米下院は143億ドルのイスラエル支援法案を226(民主党議員12名が賛成)対196(共和党議員2名が賛成)で可決、バイデン政権が要求したウクライナ支援資金=600億ドルは審議対象にもなっておらず、2024年のウクライナ支援は全く目処がついていない。
参考:House passes $14.3 billion in Israel aid, setting up showdown with Senate
このまま追加資金の獲得が出来ないと2024年春の攻勢準備が全く進まない
バイデン政権は先月20日「米国の安全保障ニーズに資金を供給するため緊急予算を議会に要請する」と発表、この内訳はウクライナ支援に600億ドル、イスラエル支援に140億ドル、ウクライナ・イスラエル・ガザに対する人道支援に90億ドル、米原潜の即応性を高めるためのインフラ整備に30億ドル、インド太平洋地域の同盟国支援に20億ドル、国境警備と移民問題に110億ドル、発展途上国支援に20億ドル、フェンタニル対策に10億ドル、移民支援に10億ドル、児童労働対策に1億ドルで、緊急予算の総額は1,000億を越えている。
バイデン政権はウクライナ支援をイスラエル支援など他の要求に混ぜたワンパッケージで議会を突破し、大統領選挙が終わるまで「ウクライナ支援資金の問題から解放されたい」と考えているのだが、ジョンソン下院議長は「ウクライナ支援とイスラエル支援は切り離して審議すべき」という立場を表明、下院の共和党もイスラエル支援に143億ドルを供給する独自の法案を提出した。
ホワイトハウスは下院の動きについて「共和党が安全保障政策を政治の道具にしている。ウクライナ支援を除外した法案は受け入れられない」と非難していたが、下院はイスラエル支援法案を226(民主党議員12名が賛成)対196(共和党議員2名が賛成)で可決、上院も可決すれば大統領の署名をもって同法案は成立することになる。
上院ではウクライナ支援に対する超党派の支持があるものの、下院は予算に関する優越を有しているため「上院が独自の予算案を下院に送る」ということは難しく、残念ながら「ウクライナ支援を継続するための追加資金獲得」は全く目処がついていない。
ウクライナ支援資金の残高は約50億ドル(10月末時点)なので、全額をエネルギーインフラの戦い=防空システムや迎撃弾の供給に突っ込めば冬場を乗り切れるかもしれないが、このまま追加資金の獲得が出来ないと2024年春の攻勢準備が全く進まない。
因みにホワイトハウスのカービー報道官は2日、Economist紙の記事について「我々がウクライナ支援を継続する重要を浮き彫りにしている」と言及した。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
戦力の量でも質でもハマスを圧倒しているイスラエルに巨額の支援なんて、そもそも必要なのかな??
ウクライナ方面から足を抜くときの方便としては、十分では?
敗勢が濃厚になっていた今となっては渡りに船だったかもしれませんね
中東情勢は先行きが不透明だからね。。。
ウクライナは現時点ではそうそう進展があるわけでは無いけど(明日にでも世界大戦に発展〜とか
イスラエルと周辺国の間では第五次中東戦争に発展〜ってシナリオは無くはないでしょ
如何に強大なアメリカ様と言えど第二戦線なんか作りたく無いだろうし
それならイスラエルへの支援をガンガン打ち出してアラブ諸国が関わりたく無いなって思わせた方がコスパも良さそう
侵攻されようが懲りずにロケット撃って来て呆れる程アイアンドーム撃ってるし反イスラエルの国からすら攻撃受けそうなんで言う程ワンサイドでもないだろう。
これがウクライナみたいに事あるごとに出費が有るならともかく回数が限られるならそれ程でも無いのでは?
上院では共和党側もウクライナ支援を含めた予算案を主張しているくらいだから、当然上院で可決される可能性は高くない。
日本や多くの西側諸国にとっては、南部反攻の失敗と米議会の状況を見たウクライナ国民が、全土奪還を諦めて、西側(NATO)による安全の保障があれば現状のラインでの停戦を受け入れる、くらいの世論に変化してくれればありがたいのではないかと思う。
ロシアが停戦を受け入れず攻勢を継続するにしても、西側の軍事支援の性質が「支援しなければウクライナが全土を奪還できない」というものから、「支援をやめればウクライナが国家として崩壊して、ロシアに全土が制圧されるかロシアの傀儡国家になる」というものになるし、防御はなんとかできる程度のレベルの支援で済むことになる。
よく言われる一種のドミノ理論のような、「ロシアの侵略を成功させてはいけない」というのも、実際は現状で達成されているだろう。中国がロシアを見て台湾攻撃を決めるとすれば、それはロシアが侵略を成功させたからではなく、アメリカの台湾防衛が手薄になったからとなるはずだ。冷静な中国がロシアの現状を見て、長期的視点で正確な損得分析を出来ないとは思えないというより思いたくない。
ロシアが得たものはルハンシク州全土とドネツク州の半分〜6割(侵攻開始前から1/3保持)、ヘルソンとザポリージャ州の州都を含まない半分くらい。本来の主敵であるNATOの兵士に損害を与えることは無く、優秀な契約軍人が死傷。装備の損耗は西側が送った西側製装備の数とはとても釣り合わない。NATOはむしろ拡大した。戦後状況によってはウクライナがNATOに加盟するか、長期的に支援を受けるということもあり得るだろう。
長期的に見ればさらに深刻で、ロシアに残された優位は広い領土と資源と核兵器。人口は1.4-1.5億で、一国としてはそれなりに多いが西側とは比べるまでもない。高齢化と人口減少も普通に進んでいる。
先進技術はとても西側や中国と勝負出来るレベルでは無い。西側との貿易で経済発展していく路線から外れてしまった。
大量の資源を売れるのが現状の強みだが、西側だけでなく中国までが長期的には化石燃料からの脱却を進めていくことを表明している。アフリカなどのグローバルサウスはむしろ気候変動で西側諸国よりも被害を受ける国々で、気候変動対策を求める声は強い。
30年後や50年後、ロシアには何が残されているのだろうか?温暖化によって農業適地が増えることくらいがロシアにとっての明るい要素か。農業国として中国やアフリカに食料を輸出するだけの国に成り下がるつもりなのか。
ロシア自身が大国であると自認して、西側対ロシアの構図を主張しているが、西側対ロシアの構図ではとてもじゃないが侵攻が成功とは言えない。ウクライナ対ロシアとして見れば、人口も経済規模も遥かに小さいウクライナが受けた人的・経済的ダメージはロシア以上だが、それは侵攻の成功を意味するのだろうか?ロシアの未来を犠牲にウクライナの未来を潰してそれで「成功」というのなら、ロシアはもはやNATOに対峙する大国という意識を捨て去り、ウクライナと対峙するレベルの国になるということ。
甘過ぎると言うか「負け惜しみもここまで来たら芸術的」と言いたいですね(皮肉)
先日の将棋・第71期王座戦第4局で敗北必至の状況から大逆転して八冠を獲得した藤井聡太じゃないですが、どんなにボロボロになっても勝ってしまえば将来が一変するのが戦争だし、周辺国の見る目も変わります
もしかすると西側(NATO)の中からもロシア側へ寝返る国が続出するかも知れない(ハンガリーやスロバキアの親露派予備軍は複数存在します)し、ロシアを助ける国は間違い無く増えます
もし、そうなったら世界は一気に第三次世界大戦目掛けて突き進むでしょう
第一、ロシアの戦争目的は既にウクライナの殲滅となっているのですから、停戦はまず不可能だと思われます
「負け惜しみ」とは何なのだろうか。自分自身をロシアと一体化し、相手をウクライナと一体化して考えているんですか?
私は、短期的に見てロシアの得た領土は損害(兵士・装備・外交状況)に見合わない、長期的に見てロシアの未来が暗いと西側や中国が認識できるのだから、ドミノ理論的な「ロシアの侵略を成功させてはいけない」は達成出来る、ということを各要素を挙げて主張しました。
それに対して「周辺国の見る目も変わる」「ロシア側へ寝返る国が続出するかも知れない」というのが、相手を「甘過ぎる」と言うだけの反論なんですか?
ウクライナが攻勢を諦めることで、西側の支援も楽になる(攻勢分の装備は出さなくて良くなる)し、支援の性質が変わるので政治的にも支援が一定のレベルで継続される可能性が高まるのではないか、と主張したのですから、
「第一、ロシアの戦争目的は既にウクライナの殲滅となっているのですから、停戦はまず不可能だと思われます」というのは指摘/反論としてズレてます。
仮にあなたの言うようにロシアの戦争目的が「ウクライナの殲滅」になっているのだとしたら、なおさらウクライナが、今回の双方ともに防御時優勢の戦争で、防御に集中することは西側にとってありがたいですね。
いちいちしょうもない煽りを入れないと気が済まない人なのさ
ミリオタの猫さんは昔からその主張をしてますが、根拠が薄弱だと思います。
たとえ米国の支援が途切れたとしてもキーウまで落とすのは何年掛かるか分からないし、有利な条件ならロシアが停戦を受け入れる余地は十分あるのでは。
2月には中国が提示した仲裁案に賛成してましたしね。
そもそもロシアは2014年に一回勝ってますが、NATOを抜けてCISに入る国なんて一国もいませんでした。
仮にこれからハンガリーあたりがNATOを抜けてCISに入ったとしても、それでWW3が起きるとは思えません。
もし東部ウクライナ戦争の落とし所を探るなら、そこしかないだろうなと自分も思います。その線引においてウクライナは戦災を被った挙げ句に領土を失っていますし、よしんばNATO加盟してもNATO軍の駐留をうけられるとは限らない(交渉次第では参戦条項の適用外加盟とかいう条件がつく可能性すら現状ある)訳ですが、他方でロシアも投資に対して全然見合わないというのもおっしゃるとおりと思います。
軍の弱体化や産業へのダメージは触れられている通りですが、非ロシア系の地位が相対的に上昇した事もモスクワの政府には好ましくないでしょう。少子化傾向のある連邦内のスラブ人の人種的優位性を確保するためにウクライナ人を同化する必要があったという点が戦争目的の一つとして指摘されていますが、現状で講和するなら全く本末転倒です。社会全体もそうですし、軍における非スラブ系の比率を増やさざるを得なくなるのも将来に憂いを残すでしょう。古来、国防を異民族に任せた帝国は例外なく国を乗っ取られています。
ああなるほど、そういう見方もあるんですね・・。
たしかに軍の非スラブ系比率は今回の件であがるでしょうしね・・。
ロシア側からすればこれは国家の存亡を掛けた『防衛戦争』だから最低でもウクライナの中立化がないと停戦飲まないんじゃないですかね
非ナチ化だなんだの言ってるけど直接の原因はNATO東方拡大やカラー革命でロシアとNATOの緩衝地帯が無くなったのが戦争の原因だと思うから
緩衝地帯云々言うならば、すでにバルト3国はNATOですし、フィンランドのNATO加盟で全く逆効果なのでは。
>ロシアが得たものはルハンシク州全土とドネツク州の半分〜6割(侵攻開始前から1/3保持)、ヘルソンとザポリージャ州の州都を含まない半分くらい。
あなたの言うように、現状の領土では割に合いません。
ロシアは最低でも、キーウを含むウクライナの半分は取ると思いますよ。
ロシアの兵器増産が軌道に乗りつつある中、西側のなけなしの支援でどうこうなるものではない。
それに、ウクライナでは、兵器より兵士の不足が深刻となっていますから、もう持ちこたえられません。
また、ロシアにとって、今さら停戦や中立化などの交渉に興味はないはずです。
ロシアと西側・ウクライナの関係は修復不可能ですから。
>ロシア自身が大国であると自認して、西側対ロシアの構図を主張しているが、西側対ロシアの構図ではとてもじゃないが侵攻が成功とは言えない。
問題となるのは、ウクライナの残った領土をロシアが緩衝地帯とする場合です。
ウクライナは破綻国家です。そこに西側諸国が永遠とお金をかけることなど出来ません。
かといって、シリアのようになって、欧州に大量の難民が押し寄せるのも防がなければなりません。
ロシアは、そのようにして、長期的に西側諸国にダメージを与えるつもりでしょう。
それに、ウクライナ戦争で、西側諸国の掲げた国際秩序を、イスラエルの件で自ら平然と壊している。
ロシアの損失が大きいのは間違いありませんが、西側の払った(今後払う予定の)代償も小さくありません。
これはウクライナが汚職体質を解決しないのが核心です。アメリカ議会がどうこうという問題ではない。
腐敗をそのままにして何とかなるわけではない。
2院制の弱点ですね。
日本も教科書では、衆議院の優越が協調されてきましたが、衆参がねじれると法案成立が遅れたり重要人事や条約の承認が止まる(日銀総裁など)弊害が大きくなりました。
バイデン大統領も、別々の戦争を同じパッケージにするというのは、少し無理があるように感じます。
イスラエル支援・台湾支援など、他の外交政策が遅れる弊害が大きいだけですが、これも議会対策なんですかね(見透かされて対策になっていない気もしますが…)。
議会対策と言うよりも単なる党利党略でしょう
この問題は日本だけでは無かったと言う事です
残念ながら、世界の政治の流れはこれから一気に独裁体制のメリットが浮き彫りとなる時代になりそうな予感がします
衆議一決よりもリーダーによる即断即決の方が迅速な対応が出来、仮にその対応が間違っていたとしても直ちに修正すれば事は済むと言う見方が、今の国家運営では良いと見られがちだからです
今後はAIの活用によって独裁体制のデメリットだった「判断を間違えた場合のリスク」が低減されて「判断を間違えた際のリカバリー」が改善される可能性が高まるので、一層この風潮が強まると思います
仰る通りと思います。
国家運営やグローバル大企業などの巨大組織でも、ガバナンスを働かせつつ、強力なリーダーのトップダウンの方が変化の時代に強いということも指摘されていますね。
うーん、知性の無いトップが甘い見通しで独断したウクライナ侵攻で民衆が無駄死にし国力と威信を致命的に毀損しつつあるという現状を見ると独裁政治のデメリットも浮き彫りになっていると思うのだが
アメリカ議会の特異性としては両院が平等な点ですね。
基本的に議会は下院に優越を与えているケースが多いので、下院のごり押しが効かないのが米国議会の捻じれの怖いとこでもあります。(今回の懸念は下院の方ですが)
どちらも選挙で選出される議員だからなのかもしれません。
2院制は、非常時のメリットも語られてきましたが、ねじれ議会は非常時に弊害が大きく感じます。
仰る通り、選挙で選出(民意)のためが難しい点ですね。
日米両国ともに2院制を継続するのであれば、憲法改正や仕組みを考え直す(特に戦時・非常時)必要がありそうです。
アメリカは、国防戦争状態のときには、軍が戦争状態認めれば軍に国債発行権を国家予算の3倍まで認めているので、軍が国債発行するでしょうから議会が揉めても問題ないでしょうが、他国への援助には、問題ありますね。
ウクライナの場合は、同盟国でないので、軍が判断することは出来ない特殊性もありますね。
日本の場合は、財務省の年金基金や日本銀行にある日本政府所有の赤字国債などの資産はすぐに現金か出来る積立金は、議会の許可なしに出せますのでねじれでの予算不足は数年はなさそうです。
まさに、おっしゃるよかな、その点もあると思います。
どの点かと言うと、『別々の戦争を同じパーケージにするというのは、少し無理があるように感じます。』という考えが共和党議員の中に割とあるということです。
確かに、イスラエル支援には甘く、ウクライナ支援に厳しくなったという面もあると思います。
しかし、それとは別に、色々な法案を1つのパッゲージにするという手法に対して、共和党議員がわりに反発していたという背景があります。
ですから、ウクライナ支援が絶対に通らないということでもないと思います。
アメリカの民主党、とくにバイデン政権は、何千ページもの予算案や法律を提出して直ぐに採決する手法と、いろいろな法案を1つのパッケージにまとめる手法を推進しているのです。
それだと、議員個人は、前者の場合、法案や予算案を読む時間がありませんし、後者の場合、例えば国境警備予算に賛成で温暖化防止予算に反対の議員は考えを反映できません。
共和党議員で特にトランプ寄りの新人議員らは、これらの手法にかなり反対しています。
共和党議員というとメディアのイメージでは、田舎の知性のない人というイメージもあります。ただ、予算の肥大化や大きな政府や検閲に反対したり、議員の個人が案を読んでから判断すべきとかの昔風の民主主義を重んじる人たちが多いのです。
前任の下院議長の解任も、これらの是正の約束が守られてなかった反感が共和党議員の一部にあり、新しい議長になったのです。
何が言いたいかというと、今回のイスラエル支援予算の分離は、ウクライナ支援予算に絶対的に反対というものでもないということです。審議や条件次第だと思います。
この予算の分離は、単にウクライナ支援予算に反対というだけでなく、
たむごんさんが『別々の戦争を1つのパッケージにするのは無理がある』とおっしゃった面があるのです。
ですから、今回のイスラエル支援予算とウクライナ支援予算の分離は、絶対にウクライナ支援が通らないというものではありません。
取り急ぎ、イスラエル支援を通したというものです。
民主党、特にバイデン政権は何千ページ予算案を提出してすぐに採決するとか、色々な法案や予算案を1つのパッケージにしたりとかの手法を過度に使います。
それに対する共和党のトランプに近い議員たちの反感があったのです。
彼らは議員個人が法案を読んでから判断すべきという昔風の民主主義の考えです。
だから、法案を読む時間がなかったり、国境問題と温暖問題をパッケージにしたりとかに対して異議があるのです。
何が言いたいかというと、今回の予算の分離は、ウクライナ支援が絶対に成立しないということでなく、今後の審議と条件次第だということです。
もちろん、イスラエル支援に甘く、ウクライナ支援に厳しくなっていることはあります。
細かい説明、ご指摘、特にバイデン政権の議会戦略は勉強になります。
仰る通り、別々の戦争をひとまとめにするのは、ガバナンスの問題、チェック機能と成否を考えるうえで非合理的に思えます。
イスラエルは同盟国なわけですから(甘い面もあります)、今までの安全保障関係や経済関係が深く築かれており、理解を得やすい面もあるでしょう。
日本が有事の際(他の同盟国が有事の際)に、どういった対応になるのか重要ですし、米国と各同盟国が関係を深めるインセンティブにもなります、
ウクライナ支援に関しては、非同盟国であるだけでなく、戦争開始から丸2年が経過しようとしており、戦争3年目に向けての予算案です。
ポンポコさんの仰る点、共和党一部議員の指摘に理解できる面があり、(外国の戦争を3年目も支援するとなると)チェック機能を働かせて目的をはっきりとさせるのは妥当に感じます。
来年の大統領選挙では、共和党が大統領選挙に勝利する可能性も、充分にありますからね。
民主党が野党になるわけすから、今回ウクライナ支援の法案を安易に通してしまえば、世論の動向を見て政府批判する側に回る事もあり得るでしょうし。
おっしゃる通り、米国にとっては、イスラエルとウクライナの重要性は違いますからね。また、アメリカのメディアや政財界ではユダヤ人の影響力は大きいとも聞きますしね。
だからといって、イスラエルがやりすぎて、あまりにもパレスチナ人の子供や一般人が殺され過ぎると、自衛権の範囲を越えてしまいます。そうなると米国もイスラエルもイスラム圏からの憎しみをかう恐れもありますね。
それと、同じ内容の投稿を重ねてすみませんでした。投稿が反映されてないと思い、二重に投稿してしまいました。管理人さんや他の方々に対してもすみませんでした。
仰る通りです。
米国も欧州も、イスラム圏の人口が著しく増えており、イスラエル国内にも多数が居住しています。
国内外のイスラム教徒から、憎しみを買いすぎるのは、好ましくないですよね…。
なるべく早く停戦になる事を願っています。
根本的な話をすれば、エネルギーも食糧も自給自足できるアメリカがわざわざ大西洋や太平洋を超えて欧州・中東・東アジアに軍事支援なんて送る必要もないんだから、自分がアメリカ人なら海外じゃなくて自国のためにもっと金使えよと思うけどね
別にウクライナがロシアに、台湾が中国に占領されたところで、1ミリも生活に困ることはないだろう
そもそもほんの30年前までウクライナとロシアは事実上同じ国だったわけですから。それでアメリカに何か不都合があったわけでもなく。
米ソ冷戦の構図で言えば,アメリカの10-0の圧勝の展開の最後の局面です。取った敵の駒の一つがもう一回敵に戻ったところで大して大勢に影響はありません。
支援ムードを盛り上げるために「民主主義の聖戦だ!」的に大げさに持ち上げてましたが。
冷静になれば「ウクライナってそもそもそんなカネ使って守るほどの国ではない」という結論にならざるを得ないです。
やっぱ、人間の生き死にや自由とか、そういうのには興味がない冷たい人間だよ。
ガザ地区で死ぬ人間も、ウクライナで死ぬ人間も、本質的には興味がないんだよ。
開戦当時はここまで援助することなど夢にも思ってなかっただろうけどゼレンスキーフィーバーやブチャの虐殺など世界的な支援ムードが出来上がったから、それに乗っかって支援していったらズルズルと沼にハマってしまっただけ。長期的なビジョンも出口戦略もないまま。
初めから本気で助ける気があったなら侵攻前にウクライナ軍との合同演習名目で米軍を派遣してるし。
ウクライナは困らないけど、台湾は現状だと半導体が大変なことになるのでわりと困りそう。共和党の大統領選出馬してる人でも、台湾は半導体がアメリカで生産できるようになるまで守る、みたいなこと言ってた人いたよね。ラマスワミだっけ?
仰る通りです。
アメリカは、シェールオイル・シェールガスの採掘により、石油の最大産出国になっていますからね(ロシアなどから多少の輸入も行っていましたが…)。
アメリカが、資源面で海外にコミットメントする必要性が低下したため、トランプ元大統領が駐留経費の分担を増やせと要求したのは一種の合理性があります
特にNATO諸国は、アメリカに防衛負担を丸投げしておきながら、EU+ユーロによる輸出ブーストで美味しい所取りをやりすぎましたね(特にドイツですね)。
>台湾が中国に占領されたところで、1ミリも生活に困ることはないだろう
それはどうかな。西海岸沖にまで中国戦略原潜が展開して直接脅威与えている状態が生活に影響しないとは、アメリカ人はとても思わんでしょう。
そして、少なくとも日本まで占領されれば、そうなる。
台湾は半導体の関係でものすごーく困る
少なくとも米本国で製造できるようにならないとすごーく困る。
一口に保守といっても、日本の保守・右翼と、アメリカの保守とは、かなり様相が違う。安倍元首相のような、公共事業をバンバンするような政策は、アメリカでは、特に財政均衡や小さい政府を志向するようなグループの保守界隈からみると、正反対の政策。最近のアメリカのウクライナ支援への停滞は、そういった、財政保守的な考えが影響していると思う。
また、アメリカはもはや世界の警察官ではない、というアメリカを揶揄するような言説も、アメリカ視点でいえば、アメリカが世界のために負担・犠牲を強いられるのは、割に合わない、という風潮となって表れており、ウクライナ支援よりも国内問題を重視すべき、というイーロン・マスクの主張が注目されたりしている。歴史的にみれば、アメリカは孤立主義をとっていた時代もあり、将来的に、そういったアメリカの自国優先主義の傾向がより強くなると、それは日本の防衛にも影響を及ぼすことになる可能性もある。
日本でも最近は、海外への援助より国内を優先に、という言説がよくされているようになっているけど、その考えで米国が行動すれば、米国が沖縄の基地に米兵を駐留させてまでコミットするのは犠牲が多すぎる、ということにもつながる可能性があるのではないかな、と思う。
イーロン・マスク~部分は、ちょっとあやふやな記憶で書いたので、間違っているかも。。
アメリカはモンロー主義決め込んで引き籠もれる自給力がありますが、
現代日本は世界経済の中で生きるしかないのが頭の痛いところ
水資源だけは豊富なので、芋食ってりゃ先進国から脱落するだけで済むと言われれば幸せな悩みなのかも知れませぬが
よし!ダーチャに倣って明日から庭でサツマイモ作るかな!!
日本の保守ということでいえば、自由民主党の森喜朗氏などは終始、ウクライナがロシアに勝てるわけないという主張を変えていません。
日本の保守、特に自由民主党の保守派の議員、政治家は反・共産主義という視点でソ連を敵視してきましたが、現代のロシア、特にプーチン大統領はギリシャ正教を信仰し、歴史や伝統を重視する人物であり、共産主義者では全くありません。
同じようにアメリカの保守、アメリカ共和党の右派でも、トランプ元・大統領を中心とする党派などはプーチン大統領よりもむしろバイデン大統領の方を敵視してきたのです。
妊娠中絶やLGBTなどの問題を巡っても、日本の保守、自民党はバイデン大統領のアメリカ民主党よりも、よほどプーチン大統領の方に思想や発想が近いわけです。
また今の日本政府でも、ロシアとの貿易や共同開発を禁止したり、中止しているわけではなく、むしろ天然ガスや海産物に関しては日本がロシアに依存している部分が多く、それが貿易を禁止しない大きな理由です。
海産物の輸出に関して言えば、日本は中国への海産物の輸出を禁止するどころか、逆に日本の方が中国に海産物の輸入を禁止しないでほしいと頼んでお願いしているような状況です。
日本がロシアから海産物を輸入し、逆に中国には日本から海産物を輸出しているというのも、何か変な話ですが、これは伝統的な食文化の問題であり、その方がぜんぜん高く売れるわけです。日本人は昔からカニが好きで、中国人はアワビが好きだからです。
勝てる装備を送らずに、終わりが見えない状況が継続するならこうなるのも時間の問題だった気がする。
むしろ、共和党の責任にする形でウクライナ支援から足抜けできるのなら、バイデンの本心としては願ったりかなったりなんじゃないかな?
最初は「民主主義国」「ロシア許すまじ」みたいに熱があったのに勝てなくなると「ウクライナはどうしようもない腐敗国家」「どうせ元ソ連だし」みたいな感じになってきますよね 正直2週目どころか1週目でさえ気が付くレベルのループ性だと思います
アフガンの時もバイデンが「残念ながらアフガン政府軍がろくに戦わなかった」みたいなこと言ってました
(その割にはアフガン軍の死者数はすごかったけど)
アフガンのアレはアメリカが政府軍に徹底的に航空機による近接航空支援の元で戦う戦闘教義を伝授していたのに、撤退する際に米製航空機から肝心なソフトウェアを皆抜き去っていき、まともに使えなくなったため政府軍がパニックになったそうなので……
まあ結局レッテル貼りだからね
腐敗だ独裁だっていうのは
個人的には西側のレッドラインは国家の抹消に対してで、領土紛争はレッドラインより内側にあるように思えます。
だから侵攻当初は反露の熱狂があったものの、ロシアがキエフ攻略に失敗したことでウクライナ国家の存続は概ね確定し、東部の現状変更は西側の妥協できる範囲になって熱が冷めはじめた、と感じています。
どっちにしろ攻勢するための兵士がいないと思いますけどね。
ウクライナ支援を止めるのは明らかな戦略ミスだよ
ロシアの目的はウクライナ殲滅に変わっているから一時的に停戦をしたとしても侵攻自体はやめない
ここで有利なロシアに有利な形でやめたらロシア側の国々(中国、イラン)が勢いつきクルド、イスラエル、コソボ、台湾、日本、フィリピン等米国の庇護で無理がまかり通っていたり地域や紛争を抱えている国にどんどん火が燃え移っていき、アゼルバイジャンとアルメニアにおけるロシアみたいに今度は米国の地位が後退して制御不能になり最悪米国人の血が流れる第三次世界大戦になる
結局は米国人の血を支払うことになるんだからウクライナ人の命でロシアを削れるこの美味しい展開を逃すのはヒトラーの侵攻を阻止しなかった時ぐらいの愚かな決断だよ
ここで妥協してロシアに塩を送っても血を流しすぎたロシアは西側になんて絶対につかない
もう第三次世界大戦の前哨戦はウクライナで始まっているんだから
可能な限りロシア軍を削る事だけを考えて支援しなきゃ
イスラエルなんか核を持っているんだから国は滅ぶことはないし周りの国も追い詰められたら核を撃たれる恐怖があるから昔みたいにイスラエルvs中東みたいな展開はおきないし、ハマスみたいな弱小を潰すのに支援なんていらないよ
ウクライナ全土を取り返すのが目的なんじゃなくてNATOの干渉地帯を維持し可能な限りロシア軍を削って第三次世界大戦を抑止するって当初の戦略目標に立直ろう
民主主義が〜とかフワッとした目標で曖昧に支援をするのではなくてパクスアメリカーナを揺るがす敵、ロシアを削るのは今ここしかないよ
記事みて米国の戦略ミスにイライラして感想をコメントしたら誤字とかが凄い😱
イライラしてコメントを書くべきじゃなかったよ…
流石にウクライナに肩入れし過ぎてる奴ばかりで草も生えない。
ハッキリ言ってウクライナがロシアに蹂躙されようと、NATOも日米同盟も
アメリカの威信も傷一つつかんわ、同盟国で無い国を放置してもまるで問題ない。
むしろ同盟国でも無いのに助けてたら、それこそ同盟の価値が下がってしまう。
戦争に勝利出来なかったって事実の衝撃はアフガニスタン戦争よりも大きい
この衝撃は米国国民に深い傷を与え、次の戦争や紛争への支援に及び腰になる
米国の安全保障の外縁に当たる国は支援をしてもらえるだろうか?と継戦能力に疑問を持ちロシアや中国、イランへ接近し立場を修正しようとするから結果として毒が肌に浸透していくように同盟がゆっくりと崩壊していく
ぷよぷよみたいにちゃんと連鎖していくから間違いなく傷つくぞ
てかもうすでに米国国内の戦略性のなさ、継戦能力の底、同盟への影響力低下等、底が見えちゃってが米国を頂点とする外縁部で衝突が始まってるじゃん
このウクライナ→イスラエルの一連の戦争自体がもう米国の威信が傷がついている証拠だよ
むしろ最初から何もすべきではなかったのですけどね
中途半端にやるのが悪い
やるなら全力でやれ、NATOに動員かけろ
イスラエルにどの程度派兵するかまだ見えてないが、イスラエルへ大規模な部隊投入ができないのであれば、現在のアメリカの程度が知れるというか、台湾や日本の有事にアメリカからの増援・供給はあまり期待できないことになるだろう
一応ジョンソン下院議長はイスラエル援助が通ったらウクライナ援助も審議に入ると言っているので、いきなりゼロになる訳では無いと思います。
額はかなり縮小されるとは思いますが…。
ウクライナが反転攻勢を成功させていれば状況は違ってた。
汚職対策ももっと早くやっておくべきだった。
アメリカ人はチャンスは一度しかくれない。
次頑張りますは通用しないんだよ。
アメリカの繁栄を裏打ちしているのが、他を圧倒する軍事力だと思うので
世界覇権をあきらめ、各所でプレゼンスを後退させる流れになると、こちらも
他を圧倒する巨大に膨れ上がった経済がもたなるなるのでは。
「ドルで貿易の決済するのやめようぜ」とか「米国債危ないから買うのやめようぜ」とか
「別にアメリカのルールに従う必要ないよね」というチームの仲間が増えていくと
まずいことになりそう。
そういう国際秩序が生まれたのは30年前ぐらいのことなので、元に戻るだけでは?
軍事的にも経済的にもアメリカ一強でなくなっているため、非ドル決済はウクライナ戦争に関係なく進む傾向だと思いますよ
ウクライナ支援で今更変わるような話でもないですし
冷戦期と似たような構造に戻るだけというとそうかもしれません。ただメンバーが変わっていたり、一回グローバル化を経たあとということで変奏曲になるんじゃないでしょうか。
天王山がどこだったかは、結局あとになってみないと分からないんでしょうが
ウクライナ戦争は重要な分岐点ではないかと。アメリカがここで急激に威信を低下させるとか、
権威主義チームが存在感をまし大きな得点をあげるといったことは、大恐慌やさらなる大戦争につながりそうで小市民としては大変おそろしい。
>そういう国際秩序が生まれたのは30年前ぐらいのことなので、元に戻るだけでは?
ブレトンウッズ体制でググることを勧める
そもそもイスラエルは侵略者でウクライナは被害者
同じにするには無理がある