Nikkei Asiaは3日「米国は自国の防衛産業基盤に日本を統合する可能性を見出している」と報じ、ランド研究所も「日本の国防支出増は設備投資に繋がっていない。防衛産業の協力強化が合意されれば『5年後に生産能力の過剰に陥ることはない』と日本企業に確信させるのに役立つ」と述べている。
参考:U.S. seeks to ‘integrate’ Japan into defense industrial base – Nikkei Asia
我々が負担していたロジスティクスを同盟国の日本がカバーし、その分だけ我々の負担が軽減されると説明しなければならない
Nikkei Asiaは3日「4月10日の首脳会談でバイデン大統領と岸田首相は防衛産業の協力強化で合意すると米政府筋が明かした」「この協力範囲は米海軍艦艇の修繕に留まらない」「将来的に軍需品、航空機、艦艇の共同開発・共同生産も視野に入っている」「このビジョンを議論するため両国は調整機関を立ち上げる予定だ」と報じており、米国は自国の防衛産業基盤に日本を統合する可能性を見出しているらしい。
日本の防衛産業基盤を活用する第一歩は米海軍艦艇の修繕で、バイデン大統領と岸田首相は日本の民間造船所で米海軍艦艇の整備、修理、オーバーホールを行うプロセスを正式決定する見込みだが、米国の法律は海外の造船所で「米国を母港とする海軍艦艇」の整備、修理、オーバーホールを禁止しているため、この取り組みは日本に前方展開する艦艇20隻に限定される。
米政府筋はNikkei Asiaは取材に「日造船所がサービスの提供範囲を拡大するには議会措置が必要なものの、これが実現すれば米造船所のボトルネックが緩和され艦艇の稼働率が向上する」と、アナリストも「台湾有事を想定した場合、米海軍の艦艇が何週間もかけて米本土に戻るのではなく、日本で迅速に修理を行い戦線に復帰できるようにすることが極めて重要だ」と述べた。
防衛装備の共同生産については軍需品から開始され、ランド研究所のジェフリー・ホーナング氏は「共同生産される軍需品、スペアパーツ、消耗品が日本に保管されていることが重要で、もし紛争が発生しても米軍はこれらの物資を日本に運び込む必要がなくなる」「同時に米国は日本との共同生産が国内雇用や契約に悪影響をもたらすものではないと、我々が負担していたロジスティクスを同盟国の日本がカバーし、その分だけ我々の負担が軽減されると説明しなければならない」と指摘。
さらに日本側のメリットについても「日本は今後5年間に国防支出を大幅に増やす予定だが、日本企業は5年後に国防支出が元に戻るのではないかと危惧し、この支出は企業の大規模な設備投資に繋がっていない。首脳会談で防衛産業の協力強化が合意されれば『5年後に生産能力の過剰に陥ることはない』と確信させるのに役立つ」と述べているのが興味深い。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 1st Class Greg Johnson
これだけではよく分からないですが、米海軍がいかに国内造船産業に失望しているかは伝わってきますね。まぁ、制服組トップが公聴会で議員相手にキレ散らかしてもなお使わないホーネット買わされている始末なので、制度面からの改善は首脳会談やってもどうしようもない気がします。そこで考えたのですが、米国内を母港とする艦艇の海外整備を禁じる法律があるならこれを逆手に取り、現在カリフォルニアを母港にしている第三艦隊を横須賀に前進配備させたうえ、横須賀からカリフォルニアに派遣しているという体裁をとってはどうでしょう……(冗談です)
正直な印象としては、日本側には経済的にはあんまり旨味がない、アレな言い方をするとトランプ氏の述べる被害者意識のナラティブの上に乗っかった論建てにも見えるので、10日の実際の共同声明を待ちたいですね。
これ遠まわしに
「もうアメリカの産業基盤には米海軍を支えるのに十分な力がない」
といってる気が・・・
週刊空母、月刊空母を作り上げた”偉大なアメリカ”は過去のものになっちゃったのかなあ
仰る通りです。
民間造船業の競争力がないということは、軍艦建造や補修のベースになる、産業基盤・人材育成がボロボロになってるという事なんですよね。
第二次大戦のアメリカは、輸送船も大量建造に成功しており、偉大なアメリカという過去の栄光を感じてしまいます…
そう言うこっちゃな。
アメリカは「儲かる金融やIT = 物を作らない産業」に力を入れまくったせいで、「儲からない製造業 = 実際の物を作る産業」に、優秀な人材がいかなくなった、だって、給料が安いんだもの。
(それどころか、優秀でない人材すらいかなくなっているのでは?)
結果、物を作る産業基盤がガタガタになったので、
・西側陣営
・何でもいう事を聞く
・製造業がまだ残っている(悪く言えばデジタル後進国)
・安くこき使える(アメリカからすると、安月給で手を抜かず働いてくれる)
という、我が国に白羽の矢が立ったのでは?
結局やっていることは、設計だけアメリカでやって製造を中国でしている、iPhoneと同じだね。
でも一部とはいえ、安全保障の重要な部分までアウトソーシングしだすとは、よほどアメリカの製造業はまずいのだな。
ここ最近の船のやらかしを見てると設計する能力もヤバいんでは?
日本にある施設がないと米軍は地球の反対側で戦争が出来ない。日本にやらせる範囲が少し広がっただけ。
統合するためには米海軍にはフィートポンド法を諦める勇気がほしいですね (以前指摘されて気がついた)
インチノギスは日本の法律で当然販売禁止 (ref 計量法) だし、ポンドフィートで校正されたトルクレンチはアメリカから持ち込むしかない。アメリカ以外、校正不可能。
そろそろ自国しか使っていない単位を諦めるときが来たのではないかと思っています。
USスチールの件で相当切り込まれると思うがな>安全保障
なんか岸田になってから他国の戦争とは無縁だった日本がどんどんアメリカの従属国があることを隠そうとしてこなくなったな
自民党に投票していれば10年、50年後の未来まで安心だと思っていたけど指導者によってここまで日本が変わるとは思っていなかった
中には無能もいるんだね
いや無縁だった時なんてなかっただろ
ベトナム戦争の時も湾岸戦争の時も沖縄含む日本は
常に戦線の後方でしかなかっただろ
それに、今回の軍拡だって安倍元首相が怠った
後方戦力整備のツケを払わされてるだけだろ
事実上日本領土ではないアメリカの基地が日本にあること及び米国兵器を自衛隊の為に日本で生産することと、米国が使う兵器を日本で生産することは別物じゃ?
記事のニュアンス的に後者よね?
これ以上反米国家から睨まれるようなことをしないでほしいよ
どうせ単独で国家防衛することもできないんだし
どうせ単独で国家防衛することもできないんだし→だから米国を頼ってるんでしょう。反米国家に睨まれようと今の日本は親米で進めているので大した意味はないのでは?
9条で己を縛りつつアメリカに守ってもらう美味しい立ち位置捨てて世界最大の侵略国家の同盟国として矢面に立つのは全然違うよ
貿易しなきゃ国家が崩壊する日本が選択していいもんじゃない
>9条で己を縛りつつアメリカに守ってもらう美味しい立ち位置
これのどこが美味しい立ち位置なんだよ、ちよんちゃんころ、安全保障面で依存させられて心臓握られてる状態なのに
>>自民党に投票していれば10年、50年後の未来まで安心だと思っていたけど
流石に愚かすぎる
元総理、お盆にはまだ早いですよ
戦後からずっと日本は、直接戦闘はしないだけで沢山の戦争に協力してきた。
後方拠点、治安維持、資金援助。憲法の制約範囲内であらゆることをやってきた。今回の話も産業基盤関連で、結局日本がやれる範囲は昔とあまり変わってない。
日本の歴史を知ってたらこの日本国が他国の戦争と常に無縁だったなんて絶対言えないはずよ。
岸田憎しを拗らせ過ぎるのもいかがなものかと思う。
それだけ、日本の国力が落ちたということだと思います。
おまけに中国が強大になり、相対的に見れば更に日本の国力は低下しています。
一米国も相対的な国力は低下しています故、日本の接近は大歓迎でしょう。
日米共に利害が一致しているのです。
隠そうとしないというより、見栄をはっていられる状況ではなくなってきたということです。
思想なのかポジショントークなのか営業ノルマなのかはわからないけど
結論ありきで話してるから、結論が意味不明になってる
それもこれも「先進国が他国に侵略戦争を行うわけがない」という常識を打ち破ったロシアが悪い
先進国は国際法で白黒つけれない、高度なハイブリッド戦で勢力圏を広げる(=ハイブリッド戦に揺るがない社会基盤さえあれば安泰)っていうトレンドが突如終わって、価値観の近いもの同士が急速に結びついてるのが今
永世中立国だったスイスへの侵攻計画であるタンネンバウム作戦てのを、ナチス・ドイツとイタリアが計画した歴史がありましてね。こっちが行かなくとも、相手はそう考えていない場合に備えないことこそ無能だと思いますよ。現実としてそういう考えの政党は日本で支持されてませんし。
「無縁だった」なんて言えるのは冷戦終結後の中東やヨーロッパの紛争地帯でのテロ戦争に無関心でいられた立場からでしょう。ロシアや中国の軍事的脅威に対しては日本は無関係でいることなんてできないですよ。
日本は、メリット・デメリットが何であるのか、整理するのが重要でしょうね。
アメリカ外交に巻き込まれる事になれば、ウクライナ戦争だけでなく、イスラエルのガザ戦争など・イエメン空爆のようなものに巻き込まれるリスクも高まるかもしれません。
アメリカの造船産業は、既にボロボロで競争力がないので、応じるのであれば相応の条件を引き出したいですね。
造船は、幅広い周辺産業・協力企業などが不可欠になります。
MRJでksみたいなサプライヤーを指導できなかった米産業界に上から言われる筋合いはないだろ
仮に提言を実施しようとすると必ず介入してくる
そもそも労働者の質で中共に負けているから昨今の生産数に差が出ている(先頭を走る苦労はある)
技術的優位に立つ事だけに拘らずに勝利を目指して頂きたい。米国は兵糧攻めが得意ですよね
そういえば日持ちしない液体酸素をわざわざ本国から運んだ話を読んだことある
日本で調達すればいいのに相当無駄なことしてるなあと思った
非常時の時のためにも現地調達に慣れておくといいと思う
液体酸素も本国から運ぶ米軍事輸送
リンク
いやこれ、ユニット式のタンクを本国から搬入したって話でしょ。
充填はべつに日本で調達しているかもしれないし。
米国だとモノ造り人材を確保し育成し続けること自体が難しいからな
日本も理工系がICT側に寄って来ているからリアルなモノ造りを地道に丁寧にっての風土を残すのは相当に大変
いずれにせよ米国の方が日本よりかなり戦略的に産業構造をとらえているわ
最近の米国というか米軍というか いい話がまるで聞こえてこないですね
介護されてもらおうというのに、謎の上から目線はどうにかならないでしょうか
グローバルサウスに見放されてるのも、そういうことやぞ としか・・・
アメリ介護はもう嫌だ~
広範な基盤の統合ってなるとヤードポンド法を日本に強いるのか?あるいはアメリカがヤードポンド法を諦めるのか?
てかアメリカの製造業なんかもう終わってるんだから今のうちにいい加減メートル法に転換してほしいもんだが
それなんですよね。
兵器に限らず同じ国、同じメーカーで揃えようと共通部品や共通冶具なんてそんなに有りはしませんよ。
問題なのはヤーポン部品にヤーポン工具!いい加減にしろ帝国単位!困るんだよ本当に!
少なくとも重工大手は設備も人員もがっつり増やしてるんだけどね。
とはいえこの防衛予算強化がどこまで実現されるのか、いつまで継続されるのか、それがどこに投入されるのかいまいち不透明なのも事実。
今は大型スタンドオフミサイルを年数百発なんつーペースで要求してるけど信じて設備ドーンと増やしたところで「備蓄埋まったからもういいよ。次の5年は船に全部ツッパするから」と言われたらどーすんだ、と。
だから桁違いのキャパがある米軍の「不足分を補う」という形で余剰分を吐き出せれば企業の安心感につながるのは確か。
ただそれならまず納期も数量も日本側、企業と自衛隊の都合が優先なのはマスト。「米側が希望量と納期を提示して、そこまでだったら日本側が売りたい時に売りたいだけ売れる。余裕がなければ売らない」という条件でなければ日本企業側の安心にはつながらない。
何より沖縄の海兵隊用に12式1ユニットだけ、とかでもいいから日本製の装備品も買うべき。米製装備品のライ国だとどうしても「作らされてる感」が拭えないからね。
あとヤーポン滅ぶべし。
横須賀で日本の業者が米空母の補修とかしてたと思ったんだが勘違いかな
これは、米国だけでは、メンテナンスできなくなったと言っているもの同然。
まえから、工廠が足りずメンテナンスできない情報は流れていたけれども、自分たちから悲鳴をあげたのは、仮想敵国に余裕を与えるだけでは?
でも、そういう仮想敵国は、何かあるのではと、逆のことを考えるから、公表した方がいいのか。ソ連のように。
今のアメリカなんか変だな
トータルで見れば儲かってるはずなのに軍備の維持ができてない
対テロ戦争の後遺症がそんなに酷かったのかな
私の予想では、軍艦の省人化技術で革新を起こすための第1歩なのではないかと思いますよ。ジェラルド・R・フォード級航空母艦で操艦要員:2,180名、航空要員:2,480名 計4,660名必要なので、この人員だけで空母打撃群を形成出来る様にする事が次世代で求められているのに、アメリカだけで対応するのが不可能なので、「同盟国と一緒にやりたい」という事なのでしょうね。この事が軍事をアメリカに丸投げして、国の復興に全力を注ぐと定めた、吉田茂の1955年体制を、見直していきますというメッセージの1つなのではないかと思うのと、100年前に日本を罠にかけて、排除して、中国を植民地にしたかったアメリカの通称[石屋さん]からの100年後のお詫びなのかもしれないとも思えますね。なので、アメリカが日本の防衛を担うのは当たり前とされてきましたが、「これからは日本も頼りにしますよ」、というメッセージだと思います。そして‥最近のアメリカの兵器開発はお笑いネタになりやすいのが多く‥例えばアーレイバーグ級だと1隻1200億円なのに、1隻8600億円する置物ズムウォルト級‥無理して低価格化させた沿海域戦闘艦はミッションパッケージ(交換式で色々な事に使える)開発に失敗しているのに建造され‥更に船体に亀裂が~とか、推進軸が振動で壊れる~とか、色々あってコンストレーション級に変更⇒魔改造で価格高騰(今ここ)とか、コストダウンが急務なのです。
単に、艦船修理/メンテを依頼する言い訳のように聞こえます。
”「共同生産される軍需品、スペアパーツ、消耗品が日本に保管されていることが重要で、
もし紛争が発生しても米軍はこれらの物資を日本に運び込む必要がなくなる」”
平時ならばともかく、戦時には通用しないのでは?。朝鮮戦争当時とは違うでしょう。
当時、中共の戦力が日本に到達することは不可能でしたが、今時は、中共の望む時/場所
にミサイル/長距離ドローンが降って来る可能性があるのですから。何せ、数が多いので。
そして、米空軍や航空自衛隊は、現勢力でそれを防ぎきることは、無理と思います。
今のウクライナの状況を見るべきでしょう。
オホーツク海/日本海/対馬海峡/東シナ海沿いに防空要塞を連ねて阻止線を作らないと。
さらに、基地/根拠地/港湾/主要工業地域/エネルギー施設の周りにも必要でしょうし。
生産した需品の保管場所(防爆仕様)も必要になるのでは。
米軍は既に張子の虎状態なのでは?
国内の産業基盤、設計能力等の足元がぐらついてるし
正規戦を何年も続ける体力が残っているのか疑問
なんだが最近のアメリカは古代ローマ帝国にそっくりになって来た様に感じます
最初はローマの軍事力と生産力で属州を支配していたのが属州からの貢ぎ物が入って来ると働いたり兵士になったりせずパンとサーカスで遊んで暮らし、後年は属州の生産力と軍事力で帝国の負債でしかないローマを支えねばならず、蛮族の流入でローマにかつての力が無いと分かった途端に崩壊が始まったところが
カルタゴに比べればゲルマンなど弱いしソ連に比べればロシアは弱いはずなのです
仰る通りですね。
この記事に関しては理に適ってるように見えて優等生が考えたその場しのぎのリソースの有効利用のアイデアであって、
これを実際にしたら米軍の機密が日本の民間の施設から中国に確実に漏れますよね→そこはちゃんと対策します→船を触らせてる時点で幾ら対策しても漏れるに決まってるやんという感想ですね。
だからやるなという意見ではなく、これをやらざるを得ないと思いますし、これをやる事で当座の10-20年の中国軍の極大化フェーズをしのげれば良いと願っています。
ただ、こういう付け焼刃的な対策が湧いてくる所にアメリカの不可逆的な衰退トレンドが見て取れますし、ローマ帝国のその後を見ると
1.意外と粘る(衰退はするがすぐに破滅的に滅亡はしない)
2.その後ヨーロッパは国が乱立した(多極化になった)
という2点がありますよね。多極化というワードは某評論家が昔からずっと言ってましてあの人の言葉になってる気がしますが、某さんの多極化推しは米国が崩壊して中国覇権時代の到来願望がありそれをカモフラージュする為に多極化という言葉を用いてるように見えますのであの人のせいで多極化というワードを使うと私も中国覇権時代到来を願う人と誤解されそうで使いにくいですわw
ただ、”覇権国が無くなるという本当の意味での多極化”は本当にあって、それに流れていくトレンドは始まっているでしょうから、日本の戦略としては、多極になった世界で複数の存在する極のうち「自由と民主主義」を重要な価値と置く国で集まった極を維持するのが国家戦略のコンセプトであり続けて欲しいですね。
多極化になったら日本はアメリカより中国の方が近所にある故に、中国の冊封体制に入りますわみたいな判断をする国にならないようにと思います。
ただ今後中国で革命が起こるなりして民主化し、今の西側と同じく自由と民主主義を価値観とする国になった上で米国も衰亡して世界が多極化した場合は、アメリカと疎遠になって中国と組むのはアリと思います。中華料理は大好きですからね。中国に行って死ぬまでに本場の天津飯を(以下略
>中国で革命が起こるなりして民主化し、今の西側と同じく自由と民主主義を価値観とする国になった上で
中国の内陸部はいまだに清朝末期の価値観を引きずっているところも多いみたいなので、あと100年は民主化は無理でしょう。上海などの沿岸部のみが分離し独立国になった場合は可能性があるかも知れませんが。
日本の植民地として教育インフラが整っていた台湾のようには、簡単には民主化や価値観が変わることはないと思います。
生物学の学説の一つにハンディキャップ理論というものがある。これは「天敵に立ち向かう」とか「仲間に食料を分け与える」といった自らの生存に不利な行動を積極的に行う個体が異性にモテる&尊敬され地位が上がるというものだ。
南北戦争~冷戦までのアメリカは成長・円熟期であり、ハンディキャップ理論を体現した国家だった。南北戦争で奴隷制度を廃止し、第二次大戦中では世界の半分を占める生産力によって同盟国を支援、莫大な戦費と流血を払って(人類の災厄にして最悪の差別主義者である)ナチスドイツと大日本帝国を葬り去った。第二次大戦終結後はマーシャルプランで瓦礫になったヨーロッパを復興し、滅亡ギリギリだった韓国を救った。(白人限定であるが)国民の格差は少なく、最高の教育水準を誇った。
調子が狂い始めたのはベトナム戦争の敗北だった、あの戦争の帰還兵によって麻薬が齎され現代まで続く社会病理となっている。レーガン政権が採用した新自由主義は最低限の社会インフラの維持を否定し、企業は短期的利益を追い求め虚業に走り、格差が拡大して国民の一体感は消失した。新自由主義は(理屈の上では)競争の徹底化によって社会経済の効率を図るものだったが、結果は産業の空洞化、不動産の高騰、権力者に近い人間が優遇され公的機関と癒着する等の社会の退化だった。
そして現在、バイデン大統領は西側諸国との連携を強化し、権威主義国家に立ち向かうグローバリズム(アメリカが世界に関与する)を辛うじて維持しているが、孤立主義のトランプが返り咲いたらアメリカは「自らの生存に不利な行動」を一切行わない、つまりハンディキャップを負担できず世界のリーダーを降りるだろう。
日韓に製造を押し付けて経済を現状維持したまま戦力保持しようとしてるんでしょうけど、基盤が外側にある軍隊なんていくら規模がデカくても脆弱だと思いますがね…
機密を外に握られるんですから
結局I-phoneだって製造外注に回した結果どうなったよ?っていう
MRJ見てると日本をATMにする新たな口実を突き付けたとしか思えませんね。バイデンが再選されたら、更に中国融和政策を強めて日本の梯子を外しかねない。米中会談見ててもバイデン民主党は中国との対立を相当避けたがっている。
防衛産業基盤への日本統合(迫真)(USスチール買収はNG)
一朝一夕とはいかないが、アメリカ自身が米軍や公的機関に所属する船やら飛行機の保守点検整備に人を増やす努力することがアメリカの雇用政策にも寄与すると思うがね。
アメリカ中部でフードバンクとか言った言葉で誤魔化して食料配給するよりかは、単純労働でも手に職を付けさせた方が健全でしょうよ。
これはすでに横須賀近辺で進んでいると思います
補助艦(輸送艦)が近くの大手造船所に停泊したりしています
O/Hまではいかないだろうけど、ドック点検くらいは行っているのでは?
造船所側も新造船は撤退した所があるし、艦艇修繕は行っているので渡りに船かも