欧州関連

ウクライナにパトリオットシステムが到着、私達の美しい空がより安全になった

ウクライナのレズニコフ国防相は19日「パトリオットシステムがウクライナに到着したことで私達の美しい空がより安全になった」と発表、遂にウクライナ軍は弾道ミサイルの迎撃能力を手に入れた。

参考:Резников: ЗРК Patriot прибыли в Украину

米国とオランダが提供するパトリオットシステムもウクライナに到着したのかは不明

ドイツ政府は公開しているウクライナ支援リストを18日に更新、約束したパトリオットシステムの引き渡しが「先週に実行された=ウクライナ人の手に渡ったという意味」と明かしたが、レズニコフ国防相は19日「パトリオットシステムがウクライナに今日到着した。これで私達の美しい空がより安全になった」と発表した。

国防次官のオレクサンドル・パヴリュク中将も「3ヶ国(米国、オランダ、ドイツ)からパトリオットシステムを受け取った」と明かしているが、ドイツ分だけがウクライナに到着したのか、米国とオランダが提供するパトリオットシステムもウクライナに到着したのかは不明だ。

因みにドイツはIRIS-TSLMを計4セット提供すると約束しており、Spiegel誌は19日「ドイツは4月16日に2セット目のIRIS-TSLMをウクライナに引き渡した」と報じている。

出典:出典:vk経由 流出したと思われる機密資料

追記:流出した機密文書によればウクライナに提供されるパトリオットシステムはGEM-TとPAC-3の両方だ。

関連記事:ウクライナにブラッドレーとAMX-10RCが到着、パトリオットも引き渡し済み
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Sgt. Alexandra Shea

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コメント

    • bbcorn22
    • 2023年 4月 19日

    反撃の前に防空力の低下が懸念されていたけどなんとかなりそうかな。
    兵器の旧式化が進むロシアにとっては頭が痛いだろう。
    ロシアでは地方や辺境地域に金が回らなくなってきているらしいから
    ウクライナだけではなく自国の治安を心配しないといけなくなるだろう。
    あちこちで大規模火災や爆発が起きてるのに全く手が回ってないようだ。

    24
      • hiroさん
      • 2023年 4月 19日

      ウクライナ全体としては数が足りないでしょうね。
      今まで為す術が無かった弾道ミサイル対策が出来る意義は大きいと思いますが、恐らくはキーウ優先の配備になるでしょうし、活発化しつつあるらしいロシア航空戦力への対応に枯渇しつつあるS-300やBukの代替装備が必要でしょうね。

      28
      • ミリオタの猫
      • 2023年 4月 19日

      そのロシアですが、4月18日の段階でHIV陽性者の数が150万人に達し、総人口の1%に相当する事態になっているそうです
      しかもこれは検査するリソースが無い為、推定値に留まっているのだそうで実際はもっといる可能性も有ります
      要するに国内に金が回らなくなった影響が医療にまで広まっている状況で、こうなると中国でさえ目立たなくなった新型コロナのクラスターがロシア中で何時多発してもおかしく無いですね

      12
        • hiroさん
        • 2023年 4月 20日

        コメントの意図がよくわからないけど、元々ロシアの医療体制が優れているわけでは無いし、情報ソースの信頼性も分からないし、何よりもこのブログに必要な情報ですかね?

        28
          • ミリオタの猫
          • 2023年 4月 20日

          コメントの意図ですが、bbcorn22さんの投稿中に
          「ロシアでは地方や辺境地域に金が回らなくなってきているらしいから
          ウクライナだけではなく自国の治安を心配しないといけなくなるだろう。
          あちこちで大規模火災や爆発が起きてるのに全く手が回ってないようだ。」
          と書かれて有った為、それに対する返信として送った物です

          8
            • 匿名さん
            • 2023年 4月 20日

            経済の話をしたいのなら、
            ロシアのHIV罹患率が人口の1%より、日本の人口が数年毎に1%純減してる状況のほうが悲惨と思いますがね。

            5
              • baru
              • 2023年 4月 20日

              そんなん言い出したら戦死・徴兵・国外逃亡で数百万オーダーで「働き盛りが」減ってるロシアのがずっと悲惨なわけだが
              日本で死んでるのは基本的に年寄りだからね

              14
        • ため息
        • 2023年 4月 20日

        HIV陽性者とはヒト免疫不全ウイルスのことですか?
        それが全人口の1%以上と?事実なら何らかの生物兵器の
        攻撃をロシアが受けている可能性があります。

        とんでもない事態ですよ。影響はロシアにとどまりません。
        さすがにデマでは?

        11
          • ぬっこ
          • 2023年 4月 20日

          2020末時点で110万人だったそうなので、事実だとしても別に衝撃的な話ではないでしょう。
          (これパトリオットの記事だよね?)

          23
            • ため息
            • 2023年 4月 20日

            そうなんですね。そっち方面は情報不足で
            失礼しました。そんなに多いのに国として
            持つのかとビックリです。見当違いのレスに
            見当違いの反応してすみません。

            3
              • バーナーキング
              • 2023年 4月 20日

              病院に来るジャンキーの数十%が陽性、とからしいのでその辺が主な原因でしょう。
              コメ元の「ロシアの地方に金が回らなくなって治安が悪化してる」という話の一例としては分からんでもないですがちと脱線し過ぎですかね。

              21
        • 名無しさん
        • 2023年 4月 20日

        一般的に国内の経済格差が拡大した時、性産業は活発化して性病も蔓延しやすいと言われます。
        今のロシアは、戦争で男手を失った女性と、中国等から稼ぎに来ている男性の間で大きな経済格差があると思われますので、そこが性病蔓延の一因なのではと思います。
        同じ現象はペレストロイカの時のソ連末期にも見られました。

        10
        • kitty
        • 2023年 4月 20日

        ロシアの医療のお粗末さは、昨今の軍事とは何の因果関係もありませんよ。
        もとから悲惨なんです。
        アフリカのグループリーグに常時入る水準です。

        2
      •  
      • 2023年 4月 20日

      パトリオットじゃごくごく限られた範囲しかカバー出来ないから東側みたいな広域対空コンプレックスを構成するのは無理
      S-300の代替にはならない

      11
        • Grumble
        • 2023年 4月 20日

        戦時中だけに無理でしょうが、旧ソ連時代の技術力が残っているのならばリバースエンジニアリングでシステム全体は無理でもミサイルだけでもコピー生産したらと思えるように優秀なS-300.

        3
    • gepard
    • 2023年 4月 20日

    航空優勢をめぐる戦いにおいてパトリオットを始めとした西側防空兵器を継続して支援できるかが問題となりそうだ。

    ウォールストリートジャーナルの4月9日の記事「Ukraine May Run Out of Air Defenses by May, Leaked Pentagon Documents Warn」は漏洩したとされる機密文書から米軍のヨーロッパ司令部の評価を引用し、追加の9個パトリオット中隊と13個Nasams/IrisT中隊が十分な防空網構築のためには必要と推定している。
    記事によると25あったとされるS300中隊の防空任務を、現在の支援レベルでは代替できないということである。F16の供与、追加の西側防空システム供与、ギリシアのS300の供与があるのか、更には政情不安に揺れるイスラエルの防空システム供与が実現するのか注視する必要がある。

    8
      • ため息
      • 2023年 4月 20日

      欧米の防空システム、高性能は異論がないのですが
      そもそも絶対数が足りてないですよね。ロシアの
      弾道ミサイル・自爆ドローンの飽和攻撃ですぐに
      枯渇すると思うのですが。

      F16の供与はNATOが渋り、イスラエルもそれどころ
      ではないので、期待されている継続的なウクライナの
      防空能力の保持は厳しいと思います。

      12
    • MAT
    • 2023年 4月 20日

    まずは無事展開できて何より。
    一方で90程対空ミサイル関係のものが破壊されてるので、発射機とか色々足りなさそう。
    NASAMSの車載版とかできないのかね?

    アメリカや欧州と比較すると全然なんかもしれんけど、意外とロシア軍SAM狩りしてるのよね。ロケット砲とかSAMの半分くらいしか壊せてないけど。

    7
      • nachteule
      • 2023年 4月 20日

       車載版なら既に配備されているNASAMS HMLがあるでしょうに。撃ちっぱなしミサイルだろうが基本NASAMSはC4I使用して発射する。全部車載でユニット構成出来て素早い展開可能と思うが鹵獲されるような前線への配備とか許可しないだろうね。

       広く展開する発射プラットフォームは湾岸のスカッドハントや北朝鮮とかのミサイル発射とかと同じで相手の都合で何とでも出来て間抜けな運用しない限りは狩りづらいのは変わらないと思う。昔と違ってUAVとか展開出来たとしても運が絡むのは変わらないし、ダミー確認の精度もそれ程上がっていないと思うから探知して対ミスるまもなく攻撃出来る高速な兵器でもない限り現代でもかなりの鬼門だね。

      2
        • MAT
        • 2023年 4月 20日

        もう車載版があったのですね。知らなかったので助かりました。
        まぁスカッド狩りとほぼ同じというのは分かるっちゃ分かるんですが、似た射程の兵器の自走砲とかはもうちょいやれてるのでなんでそんな違うのかなと思ったくらいですね

          • nachteule
          • 2023年 4月 20日

           ロケットなんて全弾発射すれば一目散に逃げるし、物によっては射程も長いのでより攻撃を受けづらい。状況は不明だが榴弾砲なんてウクライナ軍ですら位置転換せずに射撃する事もあるから、兵器の性格が出た結果ぐらいでは?

    • AAA
    • 2023年 4月 20日

    地対空ミサイル残弾が足りないことで悲鳴を上げていたウクライナですが
    パトリオット供与は大きな転換点ですね
    このまま西側地対空ミサイルの供与の流れが止まらず続いてくれることを願う

    9
    • mun
    • 2023年 4月 20日

    西側供与の対空ミサイルは有効活用されると思いますが
    ロシア軍の対空防御を担っていたミサイル巡洋艦モスクワが
    あっけなく撃沈された出来事もまだ記憶に新しく
    ミサイル防御に絶対はないのだと思わされる次第です
    戦いが続く限りミサイル攻撃の被害がゼロになる事はないのでしょう

    他の方々も予想しているように
    対空防衛網はウクライナ全土はとてもじゃないですがカバーできません
    ですがとりあえず、電力不足で市民が凍死する心配はない季節になりました
    対空防衛の優先度は厳冬期とはまた変わってくるでしょうね
    軍事関連施設等の優先度が上がるのではないでしょうか

    1
    • らっしー
    • 2023年 4月 20日

    パトリオットって使えるようになるのに
    最低でも半年は訓練必要って言われてた記憶があるけど、
    もう半年経ったんですかね。
    それとも免許皆伝迄はいかないけど、
    後は実戦であんじょうおやりって段階なんでしょうか?

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