インドネシア国営通信は2025年9月「インドネシア海軍は退役した伊空母ガリバルディ取得を検討している」と報じていたが、イタリア政府も今月19日「インドネシア海軍に対するガリバルディ無償譲渡に関する法令案」を議会に提出し、インドネシア海軍のガリバルディ取得は確定的になった。
参考:CAMERA DEI DEPUTATI
参考:Italy moves to transfer aircraft carrier Garibaldi to Indonesia
ガリバルディの無償譲渡は維持費用や解体費用を節約できるため、イタリア海軍にとっても悪い話ではない
Baykarが開発を進めているTB3はTB2よりもサイズが大きいためペイロードが増加し、強力な国産エンジン、短距離離着陸能力、折りたたみ可能な主翼によって空母や強襲揚陸艦での運用が可能になり、これを60機発注したインドネシアでは軽空母導入構想が浮上。

出典:Baykar
フィンカンティエリの関係者も2025年6月「インドネシアは2024年に予備役入り(実質的な退役)した空母ジュゼッペ・ガリバルディの取得に関心を示している」「この件についてイタリア政府と国家レベルの協議が行われている」「ガリバルディの状態は良好で運用寿命も15年~20年残っている」「インドネシア海軍の要求要件に合わせて改修することも可能だが正式協議は始まっていない」と明かし、インドネシア国営通信のアンタラも2025年9月「海軍がガリバルディの取得を検討していると認めた」と報じた。
インドネシア海軍のムハンマド・アリ参謀総長はパオロ・タオン・ディ・レヴェル(PPA)級哨戒艦の引き渡し式典で「防衛能力を強化するためイタリア海軍が運用していたガリバルディの取得を進めている」「同艦は戦闘を伴わない軍事作戦に使用する方針だ」「状況に応じて戦闘任務に投入する可能性もある」と明かし、アンタラも「もし取得に成功すれば2024年10月に退役したガリバルディはインドネシア初の空母になるかもしれない」と報じ、インドネシアのガリバルディ取得は「ヘリ空母」もしくは「TB3を運用する無人機空母」を想定している可能性が高い。

出典:Camera dei Deputati
イタリア政府も今月19日「インドネシア海軍に対するガリバルディ無償譲渡に関する法令案」を議会に提出、この中で「ガリバルディ無償譲渡はイタリア軍とインドネシア軍の間の協力と連携を強化することを目的とし、同国支援の一環として位置づけられる。国防分野における機材交換は両国間の相互運用性を高めることに寄与し、二国間または多国間の様々な危機状況において共同かつ相乗的に活動するという共有された希望に向けた不可欠な前提条件となる」と述べている。
“イタリア海軍は退役したガリバルディの保管費用として年500万ユーロ(電気代、警備費、最低限の維持費など)を負担しており、これを解体するには1,870万ユーロもの費用と24ヶ月間の時間が必要で、入札を実施しても解体業者が応じなければ追加の保管費用が生じるため、ガリバルディ(5,400万ユーロ相当の価値)の無償譲渡は退役艦維持や解体に代わる経済的で最も有利な選択肢だ”

出典:Marina Militare
“この無償譲渡はPPA級艦2隻(約12.5億ドル)の売却によって開かれたインドネシアとの協力機会をより強固にできる可能性がある。具体的なイタリア防衛産業に対する波及効果としてDGK級潜水艦6隻(約4.8億ユーロ)、M-346(約6億ユーロ)、海上哨戒機3機(約4.5億ユーロ)の供給契約に結びつく可能性がある”
イタリア政府が無償譲渡に関する法令案を議会に提出したため、インドネシア海軍のガリバルディ取得は確定的といってもよく、こうなってくると空母や強襲揚陸艦で運用が可能なTB3の60機発注も、シンガポール航空ショーで唐突に発表された「M-346F Block20供給に関する意向表明書への署名」も現実味を帯びてくる。
🔴#LDO_PR At the @SGAirshow, #Leonardo announced the signing of a Letter of Intent (#LOI) with PT ESystem Solutions Indonesia and the Ministry of Defence (MoD) of the Republic of #Indonesia (@Kemhan_RI) aimed at cooperating for the supply and support of the Leonardo #M346F… pic.twitter.com/U4QgY77HNn
— Leonardo Aeronautics (@LDO_Aeronautics) February 4, 2026
もし「期待された波及効果」に結びつかなくても「年500万ユーロ=約9.2億円の保管費用」と「1,870万ユーロ=約34億円の解体費用」を節約できるため、イタリア海軍にとっても現実的な売却の可能性がないのなら悪い話ではない。
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※アイキャッチ画像の出典:Marina Militar





















インドネシアは、どんどん国防力を増強していますね。
重要な国際海峡・多くの島しょ部・広い領海を抱えているので、当然かもしれませんね。
東アジア~東南アジア~南アジアにかけて、各国の国防力がドンドン増強されていってるの感じます。
おかげで周りの国からの警戒心も、すごい勢いで上がってる…
元々、割と好き勝手する国という印象もあるから余計に
中国のおかげで日本ではさほど話題に上らないけれど
あまりにも悩ましい位置ですよね…。
北極海航路が、リスクヘッジの1つの回答になるわけですが、これはこれで色々あるわけですから上手にやって欲しいものですね。
でも一番の懸念事項だったオーストラリアとは安全保障条約締結したって話だしね…、まぁマレーシアとか特に東ティモールは気が気じゃないだろうけど。
あとフィリピンも結構色々と…、自国の揚陸艦が後回しにされた件も含めて余計に溝が
まああとは、サッカーの件で、民度や民意がとんでもなく低いことがASEAN内で改めて認識されたことも余計に拍車をかけてる
サッカーの件というのはW杯のために、ほぼALL帰化選手のチームを組むという他所から見たら常識を疑うチーム編成をして、あまつさえ「キング・インド」と吹き上がって…他国の人たちのSNSやyoutubeなどの動画チャンネルに大量に押しかけて暴れまわった件
おかげで、他の国からのヘイトがものすごかった(日本人のチャンネルなどにも押しかけてきてた)
結局、予選落ちして少しは落ち着いたのだけど…
とは言え一番の懸念事項だったオーストラリアとは安全保障条約締結したって話だしね。そりゃマレーシアとか特に東ティモールは気が気じゃないだろうけど。
ワリヤーグ(遼寧)みたく後に続く空母の礎になるならいいが、サン・パウロやチャクリ・ナルエベトみたいになったら嫌だな。割かし好きな艦だし。
サン・パウロは導入時点で艦の状態が悪くロクに稼働出来なかった本邦のC-130Rに近い案件、チャクリ・ナルエベトはタイの政治・経済不安に端を発する慢性的運用予算不足が原因なので記事中の艦の状態は良好で運用寿命も15~20年残っているというのが本当なら心配要らないのではないでしょうか?
そのままだと取得と同時に後継艦を計画しないといけない運用寿命ではありますが艦の状態が良いなら近代化改装で寿命も延ばせますし長く見れるかと
エレベーターが小さくてF-35Bが運用出来ないが、TB-3も能力に限界があるしな。
エレベーターの大型化だけでも出来れば良いが。
水上戦闘艦としても能力は高いから、そちらに戻すのかな。
比較的新しいから
アスベストは使ってないのかな??
クレマンソーの二の舞にならなきゃ良いが
インドネシアは比較的隣国だからねー
まあ近くにそんなこと全く気にしない大国がおりますが…
インドネシアは2050年にはGDPで日本を抜いて4位になると予想されてます。
また人口も2億8千万人、2030年代には3億人を超えると予想され若年層が多い人口構成からこの先の人口ボーナスも期待できる状況、マラッカ海峡を抑えてる事考えると間違いなく将来的に世界の大国になる国ですからね。
安全保障においては現状インド式の特定の勢力に組しない全方位ですが、今後この国がどういう方向に向かうかによってアジアの安全保障環境が大きく変わるでしょうね。
ガルバルディの購入は間違いなく将来正規空母導入の布石だと思います。
インドと同じく、国土と人口による急激な国力増大による大国
どうやって実のある国家にできるかだなぁ
貧富の差も、汚職の酷さもあまり完全されてなくて、個々の国民の生活の質も未だによくなった実感があまりないのが現実だから、本当は軍備増強にばかり気を取られてはいけないのだけど、中途半端に発展して大国化したことによる民族意識の燃え上がり、吹き上がりを考えると、しばらくは過剰な勢いの軍拡はとめられないんだろうな…
政府としてガバナンスの強化と所得の再分配をちゃんとやらないと、いわゆる中進国の罠に陥る可能性もあるのでインドネシア自身がどこまで改革出来るかで未来が変わってくると思います。
地中海気候のイタリアの船を熱帯気候のインドネシアに持ってきたら大分寿命が縮みそう
まあその辺りも含めてノウハウか
エアコン容量も足りなさそう。鉄の箱なのに。
当該空母ですが。
基準排水量10,000t、飛行甲板は全長173.8×幅30.4mだそうですね。
記事でM-346Fの名前が上がっていますが、これは、MTOWが10,200 kg、
離陸滑走距離が400 mとありますから、多分、カタパルトが必要では?。
米海兵隊からAV-8をもらった方が良いように思えます。実績もあるのですし。
話変わって、日本の場合。
仮にシャヘドの大群を海上で迎撃する場合、こうしたフネにAV-8Bを10機くらい
載せたものが予想される複数の飛行経路上に数隻必要になるのでは、と想像します。
シャヘドや巡航ミサイルを落とすのなら、F-35Bでなくても充分に思えますし。
AV-8Bが活動するための航空接近拒否は、それこそ、F-35やF-15にお願いして。
>波及効果としてDGK級潜水艦6隻(約4.8億ユーロ)、M-346(約6億ユーロ)、海上哨戒機3機(約4.5億ユーロ)の供給契約に結びつく可能性がある”
(当然M-346は艦載機ではありませんので)あくまでも波及効果で「タダであげるから他の商品も買ってね」ってだけかと
なるほど、です。