ウクライナ人が運営するDEEP STATEも、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「アウディーイウカ方面におけるロシア軍の前進」を報告、ロシア軍はクラスノホリフカ北の防衛ライン=線路を越えたところに初めて足場を築くことに成功したらしい。
参考:DEEP STATE
参考:RYBAR
RYBARの主張が正しいなら数日以内に視覚的証拠が登場するだろう
アウディーイウカ方面の状況は非常に混沌としており、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは2日「ロシア軍がノボカリノーべ付近で部分的な成功を収め、ステポヴェ周辺では線路が両軍の境界線になった。ロシア軍はコークス工場への侵入を試みているものの今のところ足場を築く事ができていない。ロシア軍は南のシェベルネやトネネキーにも圧力をかけ続けており、我が軍を消耗させることで成功を収めようとしている。この方面の状況は厳しい」と報告。
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「ロシア軍がノボカリノーべ付近で攻撃を成功させて足場を築くことに成功した」と言及し、DEEP STATEもRYBARも「ロシア軍がクラスノホリフカ北の防衛ライン=線路を越えたところに初めて足場を築いた」と主張しているが、今のところ視覚的には確認されていない。
さらにRYBARは「クラスノホリフカ北西の線路沿いにもロシア軍が足場を築き、アウディーイウカ南部でも過去24時間で最大の戦果を上げ、シェベルネ方向やトネネキー方向で大きな前線を遂げた=黄色い範囲」と主張したが、これをDEEP STATEは認めておらず、これを裏付ける視覚的証拠も登場していないものの「高台」や「採掘場」の件もあるので無視できない主張だ。
Russian special forces hit an abandoned Ukrainian M2A2 Bradley with a lancet.
At least 5 Bradleys and 1 Leopard 2A6 have been lost till now during an apparently failed counterattack by 47th Mechanized Brigade.
📍48,2170937 37,6654497 @UAControlMap https://t.co/vYWYKFhO83 pic.twitter.com/v1eejca2pB
— Vigorous Falcon (@VigorousFalcon) November 2, 2023
因みに11月2日に登場した視覚的証拠はクラスノホリフカ西の線路沿いに集中、ⒶⒷⒸⒹの何れもウクライナ軍のブラッドレー損失に関連したもので、特にⒹはこれまで交戦が視覚的に確認できなかった場所だけに興味深く、RYBARの主張の根拠なのかもしれない。
どちらにしてRYBARの主張が正しいなら数日以内に視覚的証拠が登場するはずで、個人的には「ロシア軍はコークス工場への侵入を試みている」というDEEP STATEの報告が気がかりだ。
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※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России
西側じゃなくて北側か。そういえば1週間くらい前のrybarは線路の西側で結構ロシア軍が進出してるみたいなこと書いてたけど、それって訂正したの?何も言わずしれっと地図を訂正?ウクライナ軍の反撃で撤退したみたいな書き方?
ザルジニー将軍の言うように、歩兵戦が主体になるのでしょう。
ウクライナ側の準備は大丈夫かな。これから秋の陣(泥濘の陣)だろうし。
泥濘に足を取られる重砲類/装甲車両類は後ろに下がってしまうでしょうね。
ロシア側はというと、相変わらず、ストーム部隊が主力でしょうか。
今のウクライナ歩兵は、ATGMとMANPADSとドローン頼みでしょうか。
ストーム部隊の突撃への対策には不足でしょう。先行きが心配です。
流石に歩兵装備の認識が偏りすぎでは?対装甲車両のロケットやミサイル、MANPADSやドローンだけで戦える訳がないでしょう。
アサルトもあればマークスマンライフルもスナイパーライフルもある。機関銃もあるし手榴弾にしてもサーモバリックの選択肢すらある。グレネードも国産RG1や供給されたRDS40(40×46mm/40×53mm両用)とかあるんだし。ドローンばかり強化するのではなく軽量迫撃砲とかFN EVOLYSとかの機関銃とか増やしても言いはずなんだけどね。
先のアメリカ支援のごたごたもそうだけど高価格帯の兵器減らして安価な歩兵主体の非正規戦装備の数を増やす方にシフトした方が良いんじゃないかな。
今のウクライナ歩兵は銃すら触ったことのない市民の動員で、精鋭のアゾフですら訓練期間は1か月。
装備の高度化や複雑化は無理があるかな。
個人装備すら行き渡ってなく自腹や寄付で買ってるくらいだし、そこから改善してやらんと動員兵の士気も上がらない。
冬装備の調達で汚職が出る国だから中々改善しないのかもしれんが。
歩兵の携行できる安価な重火器も必要という点は同意します。
記事を読んでいる限りでは、ウクライナ歩兵は、歩兵判断で
使用できる、瞬時に面制圧できる火器を持っていないようです。
これから泥濘期で重砲や戦車が後ろに下がれば、代わりとなる
直射/間接射兼用の軽砲も必要でしょう。いずれも安価な兵器です。
ストーム部隊の突撃には、こうしたものも追加で必要では、と想像します。
突撃は、一々、支援戦車を含め全滅させないといけないと想像するので。
数で来る敵に間合いを詰められては、下がるしか無いのですから。
そう思います。
アウディーイウカ方面は、ロシア軍が泥だらけの中、人と同じ速度のトラックで補給している映像テレグラムで流れているから、ウクライナ軍とロシア軍両方泥で、歩兵以外ほとんど歩兵の速度しか動けなくなっていそう。
一個前の記事でも思いましたが、ロシア側の戦果報告の方が映像に付くBGMがヘビメタばかりじゃないので個人的には耳に優しいのと、音楽センスはロシア軍の方に軍配が上がるとこですね……。
あと個人的に気になる点は損害を受けてる兵器に凄い偏りがある点ですね。AS-90は数がそんなに送られてない筈ですが、被撃破報告がやや目立ち、レオパルド2A5(6)も数は少ないのにA4と同数かそれ以上。M2ブラッドレーは数こそ多いですが、損耗率が他よりもペースが早い。
主張したいのはこれらがポンコツではなく、多用されがちなのかな?という点で、CV-90やPzh-2000とかの被撃破報告は非常に少ないものもあるのでどこで差異が出てるのかなと。
個人的主観ではM2なんかは使いやすいから使い潰してこうなってる気もしてます。
投稿された映像についている音楽というのも、軍隊の雰囲気、気質を反映している部分も確かにあると思われます。
音楽がヘビメタだと、非常に退廃的、堕落的ですさんだ雰囲気に見え、今のウクライナ軍部隊の雰囲気はそうなのか、と想像してしまいます。
それはそうと、このままではアウディイウカの周辺はレオパルト2A戦車とM2ブラッドレーの墓場のようになりそうですが、そうはいってもここで投入しなくていつ投入するのだ?というのも当然あるでしょう。
運用サイドで考えると,補修部品もスタッフも少ないレア兵器部隊は使いにくいですよ。
そういうのは後方の戦略予備に回して,前線には極力整備性の良い数のある兵器を送ります。
特にM2は被撃破数が多い分、それを回収して部品取りしたパーツがあるわけですから、前線で使い回すには最適になっているんだと思いますね。
確かにレオパルド2A5系も他国で一線レベル運用されてるのでパーツが手に入りやすそうですね。
そうなると、個人的にPT-91なんかT-72の派生型と考えるともうちょい使えないのかな?とも思うところですね。
確かにPT-91の使われ方は不自然ですね。本来は一番使い潰される立場の性能バランスですから。
あれは供与数があまりに大盤振る舞いなので、何か裏で約束があったんじゃないでしょうか。
例えば販売イメージを損なわないために、ライバル機種のレオパルドが半減するまでは前線で使わない,とか。
何かそういう協定の存在を仮定しないと,使わない理由が見つかりません。
ウクライナ軍のPzh-2000は定期的にメッセージ入りの砲弾を発射する動画をあげていることから多様されていることは確か
投入された直後から誘導砲弾やBB弾の使用が報告されていることから高規格砲弾の発射に使用されており、生存率の高い慎重な運用がされているのでしょう
最近だとケージ装甲付けたものがXに上がってましたね。射程の長さと展開力が他のものより高いのだろうとも感じてはいるものの、クラブ自走砲も一応最新兵器なのにわりと使い潰されてるので欧州系でも扱いに差があるなと。
アウディーイウカだけで無く、クピャンスクやバフムートでも攻勢と、ウクライナ軍はロシア軍に袋叩きにされる(消耗戦なので犠牲も多いが)展開になって来た感が有ります
恐らく、ロシア軍はここから包囲・突破を図りつつ各戦線間の動きを連動させる事でウクライナ軍の撃滅(あるいは消耗戦による殲滅)を狙うはずで、いずれウクライナ軍は耐え切れなくなるでしょう
各戦線の動きを連動させるのはスターリングラード攻防戦時に見られた「作戦術」を彷彿とさせます。ロシア軍は優秀な将軍が少ないように見えますが、スロヴィキン以外にも南部防衛線築城に携わったと言われているテプリンスキーやマニューバ防御を立案したロマンチュクなど厄介な人物が割といるんですよね。 彼らの作戦と消耗戦が合わさると今後ウクライナ軍が抵抗するのはかなり困難になるのではないかと予想しています。
どうもです
正にロシア軍は作戦術を駆使してウクライナ軍の撃破を狙っていると思います
そもそもロシア軍はウクライナ軍の師匠ですから、人材がいないはずは無いんですよね
開戦から1年半以上経ち、大損害と引き換えに人材が入れ替わった結果、これまで埋もれていた高級将校に出番が回って来て戦局を逆転させつつあるのは、それこそWW2のスターリングラード攻防戦を彷彿とさせます
去年までのロシア軍は人材不足というより戦力不足の方が大きかったと思いますけどね
早期終戦の失敗のマネージには苦労していましたが、ケルソン正面もハリコフ正面も相対的戦力過小にありながら撤退の手際は鮮やかで、逆にアルテミフカのような反撃すべきところで反撃して損害を与えていました
それこそあれだけ数的劣勢の中で撤退戦が続いたというのに多少なりと損害を出したのなんてリマンくらいなのでは?
古来より名将というものは守勢でこそ真価を問われるものです
確かに、その様な一面も有りますね
一番進みたい突破方向(包囲の開口部を閉鎖する方向)に迅速に戦力を集中させるのではなく、突破口の双肩部の撃破に進む動きはまさにロシア軍の伝統的かつ特徴的なやり方であり、これを現実で目に出来る機会を得られたことには正直感動を禁じ得ない
ノボバフムティフカ方面も連動するのでは?こちらの部隊こそ補給が潤沢だろう
オケレタインの駅を狙ってるのかな。
アウディーイカに入る路線が使えなくなったからこの駅が鉄道輸送の最後の砦となってるし。
たぶん47旅団の重装備もこの駅から運ばれてきた。
初夏からの反転攻勢が停滞すると同時にアメリカからの支援が先細り、さらにはイスラエルで動乱が発生し、北朝鮮からも続々と弾薬が届くという状況は支配領域拡大のための絶好のボーナルタイム到来といったところか…
もしかするとロシアはイラン経由でハマスを助長していたのではないかと勘ぐりたくなるほど状況が良すぎるように感じるね
単にウクライナ軍が攻めあぐねて、人員と兵装の損耗が激しくなった所をロシア軍に反転攻勢されてるだけに思えます。
イスラエルの件は、正直、ロシアにとっては渡りに船かも知れませんが、意図して行うには戦争への影響がどんな形で現れるのか予測しづらい上に、下手すればイスラエルとユダヤ人との関係性が一気に崩れるリスクもあるので偶発的なものでしょう。
アメリカからの支援先細りに関しては、ウクライナ軍が欧米の期待に応えられていない事が最大の理由ですし、成果を出すか出せる見込みを提示できないならそれまででしょう。まあ、パレスチナとは違って戦争が継続できないなら降伏ないしそれに近い形で講和条約を結べばとりあえずの命は保証される分、逃げ道が残されていることは確か。
パレスチナ人なんて戦後は完全にガザから追い出されて、島流しにあうなんて話も出てきてますし、ロシア領土または軍組織の解体後に、従属国になる程度で済むウクライナが世間の話題から薄れつつあるのも仕方のないことなんでしょう。
>ロシア領土または軍組織の解体後に、従属国になる程度で済むウクライナが世間の話題から薄れつつあるのも仕方のないことなんでしょう。
それは考えにくいです
ロシア側の戦争目的は既にウクライナの殲滅へシフトしている為、ウクライナは負けたら国土全てがロシア領に編入され、下手をしたらウクライナ人は国外逃亡出来たもの以外は「浄化」される危険性が有ります
その点で、実はパレスチナとウクライナは似た者同士だったりします
そんな大っぴらに虐殺できるなら、もっと堂々とやるのでは?反乱因子に対処することは当然するでしょうけど。
それにロシアの目的は当初から緩衝地帯としての親露ウクライナであり、黒海沿いの港湾であって、イスラエルとパレスチナの民族間、宗教観の紛争と同列にすることは出来ないでしょう。
親露政権時代には戦争が起きていないことが何よりの証拠です。
>ロシア側の戦争目的は既にウクライナの殲滅へシフトしている
本当にシフトしてたら、主要都市に対して無差別砲爆撃してるでしょ…
>下手をしたらウクライナ人は国外逃亡出来たもの以外は「浄化」される危険性
政治犯や軍上層部は可能性がありますが、一般民衆を「浄化」する動機が見当たりません
パルチザン活動と協力者には容赦しないだろうとは思いますが、無意味に虐殺するだけの民族的・宗教的・政治的な要素は無いですよ
そもそも、そんな憎悪が元だったらクリミア半島で虐殺が起きてないとおかしいのでは?
1ヶ月未満で3,500人の子供を虐殺したネタニヤフ率いるイスラエル軍と比較したら
20ヶ月での死者数が民間人1万人に届いてないプーチンロシア軍が小物に見えてしまいますな
イスラエルの場合はパレスチナ人の物理的な隔離と排除が目的なのに対し、ロシアの場合はウクライナ人をロシア人として同化させるというものだから無差別に殲滅するというものではない。
ただ虐殺しなくても文化や歴史観や言語を奪う強制同化策も民族浄化として定義されるが。
イスラエルはウクライナに兵器を送っていない等
西側(扱いをしたくないけど)にしては珍しくロシアに好意的中立な国だから
ロシアから関係を壊すような真似をするとは思えんが
ボーナスタイムなのはそうだろうな
もともと反転攻勢が失敗して弱っている上に
米国からウクライナに行く予定だった資源がイスラエルに行くから
う~~む、こりゃだいぶ厳しいな・・・。
人的損害を度外視できるロシアには、軍を西側風にカスタマイズしたウクライナには厳しいだろうし・・・・・。
このへんが、ウクライナの38度線になるか・・?
しかし、欧米の、特にアメリカの支援がこれから減るだろうウクライナにとっちゃ、現状維持も苦労の道だな・・。
支援が先細り、仮にウクライナ側前線が危機的状況になったら、わざわざ地雷原を通らずに、ロシア側領土を突っ切って東部占領地域の反対側から占領ロシア軍を攻撃する可能性も出てきたりするかな?
GLSDBが大量に供給され、物資の集積所を後方まで押し込められれば、補給が苦しくなるので南側やクリミア半島はどうにかなるんじゃないかと思っていますが、東部は別の手段が必要でしょう。
あるいは、これまでやっていたような榴弾砲の破壊が上手くいけばかなりマシになると思いますが、最近はロシアの榴弾砲が減った話もめっきり聞かなくなりました。対応されたのでしょうか。
ロシアの榴弾砲部隊は,今やランセット部隊と呼んだ方が良いような状態ですよ。
着弾観測のためにドローンを活用する
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ドローン操縦や運用のノウハウが貯まる
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観測して見つけた標的にそのまま攻撃した方が早い
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ランセット黄金時代へ
なんとなく、第一次世界大戦で観測用だった航空機が爆弾を持って飛んで爆撃機に進化していった流れを彷彿とさせます。
ドローン部隊の怖いところは、反撃を受けないから運用ノウハウも操縦技術も途切れずに向上していくところですね。
常に敵からの撃ち返しの恐怖と戦う砲兵にとっては、夢のような魔法の弾薬ですよ。
ほんとロシア軍は包囲が好きだな
バフムトとまったく同じ動き方をする
要塞化された市街地にそのまま突っ込むのは被害大きいから仕方ないんだろうけど
陸上戦で包囲しないってなくない?電撃戦とかも包囲戦の一貫だったはずだしな