ゼレンスキー大統領は17日「我が軍がハルキウ方面の状況を安定させた。ロシア軍の突破は最大10kmで準備された第1防衛ラインに到達しただけ」「この突破を許したのは適切な西側製防空システムの欠如にある」と述べた。
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リプシを巡る戦いは準備された防衛ラインの強度を図るものになる
ゼレンスキー大統領はジャーナリストとの会見の中で「我が軍がハルキウ方面の状況を安定させた。ロシア軍の突破は最大10kmで準備された第1防衛ラインに到達しただけだ」「国境沿いに防衛ラインを築くのは不可能で、ロシア軍が現在いる場所が戦争中に建設した第1防衛ラインの大凡の位置だ」「ロシア軍は第2防衛ラインや第3防衛ラインに到達していない」「この突破を許したのは適切な西側製防空システムの欠如に関係があり、敵は有利な位置で滑空爆弾を使用する」と述べた。
さらに「ハルキウ方面における敵の主要目的はボルチャンスクだ」「西側諸国とウクライナの間で新しい武器提供(新兵器)に関する協議が8ヶ月間も停止したままだ」「パートナーはロシアとの交渉を強制していないが世界的な雰囲気はそれがあるように思える」とも述べ、ゼレンスキー大統領が言及した「最大10kmの突破」はRYBARが主張するリプシ方面のロシア軍支配地域と概ね一致する。
DEEP STATEは「ライボケを完全に失っていない」と主張しているが、RYBARは「ロシア軍がライボケを占領してリプシ郊外に前進している」と主張、これを裏付ける視覚的証拠も複数登場しており、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も「リプシから2kmの地点に敵が迫っている」と、ゼレンスキー大統領も「最大10kmの突破」と言及しているため「既にライボケは失われている」「ロシア軍はライボケを通過してリプシに向っている」と考えるのが妥当だろう。

出典:Командування Об’єднаних Сил ЗС України
ウクライナ軍の防衛ラインが何処にあるのかは不明だが、ゼレンスキー大統領は「ロシア軍が現在いる場所が戦争中に建設した第1防衛ラインの大凡の位置」と述べているため、今後はロシア軍の前進スピードが鈍化すると思われるものの、逆にリプシ周辺が突破されるようなことになれば「第1防衛ラインが突破された」ということになるため、リプシを巡る戦いは準備された防衛ラインの強度を図るものになる。
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※アイキャッチ画像の出典:ПРЕЗИДЕНТ УКРАЇНИ
流石に俳優やってだけあって映える写真ではあるな
プーチンもこの画角はめっちゃ格好良いからスラブ人は写真映えしやすいね
日本人はちょっとこの手の写真写り悪いこと多いから尚更
ゼレンスキー大統領なら数年前、プーチン大統領なら20年くらい前はスラっとしてて華奢な印象だったんですが、だんだんとデカくなるのはスラブ人の特徴なんでしょうかね。
日本人は普通に小さくなりますが
筋トレをしている民だと恐らくわかると思うけど、ロシアの料理は寒さに耐えるためか脂質が以上に多い
仕事して運動してアウトドアを楽しんでいるうちはやせてるけど年齢的にそれができなくなると一気に肥え太る
それに加えて酒もガバガバ飲むしな
MiG-25の冷却用アルコールを整備兵が飲んじゃった話とかこのサイトのコメント民なら周知やろ
元々10キロほどの干渉地帯作りだから目的達成してない?
>ロシア軍の突破は最大10kmで準備された第1防衛ラインに到達しただけだ
>この突破を許したのは適切な西側製防空システムの欠如に関係があり、敵は有利な位置で滑空爆弾を使用する
第一防衛ラインに到達して止まる見込みなら突破を許したとかそういう表現はしないと思うんだけどどうなんだろ
前半は想定通りと平静を装いつつ、後半でめちゃくちゃ焦ってるように見える
まあ、仮に防衛ラインが想定通りに構築できていたとしても防空が不完全な状態でロシア軍機やドローンに好き勝手に上空からの攻撃をされたら、突破されるのは時間の問題なので仰っている通りの心境なんでしょうね。
ただ、前線に出したパトリオットを待ってましたとばかりにロシア軍に破壊されてしまう可能性もあるわけで、ゼレンスキー大統領が考えているように簡単に状況が変わるとも思えません。
パトリオットの射程が100キロ程度、滑空爆弾の射程が40〜70キロで超低空飛行からのトス爆撃フレア急降下だからパトリオットをかなり全然寄りに配備しないとフルバックを落とせないね。
準備された陣地と言われてもいつもの定文にしか思えないのが…
対空兵器と言うと自前のシルカやシルカ改はどうなってるんですかね。
ISWはロシア軍のスピードが遅くなっているから増援も機能している大丈夫的な事書いてるけど、正直楽観的すぎないかと思ってしまう
大統領閣下、実際にその防衛ラインというものをご覧になったのですか。
この防衛ラインを2ヵ月持たせる事が出来るかが今後の戦争の趨勢を左右しそうですね。
管理人様は動員強化で集められた人員が使えるようになるのは最短でも半年と以前、記事にしていましたがそれは、兵士として最低限必要な訓練を施した場合の話であって今までも数週間の訓練だけで前線送り込んでいだ過去事例は幾らでもあります。
実際にロシア軍は、この手法を最低水準以下の兵士にワグネルと囚人兵を加えて実行しており稼いだ時間で兵員不足の妥協策だったBTG編成から潤沢な歩兵を持つ旅団、師団編成への改編に成功しました。
なので最低水準にも達していない兵士の補充でもクリンキ橋頭保を除く全ての戦線で深刻な兵員不足を解消出来れば、多大な犠牲と引き換えに防衛ラインの維持だけは安定させる事は可能になると思われます。
これで稼げる時間も西側の兵器供与が今までの戦車数十両程度の水準のままでは水の泡になりますが現状の詰み盤面からだけは脱する事が出来るでしょう。
ただ現状、ロシア軍側が最大でも五個大隊程度しか投入していないにも関わらずウクライナ軍側はクラーケン連隊のような正面戦闘を本業にしない部隊まで予備から引きずり出されている状態なので個人的には、ロシア軍側が攻撃を緩めない限り2ヵ月持たせるのは厳しいと言わざる得ない感じです。
規定では半年ってなってるけど、数週間程度の訓練で前線に投入とか何度もやってますもんね。
ウクライナが取れる選択肢なんて限られるから、時間稼ぐなら人的資源を犠牲にするしかないでしょうし。
まあ、武器やらは支援で後から来るにしても、犠牲にした人的資源は代えが効かないのが問題ですが。
>管理人様は動員強化で集められた人員が使えるようになるのは最短でも半年
たぶん6か月って新しい旅団作って部隊として所兵科連合ができるまでの錬成期間かと。
去年の反転攻勢用の旅団なんかがそれ。
既設の旅団に歩兵として入るなら訓練は1か月くらい。
WEBサイトがある旅団の新隊員募集要項に記載されてる。
外人義勇兵部隊でもそれくらい。
旅団によって訓練はまちまちのようだが、精鋭のアゾフでも1か月なのでもっと短い訓練の旅団もあるかもしれんけど。
前線の蛸壺に突っ込んで肉盾要員にするだけなら訓練など不要。人的資源さえ惜しまなければこの難局を乗り切ることは十分に可能。ウクライナ国民は民主主義の盾として義務を果たすべきだ。
スポンサー国を批判するのは、ゼレンスキー大統領は自重した方がいいと思うんですよね。
ボグダンさんも言っていましたが、『ウクライナの汚職』で防御壁の7割~9割がダメな可能性がある、というのもバレていたわけです。
日本の庶民は、物価高で生活がボロボロになっていて余裕がないのに、批判されるのは理不尽です。
>この突破を許したのは適切な西側製防空システムの欠如に関係があり…
(2024年5月16日 歴史的株高なのにGDPはマイナス 衰える国力、実感できぬ豊かさ 朝日新聞)
(2024年5月16日 GDP年率2.0%減 1〜3月、消費や設備投資が落ち込む 日経新聞)
自民党を選んでる君が悪い。
スルーしますね。
兵器の追跡も怪しいものですから、色々と障害が多すぎる。
前線背後地での不記録兵器移送(本当に欲しいものが届かない)はまだしも、それ以外が恐ろしいことになってるのは、、、
仰る通りです。
汚職が根深いと、どうしても問題が複雑化してしまいますよね。
>ボグダンさんも言っていましたが
ボグダンさんめっちゃ叩かれてるよな。
陰謀論に染まっただとか親露派だとか徴兵逃れとか言われて。
そうでしたか、勉強になります。
正直な情報を発信して、叩かれるのも謎ですよね。
『民主主義の聖戦』報道の自由は重要ですが、その御旗どこにいったのかなあと…
徴兵逃れ批判に関して、ご自分で正々堂々と説明されている動画を拝見しました。
戦費調達・物資調達への貢献に言及していて、謎の誤魔化しを続けるよりも潔く、成程と感じてしまいます。
追記です。
(仮に)ウクライナの汚職、これを正直に伝えるなという圧力ならば謎ですよね。
個人的には、日本国内の汚職・裏金にもウンザリしている立場なのですが、『汚職を隠蔽しろ』という主張されている方は不思議に感じます。
人間自説とかに都合の悪いのは見たり聞いたりしないもんなんで、名分としてはウクライナの為にそんな不利な事を言うなだろうとして、実際はそれを周知したり直視させようとするのが嫌なのでは?
特に間違ってた事言ってたとなると色々言われる事になるし、そうなると間違いを認め謝罪や考えを修正するもんですが、人間間違いを認めるのってかなりストレスなんですよね。
その間違いを認められず否定するなんてよくありますし。
しかしあの人実際にウクライナで現地の兵士や民衆と話して色々見聞きして、物資やら届けたりしてるのに、よく遠く離れた異国からウクライナもよく知らずウクライナ語やロシア語も分からないのに好き勝手言えるとは思いますが。
寧ろ遠くてよく知らないから好き勝手言えるんですかね?
まあ、『汚職を隠蔽しろ』は支援減ったりしづらくなるから隠せってとこでしょうかね。
支援してる側からしたらちゃんと使われてるか知る権利はあると思いますけど。
汚職以外にもウクライナ世論や戦争報道が人権侵害のとしてアメリカで報道されたり、アメリカの信用が下がってるとか、領事館のサービス停止もEU人権基準に違反するなど色々な情報を知れるのは興味深いですよね。
仰る通りです。
認知的不協和なんでしょうね。
その辺はウクライナのマスコミにでもお便り送って下さいとしか。
日本も、選挙がありますからね。
「この突破を許したのは適切な西側製防空システムの欠如にある」と述べた。
あのなんだろう、責任転嫁するのやめてもらっていいですか(西側諸国一同)
完全に同意です。
防空システムというのは非常に高価なアセットであって、アメリカ含む西側先進国の全ての国ですら自国の配備状況に不安を抱えていますし、
そういうアセットすらタダで無数に貰えるというような図々しい発言に甚だしく辟易しますね。
苦しい状況は理解できますが、このような発言を繰り返すほど支援を損切りすべき対象ではないかと厳しく見られるのを理解して欲しいですね。
こちらはウクライナの外交戦略が理解できない。
仰る通りです。
宗主国でもなんでもないのに、何言ってるのかなあという感じがします。
まさかゼレンスキーがそんなに中SAMを評価してるとは知らなんだ。
まあ実際航空支援に対応し切れてないんなら、防空システムの欠如が理由の一つではあるんだろうな
まあそれくらい戦略性の高い兵器なんだから、他の国も軽々には支援できんだろ
内部の腐敗を正して粘るしかないね
限定的な戦力で防衛戦の強度を試して突破に成功したら
一気に国境付近で待機している数万の軍勢を雪崩込ませる気かね?
その第一防衛ラインって捨て置かれていた龍の歯だったりしません?
>「我が軍がハルキウ方面の状況を安定させた。ロシア軍の突破は最大10kmで準備された第1防衛ラインに到達しただけ」
ウクライナがザポリージャでロシアの第1防衛線に到達するまで3か月かかったけど、ロシア軍は1週間で到達したな。
あの威勢の良さはどこへいった
「我が防衛線は完璧だ。絶対にやぶられる事はない」
盛大なフラグを立てていく
ゼレよ頼むからハリコフのモニュメントの前で自撮りはするなよ(ウクライナ兵)
ぶっちゃけ,ロシア対ウクライナの戦争としてはもう勝負がついていて。
あとは、NATOが参戦して第三次世界大戦をやるかどうかだけの問題なんですよね。
1939年のドイツ対フランスの戦争だって、ドイツの圧勝で終わり。イギリス軍なんてダンケルクでほとんど身包み剥がされて大陸から追い出されたわけですよ。
が、それが1945年にはひっくり返ってるわけですから,戦争というのは分からんもんです。
ウクライナも今こそ瀕死の状態に見えますが。この先の展開によってはまだ勝利の目があるんですね。
その時には核兵器が無かったですからね~。それに同盟国でもないウクライナのために、物資の支援までは許容しても、実際に軍を動かして、自国の兵士が戦死する事を許容できる国と国民が果たして存在するのかは疑問です。
まあ、危機感がNATO内でも段違いであるバルト三国やポーランドは参戦する気があっても、それが『NATO全体』か『単独』なのかでも意味合いが違ってきますし、仮に参戦する事を表明する国があっても、『じゃあ自分達だけでお願いします』なんて事になって、NATO全体に残っている結束が霧散する可能性もある訳で、NATO自体の存在価値を問われる状況にもなるでしょうね。
正式に第三国が合流したら戦争の定義に引っかかって今の支援も出来なくなるんじゃないですかね。それでも理由つけてやるでしょうが。
紛争初期のように大量の元軍人を送るのであればグレーですが、NATOとして動くのは終末まで全力で走る事になるんですよね。
まあ、なので「NATOに参戦してほしいゼレンスキー大統領」と「絶対に参戦したくないNATO各国首脳」との負けられない宣伝戦が日々繰り広げられているわけです。
日本も憲法9条が無かったら、今頃は西側の一番乗りで自衛隊送ってたかも知れませんね。
NATOは加盟国が攻められたら共同して事に当るが、「加盟国による個別の紛争」に関しては必ずしも一致して当たるものでは無い。というスタンスだったと思いますので。
仮にバルト三国なりポーランドなりが、「自分の方からロシアに対して攻撃を始めた場合」は、NATOの参戦が自動的に始まる訳では無い。という点は確かに有るのではないかと思います。
特にバルト三国は反露が国内をまとめる為の国是として存在し、ソ連崩壊後の独立以来現在進行形で国内のロシア系住民への差別と迫害がずっと続けられていますから、そういう意味でバルト三国側からなし崩し的に参戦する可能性は高くは無いとしても「それなりに存在する」と考えています。
おいおいダンケルクでは一番大事な戦争資源である人員を温存出来たでしょうが
そもそも比べるには前提が違い過ぎるから不適切だと考えられる
当然ゼレンスキーは西側に責任を負わせているわけですが、イギリスではガーディアンの記事でイギリス情報機関が、アメリカでは国防総省報道官がそれぞれ「ハリコフ攻勢を事前にウクライナ側に警告したが準備していなかった」と述べていて、いつも通りの責任の押し付け合いが見られます。
要塞建設の件では、そもそも要塞がなかったことをウクライナ軍部隊の司令官やウクライナのジャーナリストが報告し、ハリコフ市当局の要塞建設を巡る汚職スキームをウクライナメディアが報じたにも関わらず、ウクライナ大統領府顧問が「要塞が建設されてないという情報はロシアのプロパガンダ」と発言しています。最早救いようがありません。
情報ありがとうございます。
イギリス情報機関・アメリカ情報機関も、戦争研究所・御用学者などと同じように、かなり信用を落としたように感じます。
『プロパガンダだ!』と主張するプロパガンダという構図は、戦況が厳しくなると発生するのでしょうね。
デビッド御大がまた元気取り戻してロシア軍の攻勢鈍化1日の死傷者1700人とか言ってるからちょっとはマシになったのか?
元気が無い時との落差がかなり激しいからちょっと想像がつかんが
躁鬱なんだよきっと
正直あの人は売れるかどうかは別として火葬戦記作家にでもなったほうがいいと思う
「パートナーはロシアとの交渉を強制していないが世界的な雰囲気はそれがあるように思える」
これが俗に言うアネクドートってやつですか……?