ウクライナ戦況

タルナフスキー准将、アウディーイウカ撤退時に多数のウクライナ軍兵士が捕虜になった

ウクライナ人が運営するDEEP STATEは17日「コークス工場を含むアウディーイウカ全体がロシア軍の支配地域になった」と報告、タブリア作戦軍司令官のタルナフスキー准将も「アウディーイウカからの撤退時に多数のウクライナ軍兵士が捕虜になった」と明かした。

参考:Мапу оновлено!
参考:При выходе из Авдеевки некоторое количество бойцов попало в плен, – Тарнавский

市内からは「捕虜になったウクライナ兵士」や「路地に横たわるウクライナ兵士の遺体」の様子が報告されている

ウクライナ人が運営するDEEP STATEは17日に更新した戦況マップの中で「コークス工場を含むアウディーイウカ全体がロシア軍の支配地域になった」と報告、視覚的にもロシア軍がコークス工場=で国旗を掲げる様子、アウディーイウカ駅=で国旗を掲げる様子、アウディーイウカ市議会=で国旗を掲げる様子、第9地区のカルチャーセンター=で軍旗(?)を掲げる様子が確認されている。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

タブリア作戦軍司令官のタルナフスキー准将は17日「アウディーイウカからの撤退は『様々なシナリオ』と『作戦状況の変化』を考慮した計画に基づいて実施されたが、敵の優勢な圧力を受けて多数のウクライナ軍兵士が捕虜になった」と明かし、掃討戦に移行したアウディーイウカ市内からは「捕虜になったウクライナ兵士」や「路地に横たわるウクライナ兵士の遺体」の様子も報告されている。

アウディーイウカ市内には「3,000人~5,000人のウクライナ軍兵士が存在した」という指摘があり、わざわざタルナフスキー准将が「多数のウクライナ軍兵士が捕虜になった」と予防線を貼るくらいなので、撤退できなかった兵士の数は「四桁に届きそうな三桁後半」なのかもしれない。

関連記事:ロシア軍勝利で決着、シルスキー総司令官がアウディーイウカ撤退を発表
関連記事:アウディーイウカは酷い状況、ウクライナ軍兵士が撤退している可能性も
関連記事:第3独立強襲旅団、甚大な損害を与えてもアウディーイウカの状況は厳しい
関連記事:ロシア軍、ゼレンスキー大統領が自撮りを行ったモニュメントに軍旗を掲げる
関連記事:第3独立強襲旅団、アウディーイウカで対峙するロシア軍は正規軍の精鋭
関連記事:アウディーイウカ南部の防衛ラインが崩壊、街の入口にもロシア国旗が掲げられる
関連記事:アウディーイウカ市内でのロシア軍前進は衰えず、複数方向で支配地域を拡大
関連記事:アウディーイウカ市街は包囲寸前、ロシア軍が北西郊外に支配地域を広げる
関連記事:ウクライナメディア、アウディーイウカは壊滅的な状況に近づいている
関連記事:ロシア軍がアウディーイウカ分断に成功した可能性、敵装甲車が幹線道路に到達か
関連記事:アウディーイウカにウクライナ軍の予備戦力が到着、第110旅団の一部と交代
関連記事:危機的なアウディーイウカ、ウクライナ軍は夏に何も準備してこなかった

 

※アイキャッチ画像の出典:Кирилл Фёдоров / Война История Оружие

ロシア軍勝利で決着、シルスキー総司令官がアウディーイウカ撤退を発表前のページ

ウクライナ軍、アウディーイウカ西郊外の集落に新たな防衛ラインを設定か次のページ

関連記事

  1. ウクライナ戦況

    前進を続けるウクライナ軍、リマンを死守するロシア軍を包囲寸前か

    ウクライナ軍がコロジャジを確保したという報告があり、これが事実ならリマ…

  2. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍、ロシア製カウンター・ドローンシステムは全く効果がない

    ロシア製カウンター・ドローンシステム「Silok-01」を鹵獲したウク…

  3. ウクライナ戦況

    シルスキー総司令官、ここ数日間で東部戦線の状況が著しく悪化した

    シルスキー総司令官は13日「ここ数日間で東部戦線の状況が著しく悪化した…

  4. ウクライナ戦況

    南ドネツクの戦い、ウクライナ軍が確保した拠点をロシア軍が奪還?

    南ドネツクの戦いについてロシア側情報源は「ヴォダリエフカやノヴォドネツ…

  5. ウクライナ戦況

    東部戦線のロシア軍がバフムート郊外に到達、ウクライナ軍と交戦中

    ロシア軍が前進を阻んできたポクロブスケの制圧に成功、遂にバフムート郊外…

  6. ウクライナ戦況

    リマン方面の戦い、ゼレベツ川右岸のウクライナ軍は厳しい状況に直面

    リマン方面についてシルシキー大将は昨年末「敵は集中的な攻撃を再開した」…

コメント

    • 2024年 2月 17日

    撤退をするにしても遅いと思ってたので、逃げれずに大量に捕虜になったのは出るでしょうね。
    そもそも場所によっては玉砕か投降するしか選択肢無いのもあるでしょうし。

    42
    • 無名
    • 2024年 2月 17日

    コークス工場からもすぐに撤退したのは意外でした。

    44
      • 歴史と貧困
      • 2024年 2月 17日

      前線の兵士の士気が崩壊しては、どうにもならなかったのでしょう。
      それに、既に主要道路の支配権をロシア軍に奪われたのが大きいかと。コークス工場だけを維持しても、撤退した本隊が追撃を受けて崩壊するのを眺めるだけになっては意味ありませんし。

      26
        • 無名
        • 2024年 2月 18日

        言い方が悪いですが、コークス工場に第三強襲旅団がいることで、ロシアの砲爆撃はコークス工場に集中しつつありました。
        市街地に取り残されたウクライナ軍を逃がすには、その状態をもう少し維持すべきでした。
        コークス工場はまだ包囲されてるような状態ではなかったですし、後方の集落には道もあります。

        15
          • 2024年 2月 18日

          第三強襲旅団は壊滅状態だろうね。

          10
      • kame
      • 2024年 2月 18日

       砲弾もドローンも足りない上に、補給路は潰され、上層部は現場判断で行動しろと命令したら、戦意なんて関係ありませんからね。そもそも個人火器レベルの銃弾も足りていたかも怪しいですし、早々に降伏して正解でしょう。

      12
    • 名無し
    • 2024年 2月 17日

    バフムトのように徹底抗戦して死ぬよりはよほど良かったのではないでしょうか。
    第110独立機械化旅団は陥落間際に増援が入ったおかげで「2年ぶりにローテーションができた」なんて話が出ていましたが、
    前線の兵士にとって「負けたほうがトク」みたいな状態になりつつあるのはきわめて不健全なように感じます。

    56
    • 名無し
    • 2024年 2月 17日

    コークス工場もう落ちちゃったんですか…
    ここをアゾフ旅団が拠点としてもう少し時間を稼ぐものだとばかり思っていたのですがこんなあっけなく陥落するとは驚きました

    45
      •  
      • 2024年 2月 17日

      助っ人のアゾフも多数の戦死者と捕虜出してるからレスキュー隊が遭難するようなもんだ

      40
        • 2024年 2月 17日

        そもそもそのアゾフ自体が損害多くて、大量の新兵を訓練しての再編成してましたしね。
        そしてその新兵の訓練途中で切り上げての投入でしたし。

        32
    • 名前を入力してください
    • 2024年 2月 17日

    予想はしていたが、
    地図の支配地域の変わりように愕然とする

    37
      • 拓也さん
      • 2024年 2月 17日

      規模こそ異なりますが、ここまで短期間に地図が塗り変わるのは2022年のハルキウ反攻以来ですかね…。 戦線が固まった2023年以降では異例の事態ですね。 加えて、バフムト攻防戦が比較的段階的に後退出来ていた為にアウディ一イウカの瓦解ぶりが際立ちます。

      22
        • NHG
        • 2024年 2月 18日

        規模が違いすぎますよ
        ハルキウは80か90kmが1週間足らずで塗り替わったので、現時点ではハルキウと比べられるものではないです

        16
          • 歴史と貧困
          • 2024年 2月 18日

          いえ、状況はハリコフよりも数段悪いです。
          ロシア軍のハリコフ撤退時は2022年の9月。兵力密度の薄さを実感したからこそ同じ月に30万人の予備役召集に踏み切り、自国で砲弾や兵器を増産可能なため国内の兵器製造を引き上げた。

          つまり、兵力・砲弾・弾薬・資金のあらゆる面で、増強する余力があり、実際にその後ドンバスに展開するロシア軍の数は増え続け、ウクライナ軍との兵力、砲弾差などは開く一方となった。

          対してアウディーイウカのウクライナ軍は、予備兵力・砲弾・弾薬が枯渇し、米国の支援は決まる気配がない(下院が28日まで休会に入ったため、3月までは確実にない)。そもそも既に反転攻勢に失敗しており、ゼレンスキーへの信頼度は6割にまで低下、ザルジニー総司令官は解任、動員は進んでいない。

          余力がないウクライナ軍は、ここからロシアがやったような増強策を自力で出来ず、唯一可能なアメリカが支援する気がない(欧州だけでは現状維持すら厳しい)。状況が八方塞がりとなっており、詰んでいます。

          極めつけに、よりにもよってアメリカの支援の鍵は下院で優勢の共和党=トランプが握っている。

          45
            • NHG
            • 2024年 2月 18日

            私は楽観視はしてませんよ?
            このアウディーイウカ陥落からコークス工場撤退までの地図の塗り替わり自体はヘルソンのようなスケールじゃないって言ってるだけ

            18
            • Artillery
            • 2024年 2月 18日

            状況については同意しますが、ツリーの文脈的にそういう話はしてないのでは

            16
            •     
            • 2024年 2月 18日

            話が長いのには目を瞑るとしても毎回噛み合ってなさすぎです。

            20
        • ゆj
        • 2024年 2月 18日

        出た。地図の縮尺が見れない人だ。おまけに期間すら把握できていない。そもそもこの期間でこの規模の支配領域の変化は、2023年以降でもバフムトの例がある。
        「規模こそ異なりますが」って、地図なんだから規模=縮尺が違えば塗り替わりはいくらでも発生し得るでしょう。戦線全体図でも明確に確認できるハルキウ反攻や、ヘルソン撤退時の支配領域の変化とはとても比較にならない。

        12
    •  
    • 2024年 2月 17日

    捕虜や死体や負傷者置き去りは沢山聞こえてきてたが、ロシア側の情報戦の可能性もあり一歩引いて見ていたがどうやら事実のようだな。
    整然とした計画的撤退というより潰走に近い撤退だったのだろう。

    60
    • カラス
    • 2024年 2月 17日

    撤退なんて大層なもんじゃなく、
    ただの総崩れなんじゃないの? コレ。

    82
    • たむごん
    • 2024年 2月 17日

    撤退の判断が、遅かったですからね。
    アウディーイウカ守備隊、2年間ローテーションなし・休みもほぼなしですから、奮戦に報いて欲しかっだですがね。

    ウクライナ軍上層部の能力では、非常に厳しい結果だなと(撤退戦は難しいですからね…)。

    27
    • 2024年 2月 17日

    コークス工場でも粘らず完全な敗走だな
    ここから先は英雄都市もしばらくないでしょうし、ステポベェがどうとか言ってた頃からはちょっと考えられないスケールになったなと

    40
      • 歴史と貧困
      • 2024年 2月 17日

      補給路を守るためにステポベェを渡すまいと、北西部をウクライナ軍な重点的に守っていましたが、肝心のアウディーイウカが先に陥落してしまったのでは、守る意味もないですからね。

      いざこうなってしまうと、ベルディチからシェベルネまでの6つの集落は、地形的な要害もなく縦に並んでいるだけで、東と南から追撃で迫るロシア軍への防衛線としては心もとない。

      25
        • M774A6
        • 2024年 2月 18日

        アウディーイウカ陥落不可避と見られていたので、ここのコメントでは撤退すべきとの意見は多かったですね。
        私もやはり基本的にそちら側でしたが、アウディーイウカ守備部隊の犠牲をもって後ろに防御線を準備するのなら粘らせるのも合理性はあるので撤退すべきとまでは言えませんでした。
        アウディーイウカを放棄したところでどこで守るのかの策はなかなか聞こえてきませんでしたし、アウディーイウカ以上に不利な戦場で守るのならさらに犠牲は積み上がります。
        外国からの支援も不足し、防御線を準備できるのか、防御線だけあっても弾薬や武器が無ければ進攻を押し止められません。
        そして遂に陥落した今、アウディーイウカ守備部隊の犠牲を活かせているのか答え合わせが始まります。
        かなり悲観的な予測をしている人が多いでしょうし、私もそうです。

        33
    • 名無し
    • 2024年 2月 17日

    ウクライナとかロシアの一人当たりGDPより大分低かった気がするし、案外捕虜になった方がいい暮らしが出来るかもしれないぜ

    冗談はさておき最近の自由主義は半ば精神論、根性論染みてるよな
    工業地帯も港湾も取られて人口も大量に失って、継戦して何を得ると言うんだろうな
    自由を手にしたなんて言って、ウクライナ人は何か生活の足しになるようなものは手にするんだろうか

    70
      • 歴史と貧困
      • 2024年 2月 17日

      >冗談はさておき最近の自由主義は半ば精神論、根性論染みてる
      そこは本当に同意します。
      自殺する自由を手に入れた、なんていうブラックジョークにならなきゃいいのですが。

      日本でも、医療技術の改善で病死が減ったし、交通事故も減ったけど、10代や20代の死因の1位が自殺になったという笑えない統計が続いてましたし。国が豊かになったのに心が病んで自殺というのは、何ともやりきれない。

      44
        • kitty
        • 2024年 2月 18日

        よくある誤解ですが医療の進歩は関係ありません。
        白血病で若者がたくさん死んでいた時代の方が自殺率は高いくらいです。
        人口学的には統計的に経済状況が有意の相関を呈するのが知られています。

        15
        • アゾフスタリ
        • 2024年 2月 18日

        安心して下さい、これから日本もどんどん貧しくなって10〜20代に関わらず自殺者は増えるよ。
        素晴らしいですね。自由主義

        7
      • たむごん
      • 2024年 2月 17日

      経済的な視点、仰る点に同意します。

      ウクライナ人の生活が、ドンドン貧乏になっているだけですからね。

      高齢化も激しいですから、若者に見捨てられるのも、止まらないだろうなと。

      43
    • 241
    • 2024年 2月 17日

    この状況ではラストシュキネまで制圧される可能性が高そうですね。そうなればヴォーダインとの間に挟まれるシェベルネ、トネネキーも放棄されるでしょう。

    25
      •  
      • 2024年 2月 17日

      士気が崩壊してそうだしロシア軍が殴り疲れするまでボコられそうだ

      27
      • 歴史と貧困
      • 2024年 2月 17日

      しかも、アウディーイウカから西はあまり防衛向きの地形や大規模都市がないんですよね。そこが、チャシブヤールへ退くだけでよかったバフムートとの根本的な違いになっている。

      だからこそ、最も堅固なアウディーイウカ要塞が最重要視されていたわけですが、この敗走状態の兵士を収容しつつ第2防錆線を敷くというのは相当な無理難題だと思います。

      36
    • 名無し
    • 2024年 2月 17日

    コークス工場も呆気なく、、、、

    ウクライナ側が窮状を言葉で糊塗するのもいい加減聞き飽きたな。これは「潰走」「総崩れ」それ以外の言葉は当てはまらない。
    アゾフ旅団も張り子の虎だとバレてしまったな。

    46
    • 名無し
    • 2024年 2月 17日

    北部のテリコンが制圧され、南部の防衛線が決壊して市街地に雪崩れ込まれた時点で本来なら撤退させるべきだったんですよなあ

    それに案の定ISWがアウディーイウカを戦略的に意味の無い街などとツイートして切り捨てていましたが、最後まで抵抗したウクライナ兵に対する最大級の侮辱でしょうし、昨年辺りからウクライナ支持の海外戦況観察者からもインターンにでも分析させているのかと苦言を呈されていましたが、本当にウクライナ軍参謀本部や英国防省と同レベルのプロパガンダ集団に落ちぶれ果てたんだなと

    82
      • ぱんぱーす
      • 2024年 2月 18日

      州都ドネツクに突き刺さる立地のアウディーイウカが戦略的に重要でないはずがありませんよね。
      後背には守備向きの地形が全く無いという話ですし。
      ISWの西側寄りに偏った戦況分析は、そういう立場だし仕方ないと思って居ましたがこれはちょっと負け惜しみが過ぎます。

      27
    • 名無し
    • 2024年 2月 17日

    工場からも撤退したのか
    正しい判断だけど遅かったね

    19
    • 匿名
    • 2024年 2月 17日

    ロシアの某活動家が急死して西側がやたら大騒ぎしてるのもアウディウカ陥落から目を逸らさせたいからだろうな。
    悪のプーチンに立ち向かう反政府活動家とか言って神輿担いでるけど、こんな人物ですら持ち上げられる時点で西側の程度が知れるよ、この理論だとオウムの麻原ですら反政府活動家になるわな…

    64
      • たむごん
      • 2024年 2月 18日

      仰る通りです。
      ナリヌワイ、後ろ盾の派閥もないので、ロシアの権力取る可能性なんか、ゼロですからね。

      ウクライナにとっては、停戦の空気に繋がらないですから、いつまでも戦う事になりそうですね…。

      33
      • 例のアレ
      • 2024年 2月 18日

      いや、誰もウクライナ情勢に興味ないだけやぞ
      流石に誇張しすぎ

      14
      • 名無し
      • 2024年 2月 18日

      極右の人種差別主義者でしたからねナリワヌイ氏
      ロシアで反プーチン運動を率いていたから正義のヒーローに祭り上げられていましたが西側で反体制活動をしていたら蛇蝎の如き人物として扱われていたと思います
      とはいえ亡くなってしまっては神様仏様ですのでご冥福をお祈りいたします

      23
    • そもそも
    • 2024年 2月 17日

    ザルジニ解雇に関連して、
    現場に自由裁量を与えることが
    さも良いことのように喧伝してましたが
    半分間違っている。

    しんどい撤退こそ、各部隊が連携をとって
    カバーし合わないと、勝手に我先に引く奴が出てくると
    賤ヶ岳合戦のように総崩れになります。

    ロシア軍のヘルソン撤退は
    なかなか見事な手際だったらしいが
    ウクライナには撤退戦を指揮できる
    優秀な士官が残ってないのかもしれない

    45
    • 安倍晋三
    • 2024年 2月 18日

    最近はウクライナの有利がより明らかになっていて何よりだ。

    ・戦略的に無価値なアウディーイウカをロシアに取らせることにより、ウクライナ側は防衛に割くリソースを省く一方、逆にロシア側に防衛要員の配置を強いることができる。
    ・ソレダル、バフムートについても同様である。特にソレダルについては塩生産地でもあることから、この地を放棄したウクライナは周辺諸国から塩を輸入することで経済的な結びつきを強化させることができる一方、ロシア側の塩輸入インセンティブを削ぎつつ高血圧のリスクを高める一手となる。

    39
      • 歴史と貧困
      • 2024年 2月 18日

      >高血圧のリスクを高める一手となる。
      オチで噴きました。
      途中まではウクライナ擁護を理路整然と述べるようでいて、その実、手の込んだ批判なのかと思ってましたが。

      しかしまあ、アウディーイウカは大都市ドネツクと近すぎて、陥落してしまうと「ロシア側に防衛要員の配置を強いる」ことすら出来ないのですね。この距離なら、ドネツク人民共和国の郷土防衛隊でも十分に守備できてしまいます。

      34
      • 名無し
      • 2024年 2月 18日

      この状況になってからシャドウボクシングしても虚しいだけっすよ…

      9
      • gepard
      • 2024年 2月 18日

      ウクライナ逆転の一手はまさかのソレダーの塩をプーチンに盛ることだった…?

      22
      • ボリス・ジョンソン
      • 2024年 2月 18日

      今後も西側に与して欲しいなら苦難の時こそ皮肉とユーモアを忘れない図太いジョンブル魂をウクライナ国民にも持って貰いたいものだ

      9
      •  
      • 2024年 2月 19日

      ドンバス地方の岩塩は、大量のリチウムが含まれる可能性があるので、
      健康被害は甚大ですね。

    • nanashi
    • 2024年 2月 18日

    撤退を現場兵士の裁量に任せるのは人命尊重の素晴らしい行為だ!とか言われてましたが、
    そんな事をしたら皆我先にと逃げ出して戦線が崩壊しますよね。
    そして「勇敢(無謀)」な兵士は取り残される、負傷者は置き去りにされる。味方を殺してまで逃げた兵士も居るかもしれません。
    地獄としか言えない最悪の状況ですよコレは…。

    41
      • 歴史と貧困
      • 2024年 2月 18日

      負傷者は置き去りに、4桁近い捕虜を出してしまいましたが、部分的停戦になったわけでもなく、この方面の戦いは続いていますからね。

      アウディーイウカから敗走した兵士の健康状態、心理状態を考えれば、ここからまともに抗戦出来るはずもなく、指揮系統の再構築も即興では到底不可能。

      残った兵力と崩壊した士気で、あとの集落をどう防衛するのか、厳しすぎる状況です。

      27
        • 名無し
        • 2024年 2月 18日

        早く立て直さないと折角逃げられた兵力すらも失いかねないと…
        ロシア軍がこの機を逃すとも思えないから更にボコられる可能性が高いか…?

        15
      • s
      • 2024年 2月 18日

      ついこの間最前線の塹壕に妊婦を置き去りにした事例と女性兵士置き去りにした事例
      どちらもロシア軍捕虜としてあたたかい食料ふるまわれる動画が出回り
      ロシア側ブロガーが精神的ダメージ受けていたのに

      今度は3、4桁の捕虜か

      6
    • 名無し
    • 2024年 2月 18日

    想像以上にボコボコにされているな
    ウクライナはここからどうするつもりなんだろう…要塞線まで引くのか?

    18
    •  
    • 2024年 2月 18日

    赤い津波がこれで止まるといいね
    そのままウマンスキーあたりまでぶち抜かれそう

    15
    • gepard
    • 2024年 2月 18日

    コークス工場を失ったことでウ軍はまともな抵抗拠点を喪失。アウディーウカは陥落しどこで第二防衛ラインを引くのか不明。恐らく工場は敗走に巻き込まれる形で司令部の判断を待たず末端の独断で撤退したのだろう。

    市内に取り残された兵力は推定するしかないが、恐らく800~3000人程度だろう。
    装備を捨てて逃げるウ軍兵士を露軍ドローンが狩る映像も多数公開されており悲惨で絶望的な撤退戦となっているようである。

    アゾフを派遣してコークス工場で時間稼ぎをしつつ、次の防衛ラインを引くのが本来の防衛計画であったと推測すれば、ウ軍の前線に大穴が開いたことになる。これを埋められるかどうかは今後数日で分かるだろう。
    一方親ウ親ロ双方の情報源は大規模なザポリージャ方面での露軍の大規模攻勢が差し迫っていると同時に報告しており、アウディーウカの状況を見ていよいよロシア正規軍主力が動き出す可能性がある。

    39
      • たむごん
      • 2024年 2月 18日

      コークス工場のドローン映像、工場上部にロシア国旗旗を掲げる映像を見たのですが。

      コークス工場の被害は、サイロ・ベルトコンベヤー・煙突などがそのまま残っているため、外観の被害は大きく見えないですね…。

      見間違いでなければ、仰る通り、潰走したと言えるかもしれません。

      9
    • 名無し
    • 2024年 2月 18日

    南部?だったかな?どこかにロシア軍が結構な戦力を集結とかいうニュースがあったな…ここから更に攻撃が始まるのかな

    14
      • 歴史と貧困
      • 2024年 2月 18日

      管理人様の記事で、確か南部のロボティネ周辺だったかと。
      ただ、大軍が集結中ということなら北東部のクピャンスクも該当するので、どちらから攻勢をかけるかはショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長の決定次第だと思います。

      18
      • たむごん
      • 2024年 2月 18日

      南部は南部攻勢のあったロボティネ近辺(アウディーイウカ以上の兵力)、東部北端クピャンスクに5万人以上+戦車装甲車1000輛程度だったでしょうか。

      ロボティネ方面は、第47機械化旅団が東部アウディーイウカ周辺に抽出済み、ロボティネ防衛線の構築状況は不明。

      クピャンスク方面は防衛線が薄く(ゼレンスキーラインで強化されたのかは把握していません)、ウクライナ軍が予備部隊を派遣したという話があったと思います。

      14
    • ih33
    • 2024年 2月 18日

    追撃にきたSu-35とSu-34を撃墜したっぽいのがせめてもの慰めか

    10
    • NHG
    • 2024年 2月 18日

    4000人以上いたのに戦えないというのは相当武器弾薬が不足してたのだろうか?
    一般にザルジニー司令は西側的な効率的な運用を好み、シルスキー司令は東側的な運用を好むとされてるけど今のところ逆なのをどう考えるか(ザルジニーはバフムトから撤退したいのに、ゼレンスキー大統領とシルスキーがバフムトにこだわった通説があるのにアウディーイウカからはあっさり撤退)

    6
      • 歴史と貧困
      • 2024年 2月 18日

      隠しきれない総崩れを、撤退という表現で誤魔化しただけでしょう。

      シルスキーが撤退を決断したのではなく、決断する前から敗走状態だった。まあそこは、担当区が違ったので彼の責任ではないです。この状況で新司令官に任命されたこと自体は、彼の能力とは別儀なので純粋に気の毒と言えます。

      30
        • NHG
        • 2024年 2月 18日

        そういう話じゃなく、もう少し大きな枠組みの話をしてたんだけど、案外「ザルジニーならともかく、シルスキーのような人の下で戦いたくない」という心理が影響してたりするのかなって気がしてきた。末端の将兵から人気ないみたいだし。
        抵抗する武器が残ってたのかどうかとか根本的なところはロシア側からの鹵獲報告でもないとはっきりしないけど、バフトムとくらべると推移がだいぶ違うなと

        6
          • ras
          • 2024年 2月 18日

          市街戦で頑強に抵抗してから撤退となったバフムートと比べると2月に入ってからの展開がかなり早かったですね
          ご指摘の通り補給不足だけでなく、ザルジニー解任が報道されたことが抵抗の士気に少なからず影響を与えたと予想されます

    •  
    • 2024年 2月 18日

    そもそも東側は撤退の判断が早い
    縦深があるからだ
    土地の確保にこだわるのはむしろ西側

    25
    • 冬戦争
    • 2024年 2月 18日

    ウクライナ軍兵士が捕虜としてロシア軍に受け入れられたのは良かった。父母や兄弟達、妻や子供のいる人も多いだろうから。この戦争はウクライナの負け。前線のウクライナ軍兵士は戦死したり腕や脚を失ったりする前にロシア軍に降伏した方が良い。まあ体調の回復した人からロシア軍に編入されるかも知れないが、それでも生き残る可能性はウクライナ軍よりはるかに高い。ウクライナ軍の戦死者は50万人、ロシア軍の戦死者は3万人~4万人。どちらが自分が生き残る可能性が高いかを考えて欲しい。こんな戦争で死ぬことは無い。米国がロシアを消耗させるためにウクライナをロシアと戦争させているだけなのだから。ウクライナは捨て駒として使い捨てられているだけなのだから。自分が生き残ることだけ考えて欲しい。

    26
      • 例のアレ
      • 2024年 2月 18日

      戦死者3〜4万?
      釣り?
      だとしたらウ軍の死者は100万人にしといたほうが良いぞ

      14
        • u
        • 2024年 2月 18日

        >戦死者3〜4万?
        >釣り?
        >だとしたらウ軍の死者は100万人にしといたほうが良いぞ

        そこまで言うだけの根拠はあるんですか?
        無いなら見苦しいだけなのでやめてください

        16
      • ぽすP
      • 2024年 2月 18日

      その戦死者数たまにネットで見聞きするけど、どっからの数字なんですか?
      両軍合わせて死傷者50万人というのは去年の夏ごろに米当局の推計としてNYTが報じてますが、その記事によると露側の方が損害は多いんですよね。また去年11月ごろにウクライナの民間団体の発表ではウ軍戦死者3万人超という数字が出てますが、意図的か否かはともかく この辺の情報をごっちゃにしてる感があるんですよね。

      米当局の推計も鵜呑みにはできないし、西側メディアが信用できないというのも分かるんですが、自分のような たまにウクライナ情勢を確認する程度の者としては釣りかどうかの判断もつかず、ちょっとググった程度では情報の出所すら確認できない数字が流布されているのも気になりますね。

      12
        • ポンポコ
        • 2024年 2月 18日

        ウクライナは150万~200万以上くらいは動員しているので、現有兵力との差を見れば、数十万は死傷(負傷や行方不明を含む)しているでしょうね。一般人の動員は続いているけど、昨年末から兵士が不足してきている程度です。

        ロシア軍は、ウクライナも軍の兵士の損失の半分から数分の1以下くらいでしようね。砲爆撃の量の差(死傷者の多くは砲爆撃なので)や捕虜の数の差などから考えると。2回目の予備役召集が必要ない程度ですね。

        11
          • ポスP
          • 2024年 2月 18日

          自分も総兵力の差から、そんな感じに考えてたんですが、米国情報によると露側の損失の方が多いという見立てなんですよね。
          まぁウクライナ側の死傷者数の情報が少ないのと現有兵力は両軍誇張してる可能性もあるので、その方法で考えると具体的な数字が出てこないですよね。
          今ちょっとググってみたら最近の情報(2日前)として以下のような記事がありました。内容は去年12月に機密解除された情報みたいです。なんだかんだ米国の政府機関の情報が信憑性が高いように思いますね。

          2024年2月16日
          【ワシントン=共同】米国防総省高官は16日、ウクライナを侵攻するロシア軍の死傷者が少なくとも31万5千人に上るとの分析を明らかにした。ロシアが軍事作戦にかけた費用は最大2110億ドル(約31兆7千億円)とした。ウクライナ軍が黒海でロシア海軍の中―大型艦艇少なくとも20隻に対して、破壊するなどの被害を与えたと説明した。

          2023年12月13日
          [ワシントン 12日 ロイター] – ウクライナ紛争で、ロシア軍の死傷者がこれまでに31万5000人に達した。機密解除された米情報機関の報告書の情報を関係筋が明らかにした。ロシアがウクライナ侵攻に踏み切った2022年2月時点のロシア軍事要員は36万人規模で、そのほぼ87%に相当するとみられる。

          1
            • 傍観者
            • 2024年 2月 18日

            米英の出している数字は軍事プロパガンダですからあまり信用なさらない方が良いでしょう。昔でいうと大本営発表のようなものです。死ぬまでだましてほしいなら別ですが・・・・。ググって出てくる情報は皆似たようなものです。
            テレグラムなども合わせてご利用して判断なさった方が良いのではないかと思います。

            8
              • ポスP
              • 2024年 2月 19日

              プロパガンダ、その可能性もありますよね
              ただウクライナ軍の公式HPの露軍死傷者とかみると、去年夏ごろでその公表の更新は止まってましたが、米英よりも多めで一番盛ってる感があり信憑性ないなという感じなんですが、かといってロシアの公表なんて論外中の論外じゃないですか。

              真に受けることもないようにしてますが、この戦争で米国が出す情報に関しては、宇露の当事者の発信するものよりは客観的で、出すタイミング等に関しては情報戦を仕掛けてることは窺えますが、その内容には誇張とかあからさまな嘘はないように思えるんですよね。去年では死傷者数に関しては公表前に意図せず流出した機密情報とかもありましたしね。その点ではプロパガンダもあり得ないじゃないですか。

              まぁそういうのも含めて「ウクライナ軍の戦死者は50万人、ロシア軍の戦死者は3万人~4万人」の情報の出所が知りたかったんですが、いろんな人に質問しても未だ根拠が示されたことがないんですよね

              • ポスP
              • 2024年 2月 19日

              プロパガンダ、その可能性もありますよね
              ただウクライナ軍の公式HPの露軍死傷者とかみると、去年夏ごろでその公表の更新は止まってましたが、米英よりも多めで一番盛ってる感があり信憑性ないなという感じなんですが、かといってロシアの公表なんて論外中の論外じゃないですか。

              真に受けることもないようにしてますが、この戦争で米国が出す情報に関しては、宇露の当事者の発信するものよりは客観的で、出すタイミング等に関しては情報戦を仕掛けてることは窺えますが、その内容には誇張とかあからさまな嘘はないように思えるんですよね。去年では死傷者数に関しては公表前に意図せず流出した機密情報とかもありましたしね。その点ではプロパガンダもあり得ないじゃないですか。

              まぁそういうのも含めて「ウクライナ軍の戦死者は50万人、ロシア軍の戦死者は3万人~4万人」の情報の出所が知りたかったんですが、いろんな人に質問しても未だ根拠が示されたことがないんですよね

        • T.T
        • 2024年 2月 18日

        BBCが推計した数字ですね。

        3
      • ゆj
      • 2024年 2月 18日

      両軍の戦死者数の根拠が全く示されていないというのは置いといても、
      「米国がロシアを消耗させるためにウクライナをロシアと戦争させているだけ」なのだとしたら、2022年2月にその戦争を始める決断をし、約2年経過した今でもそれを続けているロシアとプーチン大統領の政治的判断を馬鹿にしすぎでは?
      プーチン大統領はロシアを消耗させるための米国の策略にまんまと引っ掛かり、2年たった今でもそれに気がついていないと?
      開戦に至る経緯を全く知らないだけでなく、自国民の民意に基づいて抗戦しているウクライナ、戦略的判断として侵攻を決断したロシアの双方を馬鹿にしている主張だと自覚できないのか。

      20
    • kitty
    • 2024年 2月 18日

    歴史的に捕虜が取られた最大人数を調べていたら、日露戦争ではたったの2年の間にロシア兵を7万2000人も捕虜に取り、わざわざ海を渡って本土まで後送。
    当時文明国として認められようと必死の当時の日本は俘虜を温泉にまで入れるまでの厚遇をしたそうです。
    一方で13万人抱えた太平洋戦争ではリソースが足らず戦後の裁判で虐待と認定される例が続出。
    捕虜になったウクライナ兵にまともな待遇が得られることをお祈りします。

    8
    • 傍観者
    • 2024年 2月 18日

    露系の情報ではシルスキーが撤退命令を出す1日前に撤退が始まっていたとのこと。潰走を追認する形で命令を出したのでしょう。でないと敵前逃亡が大量に出たことになり大量の将校・兵士を軍法会議にかけなければならずウクライナ軍の組織が崩壊する。テレビに出ていた自衛隊制服組OBで比較的まともに見えた人は1月中には撤退させてやる時期が大事だと言っていた。頑強なウクライナ兵ですら耐えられない状況が続き守備隊はついに崩壊したのでしょう。死守命令を繰り返している政権上層・軍幹部は無能すぎる。捕虜になれたウクライナ兵は幸運だ。

    8
    • くら
    • 2024年 2月 20日

    ソースとして貼ってある記事の後に出たRBCウクライナの記事見たら、タルナフスキーが「計画に従って人員は撤退したが、最終段階で数人の兵士が捕らえられたという」とあったけど、多数だと思ったけど少なかったという事?
    西側メディアも一部捕虜になったと書いてる所しか見つからない。
    リンク

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 北米/南米関連

    カナダ海軍は最大12隻の新型潜水艦を調達したい、乗組員はどうするの?
  2. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  3. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
  4. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  5. 中国関連

    中国、量産中の052DL型駆逐艦が進水間近、055型駆逐艦7番艦が初期作戦能力を…
PAGE TOP