ウクライナ人が運営するDEEP STATEは11日「アウディーイウカ北東部に侵入したロシア軍が線路を渡って北西部に足場を築いた」と報告、ロシア軍は市内の幹線道路を分断する寸前で、南部を守るウクライナ軍部隊は退路を断たれる可能性が高い。
アウディーイウカ南部を守っているウクライナ軍部隊は今直ぐ撤退を開始しないと退路を断たれるかもしれない
タブリア作戦軍のリホワ報道官は「アウディーイウカ北部における敵の意図はコークス工場と採石場(ピソチヌイ・カールヤー湖)の間に侵入してウクライナ軍を南北に分断することだ」と指摘、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも10日「ロシア軍はピソチヌイ・カールヤー湖とペルボマイスカ通りの間で支配地域を拡大させた」「この方向のグレーゾーンはドネツキービーチまで拡大した」「ロシア軍は線路沿いで支配地域を拡大出来ていない」と報告していた。
ロシア軍は10日時点でアウディーイウカ北東部から線路を越えて足場を築けていなかったものの、DEEP STATEは11日に更新した戦況マップの中で「ロシア軍が北西部に足場を築いた」と報告。
10日と11日の戦況マップを見比べても分かる通り、DEEP STATEが認めたロシア軍の前進範囲は非常に顕著で、アウディーイウカ南部を守っているウクライナ軍部隊は今直ぐ撤退を開始しないと退路を断たれるかもしれない。
市内北東部ではシェスタコワ通りに向けてペルボマイスカ通り、ネザレジノスティ通り、サプロノバ通り、レジ・ウクライナキー通り、ドネツカ通り、シスチャコワ通りの全てでロシア軍が支配地域を広げ、この方向のグレーゾーンはアウディーイウカ駅や公園といった市内中心に達している。
さらに市内北西部でもロシア軍は明確な足場を確保、ロシア軍の前進方向の1つに挙げられていた運送会社もグレーゾーンに入っており、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ロシア軍が市内の物流ルートであるインダストリアル・プロスペクト通りに到達するとウクライナ軍の状況は急速に悪化するだろう」と指摘していたが、市内北西部の足場からインダストリアル・プロスペクト通りまでの距離は300m以下だ。
ロシア軍が支配するアウディーイウカ市内の面積は20%前後に過ぎず、コークス工場の後方は広く確保されているものの、インダストリアル・プロスペクト通りを遮断されるとアウディーイウカ南部へのアクセスが絶望的になり、アウディーイウカ市内の北西部に侵入したロシア軍、もしくはシェベルネとアウディーイウカのラインに迫るロシア軍を押し返す見込みがないなら、ウクライナ軍はアウディーイウカ南部を放棄して今直ぐ撤退を開始すべきだ。
もしアウディーイウカ南部を守るウクライナ軍部隊が包囲され降伏する羽目になればマリウポリの二の舞いになるため、それだけは避けなければならない。
追記:DEEP STATEは「ペルヴォマイズケ方向でもロシア軍が前進した」と報告し、ロシア軍はペルヴォマイズケの中心部に手が届く位置まで到達している。
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※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России
もはや、敗走レベルでは?
次のウクライナの将来を考えるべきじゃないのかなぁ〜と、一夜にして、70万の大軍、重装備、射てども尽きぬ砲弾等が出現すれば、別ですけど。
同一意見です。
モニュメント(たぶん航空万能論さんの2/8の写真)か、鉄道駅などに到達したら遮断されると思います。しかし、おっしゃるように鉄道駅を確保したとの通信もあります。そこまでいっておるなら、
実質、もうすでに分断されていると思います。
捕虜が多くでるのではないか。ただ、西側のウクライナ支配地域を通って徒歩での退却は可能かもしれません。
アウディーイウカのウ軍にとってほぼ詰みの状態だ。鉄道駅方面の確保も一部のロシア側情報源は主張しており、これも確認されれば作戦包囲が事実上完了したことになる。
ロ軍は”半日に100発”という信じられない量の滑空爆弾と、猛烈な砲撃を残った街区に加えており、瓦礫となった廃墟を元ワグネルの強襲部隊が掃討するやり方で前進を続けている。
リマンの戦いのロ軍やバフムト最終局面のウ軍の反撃などこの戦争のパターン上、撤退をカバーするための反撃が今後数日から2週間程度の間に開始されると見ている。
しかしそれまでに上層部が”どこかにあるはずの70万人”を見つけられるかは不明だ。予備隊不足を解決できなければ崩壊を見ることになるだろう。
トンネルはどの程度あるんだろう。
第1次世界大戦では、塹壕戦もあったけど、坑道戦(トンネル戦?)があった。
ガザでもトンネルで補給した。
2014年から拠点だったので、トンネルがあると思っている。
なければウクライナ軍は無能すぎる。
民兵と違って重装備を持つ現代の正規軍機械化部隊の兵站をトンネル使って人力で賄うことは不可能だと思いますよ。
1日当たり数百トンの物資を搬入しなければならないので。
トンネル2本で、トロッコを使えば、人力でもかなり運べる。
昔は炭鉱夫がやっていたけど。現代人でもできると思う。
時間は十分あった。ドンバスは炭鉱地帯なので人材と機材は入手可能だと思う。
砲弾とドローン食料は運べる。小型の兵器なら解体して運べるかも。
ロシア軍が来るのが分かっていたにも関わらず、我が軍はアウディーイウカに塹壕すら掘ってないと身内から苦言を呈されていたのに、トンネルなんて掘ってるんですかね?
連投。
ウクライナ軍に媚びで考えると。
トンネルがあり逃げ出せるので、包囲殲滅は困難。そのため、時間稼ぎのため土壇場まで無理させているとも考えられる。
また、ある程度、砲弾やドローンなど武器の補給が行われている。
そのため、ロシア軍も苦戦しているし、慎重になっている。
補給のある攻城戦ならキルレシオ10:1でもおかしくない。
戦略的・戦術的価値を考えると、ロシア軍としては被害覚悟で、落としに行ってもおかしくないし、バカ・人命軽視ではないと思う。
ご期待のトンネル自体がほぼないと思う。
鉱山都市のソレダル、バフムトになかったのに工業都市にあるわけないでしょ?
コークス工場ですから、仰る通りの気がします。
運んで・焼いて・運ぶだけかと。
原料炭+配合物・コークスの輸送は、鉄道貨物で運びやすいようになってます(地図上の線路配置)。
アウディーイウカ市域外からの、補給に耐え得る、巨大な地下輸送施設はないかなあと(個人的な意見です)。
お疲れさまでした(´- `*)
状況を安定化させるには、予備兵力が必要なのでしょう。
ウクライナ国内のあちこちから、熟練兵の部隊を一時的に集め、
臨時に戦闘団を編成し、長距離を戦略機動させて、
アウディーイウカのロシア軍に、有効な一撃を与えないとですね。
本来なら、空爆かそれに代わるものが一番良いと思うのだけど。
F16は未だだろうから、今、空軍を使い潰すわけにもいかないだろうし。
代わるものとしては、ATACMSのクラスター弾でしょうか。残っていれば。
>ウクライナ国内のあちこちから、熟練兵の部隊を一時的に集め、臨時に戦闘団を編成し、長距離を戦略機動させて
それをする機構も人材も、ゼレンスキー自ら更迭しました。
ザルジニー総司令官も、シャプタラ参謀総長も更迭されたばかりで、参謀本部そのものの機能すら数日で再稼働できるはずもない。
「出来るはずもない」ことを書いても虚しいだけであり、唯一できるとすれば、撤退命令を出すだけです。
アウディーイウカは補給に難がある場所だから人海戦術的に増援入れても遊兵化してしまうだけなんだよな。
素人が勝手なことを言うと。
撤退するにしても、一度(一瞬?)、状況を安定させないとですね。
ロシア兵を押し返すことができればいいですが、難しいでしょうし。
撤退中に、後ろから撃たれるのはありがたくないでしょうし。
方法は想像するしかありませんが。
今回の人事異動を見ていて面白い(不謹慎ですが)と思ったのは、
郷土防衛軍出身の方が新たに入ったことです。
これが何を意味するか未だ判りませんが。
たぶん一部撤退は始まってると思う。
シェベルネに抜ける道がある裁判所や病院のあるエリアに集結しだしているという情報が。
ロシア軍がそのエリアに撤退を阻止するため空爆を加えてるとか。
熟練兵士を引き抜いたり、小隊中隊規模で送ったりはあちこちでやってるみたいですが、連携がとれなくてむしろ弱体化に繋がってるようです。
ロシア指導部の強気の姿勢からよほど戦況傾いてるんでしょうね
日本の報道だと支援の滞りに今はイキってるが欧米の支援が決定すれば終わりだと言わんばかりですけど現場は(少なくとも東部戦線は)今予算会議してる段階ではとてもじゃないけど間に合いません
ましてや満足な予算がつかなければ今後の展開もね…
本当にそんな事ができると思ってるんですか?
ただでさえ数少ない熟練兵を引き抜いたら他の戦線はどうなるんですか?
ウクライナを応援したいのは分かるけど、現実とあまりにも乖離した願望?妄想?をここで並べる事に何の意味が?
アウディーイウカに必要なだけ捻出できるかは怪しいですが、ヘルソン州ドニプロ川戦線あたりは捨てて良いんじゃないですかね…
最悪ロシアが渡河してきてすら、補給線伸びて負担を強いれるでしょうし
戦線全体でウ軍の抵抗力が落ちているし、もしかすると年内に総崩れになるかもしれない
我々には既に総崩れを起こしているようにしか見えないんですが
ロシア側が反撃を見越した動きをしているらしいのがどうにもならない印象を強くしますね。
アウディーイウカの玉砕覚悟で稼いだ時間、ウクライナ軍は後方防衛戦の強化に充てられたのでしょうか?
アウディーイウカ守備隊を見捨てるとなれば、士気低下、新規動員が難しくなるという問題があります。
マスメディアは、西側メディアのプロパガンダを信じてきた人に、どのような弁明をするのか注目しています。
庶民が資源インフレで窮乏して、生活苦が増えた訳ですから。
プーチン大統領=タッカーカールソンのインタビューの中で、ジョンソン元イギリス首相が名指しされて話題になっていますね。
そして、捕虜交換にて、撃墜。
もう、貧乏神が付いたとしか…
米軍兵器(西側)による、ロシア領土内の攻撃は信義則違反ですから、抵抗したんでしょうかね。
再三再四、後出しで情報出てきてますから(ポーランド領にミサイル落下・ノルドストリーム爆破など)、西側メディアのプロパガンダが剥がれていってますね…。
南部に留め置かれた兵士は
スターリングラードなみの絶望ですな
もう撤退も無事にはできない
ロシア軍の両翼を挟撃して
切り取るくらいしか助かる手立てはないが
攻勢をかける力も無いのだろう
今ごろ現地の指揮官は
パウルスのように元帥に昇格してる頃か
救援しようにも、人が足りなくて全戦線がいっぱいいっぱいなんでしょうね。
早く冥界から70万人のウクライナ兵を連れ戻さないと手遅れになります。
日本からもイタコと陰陽師を支援するべきです。
???「戻ってきた。黄泉の国から戦士たちが帰ってきた。続け!戦士たち!ゼレンスキーの元へ行こう!」
いま撤退しなければ分断と包囲が完成し、アウディイウカ陥落はもちろん都市内のウクライナ兵も掃討される。
これは事実上既に陥落したと表現して良い段階ではないか?
良い時系列地図を見つけたので貼る
リンク
市南部の兵士、それ以外の外周防衛に就いている兵士も、今まさに眼前の敵と四つに組んだ状態と思われるので、撤退しようとした瞬間に総崩れになる可能性が高く、最低でも現在前線にいる兵力と同規模の殿軍増援がなければもう撤退することもできないのではないでしょうか…
ここまで放置している時点で、ウクライナ軍には有効な予備戦力がほとんど無いと考えらえるので、包囲降伏はもう確定してしまったかと…
残った最後の戦略予備の旅団を投入すれば撤退の援護にはなると思いますが。
もうその足元を見られて,ハリコフ方向でロシア軍の大部隊がカウンターを仕掛けようと準備を整えています。
もうどうにも数が足りないですね。バルト三国やポーランドから義勇部隊を10個旅団くらい派兵してもらわないと戦線維持できないレベルかなと。
まだ戦略予備が存在していたんですね、本当にトラの子なんでしょうけど…
もしかしたら、ロシアもアウディーイウカを餌にその虎の子を引き寄せようとしていて、増援が市内に入った瞬間にセメニフカの西辺りで環を閉じてくる可能性もあるんでしょうかね。
そうなったらもう…
ロシアのシベリア開発が進むんだろうね。
ソ連といえばシベリア抑留ですが現代のロシアでヨーロッパの捕虜をわざわざ極東まで送る手間なんてかけるんですかね。
人力で木を切る時代じゃない。
政治犯を送るのは逆に遠隔地の僻地送りは便利でしょうけど。
北方領土の実行支配強化のために
捕虜を島流しにする事は考えられる
現在、北方領土に住んでいる方はウクライナ系の子孫が多いらしいです。
統治初期に移住者を募ったらしいですよ。
まあ、シベリアのラーゲリはソ連ロシアのお決まりみたいなものだから…
ドネツクやルガンスクで復興作業に当たらせるんじゃないかな?
セメニフカの西辺りで包囲環を閉じる?簡単に言うなぁ…。
それが出来れば素晴らしいとは思いますが、現在の戦場での機動戦の余地の少なさを考えると難しいと思いますよ。
まさに仰る通りです。
ロシア軍、戦車500両・戦闘車両600両以上・兵士4万人と言われていますから、ウクライナ軍は戦略予備・後備部隊を使えないでしょう。
西側諸国と安全保障協定を結んだところで、仰るような派兵がないのであれば、兵士不足は解決しません。
市外からの増援がモニュメント周囲をなんとか確保していますが、市内の方はもうどうしようもありませんね
ドネツビーチ方面はかろうじて防御する部隊がいるようですがアウディーイウカ駅方面は無人の野を行くが如しです
ここからの連続作戦が楽しみで仕方がありません
ここでは初めてコメントします。
アウディーイウカが危機的状況という記事ですが、正直「ロシア軍はいったいどうしちゃったんだろう」というのが感想です。
昨年10月からえんえんと大量の兵士と装甲車両、空爆を続けてきて、2月になってもまだアウディーイウカ市内を分断する程度とか、しかもこの後に及んで市街戦に突入するとか、何をやっているのかと。
要塞というのは敵の出血をしいるための施設ですから、防御力を超える攻撃を加えれば当然落ちる。ですからロシア軍が正しく戦力を配置して包囲すれば、アウディーイウカは昨年末までにとっくに陥落していただろうと思います。
少なくとも私は、11月か12月中旬にはロシア軍がアウディーイウカを落とすだろうと予想していました。
特に、北からはステポヴェ・ベルディチ、南からはシェベルネ・トネネキーを落として包囲し、(あるいは北はノヴォカリノベ、南からはペルヴォマイスキーなどを占領していく大包囲でもいいのですが)ウクライナ軍を撤退に追い込むのが攻城戦の常道です。
結局のところ、ロシア軍は包囲に失敗し、仕方なく市街戦でゴリ押ししようとしているわけで、客観的にみたらロシア軍があまりにも無様というか、情けないというか。これほどの圧倒的な戦力差、あらゆる優位性がありながら、こんな戦い方しかできないロシア軍の姿が信じがたいのです。
特に不思議なのは、ベセル、クラスノホリウカ、ノボバフムティカを短期間で落としておきながらノボカリノベからオケレタインへ進む方向で進軍できなかったことで、よほどロシア軍の部隊間の連携がまずかったのか、ウクライナ軍にうまく防衛されたのか、とにかくワグネルを溶かしたバフムトと同じく、包囲しきれずに市街戦突入で損害が増大というのは軍事的にはあまりにひどい展開です。
ウクライナ軍は兵士不足、弾薬不足、欧米からの支援も途絶えつつあり、総司令官が解任されるほどの上層部の対立、と最低最悪の状況で、ロシア軍は圧倒的に優位な兵力、大量の弾薬、大量の装甲車両、空軍による凄まじい空爆と、これほどまでにロシア軍優位な戦場で、10月から始まったアウディーイウカ攻略戦が2月に入ってもまだ終わっていないとは、本当に信じがたい。ロシア軍は本当に一体何をやっているのか、どうしてこんなことになってしまっているのか。
このサイトの管理人さんはウクライナ応援の立場なので、アウディーイウカに対する危機感が記事ににじんでいますが、むしろロシア軍のあまりの稚拙さというか、兵力と兵器と時間を浪費させる戦術がひどすぎるというか、とにかくロシア軍の指揮の無能さばかりが気になって仕方ない。
無駄に兵を消耗しなくてもよい戦い方をしてるだけと思いますよ
侵攻であって侵略ではないとプーチンさんは言ってますから
DPR兵が侵攻するために、相手の兵力を削ぐ戦いならこれでいいと思います。
しかもアウディーイウカが落ちても首都キーウまで直線で残り580キロ(東京〜青森間と全く同じ)あるからな
あとどれくらいこの戦争が続くのか想像もできない
この手の意見を見る度に思うのですが、陸軍が首都に到達して制圧(又は空軍爆撃やミサイルなどで破壊)するだけが勝利じゃないですからね。これまでに何人かの方がコメントしているように、ウクライナの工業地帯は東部に集中し、農業も黒海沿岸を抑えられると当面は(隣国の農家が封鎖している限り)取引しにくいので、首都までの進軍は阻止できてもウクライナという国は長期的に自活できなくなり、崩壊していきます(現役世代が相当戦死又は国外逃亡しましたし)。その際ロシアが(兵器の補充のために少し時間を空けてから)再び攻撃を仕掛けて残りも全て飲み込むか、あるいはポーランドに泣きついて自発的に併合(半連邦化)してもらうかは分かりませんが。
首都まで連続した縦深陣地が続いている訳じゃ無いんだから、その発想はおかしい。
ウクライナ軍に予備戦力が残っている限り何処を攻略しようが時間はかかるし、予備戦力が無くなれば後は無人の野を行くだけになる。とは言え、兵力で劣るロシア軍がウクライナ軍の予備戦力が無くなるまで腰を据えて消耗戦を挑んでいるのならばまだまだ時間はかけるでしょ。
初めてコメントしてくれた貴方様に大変申し訳無いのですが、その手のコメントは多数頂いておりまして、既にお腹いっぱいなのであります…
ロシア側は12月中旬までに陥落させなくてはならない時間的制限があった訳では無いので、兵站や国内問題といった諸般の要素を総合的に考慮して攻勢ペースを落としていることも考えられますので何とも言えないです。いえ、あなたの意見が正しい(普通に指揮官が無能だっただけ)という可能性も大いにありますが。
ウ軍露軍キルレ10:1だとか露軍8割撃滅とか、
景気の良いプロパガンダを信じた人がどういう考えに至るのか興味深かったです。
なぜ旧軍の方々が本土決戦を望んだのかが良く分かりました。
遥か彼方の第三国から、絶対的に安全な立場でよくもそこまで偉そうに言えますね。
よほど軍事に関する高等な教育と豊富な経験をお持ちなのでしょうね。
敵軍は思っていたより弱い(敗走しながら)
よく「アウディーカがまだ落ちないなんてロシアは雑魚」という意見を拝見するのですが、10年近く準備期間があった(はずの)都市が一ヶ月二ヶ月で落ちるのが普通とお考えなのでしょうか?
スターリングラードで半年、ベルリンでも一ヶ月かかりましたからね。
戦力規模はそれより小さいですし、割と慎重に戦っている様なのでこのくらいかかってもまあって感じですね。
戦後彼我の戦力と損害が正確に出てきたら色々評価が変わるかも知れません。
コメント欄では不評ですが、一理ある意見だと思います。そもそも勝つどころか圧勝して当たり前の力の差があるはずで、開戦前は数日でキエフ陥落というのが現実味をもっていたはずです。仮にも世界二位ないし三位の軍事大国でありながら二年たっても屈服させることが出来ず、数か月かけてようやく一都市を落とす有様では情けないとしか言いようがないと思います。
西側が長いこと支援をしていた以上は事実上の世界大戦なんですよ。むしろロシア1国だけで(イランや北朝鮮の兵器はタダで貰ったのではなく購入している)よく戦えているなと感心しますけど。
折角コメントいただきましたが、すみませんが賛同できません。
西側が支援しているといっても兵員の供給がないというだけでも大きく違いますし、供与している兵器などもとても全面的とは言い難いものです。それこそ最初期からF-35だのレオ2だのが大量供与されていたのであれば話は別ですが、戦車や戦闘機が供与され始めたのもしばらくたってからのことですし、開戦初期は本当に限られたものでした。現状でもとても世界大戦といえるような規模の投入ではありません。支援の規模も、アメリカを例にとれば軍事支援の総額は2014年からの総額でも460億ドルで、これは年間の国防予算の数パーセントです。
無論支援に慎重なのは核をはじめとしたロシアの反応を警戒しているところもあるでしょうし、それはロシアの力の一端と言えるでしょうが、それは正面戦闘でロシア軍が十分な勝利を収められていないことの理由にはなりません。むしろ支援に縛りを設けることに成功しているのになお勝てないロシアの情けなさを加速させるだけだと思います。
ロシアも、自国に核を落とした国に守られている日本人だけには情けないとか言われなくないと思いますよ。
日本の現状を情けないと言われる方はいるでしょうし理解もできますが、それとこれは別の話ですよね?
「お前が言うな」って言葉知ってます?日本人がロシア人を情けないということなんかがまさにソレです。そもそも戦争って割と時間がかかる物です。
まず、国家として他国に安全保障を依存している(プーチン的に言うなら「独立国じゃない」)という形の情けなさと、本来圧倒的に優位でありながら十分な勝利を収められていないという情けなさは別の形であるという意味の発言です。
次に、たとえ両者が比べられるものだとしても、それはロシア軍が情けなくないことを意味しませんよね?中国人あたりが言っていればいいのでしょうか。
それと、「情けない」という表現をすることが目的ではないので、それに違和感を感じられるなら別の言い方でも構いません。
>中国人あたりが言っていればいいのでしょうか。
その中国人が兵役経験を持つなら「はい」、そうでないなら「いいえ」です。現場の苦労を体験(自衛隊所属経験があるとか)したこともない人間が安易に「情けない」などと言うべきではないというのがが主で、ましてや「独立国じゃない」国の人間が、というのが従(補強)です。
上述の通り、「情けない」という表現をすることが目的ではないので、他の表現をしても構いません。
また、私は実務経験がない者でも非難含め意見しても構わないと思っています。それを否定するといわゆる「まず総理から前線へ」論法になってしまうので。これは感性の問題なので同意いただく必要はありません。
>国家として他国に安全保障を依存している(プーチン的に言うなら「独立国じゃない」)(論点A)
>本来圧倒的に優位でありながら十分な勝利を収められていない(論点B)
nton殿は、主張Aを認めました。ではなぜ、アメリカ、ロシアと対等の立場に立ったことすらない国家の人間が、主張Bを真であると断言できるのですか?
善悪は別儀として、21世紀に入ってからもアフガン侵攻、イラク戦争を実行した米国が言うならば分かります。「我々ならイラクを3週間で制圧しバグダッドを占領してみせた。対してロシア軍は不甲斐ない」と(その後の統治に失敗し、負担となったのは別として)。
本戦争におけるロシア側の呼称は一貫して“特別軍事作戦”であり、ドネツク・ルガンスクのロシア系住民の保護を名目として軍事介入しています。(日本人の主張ではなく、ロシア政府の主張)
そのロシアにとって、貴方は「十分な勝利」とは何だと想定しているのですか?キエフ制圧やウクライナ全土の平定は必要条件には入りません。
ドンバスを守りきり、クリミアに繋がる回廊を維持し、ゼレンスキー政権が音を上げて継戦不能(ドンバスへの攻撃能力の喪失)となれば、ロシアの軍事介入目的は達成されます。
>それとこれは別の話ですよね?
それは見苦しい言い逃れの言葉ですnton殿。貴方は既に、「むしろ支援に縛りを設けることに成功しているのになお勝てないロシアの情けなさを加速させるだけだと思います」と書いている。【私はロシアを情けないと思っている】と公言しました。
( ゚Д゚)氏の書き込みからは、“アメリカというジャイアンの子分に過ぎないスネ夫のような日本人”が、他人に「情けない」と上から目線で言うのは傍から見て滑稽であり、恥にしかならないので控えるべき、という意図を読み取れます。
そしてnton殿も、「日本の現状を情けないと言われる方はいるでしょうし理解もできます」と応じており、理解も出来ますと言っている以上、『それとこれとは別の話』とはなりません。己の発言の責任から逃げ癖はつけないほうがよいですよ。
私の眼には、耳の痛い指摘をされれば逃げに走る貴方のコメントこそ情けなく映りました。ロシア軍よりも、貴方が情けない。
追記です。
【その部分については失言でした、取り消します。ですが、私は基本的な主張までを譲るつもりはなく、自説を曲げるつもりもありません】という応じ方をしたほうがよいかと。そしてそのほうが、基本的に周囲から好感を持たれる事が多いです。
相手の指摘の正しい部分に対しては素直に非を認め訂正する、それでもなお己が信じる部分は安易に掌返しをしないほうが、筋の通った“硬骨漢”という印象になるためです。(私などは、普段の仕事でも失言が多々あり、何度非を認め訂正したか分かりません)
貴方の今の姿勢は、自分は好き放題ロシアを非難しながら、自分の失言的な要素からは逃げるもの。一人の人間として成長が望める在り方ではありません。
そしてそもそも、このブログに書き込んでいる全員が、直接的にロシアともウクライナとも利害関係のない立場から【別の話】をしています。ここで学びうることは、他の日本人がどう考えていて、自分は日本人の一人として今後どのように物事を考え、実践していくべきかということだけです。我々が何を述べたところで、ロシア軍の強さも戦争の帰趨も日本の国策も変わりようがないのですから。
話が脱線しているので最初の論点に戻りますが、現状に対して( ゚Д゚) さんは「西側の支援があるので事実上の世界大戦であり、ロシア一国で戦っているにしては現状でも奮戦している」と主張されていると私は認識しています。
それに対して私は「西側の支援は限定的であり、世界大戦の規模には到底及ばない」と主張しています。
できればこの話について続けたいのですが…
私の主張に関してはその認識であっています。「情けない」という表現についてはあなたの主張の主たる目的ではないということは了解しました。
私の「世界大戦」という表現がオーバーに思えるのでしたら「代理戦争」と読み替えていただくでも構いません。
>「情けない」という表現についてはあなたの主張の主たる目的ではないということは了解しました。
ご理解いただき誠にありがとうございます。
「代理戦争」という見方についてですが、私はこの見方は完全に否定はできないと思います。この戦争は西側でも非常に重要なイシューになっており、その動機に対露があるであろうことは否定できません。また、キエフの意思決定に西側の圧力が全くない、ということもないだろうと考えています。
それでも支援の規模と質を考えると本気を出している、ロシアに対抗可能だとは言い難いので、推移と現状を見るとロシア側にネガティブな印象を抱かざるを得ない、と考えます。ウクライナがそれこそ三国志オールスターみたいな英雄ぞろいと見る方法もありますが、それこそ現実離れしていると思います。
その件について私の見解はどちらも正しい、です。
外交の複雑さ、対ロシア側として合従している欧州国家の数を考えても、ナゴルノ・カラバフ戦争やフォークランド紛争のような『当事国以外ほとんど絡まない局地戦争』ではないのは明白であり、世界大戦に匹敵する外交規模となっています。よって、“事実上の世界大戦”という表現に違和感は覚えません。これに触発されノルディックバランスが崩れるという地政学的変動も誘発しています。
ただ、大戦時と異なるのは『ウクライナ以外が総力戦体制へ移行していない』ことと、『欧州が直接派兵へ踏み切っていない』こと。兵力や死傷者数という目線では確実に世界大戦には及んでおらず、nton殿の主張もまた正しい。
「戦争」とはあまりにも幅広い言葉であり、その「規模」も厳密に何を指すのか定義するのは難しいです。動いた資金だけで論じてしまえば、【ルワンダ虐殺】などは小規模紛争程度の些事となってしまいますが、100万人の死者がそんなはずはなく、死者数ではウクライナ戦争を遥かに凌駕します。ですが、外交関係で論ずればウガンダが関わる程度の「内戦」に過ぎなくなります。
いやいやいや、面白い意見ですね、
面白すぎて鼻血が出ます。
確かに援助がいつも不足はしていますが、戦争初期のジャベリンやスティンガー大量供与は間違いでしたか?
キエフに突入しなかったのは政治判断だったと思います。もし撃退したならウクライナ軍に余力があれば渋滞が続くロシア軍を追撃したでしょう。
戦争初期から南部軍、東部軍と3方向から進んでいますが、キエフ脅して降伏を迫るのがA、実質的に占領地を増やすのがBプランであればこのくらいは失敗ではないでしょう。
まずウクライナ発表のキルレートが嘘で、人的損失がウクライナの方が厳しい話はここでも分析されています。
その上で書いているなら以前の記事などを調べてみては?
Aルートがかなり楽観論で行われたのは確かですが、ご指摘の通りキエフを落とせなかったときに宣言したBルートは初動の南部の兵力配置から考えても当初からの計画にあったのでしょうね。
まあ、キエフ侵攻当時のロシア軍の統率や補給無視だったことや、その後のハリコフまでの南部配置転換で敗走気味だったのは確かに情けないと思いました。
そのイメージを持ち続けたのが西側とウクライナの失敗と当事者も反省している通り、ロシア軍はヘルソンでの見事な撤退や防御陣地、今に至る大規模な縦深攻撃と戦略的な面、最新の滑空爆弾やドローン戦術の技術的な面双方で著しい適応を見せました。
元より東側の制空権確保を前提としていないドクトリンに基づいた軍同士で、限定的であるとはいえ西側主力兵器群と数的有利をもつウクライナ軍を正面戦闘で打破しつつある今のロシア軍を侮るのは危険だと思います。
仰る通りで、急な進軍から戦力密度が落ち一時的にウクライナが押し返しましたがロシアがそれを凌ぎながら持ち直した辺りは戦略も恐ろしいですね。
西側先進国が総力を挙げて年間何十兆円もの支援金を送り、人員、兵器、弾薬、あらゆる救援物資を送っているという点をお忘れになっているのでは?
それらをもってしても止められない、何十万人ものウクライナ兵の命を犠牲にしても守り切れない、
コレは世界でも有数の軍事大国だからこそ出来るコトだと思いますがね。
開戦初期の兵力が19万ですからね
こんなに小規模では失敗して泥沼化すると言われていた米軍のイラク侵攻でも40万人ですから、それを考えると初期のロシア軍の電撃戦は失敗したとはいえ十分世界第二位に相応しい精強さだったと思います
その後は総動員体制に入ったウクライナとの総力戦ですから、米軍だってそんなスタイリッシュに勝利なんか出来ませんよ
ロシアは戦時動員すら30万人しかしていませんし、それでこれほどまでに総動員体制+西側の全面支援があるウクライナを圧倒して野戦軍の撃滅という目標に近づきつつあるんですから、私はソ連が健在でなくてよかったとしか思えません
全く以て仰る通りだと思います。
なお、ソ連が健在ならこの戦争自体が起こっていない件。
ソ連が健在だと、どっかの段階で中国と一悶着起きたんじゃないかと思うんですよね(左翼って内ゲバばっかしてる印象なので)。
いやそもそもウクライナは「ソ連の構成国」ですので。
それ私に言ってるんですか?空白さんじゃなくて?
「ソ連が健在なら」ってのは複雑な歴史の if ではなく「ソ連が健在ならそもそも『国内問題』だけどなwww」というお話では?というツッコミですのであなた宛てです。
まあ反論とか否定ではなくあくまでツッコミですので軽く流してください。
承知しました。
「勝つどころか圧勝して当たり前の力の差」というのは国力全体の話であって、ロシア軍が全軍投入していない状態で「力の差」を論じるのはあまり意味がありません
ロシア軍の常備軍・方面軍全体から見ればウクライナに投入しているのは30%にもなりません。あまり良い言い方ではありませんが「片手で喧嘩してる」ようなものです
それに対してウクライナには最新鋭の機器は提供されていませんが、長らく一線で使用されてきた兵器群がそこら辺の弱小国からすれば、あまりの量にひっくり返って失禁するほどの量が支援されています
非同盟国へのHIMARSやストームシャドウの供与なんて前代未聞の事なのですが「供与されて当たり前」みたいな認識の方がいて逆にびっくりします
「情けない」という表現に比較対象が存在しないから個人の感想の域を出ないんですね。
これほど大規模な現代戦、それもドローンなど最新鋭の技術を大量に投入した戦争はEUはおろかアメリカですら体験したことがありません。
またコソボでアメリカが直面したように、砂漠地帯という好環境でなければ高度に隠蔽されたSAMを開幕で完全に沈黙させることは困難なのです。
そういった環境下で他の西側諸国や中国などの軍事大国は、どれほどの結果を残せるのか、誰も知らないんです。
例えばの話にはなりますが、ウクライナが極めて親露政権でそこにNATOが侵攻、ロシアからの大規模な軍事援助を受けたウクライナを簡単に制圧できるのでしょうか。
それが「はいできます」でなければロシアが情けないと客観的に言うことはできないでしょう。
>しかもこの後に及んで市街戦に突入するとか、何をやっているのかと。
前線の兵士の苦労も知らず、安全な後方から、ゼレンスキーや貴方の同様の人間が居丈高に言って来るような国は、戦争に負ける。
「自分に出来もしないこと」を、他人には「出来て当然なのにこんな事もできないのか」と強いる。貴方と同型の人間が会社の上司や人事権を持つ立場になれば、部下は辞表を提出するでしょう。故に、ウクライナの人間は動員逃れに走る。
他人を貶す文面しか書かない貴方に問いたい、自国である日本をより良い国にするために、貴方はどんな努力をなさっていますか? 心がけていることを一つで良いので教えていただきたい。ロシア軍に“不甲斐ない”、“情けない”と苦言を呈せるのならば、必ずや貴方は立派なキャリアを持ち、部下を叱咤激励して育て上げ、輝かしい道を歩んでいるはずですから。
よもや、実績も何もない大学浪人や無職やニートの与太話、というわけではありますまい?
半包囲してウクライナの増援を削る目的かなと思ってますね。
戦国時代でいうと城を包囲して兵糧攻めなどして後詰めを呼び込んでそれを叩く戦略です。根白坂とかね。
見殺しにすれば士気が下がる、包囲が完了したところを解放しようと思えば包囲を崩す必要がある、つまりロシアの防御陣地を抜いて突破することが要求されます。攻勢を強制できるわけですね。
バフムトでは20連隊がこれで削られたとか。
完全にズタズタに突破されとるやないですか
まぁ何れ均衡状態が崩れる時が来ると思ってたからまぁ想定内だけど(何様)
今は冬だから凍結してる農地とか通って退却できるのかな?
なら全滅は避けられそうだけど
ウクライナも今年は暖冬で、日によっては雪ではなく雨が降ってます。
そろそろ泥の季節に入る頃なんじゃ?
それまでに逃げるか、守りきるつもりかは分かりませんが。
市街南部のウクライナ兵が畑を横切って西に逃げるとすれば、行先はおそらくオルリフカの方向と思われますが、それはロシア軍も予想しているでしょうから、ウクライナ兵が退却を開始すれば、オルリフカの南西方向の畑に南北から挟み撃ちで徹底的な砲撃や爆撃を加えてくるはずです。他に退路、逃げ道はありません。
自動車がどこまで走れるかは、走って見ないとわからないというとこでしょう。その日の天気や気温にもよります。装軌車両ならもっとマシでしょうが、畑を走ると非常に目立ちますし、路外の不整地をそんなに速くは走れません。
ロシア軍の方は畑を走って逃げるウクライナ兵に対してクラスター砲弾などを使った砲撃を加えてくる可能性もありますし、地雷などもばら撒くかもしれません。
基本的に東部戦線は敵に捕まらなければ、ほぼどこからでも草原を何十キロか歩いて味方拠点に帰れるのが特徴ですね。自然の要害と言えるような地形がほぼ無いので。
なので文字通りの全滅にはなかなかならないですよ。
ただ、その過程で行方不明になる兵士がかなりいるので(逃亡のこともあれば野垂れ死んでることもある)、所在不明兵士が万単位、みたいなことになるわけですね。
冗談抜きで最初の1週間でキエフが落ちてた方がマシだったまである
工業地帯はボロボロ
海には出れず、NATO、EUに加盟できる見込みもなし
経済規模の数割が吹っ飛び、統計が正しければ1000万人以上人口が流出している
気の毒なのは前線の男どもだな
命懸けでロシア相手に肉壁になってる内側で、上層部は政争にあけくれ女どもは西欧人に股を売ってるんだからな
というか、それが普通の考えで。
なのでロシア側は開幕速攻でキエフを降伏に追い込もうとしたんですね。
が。
良くも悪くもど素人であるゼレンスキーが、「常識的に利害を天秤にかけたら降伏一択」だった状況でロシアを蹴っ飛ばして泥沼の大戦争を選んだわけです。ロシアに大打撃を与えることができるが、ウクライナには滅亡級の災厄となる選択を選んだんですね。
プーチンとゼレンスキーは全く見てるものが違い、全く噛み合って無いんです。交渉で話が付くわけがなく。
結果、この戦争はまだまだ続くわけですね。
今終戦のカギを握ってるのは何よりもアメリカですかね。
ドイツも候補として考えたんですが、以前ロシア寄りの立場を取ったことでぐぅの音も出ないほどに叩かれてたのを思い出しました。
イギリスは交渉に値しませんし、カナダはカネを出しても口を出す気配は全くありませんし
ウクライナが独自でどうにかできるステージはとっくに過ぎているのは間違いないです。
…ほんとにどう終わらせる気なんでしょうね。
追記
先週ドイツの将軍が「ウクライナが勝利すれば終わる」とか無責任極まりないことを言ってたのを思い出しましたが
あれはアメリカに口を出すこともできず、ロシア寄りの発言も封じられ、かといって完全に静観するわけにもいかずな感じで、相当ぶんむくれて言ってたんだなと思いました。
むしろ、俺はこれだけ無茶苦茶言ってるんだからアメリカお前がなんとかしろ、という遠回しのメッセージだったのかもしれません。
ドイツや東欧らへんの性格がちょっとだけわかったような気がしました。
戦争直後のキエフに残って戦争継続という動きは想定外そうでしたが、ゼレンスキーとは話ができないとプーチンが考えていたから、当初から交渉相手は米国だと名指ししてその後の交渉でも米国を常に名前上げてたのでしょうね。(当初ミンスク合意を履行で露ウ関係改善を公約に掲げてて数年後に合意破棄されたからでしょうが)
ある程度米国と協議してたのはバイデン政権が当初ウクライナ支援へ消極的かつ停戦に表向きは反対していなかったことから予想できます。なので英国が停戦協議破棄させたことから、恨みを込めるように先日のカールソンインタビューでもジョンソン首相を名指ししたのでしょうね。
利害よりもイデオロギーが上に来るのは国家においてはよくある事です。というか一般的です。
それはロシアもそうでしょう。
プーチンとゼレンスキーで、そこまで見てるものが違うとは思いませんけどね。
>上層部は政争にあけくれ女どもは西欧人に股を売ってるんだからな
前線の人間は気の毒ですが、
女性も、必死で生きるためにやっていることでしょうからね。
非難しても始まらないです。
おっしゃる通りです。彼の意見には概ね賛成でしたが、最後の女性に関する部分だけは非難しちゃだめだと思いました。
これは完全に素人意見なんだけど、舗装道路を空爆なり砲撃なりで掘り起こしてしまえば、補給も増援も撤退も相当負担になると思うのですが、映像を見る感じだと敢えて残しておいて通過する車両に攻撃を加えている様に見えます。それをせずにこのタイミングで部隊を突っ込んで遮断にかかったのはどうしてなのだろうか。或いは道路の防衛の為にウ軍戦力を移動させる事が目的で、遮断自体は目的では無い?
退路を一つ開けて
相手の動きをコントロールするのは
割と古来から兵法の基本です
さっさと逃げる敵なら
無駄に血を流さず拠点を落とせるし
退路を取り囲んでるから
殲滅するにも格好のキルゾーンです
多連装ロケットで、地雷をばら撒くこともできる
個人的意見に過ぎませんが、マリウポリ、セベロドネツク、リシチャンスク、ソレダル、バフムート、マリンカの頃と異なり、アウディーイウカは“都市の再建に困難になる施設”はあえて徹底破壊せず残そうしているような印象があります。
無論、前線の兵士に危険になるような建物は速攻で壊すでしょうし、【前線の兵士の危険度】との天秤が釣り合う範囲内での話ではあるでしょうが。
私がそう考えたきっかけは、2月に入ってから以下の記事などを見たためです。同インタビューでは、「ポーランドやラトビアなどには侵攻しない」とも述べていました。
【ゼレンスキー政権は打倒する】、【ウクライナとは和解する】を、政略レベルでロシア大統領府は現状では持っているのではと考えます。
“アメリカがウクライナを見捨てた”という構図がそのためには都合がよく、ザルジニー総司令官が解任され、不和が表面化した段階で、アウディーイウカへの攻勢を強めたのも“戦後”を見据えた政略を前線に絡める余裕がロシア軍に生じつつあるのではないかと。
ロシアとウクライナ、必ず和解 プーチン氏、会見で強調
共同通信
ロシアのプーチン大統領は現地時間9日に公開された米保守系ジャーナリストとの単独会見で、ロシアとウクライナは将来必ず和解に達すると述べ、特別軍事作戦を続けるウクライナとの関係正常化に自信を示した。
欧米はウクライナに軍事支援を実施してロシアと戦わせ、双方を永遠に引き離したと考えているが「そうはならない。必ず和解する」と断言した。
会見は、トランプ前米大統領に近いとされるタッカー・カールソン氏がモスクワで6日に行った。2022年2月の侵攻開始以降、欧米メディアとの単独会見は初めて。
西側の自由戦士さプーチンを指して判断能力の低下やらガンで弱ってるとか色々な噂をまことしやかに語るわけだが、翻って西側は裁判所公認認知症のバイデンが大統領をやってることについてどう思ってるんだろうなw
平たく言えば
認知症で善悪わからんから
責任能力なしって言ってるよな
トランプも大概だけど
もう少し人材おらんのか
揚げ足取りみたいで恐縮だけど、
アウディーイウカへの攻勢は軽く見積もっても去年の11月ザルジニーと大統領の不和が表面化する前からやってるし、ロシアとウクライナの和解ってのも「停戦して仲良く国交正常化」ではなくウクライナをロシアが併合して一つのロシアにって意味でしょう
> 欧米はウクライナに軍事支援を実施してロシアと戦わせ、双方を永遠に引き離した(い?)と考えているが
これから導き出せるのは「一つのロシア」しかない
ロシアは緩衝地帯が欲しいのと(メドベージェフによれば)西部地域に興味が無いので完全併合は無い(名目上は独立国家だが事実上の属国みたいな言葉遊びにはなるかもだけど)と思います。棚上げ状態のベラルーシ・ロシア連合国家にウクライナも加えるとか、開戦前まで存在していたドネツク・ルガンスク人民共和国に相当するオデッサ・ハリコフ人民共和国を創設(建前としては現地のロシア系住民による自発的な独立運動)するとか何かしら一捻りしてくると思うんですよね。
書かれてることすべてが「和解」から想像できる状態からかけ離れてると思うのですが
連合国家への加盟は一応「和解」だと言い張れなくも無いですよ。「ロシア連邦への併合」ではなく「スラブ系3か国の結束」なのですから(実態は別として)。
私も基本的には( ゚Д゚)氏に同意見です。(併合範囲や行政統治能力などを言い出せばきりがないですが)
プーチン大統領率いるロシア式の「和解」ですから、【大人しく領土を割譲してロシア影響圏に戻れば国家解体まではしない】を意味しても何ら不思議はないかと。
(私は個人的に彼は、ロシアン・マフィアのゴッドファーザーだと思っています)
ですが、アメリカの援助を断ち切られ、EUに入る見込みもないまま、北東南をベラルーシとロシアに囲まれた状態で、「欧米側としてロシアと戦う国家」であり続けるのは、ウクライナ住民にとって損失が利益を遥かに上回ります。
厳しい現実との間で、“身の振り方”を考えねばならない状態に追い込まれるのは疑いないかと。ゼレンスキー政権に身を委ねるのは、地獄への片道切符にしかならないでしょうし。
>プーチン大統領率いるロシア式の「和解」ですから、【大人しく領土を割譲してロシア影響圏に戻れば国家解体まではしない】を意味しても何ら不思議はないかと。
そのマフィアの傘下には入りたくないと抵抗してるんだからしかたないのでは(なんだかんだ言って政府打倒レベルまで市民の不満は高まってないし、ウクライナ政府としても、ロシアが「ロシアの傀儡国家にならない限り戦争をやめない」と言ってるわけ↓だから取り付く島がない状況に思えるけど)
それにその「ロシア式の和解」を是とするなら、結論は「一つのロシア(連邦)になるまで侵略をやめない」ってことになるのでは? ほかの人も書いてるようにベラルーシ・ロシア連合国家とかも視野に入るならなおさら
>そのマフィアの傘下には入りたくないと抵抗してるんだからしかたない
問題は、入りたくないと言っているのが誰の何時の意見かということです。選挙で選ばれた大統領に任期があるなら、ゼレンスキーは「任命時から5年間の意見の代弁者」です。また、抵抗せずにウクライナ政権から逃げている者達が500万人以上もいます。エストニアやラトビアの総国民よりも多い数です。
>なんだかんだ言って政府打倒レベルまで市民の不満は高まってないし
そこも異論があります、仮に日本の岸田政権がゼレンスキー政権のようになったとして、【欧米の最新兵器で重武装した集団】に、軽々しく政権打倒を行う活動に私が“不満がある”だけでは参加しません。必要なのは“勝算”です。天安門事件のように、自国民を弾圧する可能性は常にあるのですから。(まして、ウクライナも旧ソ連)
「銃で脅されているから黙っている」=「不満が高まっていない」とはなりません。北朝鮮は政権打倒が起きていないから民が不満を持っていないと金正恩が言えば、日本を含む多くの西側諸国は否を唱えるでしょう。
私は、「国家が自分達を弾圧しない」と考えられるのは非常に幸運なことだと思いますが、我々の周囲の一般常識に基づいて戦時の国を測るのは難しく、広く多角的な視野が求められると考えます。
(本当に国民が政権を信頼しているなら、なぜ他国に500万人以上も逃げるのか。予備役動員されたロシアでさえも20万人程度なのに)
コメントに感謝を。
「アウディーイウカへの攻勢を強めた」は表現が足りませんでした、「市内への攻勢を強めた」が正しいです。私も昨年来より本ブログを追っているため、23年10月13日頃から本格的にアウディーイウカへの攻勢が始まったことは存じています。
>ロシアとウクライナの和解ってのも「停戦して仲良く国交正常化」ではなくウクライナをロシアが併合して一つのロシアにって意味でしょう
この点については、私は異なる見解を持っています。下記はルーマニアとハンガリーの動向を記した記事でしたが、わかり易い例でしたので参考までに置きます。
1917年 ロシア革命時からの「西ウクライナ人民共和国」と「ウクライナ人民共和国」の並立状態。
1922年 赤軍勝利によるウクライナ・ソビエト人民共和国の成立。
1940年 北ブコビナとブジャク(ベッサラビアの一部)がルーマニアからウクライナ(ソ連の一部)へ割譲
1945年 ザカルパッチャがチェコスロバキアからウクライナへ割譲
ウクライナの領土成立には、2つの世界大戦とソ連(スターリン)の意向が大きく絡みました。歴史上、大ドイツ主義、大セルビア主義などは中欧から東欧にかけて頻発していますが、「ロシア系住民の住む地域の統合」を【一つのロシア】として掲げる場合、ハンガリー系やルーマニア系が多数派となりうる地域は不要ともなります。
よって、これらの地域はスロバキア、ハンガリー、ルーマニアへ分割して与え、ロシアは既に割譲した4州に加え、ドニプロやハリコフあたりまでを併合し、歴史的にも“キエフ・ルーシ”を中核した部分をウクライナ共和国として残す。“ポーランド分割”に似たシナリオを描いているのではないかと。(無論、情勢によって参加国も方針も変わりうることは当然として)
「ウクライナ西部の領有権を主張しているのは、ルーマニアの極右政党『ルーマニア統一同盟(AUR)』と、ハンガリーの極右政党『わが祖国運動(OHM)』。AURのトゥルジウ共同党首は演説で、ウクライナ西部のベッサラビアや北ブコビナ、ザカルパッチャにはルーマニア系住民とハンガリー系住民が暮らしているとして『再びルーマニアに戻るべきだ』と強調。ハンガリーOHMのラースロー党首も、ウェブサイト上で『この戦争でウクライナが国家としての地位を失えば、ザカルパッチャの領有権を主張する』と述べています」(同)
AURは2019年に設立された新しい政党ながら、国内で3番目の支持率を誇り躍進中だ。またハンガリーのオルバン首相は、ウクライナとルーマニアの領土を含む「大ハンガリー」と呼ばれる修正主義的地図がプリントされたスカーフを愛用していることが報じられている。
※追記です
また、EUの拡大の歴史の中で例外的な存在として「東ドイツ」があります。(マーストリヒト条約以前なので、当時はEC)
ウクライナがEUに加わる諸条件を満たせるかが今、盛んに議論はされていますが、「ドイツ民主共和国(東ドイツ)」は元東側の国家であり、経済レベルも低く確実に条件を満たしていませんでした。
しかし、西ドイツと国家統合することにより、東ドイツの住民は西欧の経済圏へと加わる事が可能となりました。
ウクライナ西部のベッサラビアや北ブコビナ、ザカルパッチャの住民からすれば、落ち目のキエフ政権を捨てて、既にEUの一員であるスロバキアやルーマニアに併合された場合「亡命」することなく「EUの一員」となれます。
ウクライナが今の国家のままEUの一員になれるのを何十年も待つよりも、4~5年程度で認められる可能性があり、こちらのほうが現実的な道と捉えられるかと。
スロバキアやルーマニアにしても、『露によって国家解体されたウクライナの亡国の民を救う行為だ』とすれば、人道支援や難民回避の名目で併合を図る道も開けます。ポーランドにしてもリヴィウ周辺に同様のことはありえます(実態はロシアとの裏取引と旧領土の回復だとしても)。
下の記事にもあるように、大量の難民が欧州へなだれ込んでくることを、ドイツなども警戒しています。なので、【ウクライナ難民を東欧で定着させる処方箋】として、上記のような妥協案が水面下の交渉で成立する余地はあるのではと、考えるのです。欧州とは、そのような歴史と土地柄ですから。
ウクライナ敗戦で1千万人避難も 独紙報道「最悪のシナリオ」
【キーウ共同】ドイツ紙ウェルト電子版は10日、ロシアの侵攻を受けるウクライナが敗戦した場合、さらに1千万人以上のウクライナ人が国外に避難する可能性があると報じた。ドイツ政府の想定としている。
最大の支援国、米国による今後のウクライナ支援は不透明感が増している。同紙は、欧州が支援を強化しなければ「大量の避難民流出と北大西洋条約機構(NATO)諸国への戦争拡大という最悪のシナリオが起こり得る」との専門家の見解を伝えた。
また、ドイツ軍高官は同紙に、欧州諸国は冷戦終結後初めて、ロシアとの武力衝突のリスクに直面しており、ドイツ軍は5年以内に戦争の準備を完了する必要があるとの見解を示した。
>ポーランドにしてもリヴィウ周辺に同様のことはありえます(実態はロシアとの裏取引と旧領土の回復だとしても)。
80年前にドイツから東部地域盗んで今度はガリツィア地方も併合ともなればポーランドの焼け太り具合も中々のものになりますね…
焼け太りだが難民受け入れしたら、どちらかと言うと身動き取れない脂肪を纏ったデブ、またはその脂肪が動脈に詰まるような処理しきれない不健康な隠れデブになるかと。
つまり、その辺りの領土割譲なり見返りを受けたら移民を受け入れる義務も負わされるわけで。
おっしゃること、正論だと思います。実際、そこはリスクであり、甘い言葉に飛びつけば痛い目にあうことは歴史上多いです。国と時代は違いますが、秦と趙における上党郡などがまさにそうでした。
ただやはりそこもやり方次第で、非人道的甚だしくはありますが、
・ポーランド語を使えて金もある ⇒ 市民権授与
・金はある ⇒ 仮期間を設けてポーランド語を学んだ後に市民へ
・金はないがポーランド語は使える ⇒ 難民扱いで3K仕事
・ポーランド語は使えず金もない ⇒ キエフへ追い出す
この選別を、名目上はロシアが行い、裏でポーランドが協力する形で進めれば、脂肪と動脈硬化を軽減する効果はあるかと。(ロシアは今更欧米からの非難の一つや二つ増えても気にしない)
ちなみに上記は、チェコ占領時にハイドリヒが行った施策を参考にしています。
選別の上受け入れはアリなのですが、たしかポーランドはシリア難民をそのまま通過させドイツに送り込む実績があるはずです。
二つ目から三つ目はそれをやりそうな気がします。
しかし、、出国したウクライナ人もハンガリー、ルーマニアは( ´゚д゚`)エー
ポーランドなら┐(‘~`;)┌ヤレヤレ
ドイツベルギー\(^_^)/ヤッターみたいな反応があり移動を妨げない原則から嫌がらせするような気がします。
そもそもロシアの警察・軍含む行政能力にウクライナ規模の統治を行う余剰はないです。あるとすれば侵攻当時に要求していたようなゼレンスキー政権の退陣≒傀儡政権の設置によるウクライナによる統治でしょう。
まあ、それも一因として侵攻前は全面侵攻はないと楽観論で考えられていたのもありますので、それだけでは説得力不足しているかもしれませんが。
とはいえ、今のロシアの余力はさらに減っているうえ、戦争開始前後のような予測困難なロシア政府の動きも見えない今、そこは現実が見えていると思います。
※追記のほうがなぜか先に投稿されたので、第一版の要旨だけ再投稿します。
下記の記事などにあるように、ハンガリーとルーマニアの極右政党が“戦後”のウクライナ領土の処遇について興味を示し始めています。隣接する国家は別の意味で、“ウクライナ戦争の終わらせ方”を模索してもいるようで。
「ウクライナ西部の領有権を主張しているのは、ルーマニアの極右政党『ルーマニア統一同盟(AUR)』と、ハンガリーの極右政党『わが祖国運動(OHM)』。AURのトゥルジウ共同党首は演説で、ウクライナ西部のベッサラビアや北ブコビナ、ザカルパッチャにはルーマニア系住民とハンガリー系住民が暮らしているとして『再びルーマニアに戻るべきだ』と強調。ハンガリーOHMのラースロー党首も、ウェブサイト上で『この戦争でウクライナが国家としての地位を失えば、ザカルパッチャの領有権を主張する』と述べています」(同)
1917年のロシア革命から、1945年まで、ソ連の意向も絡み、武力でルーマニアやチェコスロバキアから領土を割譲させつつ、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国の領土は形成されました。ただそれは、“大ロシア主義”と必ずしも領土的に一致するものではなく、ロシア政府はポーランド分割に近い流れに持っていくつもりなのではと現状では私は想定しています。
一例
ドンバスとクリミア ⇒ ロシアに併合
ザカルパッチャ ⇒ スロバキア、ハンガリーに併合(EU、NATO)
北ブコビナとブジャク ⇒ ルーマニア(EU、NATO)
リヴィウ周辺 ⇒ ポーランド(EU、NATO)
残り ⇒ ウクライナ共和国(実質的にロシア属国)
ロシアとは違うアイデンティティを持つウクライナ西方の民にとっても、「ウクライナ難民」という不安定な状態でEU圏内に亡命するよりも、土地ごとEUやNATOの一員になれればそれでいい、と考えるケースはあり得るかと。(悪い見方をすれば、キエフをロシアに差し出して自分達はEUに加わる)
>キエフをロシアに差し出して自分達はEUに加わる
面白い見解だと思います。基本的に単一民族である日本と違い、異なるルーツを持った多民族国家だと現状の大きな枠組み全体へのアイデンティティが希薄で、同一民族の仲間と生まれ育った土地や手持ちの財産さえ保障されるなら分離することに抵抗が無いんですね。そういう点においてはロシアも共通ですが、民族ごとの居住地にスラブ人が多く暮らす州と同格の連邦構成主体である「共和国」という枠組みを作り、ある程度の独自性を認めることで分離独立の機運を抑える(勿論、かつてのチェチェンのような強硬な分離主義者は見せしめとして徹底的に弾圧する)政策を取るなど、単一国家制を取るウクライナよりは上手く纏め上げているように思えます。
基本的にはそのような領土切り取りはあるのでしょうが併合する国家にはそれなりの義務が、EUなり国際的承認がなされる上で、課される移民をそこから出さないこと(シェンゲンには触れる)が条件になるのは間違いありません。
そこに敢えて手を入れるか?を考えると領土拡張が簡単だとは思いません。
ユーゴ内戦みたいなことを危惧します。
>そこに敢えて手を入れるか?を考えると領土拡張が簡単だとは思いません。
実際、簡単ではないでしょうし、誰もが躊躇します。
しかし、「隣の芝生は青く見える」のもまた人間の性です。
仮に、親EUとなったポーランドがリスクを考えて領土拡張策を取らずに、強権的なハンガリー政権が取った場合を想定すると、途端に相手が羨ましくなってしまい、相手に蜜を独占されることを恐れる心も生じます(実態は毒饅頭に近いとしても)。
そうした時に、人間の集団というのは強迫観念じみた動きをし、余り理性的な判断をしない。フィンランドが焦ってたった一ヶ月でNATO加入を急いで決めてしまったように。(加入前に比べて、フィンランドの状況は好転していない)
ちなみに私は、フィンランドはあまりに安く自分をNATOに売り込んでしまったと思っています。非常に価値の高い国なのに、「ロシアとの両天秤の中立」を捨ててまでNATOに身を投じたにしては、見返りが小さすぎると。
確かにフィンランドは焦りましたね。
両軍とも各旅団には必ず工兵大隊があるから道路の穴くらいは復旧させるんだよ。
極端な例だと小さな川くらいなら橋を落とされても川を土砂で埋めたりもする。バフムトなんかそれやってたね。
戦闘部隊だけに目が行きがちだけど砲弾の落ちる中で決死の土木作業をする工兵の活躍も忘れてはならない。
戦闘工兵は一人前になるまで10年近い年月がかかり、育成の難易度ではパイロットに匹敵するくらいなんですよ。
が。
ウクライナ軍はバフムト死守命令の時に優秀な戦闘工兵を次々に投入してすり潰してしまい。
結果、アウディーウカの後方陣地の構築が間に合わなかったり,ゼレンスキーラインの構築に手間取ったりと。
ここになって、戦闘工兵不足が如実にウクライナ軍の作戦の足枷になっていますね。。
それは分かります。ですが、砲兵の制圧下で土木作業を継続するのは無理ですし、舗装道路の復旧は未舗装道路の復旧のようには行かないでしょう。私が疑問に思うのはそこでは無く、今まで意図的に開けていたと思われるルートを今締め上げにかかったことと、その手段です。
ザルジニーはバクムトでも早期の撤退と後方での防衛線の確立を主張していたと言われる。ゼレンスキーは退却は限りない退却を生み出すとして死守を命じ。イエスマン・シルスキーはそれに従い多大な損害を出しながら命令を遂行したためウクライナ軍に大いに嫌われているといわれている。アウディイウカもザルジニーは早めの撤退を主張していたようだ。ザルジニーを切ったばかりでアウディイウカ放棄は政治的に難しいのではないかと考えられる。ゼレンスカヤによるとゼレンスキーの息子が戦争に興味を持ちゼレンスキーに作戦を伝授しているそうだ。まさかとは思うがウクライナ軍にとっては大災厄だ。