ウクライナ戦況

ロシア軍はオデーサをShahedで、ウクライナ軍もトゥアプセを無人機で攻撃

ウクライナ空軍は25日「Shahed-131/136を11機撃墜した」と発表したがオデーサで被害が発生、露国営メディアのタス通信は25日「トゥアプセの製油施設で火災が発生した」と報じており、現地住民も「火災発生前に複数の無人機を目撃した」と報告している。

参考:Враг атаковал Украину “Шахедами” и ракетами С-300: сколько воздушных целей сбила ПВО
参考:В Туапсе на нефтебазе произошел пожар

Shahed-131/136による攻撃でオデーサに被害、ロシア領内の製油施設でも火災が発生

ウクライナ空軍は「ロシア軍が25日にプリモルスコ・アハタルスクとチャウダ岬からShahed-131/136を14機、ベルゴロド州からS-300をハルキウ方向に4発、ドネツク州からS-300を1発発射、オデーサとムィコラーイウでShahed-131/136を11機撃墜した」と発表、オデーサ州のオレグ・キペル知事は「無人機の攻撃で住宅に被害が出ている」と、オデーサ市のゲンナジー・トゥルハノフ市長も「カジベイ地区の高層住宅が被害を受けて倉庫が消失した」と明かした。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ベルゴロド州からハルキウ方向に発射されたS-300×4発、ドネツク州から発射されたS-300×1発が何処に着弾したのは不明で、ウクライナメディアも着弾地点や被害について触れていないが、これを迎撃可能なパトリオットシステムはキーウに配備されているためウクライナ軍がS-300を迎撃するのは困難だろう。

因みに露国営メディアのタス通信は25日「トゥアプセの製油施設で火災が発生した」と報じており、現地住民も「火災発生前に複数の無人機を目撃した」と報告しているため、ウクライナ軍による攻撃だった可能性が高い。

追記:トゥアプセの製油施設で発生した火災や、住民が目撃した無人機の映像がTelegram上に登場している。

追記:ウクライナメディアは「2機のShahedがクリヴィー・リフを襲って火災が発生した」と報じているため、プリモルスコ・アハタルスクとチャウダ岬から発射されたShahed-131/136の一部はドニプロペトローウシク州に向かったことになる。

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※アイキャッチ画像の出典:IMA Media 演習に登場したShahed-136

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コメント

    • たむごん
    • 2024年 1月 25日

    両軍ともに、全ての無人機を迎撃するのは、防空兵器のリソースを考えれば難しいですからね…

    特に、黒海洋上ルートは、住民(途中ルート)の目視報告も期待できないですから、警戒・監視が難しいのでしょう(日本の防衛にとっても課題ですね)。

    5
      • gepard
      • 2024年 1月 25日

      シャヘドはXバンドレーダー用に最適化された電波吸収素材により極めて高いステルス性(0.0001㎡)を持つとのこと。ゲパルト対空戦車の持つSバンドレーダーでは0.01㎡程度には見えるらしいです。(それでも鳥程度のRCS表示)

      ウ軍はおっしゃる通り住民からの通報や郷土防衛隊に対空ピックアップトラックやサーチライトを配備して力技で対処しているようです。遠方からこれを探知するには古めかしい大戦期の聴音機が役に立つかもしれません。

      大量生産される無人機による空襲で様子を見つつ、割り出したHVTにキンジャールをぶち込むのは定着した一つの戦術となりつつあるようです。ウも反撃に出ていますが、戦術的に取りえる選択肢の乏しさから目立つ目標にとりあえずぶち込んでいる印象です。

      20
        • たむごん
        • 2024年 1月 25日

        情報ありがとうございます、勉強になります。

        Xバンドレーダー用に、自爆ドローンを最適化とは、戦時中のイノベーションは加速度合いが凄いですね。
        RCS1桁下げるだけでも変わりますが、設計を変えるのではなく、電波吸収素材(塗料でしょうかね?)を自爆ドローンに加えるとは…。

        戦術面のご指摘、拝見して思うのですが、ハイローMixが洗練されているように感じます。

        7
        • ホテルラウンジ
        • 2024年 1月 26日

        シャヘドのような安価な大量のドローンはそれこそ第二次世界大戦のレシプロの爆撃機が大量にやってくるのと同じ話(但し特攻ですが)ですので、それこそ集音機と同様に第二次世界大戦の発想で、VT信管の砲弾を装備した対空砲を並べたらシャヘドレベルのドローンには有効と思いますけどどうでしょうね。
        現代であれば第二次世界大戦時と違い、その対空砲はレーダー射撃管制が出来ますので精度も高いでしょう。
        このレーダー射撃管制+第二次世界大戦レベルの対空砲+VT信管砲弾のセットを重要インフラに配置すれば、ミサイルを使わずシャヘドの製造コスト以下でシャヘドを撃墜できるようになるので、シャヘドのような低性能飛行ドローンを無効化出来ると思うんですけど。
        まあそれを体現したのがラインメタルのSkynexになりますが。
        こういう安価なドローンから制空権を奪い返すには撃墜コストがドローンの製造コスト以下に出来るかどうかがカギになりますからSkynexのような兵器が正解に思えます。
        しかし、Skynexはウクライナで実戦に投入されてるようですが、華々しい戦果のニュースは見当たりません。
        戦果はどうなんでしょうね。まだ数が少なすぎるんでしょうね。

        2
          • たむごん
          • 2024年 1月 26日

          低コストな弾薬で、10km~20km圏内程度の防空コンプレックスの一端を担う役割を、得られるのか気になりますね。
          撃墜・撃破しても、落下による被害も馬鹿にできないでしょうから…

          枯れた技術の重要性が、増していますよね。

          2
      • 58式素人
      • 2024年 1月 25日

      オデーサとクリミアの間の洋上には、掘削リグが複数あったと思います。
      先日の他所の記事で、それを奪回したとの動画がありました。
      当時、動画ではロシア側設置のレーダーを撤去していましたが、
      適当なレーダーを再度設置すれば、早期警戒が可能と想像します。
      というか、とっくにしているもの、と素人は想像していますが。
      オデーサを目指す巡航ミサイルやシャヘドは多いでしょうし。

      5
        • たむごん
        • 2024年 1月 25日

        仰る通りですね。
        管理人様が、過去記事で取り上げられていた事を思い出しました。

        オデーサの防衛ルート沿い(管理人様地図のシャヘド飛行ルート)にあるますので、どの程度効果を発揮しているのか気になりますね。
        オデーサの南に注力すると、東側の防空資源が割かれますから、防空は頭の痛い難しい問題に感じます。

        (2023年9月11日 ウクライナ軍、黒海に浮かぶ石油掘削リグの支配権をロシア軍から奪還 航空万能論)

        • YJ93
        • 2024年 1月 25日

        取り返したとされるリグに防空設備なしでレーダーなど設置すれば、当然のように攻撃対象になってしまうと思います。
        それで、リグはせまいので防空設備を設置しても身動きが取れないので、これまた攻撃対象に。。。

        7
          • たむごん
          • 2024年 1月 26日

          本当に難しい問題ですね。

          レーダーを常時稼働していれば、ロシア版HARMが飛んでくるでしょうし…。

          2
        • 58式素人
        • 2024年 1月 25日

        想像でものを言いますが。
        掘削リグをレーダーステーションとして使うのなら、
        多分、リグにはMANPADSを装備するでしょう。
        なおかつ、海岸沿いの対空ミサイルの保護下に置くでしょう。
        海岸沿いの対空ミサイルは、オデーサに向けて飛んでくる
        巡航ミサイルの迎撃のためにも必要ですし。

        2
    • ku
    • 2024年 1月 25日

    レビル将軍を召喚しよう

    2
    • ぽん
    • 2024年 1月 25日

    A-50を撃墜したのと連動してバイラクタルtb2をオデッサに移動、
    防空の薄くなってる黒海超えでトゥアセプ製油所を攻撃ということかなあ?
    一回のみの奇襲なのか、更に連動する手はあるんだろうか?
    ケルチ海峡を狙わなかったのも興味深い。

    1
      • Easy
      • 2024年 1月 25日

      >ケルチ海峡を狙わなかった
      巡航無人機の弾頭炸薬量では有効な打撃を与えるのに足りないからでしょう。
      一方、可燃物の塊である製油施設などは小型の弾頭でも大きな破壊効果が得られますから、ターゲットとしては格好ですね。

      8
    • 黒丸
    • 2024年 1月 25日

    過去のロシア側の対空武器システムの販売時の宣伝文句が正しいのでしたら
    ウクライナ側のドローンは黒海上空を飛行することはできず一方的に対ドローンの制空戦闘ができたかと思います。
    でも実際はロシア側もウクライナの無人機攻撃に苦慮しているかと思われます。
    やがてはウクライナやロシアの練習機がドローン撃墜用に黒海上空を哨戒しているようなことになり
    どこの国の練習機であっても昼夜を問わずドローンを撃墜できる能力が求められるかもしれません

    1
    • 名無し
    • 2024年 1月 25日

    物理的に遮断するバリアみたいなのじゃないと防ぐのは厳しいよなぁ……

    1
    • そら
    • 2024年 1月 26日

    今の技術なら、面で攻撃する三式弾みたいなの作れないのかな?

    1
      • 兵長
      • 2024年 1月 26日

      対空用で?
      FH70は空中炸裂出来るけど。

      1
      • kitty
      • 2024年 1月 26日

      サーモバリック弾で、比較的加害半径を大きくした弾頭は作れるでしょうけど、たぶん榴弾と同じ程度だと思われ。

      1
      • Easy
      • 2024年 1月 26日

      作れますが、それを発射するプラットホームが非常に高価かつ鈍重で取り回しの難しいサイズになりますよ。46センチ砲は砲塔だけで3000トンでしたっけ。
      152ミリ砲弾で作ると、対ドローンの加害半径としても10-20メートル程度かなと。
      そう考えると200ミリサイズのロケット砲的なものが良さげですが、そうなると正確に真っ直ぐ飛ばすのが割と難しく。
      なかなかコスパの良いものになりそうにないですね。

      • T.T
      • 2024年 1月 26日

      三式弾は分類としては只の榴霰弾ですよ。
      例えばエリコン35mmが使ってる、タングステン弾子をばら撒くAHEAD弾有りますよね。本質的に同じ物です。

      1
    • んも
    • 2024年 1月 26日

    シャヘドには4G対応モデムとウクライナの通信用SIMカードを搭載し、ウクライナの通信網を利用する装備がある
    ただしこれはウクライナ側が空襲時に4G網を遮断するなどして無効化する事は可能だ
    逆にいうとそこまでしないと命中精度に対して威力が欠如している事を示している。ある程度威力が高ければ直撃しなくても良いが、現状の威力はせいぜい一戸建て一つ吹き飛ばす程度なので、その家を外れて隣の道路に落ちたら家にはあまり損傷はない
    発電所の攻撃には丁度よいが、衛星の誤差と機動力に伴う誤差、電波妨害時の誤差を考えると、ウクライナの通信網を利用して操作しないと有効な兵器にはならない
    強いて言えばミサイル攻撃時に撃墜前提のデコイとしては役に立つ。ミサイル1発がシャヘド100発分のコストと考えると、キーウへの飽和攻撃としては最低でも100発ずつは使うべきで、
    数十発だけ使うのは防空網の弱い前線の目標である事が多いように思う

    1
    • 兵長
    • 2024年 1月 26日

    やっぱりドローン面倒くさいな~
    まー日本は島国だから上陸しないとこの手のドローンは使えないからまだ良いけど。

      • kitty
      • 2024年 1月 26日

      そのうち軽く日本海を渡ってくる能力のあるドローンが出てきますよ。
      偽装民間コンテナ船に発射装置を載せるのも現時点の技術で簡単ですし。

      9
        • のー
        • 2024年 1月 26日

        個人の勝手な妄想ですが。
        ・何年も前から日本国内に合法的に部品として持ち込む。
        ・台湾進攻前に工作員が組み立てて大量のドローンを完成させる。
        ・開戦と同時に米軍基地と自衛隊に奇襲攻撃を行う。
        ぐらいのことはやってきそうな気がしております。
        公安がそれぐらい予測して、情報収集をしている。と信じたい。

        3
    • kitty
    • 2024年 1月 26日

    Forbesの記事にウクライナ兵の乗ったボートを攻撃して400人殺したロシアのエースドローン兵をドローンで殺害した!というキャッキャ記事が載ってましたが、一人で400人確認戦果は、昔なら伝説級スナイパーが数年かけて築き上げるものなのに、それを短期間で可能にしたウクライナ軍の戦術のマズさをかえって強調しています。
    カウンタースナイパーならぬカウンタードローンで始末したのも時代を感じます。

    1
      • Easy
      • 2024年 1月 26日

      トップの成績が400とすると、その下に200ぐらいのスコアラーが何人かいて,100前後が10人くらい、と分布するはずです。そう考えるとマジに渡河だけで1000人規模、1個大隊が河に沈んでる計算になり。
      そりゃウクライナ国内からすら悲鳴が上がりますよね、と。
      渡河の後に爆撃されて失われる兵数も考慮すれば、2ー3個旅団相当の兵力を損失してる蓋然性が非常に高いように見えますね。

      2
        • あるまじろ
        • 2024年 1月 26日

        その記事398人と31のボートを攻撃した、って書いてない?
        確定で400殺害したという記事が何処かにあるのかしら?

          • T.T
          • 2024年 1月 26日

          概数はけちを付ける所じゃ無いだろう

          3
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