軍の印象ですが、膨大な戦闘車両、地雷、砲兵、塹壕、自爆ドローンに加え、MIGと長AAMを使った射程200~300kmに及ぶ対航空機戦術、敵AAM下での航空機戦術、滑走爆弾(誘導性能を持たないJDAMみたいなの)の運用を確立してるロシア軍が弱い訳もないと考えてます。
    具体的な話として自衛隊に置き換えると、南部反攻に限定しても陸自、空自が総出で、F-35が完璧に機能している状態でも1万近い死傷者と半年以上の時間を費やしてやっと奪還できるかどうかのレベルなのではないですかね

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    •  
    • 2023年 11月 22日

    自衛隊OBの人たちは当初、戦闘機込みのエアランドバトルでロシア軍に勝てるとしていた。
    航空支援が無いとなった時点で難しい戦いになるとは言っていたはず。
    それでゆっくりと進んでいくとして、遅々として進んでいると発言していた人もいた。
    元自衛隊OBは、航空機があればとか、航空支援がないウクライナを責める資格が西側にはないとか、愚痴を言っていた印象です。
    航空支援の無い状況での地雷だらけの要塞への攻撃は前代未聞の作戦であると書く西側記事が複数あったと思います

    そしてロシアが4万もの新手の兵をアウディーウカに溶けることを前提に突撃させるなんてことが起こった。
    それでザポリージャの攻撃を薄くせざるを得ないことになった。
    こんなこと、ここの人も含めてだれも予想してなかったと思う。

    ハルキウ反攻やヘルソン奪還、キーウ撤退も予想した人がいたかさだかでない。

    個人的に、要は後出しジャンケンだから威勢よく言えるのではないかと思ってしまう。

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      • 暇な人
      • 2023年 11月 23日

      >ハルキウ反攻やヘルソン奪還、キーウ撤退も予想した人がいたかさだかでない。

      その前にロシア軍はウクライナ軍にたいして10倍から15倍の砲撃を叩き込み、ウクライナ側は一日死者三桁とか、死傷者千人ほどといわれるほど惨状に追い込んで東部をロシア側がもぎ取りました。
      けど中間選挙前の駆け込み攻勢であっさり引きました、それまでロシア側はさして損害をだしていたわけではありませんし、ウクライナ側の攻勢がさほど激しかったわけではありません。
      これをウクライナは勝利と勘違いしたことから間違いが始まっている気がします。
      ロシア側は攻勢でウクライナ軍を削り切れないと判断して、守勢で削る方針に変えたのではないかと

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