ポーランドのトゥスク首相はTVN24とのインタビューの中で「ウクライナと前線の状況は我が国の安全保障にとって間違いなく最優先の課題だ」「私の政権では反ウクライナ的な態度で立場を築こうとする人間を絶対に許さない」と語った。
参考:Donald Tusk: Zwróciłem się do prezydenta z propozycją spotkania. Ono odbędzie się w poniedziałek
この好意的な雰囲気が続く間に問題を解決したほうが良いとだけは理解できる
ポーランドのトゥスク首相はTVN24とのインタビューの中で「前政権は選挙戦略として反ウクライナ的な態度をとろうとした」「ウクライナと前線の状況は我が国の安全保障にとって間違いなく最優先の課題だ」「私の政権では反ウクライナ的な態度で立場を築こうとする人間を絶対に許さない」と語り、ウクライナとの関係改善と支援に取り組むことを約束した。
“前政権は選挙戦略として反ウクライナ的な態度をとろうとしたが、私の政権では反ウクライナ的な態度で立場を築こうとする人間を絶対に許さない。何故ならロシアと対峙するウクライナへのポーランドや西側諸国全体のコミットメントに何の疑いもないからで、このことは全ての愛国者が認識しなければならない。ロシアとの戦争に挑むウクライナには我々や自由社会の助けが必要だ。これは単なるスローガンではない。実際、ウクライナがロシアと戦っている限り、我々は比較的安全でいられるからだ”
“この難局に立ち向かうため欧州は「ウクライナ支援」や「防衛産業の拡大」により多くの資金を投入しなければならない。この戦争は長期化する可能性がありロシアは戦時経済へ移行している。ここでは何も起こっていないという振りは出来ない。私はウクライナに対する武器供給と支援の次元において躊躇うことはない。これについては議論の余地がない”
“但し、ウクライナとの関係には別の側面=運送業者や農民を含むポーランドの利益も絡んでいる。ポーランドがウクライナを助けることで我々の利益が損なわれてはならない。この事を私はキーウで強く主張するつもりで、ウクライナ側が国境の病的な状況を解決してくれることに期待している。そうすればポーランド人は国境を封鎖することも、ウクライナを攻撃することも必要なくなる”
要するにトゥスク首相は「ウクライナとロシアの戦争が自国の安全保障に大きな影響を及ぼすという立場に戻って支援に取り組む」と表明したが、経済活性化のためEUがウクライナに与えた恩恵=貨物輸送に関する自由化協定はポーランド運送業者の、EU域内へのウクライナ産農産物の流入はポーランド人農民の利益を損なっており、これを支援の犠牲にすることなく「ウクライナ側に解決を迫る」と言っているのだ。
この分野に詳しくないため解決に向けた政治的ハードルの高さが不明だが、トゥスク政権は封鎖が解除されたシェギーニ検問所の再封鎖を阻止している可能性(農民の代わりに運送業者がシェギーニ検問所での抗議活動を申請したが当局に却下されている)が高く、この好意的な雰囲気が続く間に問題を解決したほうが良いとだけは理解できる。
因みにウクライナ国境警備局は13日「ルーマニア人農民がポルブノエ検問所(7.5トンのトラックが通行可能なウクライナとルーマニア間の検問所)を封鎖した」「まだ封鎖理由も封鎖期間も不明だ」と報告している。
追記:ウクライナ国境警備局は「ルーマニア人農民によるポルブノエ検問所の封鎖が阻止された」と報告した。
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※アイキャッチ画像の出典:Chancellery of the Prime Minister of Poland
EUは元々各国平等が目的のはずだった
にも関わらず、リーダー的振る舞いをする某国に不満を持つ中欧、南欧諸国との間に外交的な軋轢が生じている
ポーランドのみの問題ではない
それと、ポーランドも政治外交ゲームの振る舞いを見せており、言動や行動に逐一反応するのもEUの問題だと思う
さまざまな意見があり議論して解決、もしくは妥協していくのが民主主義なので
問題をオープンにして話し合っていく事は好ましいと思われるが
太平洋戦争でも、目の前のソロモンで大激戦が繰り広げられてるにも関わらず、オーストラリアの港湾労働者が労働条件の改善と賃上げを要求してストライキを起こしていたりしました
似たような事はイギリスでもあり、自由に意見を表明できる民主主義国家ではさして珍しい事でもありません
(単純発想)
①ポーランドはベラルーシと国境を接しており、ウクライナがロシアの同盟国になることは絶対に避けたい
②黒海が平和の海になりウクライナの貿易が黒海経由に戻れば、国境問題の多くが解決できる
現在のポーランドにとってウクライナ支援の継続しか選択肢がないと思われる
うーん、ダメっぽそうな雰囲気がしてきました
自身の方針について強く語るのはいいのですが、他者の意見を認めないスタンスはダメでしょう
また、陸運・農業問題はウクライナに対して主張するのではなくEU諸国と調整すべき問題なので、この口ぶりでは解決の目処が立っているようには思えません
下手な事をやらかしそうで心配になってきます
> 他者の意見を認めないスタンス
「他者」じゃなく政権内部の人間についての話だよ。政権全体としての意見を統一するのは当たり前だよ。
なるほど。党首の公選を訴える党員を除名する日本共産党みたいなやり口ですね。
日本共産党のようなレベルの低い事例を並べて、なにがしたいのあなたは。
何が言いたいの?
共産主義国の例を挙げるまでも無く「政権内」で強固な思想統制をした者はやがて「政権外」にもそれをし始めるぞと言いたいだけですけど?
「前政権は選挙戦略として反ウクライナ的な態度をとろうとした」「ウクライナと前線の状況は我が国の安全保障にとって間違いなく最優先の課題だ」「私の政権では反ウクライナ的な態度で立場を築こうとする人間を絶対に許さない」と語り、ウクライナとの関係改善と支援に取り組むことを約束した。
という趣旨に対して
>「政権内」で強固な思想統制をした者はやがて「政権外」にもそれをし始めるぞと言いたい
誰と戦ってて誰に警鐘を鳴らしているのかよく分かりませんが、だいぶ認知が歪んでますね
その「認知の歪み」って表現流行ってるんですか?ここでやたら目にする割に他所のサイトでは一度も見たことないのですが。
まあそれはさておき「何が言いたいか」と問われたから答えただけです。
「当たり前」が過去にどういう結果をもたらしたか述べただけですよ。
前政権もずいぶん我慢強くウクライナを助けていました。
支援額もGDP比でならバルト三国に次ぐ上位国だったと記憶しています。
ポーランドはミサイル誤射問題などでもかなりウクライナ側に斟酌した対応をしていましたが、前与党が武器支援をしないと言い出したのはウクライナ側の非を認めない頑とした態度が腹に据えかねたのかもしれませんね。
今後も戦争が続くとして、果たしてトゥスク政権はずっとこの姿勢を崩さずに居られるんでしょうか。
>「私の政権では反ウクライナ的な態度で立場を築こうとする人間を絶対に許さない」
なるほど、これは抗議参加者への警告ですね。
検問所の封鎖=反ウクライナ的態度=国家の敵=西側民主主義の敵認定だから、そうなりたくなければ抗議を辞めろという。
>「ウクライナ側に解決を迫る」
これは抗議参加者以外への言葉でしょうね。
ちゃんと対応するよというブラフ。
援助を再び引き出すことに成功したウクライナが解決する気はないでしょう。しなくても援助取れたんだから。
再び抗議が起こったら反ウクライナ的態度として徹底弾圧する気ですね。
>私の政府の誰がそのような反ウクライナ感情に基づいて立場を築くことを私は決して許しません
原文を日本語訳したものですが、他の連立野党に対する言葉とか?
国民に対して使用するには権威色が強すぎると感じます。デモも民意の一つですし。
でも、ちょっと誰へのメッセージかわかりにくいとこですね。
いずれにしてもpisの反動から生まれたような連立政権ですので、どこまで足並みが揃うかが気になりますね
私の認識だと貿易問題でウクライナに提訴されるまで前政権は相当ウクライナよりだったはずなんだけどな。
ウクライナが譲歩しないなら切れたように見えたが
「反ウクライナ的態度は絶対に許さない」は、アメリカやEU向けの形式の言動ではないかな?
実質は、国境問題の農民や運送業者を完全に敵に回す意志はないように思うのだが。
根本的には「輸出出来ない膨大な量のウクライナの小麦が余っている」=EU内に津波のようにタダ同然の小麦が流れ込んでいて小麦市場が暴落している、という構造が解消されないとどうにもならないですね。
すなわち、実は「ウクライナが今年の小麦の作付けを止める」ことでも問題解決にはなります。
ただ、それは世界的な食糧不足を巻き起こし,アフリカ中東の不安定化に拍車がかかることでしょう。
黒海からの海路を使った輸出が上手く機能していなから陸路が増加してる
プラス締結されたウクライナとの自由貿易協定ですね
ウクライナの輸出が滞ればより支援が必要になるので作付けするなはナンセンスでしょう
農家の生活考えれば人道的にもね
ロシアと和解して、OPECプラスなどが石油分野でやっているように、小麦の輸出先の割当配分を第三者も交えて決めればいいだけではあるのですが。
穀物合意は2022年8月から頃から1年間は機能していましたし、その頃からEUのロシア制裁を段階的に解除する代わりに停戦と流通安全保障の再構築を進めていれば、今頃は元の状態に戻り始める段階に入れていたでしょう。
ガザとイスラエルもそうですが、ネタニヤフとゼレンスキーが停戦を拒否して戦争継続を選び続ける限り、大元の問題が解決できない。(ともに、達成不可能な勝利条件を掲げている)
ナゴルノ・カラバフでのアルメニア首相のように、停戦をしても自国の政権を維持した例もあるのですけど。
> ゼレンスキーが停戦を拒否して戦争継続を選び続ける限り、大元の問題が解決できない。
いやいや、そこは「プーチンが戦争をやめてクリミア・ドンバスから撤退しない限り、大元の問題が解決できない。」と書くべきだろ。
ひったくり犯から鞄を守ろうとして殴られながも必死に鞄を抱えてる被害者を非難して、ひったくり犯の方は非難しないって、ロシア擁護者の価値観の逆転ぶりにはたまげるわ。
ひったくり被害者が自分でひったくり犯と戦う分には何も言わないですよ。でも、ひったくり犯と戦うための道具の購入費用を無心される以上は口出す権利があります。
犯人と被害者の一騎打ちなら兎も角、周辺国家どころか世界経済をも巻き込んでいる以上行動や言動に配慮が必要です。
いくら犯人が諸悪の根源だとしても、被害者が傍若無人を働いていい道理もなければ被害者に無限の救済をする義務もありません。
他者が自分と異なる意見を持っているからと言って、相手を見下すような言動は敵を作るだけの愚かな行為です。
いや、どんな無法社会ではあっても、ひったくりの被害者は他に救いは求めるだろうし、それに応える者がいてもおかしくないだろうに。(もちろん見て見ぬふりして立ち去る者も、周りでただ傍観している者もいる)
でも、被害者はひったくり犯に対して自力対処しなきゃけしからんという社会があったらもはやそれはデストピアですね。そんな社会を押し付けようとされても迷惑ですな。
私そんな事何一つ言ってないですよ?
自力対処なんて話どこから出てきたのですか??
いえいえ、いずれの主張も「侵略された側が自力対処しないのはけしからん」という倒錯した発想が前提となっている主張ですよ。
ムネオ君の「自前で戦えないならウクライナが停戦を申し出るべき」と根は同じで、無自覚で主張されているなら尚更始末に負えないです。
でも、複雑な面もあるのですよ。
クリミアやドンバスの住民からしたら、過酷かもしれませんよ。多くの住民はウクライナ軍が戻ってくることを望んでいないからです。
クリミアの住民はロシア人やタタール人でウクライナ人は少ないのですが、それでも、ウクライナ軍が戻ってきたらなんとか統制はできると思うのです。ウクライナの支配下には入りたくないが、死に物狂いで戦うほどではないというあたりでしょうか。
しかし、ドンバスの方は地域の住民をすべて難民にして追い出して、空き地にしなければウクライナ軍による再統治は難しいのではないでしょうか。現実問題として。
国際情勢は難しいですね。
例えば、
昨日、台湾の選挙がありましたが、一つの中国という国際社会の建前であっても、台湾の人々の本音は中国共産党の支配下にはなるべく入りたくないと思う人が多いように思います。だからと言って、戦争や対立は避けたいというあたりでしょうか。
国際情勢は一筋縄では行かないことが多いですね。
仰る通り、ダンピング輸出と言われても、仕方なくなっていますからね…
ひとまず、感情面は置いておくと。
ウクライナへの素朴な疑問ですが、小麦の販売先が不透明・穀物エレベーターが破壊された中で、冬小麦の作付けを通常通り行っているのでしょうか。
ウクライナの小麦輸出は世界で7位くらい。
ロシアが圧倒的な量で世界一ですから
ウクライナの作付けがゼロでも
ロシアが供給すれば食糧危機になりません
ぶっちゃけ西側の制裁が食料の高騰や
飢餓を招いている側面が大きいし
小麦や肥料は認めればいいのに
中古車輸出だけやめて、ガスは買い続ける
極東の島国にも言えますが
意味のない事にエネルギー使いすぎ
>意味のない事にエネルギー使いすぎ
理屈の上では確かに。しかし経済制裁は単に効果の有無ではなく、力による
現状変更を決して認めないことを示す意思表明、平たく言えばケジメという
側面が強いと思います。だったらガスとか海産物とかも含めた全品目禁止に
しろよと言いたくなるところですが、なんと言うか適切な言葉が見つからず
恐縮ですが、国民の投票によって政治家の首が切られる民主主義体制の限界
といったところだと思います。私的にはロシアからの輸入は全面禁止しつつ、
一方で輸出は全開にしてロシア国内の金をどんどん国外流出させるみたいな
絡め手ができないのかなあと思いますが、何処の国もやらないということは
私が如き浅慮の輩には分からないようなデメリットが大きいのでしょうね。
>>輸出は全開にしてロシア国内の金をどんどん国外流出
売った側が損するのでどこもやらないと思います。今のところルーブルをどれだけ保有しても国際的には使えないので、紙切れと資源を交換するのはリスキーかと
あと全面的に輸出した場合は半導体の軍事転用などが問題となり、その国は西側として批判されるでしょうね
軍用半導体っていつだったか自給又は中国やベラルーシからの輸入で賄えているようだっていう結論になりませんでしたっけ?
あと、ルーブル、ロシアと取引のあるアフリカとかとの決済手段には使えるかもですよ。
同じく「力による現状変更」を行っているイスラエルへ同等の制裁を科していないなら、ロシア嫌いの意思表明にしかなりませんね…
確かに。
ロシアへの封鎖は無理なのです。
食料とエネルギーを抑えているのがロシアです。
西側のブランド品や自動車やスマホやマックとかがなくても別に人は死にませんが、
食料とエネルギーがないと人は生きていけません。
アジアはエネルギーを、中東は食料を、アフリカはその両方が足りません。
力での現状変更は認めないとかいうお題目の為にお前らの国民を餓死させろとか誰が聞くのかって話ですよ。
実際にはイスラエルが侵攻し、シリアやイラクやリビアやアフガンにも侵攻しているのを世界が見ているわけで、ロシアだけ制裁やれとか言われても西側以外は誰も協力しませんよ。
チャーチルが大戦中に選挙に負けたのは、労働問題に関心が無さすぎるとして国民から支持を失ったのが大きい
まあその後の労働党政権はもともと保守党よりもよほどに対ドイツ強硬派だったが
いずれにしろその姿勢の評価はポーランド国民がしてくれるでしょう
前政権を破っているのでウクライナ支援は安泰であろうと思いますが
>ウクライナ支援は安泰
ポーランドにとって頭の痛い問題は、支援元が仮に安泰でも、支援先の政権が瓦解する可能性が大きいことかと。
ウクライナにとって、ポーランド新政権が好意的なのは、問題解決のチャンスですね。
早急に解決できるのか、続報を見守りたいと思います。
>…トゥスク政権は封鎖が解除されたシェギーニ検問所の再封鎖を阻止している可能性(農民の代わりに運送業者がシェギーニ検問所での抗議活動を申請したが当局に却下されている)が高く…
>ウクライナにとって、ポーランド新政権が好意的なのは、問題解決のチャンスですね。
それ本当ですかね?この軍事侵攻が始まって以来、関連するニュースを追い続けてきましたけど(その過程でこのブログを発見しました)、日本の外交態度がお人よしすぎるだけで、こちらが譲歩すれば相手も同じように歩み寄ってくれるというのは楽観論が過ぎる気がします。むしろ譲歩を示せば示すほど相手がズンズン迫って来るだけ(元々仲が悪い場合は特に)なので「そちらが〇〇してくれるならば、こちらは××をする」という風に常に交換条件を突きつけての譲歩案であるべきだと思います。翻って新政権の態度は一方的に要求をのまされるだけの方向に話が進み、結局国民が怒って政権が崩れて全てが台無しになる気がします。
チャーチルが「対二次大戦回顧録」で、日本外交について仰る通りの部分を思い出しました。
日本人の『他者への思いやり・優しさ』、外交の『駆け引き・勝ち取る』これは別物なんですよね…。
ウクライナは衰弱していますから、ポーランドの配慮と思いますが、どうなるのか1.2ヶ月後の結果を見守ろうと思います。
そもそも論としてポーランドとウクライナは元々仲良しじゃない。戦後処理における国境問題(米英仏を含む連合国がポーランド旧領をソ連(ウクライナ)領とした)がある上に、現キエフ政権の淵源にして正統・正当とする連中は大戦中にナチスドイツとつるんでユダヤ人やロシア人だけでなくポーランド人を大量虐殺し、その恨みはもちろんデカい。そのうえ、キエフ政権(やカナダ)は連中とそのやらかしを顕彰して記念碑を建て記念行事を続けている。ポーランドはナチと勇敢に戦ったことが国の誇りの一つなんだから、政治的ご都合で耐えているけれどSS義勇ウクライナ人部隊の末裔を自任するキエフ政権に対し、国民は憤懣やるかたなかろう。
で、このポーランド首相の演説だが、キエフ政権絶対支持と言ってるけど、実質的には条件を付けているとみるべき。条件を満たすかどうかは他人だから、うまくいかない時には責任を押し付けられる。先日のスナクもそうだけど、降伏が近い状況で自分のメンツを守り責任を躱しつつ、煽ってきた国民には方向転換を曖昧にし、実質的には損切りできるように持っていく外交、内政術が上手いね。
プーチンはポーランドに”(話によっては)ポーランド旧領をやろうか?”とまで仄めかしている。美味しければその線にノることまで(そのまま、保護占領、割譲。どれが一番得なんだ?)首相は考えているだろう。
ポーランドがその話に乗ったらドイツから旧ドイツ東部領土も返せってクレームが飛んできそうですね
ポーランドもソ連の戦後処理によって得してるので
カリーニングラードも返還して頂きますか?
ソ連のウクライナ派閥が強かったのかウクライナの領土ってポーランド、ハンガリーなどの東欧の国からもけっこうもらってるんですよね。一番とられているのはロシアですけどね
その結果国内にポーランドやハンガリー系が多数いてその人達はEU側にいきたい、
(ハンガリー系はそうでもなかったかも、たしかあの地域だけロシアよりだった記憶がある)
ロシア系は言うまでもない。
少数民族多い国はそれを統制するためにウクライナ民族主義に傾倒してしまう。
その反発と、綱引きする大国が出てきて今のありさま