ワシントン・ポスト紙は反攻作戦の裏舞台に関する記事を4日に公開、パート1とパート2で構成された記事は「ウクライナと米国が反攻作戦をどうにように立案したのか」「実際の反攻作戦がどのように推移したのか」「行き詰まった反攻作戦がウクライナと米国に何をもたらしたのか」を詳細に伝えている。
参考:Miscalculations, divisions marked offensive planning by U.S., Ukraine
参考:In Ukraine, a war of incremental gains as counteroffensive stalls
どの様にしてウクライナと米国が反攻作戦を立案したのか
ウクライナはハルキウとヘルソンで最大の支援国(米国)をも驚かせる反撃を成功させ、これを受けて来年の春季攻勢に向けた動きが2022年晩秋に始まった。オースティン国防長官はザルジニー総司令官との電話会談で「春季攻勢に何が必要か」と尋ねると「訓練を受けた兵士と1,000輌の装甲車輌で構成された9つの新しい旅団が必要になる」と回答、2023年に入るとドイツの米軍基地で米軍、英軍、ウクライナ軍の関係者が集まってハイレベルな机上演習が行われた。
反攻作戦の戦略的な目標は「南部と東部に展開するロシア軍の分断」で、これ実現するため「ウクライナ南部から地上部隊によるアゾフ海への到達」というゴールが設定され、米軍、英軍、ウクライナ軍の将校は計画を練り上げるため計8回の机上演習を実施、米軍関係者は「アゾフ海到達という単一の戦略目標に戦力を集中投入するのが最も利益が大きく、最良のシュミレーション結果によれば60日から90日でアゾフ海に到達して南部と東部のロシア軍を引き裂くことが可能だ」と結論づけたが、投入戦力の30%~40%が失われると見積もっている。
しかし、この机上演習は「新しいテクノロジーで変質した現代の戦場環境」を反映していると言い難く、ウクライナ軍の関係者は「我々が戦っている戦場は『制空権がない第1次大戦の塹壕戦』に『ドローンを始めとする新しいテクノロジー』が組み合わさったものでNATOが経験をしたこともない環境だ」と述べており、米軍は南部を軸とした集中攻撃案を主張したものの、ザルジニー総司令官は「600マイル(約1,000km)に及ぶ戦線の長さを利用し、地形に不慣れで士気と兵站に問題を抱えていたロシア軍を薄く引き伸ばして戦力密度の低下を誘う案」を主張。
具体的に「600マイルに及ぶ戦線」がどこなのか言及されていないものの、ザポリージャ~ヴェリカ・ノボシルカ~マリンカ~アウディーイウカ~バフムート~リマン~クピャンスクを繋ぐ陸上の前線、これにハルキウ州、スームィ州、チェルニーヒウ州がロシア領と接する国境の長さを加えると「600マイル」になるため、ザルジニー総司令官はドニエプル川沿いを除く前線で攻撃を活発化させ「ロシア軍を薄く引き伸ばした上でアゾフ海を目指す」と主張していたのかもしれない。
さらにウクライナ側はアゾフ海を目指す攻撃軸についても1点集中ではなく「メリトポリ方向」と「ベルジャンシク方向」に攻勢を仕掛け、この攻撃軸の助攻として「バフムートへの攻撃」を主張、米国側は「一点突破に必要な火力の低下を招くアプローチには問題がある」と反対したものの、最終的にウクライナ側の計画を認め「彼らは自国の地形もロシア人のことも良く知っている。これは我々の戦争ではなく彼らの戦争なのだ」と述べている。
飽くまで想像だが、流出した機密資料の中で米国は「ロシア軍に全線を守るだけの戦力はない」と見積もっており、600マイルに及ぶ戦線で攻撃を活発化させ、メリトポリ方向とベルジャンシク方向に加え「助攻としてのバフムート攻撃」が戦力密度が低下を誘発し、これが守りの固いスロビキン・ラインの突破に役立ち「ハルキウの成功体験を再現できる」とウクライナ側は考えていたのかもしれない。
但し、ワシントン・ポスト紙はバフムートについて「この街は強大な敵に対する抵抗の象徴だった。ゼレンスキー大統領はバフムートが陥落しても反攻作戦の一環として攻撃するよう主張したため、ザルジニー総司令官はウクライナ南部よりもバフムート周辺への戦力維持を優先し、その中には最も実戦経験が豊富な部隊も含まれていた」と指摘しており、助攻としてのバフムート攻撃は「政治的」もしくは「民族的」な意味合いも含まれている可能性が濃厚だ。
米国側は反攻作戦の計画案をどのように評価していたのか
バイデン大統領は2月3日にウクライナ軍の反攻作戦を検討するため関係者を召集、この時点で全ての関係者は「ウクライナが南部を軸とした一点突破でアゾフ海に向かうのではなく、アゾフ海方向のメリトポリ、ベルジャンシク、バフムートの3ヶ所を同時攻撃する」と知っており、サリバン補佐官は「我々はロシア軍の防衛ラインを突破するためウクライナ軍の準備を上手く整えられるのか?そもそも準備が整っても実際にそれを実行できるのか?」と疑問を投げかけた。
この質問にミリー統合参謀本部議長とオースティン国防長官は「ウクライナが成功を収めるには現在と異なる戦い方が必要だ。ドンバスでの低レベルな戦いに対応したウクライナ軍を大規模作戦に対応した部隊構成と戦術に転換させなければならない」と說明、西側が提供している訓練計画を拡張し、何千人もの部隊を「戦闘と射撃の協調=装甲車輌部隊が砲兵部隊の支援を受けながら前進する諸兵科連合作戦の訓練」を数ヶ月間でマスターさせることを提案。
さらに反攻作戦に必要な155mm砲弾の供給もネックで、国防総省の試算では月9万発以上が必要だった。これを米国の生産分だけでカバーするのは不可能なため「韓国に備蓄してある155mm砲弾」を動かせないか検討し、韓国側はバイデン政権の要請を受け入れてくれたため33万発もの155mm砲弾がウクライナに向かうことになる。
西側諸国はウクライナが必要とする物資供給や訓練実施に動き出したが、問題はサリバン補佐官が投げかけた疑問の後半部分(そもそも準備が整っても実際にそれを実行できるのか?)で、ゼレンスキー大統領は侵攻1周年の節目に「2023年はウクライナにとって勝利の年になる」と、国防省情報総局のブダノフ中将も「ウクライナ人はまもなくクリミア半島で休暇を過ぎせるようになるだろう」と豪語していたものの、米国は反攻作戦の成功に自信を持てずにいた。
CIAは2022年のロシア軍侵攻について「数日以内にキーウは陥落するだろう」と主張して予測を外したものの、今回の反攻作戦についても「成功するかどうかは五分五分だ」と評価し、国防総省の一部では「連中のDNAに楽観主義は組み込まれていのだろう」とあざ笑う者さえいたらしい。
しかし大統領に届けられた極秘の報告書は「兵力、弾薬、装備の大量投入が困難なのでウクライナ軍の反攻作戦は達成すべき目標を大幅に下回るだろう」と、ある西側の諜報機関の関係者も「一夜にしてウクライナ軍が米軍に生まれ変わることはない」と、米軍関係者でさえ「2023年初頭までにウクライナ軍は13万人もの死傷者を出しているため(経験豊富な兵士不足で)反攻作戦は血みどろの戦いになる」と予想、ウクライナ軍指揮官の一部も「戦場経験のない兵士の増加を理由」に反攻作戦への懸念を口にするものまで現れていた。
ウクライナ軍と緊密に強力していた国防総省だけは「新たに到着している兵器の火力やウクライナ側の勝利に対する意志を諜報機関は考慮に入れていない」と主張したものの、全体的には米軍も、ウクライナ軍も、西側の諜報機関もゼレンスキー大統領ほど反攻作戦に楽観的ではなかったという点が非常に興味深い。
反攻作戦に備えたロシア、作戦の開始がどんどん遅れたウクライナ
反攻作戦の実施に向けてウクライナ側の準備が進む中、ロシア側も総司令官に就任したスロビキン上級大将が「新たな土地を奪うよりも防衛ラインの強化に重点を置く(ワグネル主体で攻めていたバフムートを除く)」という方針を打ち出し、直線的でお粗末だった塹壕もジグザクに掘るようになり、最終的には戦場に点在する森林ゾーンを活用した陣地へと洗練され、3月時点でロシア軍の防衛ラインは相当強化が進んでいた。
ウクライナに亡命した元ロシア軍士官のコンスタンチン・エフレーモフ氏も「ロシア軍は武器が不足していると指摘されるが対戦車地雷と対人地雷だけは何百万個も保有している。さらに動員された何万人ものロシア兵が抱える貧困、絶望、恐怖は彼らを理想的な労働力に変えた。戦場で必要なのは奴隷の力だけだ。さらに言えばロシアの一般兵は塹壕や防衛拠点の建設が自分達の身を守るために建設されていることを知っている」と述べ、スロビキンも両大戦の戦訓を取り入れて「退却を防止する部隊(督戦隊)」を配置、ウクライナ軍指揮官も「ロシア人の選択は我々の攻撃で死ぬか味方に殺されるかのどちらかだ」と指摘。
着々と防衛ラインの強化が進むロシアとは対照的に、米国とウクライナは反攻作戦の開始時期で食い違いが発生、米国側は作戦開始に必要な準備は整っているはずだと考えていたため「4月中の開始」を期待していたが、ゼレンスキー大統領は4月末時点での準備率が「80%~85%」と主張し、東部のロシア軍が南部に移動するのを防ぐ必要性から「もっと多くの戦力が必要だ=敵戦力を拘束するための攻撃」と考えていたらしい。
バイデン政権やNATO加盟国の間では5月に入っても反攻作戦が始まらないため「攻撃の好機が失われつつある」という懸念が広がった。アゾフ海に向けて南下するザポリージャの守りは日に日に強化され、米軍は4月から5月の間にロシア軍が大量の地雷を追加しているのを見て落胆し「どんどん作戦実施が困難になっていくと」と感じ始め、米政府高官も「ウクライナが反攻作戦に必要な砲弾をバフムート周辺で消耗しすぎていないか」と心配していたが、ウクライナ側も早く作戦を開始しろと迫る西側諸国にフラストレーションが爆発。
ウクライナと米国は「約束した武器の供給問題」「納入された武器の不備」「バフムート防衛に投入している戦力が多さ」などで衝突し、米軍関係者はウクライナ側との話し合いで「殆ど答えが得られない」と不満を募らせていたが、6月初旬になって待望の反攻作戦が始まる。
実行に移された反攻作戦がどのように推移したのか
ザポリージャから南下してメリトポリを目指す第47機械化旅団には「最初の24時間で約9マイル先のロボーティネに到達すること」が期待されていたが、ロシア軍が用意していた地雷原の密度は予想を越え、ドイツの平坦な地形でブラッドレーの訓練を受けた兵士にとってザポリージャの泥濘んだ大地、耳をつんざくような戦闘音の中、先遣部隊によって地雷が除去された道を進むのは困難の連続で、同旅団の指揮官は「地獄の業火だった」と述べている。
南下開始から4日間の戦闘でレオパルト2、ブラッドレー、地雷処理戦車など多数の西側製装備の残骸が戦場に散乱し、この戦闘で発生した死傷者数は軍の士気を大きく低下させ、ザルジニー総司令官は「限られた装備を失うのはもう十分だ」と感じて攻撃停止を命じ、機械化部隊で防衛ラインを突破するのではなく「10人程度の少人数で編成された部隊」による徒歩での攻撃に切り替えたが、これは限られた装備の消耗を軽減できるものの前進速度の大幅な低下を意味した。
要するに「米国と何ヶ月もかけて練り上げられた作戦」は4日目に放棄され、60日から90日でアゾフ海に到達するというゲームプランもゴミ箱行きになり、24時間で到達するはずだった約9マイル先のロボーティネに入ったのは約3ヶ月後のことで、約半年に渡る反攻作戦で得られた利益は12マイルの前進と僅かな集落の解放だけだ。
何故、ここまで惨敗したのかについてワシントン・ポスト紙は「ウクライナ軍は約1年の戦いで13万人もの死傷者を出したため経験豊富な兵士が少なく、新設された第47機械化旅団の約70%は若者や中年の新兵で構成されていた」「指揮官クラスの人材も同様で第47機械化旅団の司令官は28歳、副司令官は25歳で、若さはNATO式の戦術を吸収するの有利だとアピールされていた」「西側諸国が提供した訓練プログラムは20世紀の戦場を想定したものでドローンの使用を想定しておらず、ウクライナ側からのフィードバックを受けてドローンの使用が追加された」と指摘。
第47機械化旅団の司令官も「抵抗の激しさや地雷原の密度を予想していなかったわけではないが過小評価していた」「我々は事前に工兵やドローンによる偵察を実施していたものの、ロシア人の地雷は巧妙に隠され、意外な場所にも設置されていたため、敵陣地を通過し『もう地雷はない』と思った場所で地雷に遭遇することがあった」と述べ、惨敗の原因は単一の問題ではないことを示唆したものの、ロボーティネに到達する頃には戦場の問題は更に複雑化してしまう。
同旅団の小隊長は「当初の問題は地雷だったが現在の問題はFPVだ。このドローンは正確に目標へ命中して深刻なダメージをもたらす。小さなFPVはブラッドレーを無力化することもできる」と述べ、米軍は戦場における装甲車輌の機動について「砲兵部隊の火力支援中に移動して決して止まるな」と教えたものの、ウクライナ側は「双方が戦場を覆い隠すほどのドローンを投入したため戦場に投入する装備品の寿命は長くても1分だ」と語り、新しいテクノロジーが装甲車輌の機動スペースを奪い去ったと示唆している。
行き詰まった反攻作戦がウクライナと米国に何をもたらしたのか
ウクライナ軍の反攻作戦が行き詰まったため、米国は「十分な戦力を南部に投入していないのではないか」と考え、東部戦線を指揮するシルスキー大将と南部戦線を指揮するタルナフスキー准将が戦力を分割しているのが間違っているとみなし「より多くの戦力を東部戦線から南部戦線に移動させること」を望んだが、ウクライナ軍とのパイプ役を努めていた米欧州軍のカボリ大将はザルジニー総司令官との接触が出来なくなり、8月に入るとミリー統合参謀本部議長も「ザルジニーには何をやっているんだ?」と不満を漏らし始めた。
ポーランド国境付近で行われたザルジニー総司令官との会議で米軍側は自説をぶつけ「戦力を集中してぶつけないかぎり大きな前進は見込めない」と主張したが、ザルジニー総司令官は「空からの援護がない」「予想よりも地雷が多い」「ロシア軍は見事に戦力を掌握して予備戦力を効果的に投入している」と說明し、米国が戦局打開の期待を込めて提供したクラスター砲弾やATACMS(クラスター爆弾タイプ)についてもウクライナ側は「有用であるものの戦場の流れを変えることはできなかった」と述べている。
他の戦略も同様で、ロシア軍を弱体化させ社会にパニックを引き起こすためウクライナ軍はロシア領内の奥深くを無人機で攻撃してきた。最近はドニエプル川左岸に上陸して陣地を築いたものの、クリミアから伸びる補給線を叩くのに必要な兵器(特に大砲)がドニエプル川を渡河できたのか不明で、ウクライナは常に戦車や装甲車輌の追加供給を強く要請してきたが、それすらも引っ込めてしまった。
ストルテンベルグ事務総長は9月下旬、ゼレンスキー大統領に「なぜ多くの戦力を南部ではなく東部に投入し続けるのか」と質問し、両者の会談をよく知る人物は「もしロシア軍が東部を失えば戦争に負けるだろう」と語り、この考え方について「一部の指揮官と見解の相違がある」とも認めたらしい。しかしワシントン・ポスト紙は「ウクライナ軍の殆どの指揮官は限られた戦力を投入し続けても突破口を開くことないと考えている」と報じている。
第47機械化旅団は短い休息を経てザポリージャに戻ってきたが、10月末までにロシア軍の攻勢が始まったアウディーイウカへの移動を命じられた。この決定は旅団にとっても驚きだったが、南から東への移動は「ザポリージャの戦線凍結」を意味し、現在もロシア軍はロボーティネの南に新たな防衛ラインを続けていることが衛星写真で確認され、ザルジニー総司令官は11月にEconomist紙とのインタビューで「戦争が膠着状態に陥った」と認めた。
以上が管理人的に興味深いと感じた部分の要約で、ワシントン・ポスト紙は今年の戦いについて「ウクライナ軍は2023年に数千人の死傷者と数十億ドルの援助を費やし、ロシアから奪還した領土は約200平方マイルに過ぎない」と表現している。
ウクライナ軍がどの程度の損失を被ったかは不明だが、反攻作戦で得られた結果を見る限り「勝利の年」と呼ぶには無理があり、設定された目標のことを考えると「失敗」と表現するのが妥当なところで、厳しいかもしれないが「失敗」を失敗として認識しない限り「失敗」を繰り返すだけだ。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
うーん厳しい
反攻作戦の開始が遅いと言っても、今年は天候が悪く春の泥濘期長引いたからなんですよね…
早く始めても結局泥濘に足を取られただろうっていう
戦力の一点集中も、度々後方の弾薬庫にミサイル撃ち込まれてるウクライナには補給線守れるかが厳しい…
昨冬の暖かさはクリミア大橋攻撃への報復でインフラ焼かれたウクライナにとって恵みとなりましたが、春の天候不順はロシアに利しましたね
それと欧州のレオ2供与話で期待だけさせて供与しない美人局の影響もかなり大きいはず
ウクライナは東側の装備・戦術で攻めてきたロシアを撃退し続けてたわけで、自分も東側の装備・戦術のままロシアを撃退できる希望を持てるのかと持てないわけで、反攻作戦は西側での訓練や西側の重兵器を待ってからと考えても仕方ないと思うところ
Kurskの戦いみたいんだな、計画も結果も。
唯一の勝機は地雷が敷設される前の4月中だったってことでアメリカはちゃんとそこを見抜いていたのね
多くの人は兵器の到着が遅れたから反転攻勢が失敗したので欧米の責任が大きいっていう説を推していますが欧米は何とか最低限の戦車と砲弾を3月末までに届けたんだからこれでロシア軍が地雷を敷設する前に反転攻勢が始められると思ったでしょうね
流出文章を見るに、4月に攻勢は自動拳銃でロシアンルーレットするくらい危険な行為だと思うけど
やっぱりなんやかんや言っても6月が無難だったと思う
戦力の集中は基本
しかし、相手も迎撃しやすい
全戦線同時に攻撃、浸透後に敵後方を目指すというのが第一次世界大戦後期のオーソドックスな戦術になった
要塞や都市の奪取より、迂回と敵後方に移動して圧力をかけるのに注力すべきとは思う
3月に計画された作戦が開始遅延して6月に始まり、周到に用意された要塞地帯に突っ込んでしまう
どっかで聞いたような…ツィタデル…
記録を俯瞰すると,ザルジニー大将もかなりの凡将です。
単にウクライナ政権には珍しい真面目で誠実、日本で言えば乃木希典みたいな人物なんですね。
ただ、救国の英雄として人気が出てしまい。ゼレンスキー大統領を脅かす政敵認定され。必死に「私はただの軍人で職務を全うするだけです!」と弁明するのだがそれがまた国民に信頼感を醸成してしまい、口だけは上手いが結果を出せないゼレンスキーの後継としてさらに期待が高まってしまい。結果、さらにゼレンスキーに強く政敵認定されるという悪循環。
いつか、三谷幸喜に「ザルジニー」というタイトルでコメディ映画を撮って欲しいところです。もうやることなすこと裏目に出てしまう、可哀想な総司令官の明日はどっちだ、と。
この文章中にある通り地雷の密度が高いのは米が認識していたようですがその時に地雷処理関係の装備はどれほど提供されたにでしょうか。M1の地雷処理型や、レオパルト2Rは確認できましたが本邦が保有するような92式地雷原処理車などの類似装備は聞いたことがありません。反攻作戦失敗の原因は多岐に及ぶと思いますが地雷の脅威を改めて認識させられました。
あの地雷原処理車は単発1回で長くても1キロ程度の突破口を拓く性能しかありません。
こんな縦深20キロの3層構造、かつ投射装置で次々に新しい地雷が追加されていくなんていう狂気的な地雷原を想定してませんので・・・
あれは本当にロシア的ですよ。ローテク兵器をケタ違いの物量でぶつけてくる。
MLRSで、ガンガン地雷投下しているのは、ロシアの物力作戦のエグさを感じますね。
ウクライナ軍が、MLRS車列による地雷投射により、歩戦分離をしかけられて各個撃破された動画を、以前拝見したのですが…。
ウクライナ軍が地雷啓開した場所を、戦車・装甲車両が突破していくのですが、後ろの随伴歩兵が地雷を踏んでいるのを見て、反攻作戦の苦しさを感じていました。
なぜ装甲戦力だけでなんとかなると考えていたのか疑問でしたが、強固な塹壕線が未完であることが前提だったのですね。それなのに準備がまだといって延期を重ね、東にも兵力を分散させる。結果整った陣地を装甲戦力だけで強襲し、火力に捉えられて惨敗。
目標が目移りするタイフーン味、陣地を強襲して負けるクルスク味、無理が見えつつ実行するインパール味と悪いところを煮詰めたような作戦。
米軍も「陣地が完成したからもう無理」とはっきり言ってやれなかったのかな?
それ言ったら、全失敗の責任を、俺達が攻めたら完勝できたのに、弱虫のアメリカが止めたせい、と全振りしてくるから。。。
まあ失敗というよりは、
「敗北」
という方がわかりやすいでしょう。ロシア軍がパックフロント的な縦深陣地を準備できたのは、ドイツ戦車による突撃を予想していたからで、つまりクルクス戦、チタデレ作戦といった過去の歴史に学び、そういう歴史や伝統を重視していたためで、逆にいえばウクライナ軍や、特にアメリカ軍はそういう過去の歴史の教訓や伝統などを、時代遅れ、時代錯誤のものとして軽視してた、無視していたといえます。
ここでロシア軍のパックフロントに突撃する役割という運命をわざわざ背負わされたのが、よりによってドイツ製戦車のレオパルト2A戦車であるというのは、まさに歴史の因縁を感じずにはおれません。
この敗北はザルジニ司令官ばかりでなく、ミリー統合参謀本部議長とオースティン国防長官の責任も非常に重大です。
ぶっちゃけ米主導でやれても言う程上手く行ったか?とは思いますけどね
露軍の防衛線は期間を得た事でより強固にはなりましたけど4月に攻勢が始まるとなればそれに対応するオプションもあるでしょうし
私には最近行われている各方の反転攻勢の総括は下手打った責任の擦り付け合いにしか見えません
ぶっちゃけ4月でも6月でも大差なかったと思う。
なんならもっと前の1/9の記事でも「これまでロシア軍はメリトポリとトクマクの郊外、トクマク~ヴァシリウカ間に「龍の歯」と呼ばれる防御施設を建設済み」としてるからね。
そしてクリミアに塹壕掘るぐらいの余裕はあったし。
ゼレンスキーだけが無能じゃないってことか
根本的にロシアをバカにしすぎなんだよ
これはウクライナにも欧米にも問題点があったということ。
欧米は3月までに兵器を供給したと言ってもすぐに訓練が完了するわけもなくその時すでに勝機は薄かった。
米軍のロシア側防衛兵力は不十分という見積もりの前提のもとに計画が立てられていたが、実際は防衛に十分な兵力がいた。(ウクライナが楽観視していた要因の一つであると思う)
ウクライナは自分たちは戦場を知っているという過信があったが、ロシアの防御はそれ以上に硬かった。
幸い、クルスクと違ってウクライナ軍は装甲戦力の投入を止めたので戦力はそれなりに温存できている。
政治的にコダワリを捨てられず
バフムトに固執してたのは
プーチンではなくゼレンスキーでしたね
結果、ロシア側は時間を稼ぎ
スロビキン線の整備に成功
WW2のクルスク戦と同様、
陣地防御の偉業として歴史に残りそう
問題はウクライナの人的資源が、枯渇していることだろう。
次は無理なのでは?
次の大規模攻勢があったとしても成功する確率は低いと思いますし、失敗に終われば損害大きすぎて事実上の敗北になるでしょうね。その時ロシア軍にどれだけの余力があるかで無条件降伏も視野に入るので状況は最悪ですね。
地雷原と除去を妨害するドローンの組み合わせで安価で強力な防衛線を構築できるというのは領土奪還の野心を持たなければ朗報でしょう
まだロシアに奪われてない地域に同じような防衛線を構築すればこれ以上奪われなくなる
何億もする高価な兵器は必要なく、地雷とドローンを供与するだけでいい
台湾や日本は島国だから応用が効かないのが残念ですね
機雷を大量にばらまくとセルフ海上封鎖になってしまいますから、地雷の代わりに機雷を使うわけにもいかない
自国内に地雷をばら撒くんですか?あれだけロシアの地雷を汚物のように報道したり、戦争犯罪のように騒ぎ立てていたのにそんな事をし始めたら、ゼレンスキー政権なんて簡単に吹き飛びそうですし、そもそも地雷原の周辺の国民が許さないのでは?
ロシアも自国の領土(少なくともロシアの中ではそうなってる)にバラまいてますからね
ウクライナ国民が許さないとしたら、ロシアに併合された地域の親露派住民と比べて覚悟が足りないのでしょう
敵の行為を戦争犯罪といいながら、同じことするのはどの国でもそうなので気にしちゃだめですね
アメリカもロシアも中国もイギリスもフランスも戦争になればいつもやってます
現在進行だとイスラエルが一番ひどい
民間人を狙うハマスの蛮行許せないって言いながらやってる内容はあれですので
一言でいえば、ゼレンスキーと、米軍と、ウクライナ軍の責任のなすりつけあいですね。
失敗の原因は、ハルキウとヘルソンでの華々しい勝利ですね。
ハルキウではウクライナ軍の人海戦術が成功し、ヘルソンではウクライナ軍の人海戦術が失敗した。それなのに、勝利の宣伝が先にたち、違いの分析ができていなかった。
この記事で特に興味深い記述は、
「戦場に点在する森林ゾーンを活用」
これは森林というより人工防風林の無数の帯のことですね。機械化部隊の電撃作戦を阻んだのは、この防風林と地雷ですよ。この防風林のために独ソ戦や砂漠の電撃戦のようなことが、地形的に困難になっていたこともわりに大きいてすね、
「ザルジニーが、4日目で悟り、攻撃方法を変えたことの記述」
ザルジニーは現実的にですね。もし、最初の機械化部隊の攻撃方法に固執して攻撃を続けていたら、ウクライナ軍は戦力を早く完全に溶かしていたでしょうね。
今の状況より格段に悪くなっていますよ。
仰る通りですね。
スロビキン将軍、ヘルソン撤退について物凄い批判されていましたが、プーチン大統領が許可した事に意外性がありました。
ヘルソン州含む、4州の併合宣言後すぐでしたからね…。
スロビキン将軍が、ハリコフ撤退後の戦線整理・ヘルソン撤退により、戦線整理による予備部隊抽出が可能になっており、各種資源をスロビキンライン構築に浮かせることができたと考えています。
ウクライナ・西側メディアの過剰なプロパガンダが、裏目に出たような気がしています。
素人がテキトーを言うと。
物凄い”if”になるけれど。
緒戦でクリミア大橋を落橋させていれば、
ヘルソン州とザポリージャ州は無事だったと思うのだけど。
それができなかったのは、やはり政治でしょうか。
ヘルソン方面ではロシアの調略が成功して
ウクライナ軍の守備隊がロシアに寝返ったり
抵抗せずに土地と武器を引き渡しました。
なので橋がなくても占領されてると思います。
おそらく、ですが。
ロシア軍は、補給を維持できなかったであろうと想像します。
ペレスコープ地峡と二ヶ所の橋を砲撃するだけでよかったので。
緒戦には、まだ、バイラクタルによる観測は有効でしたし。
アントノフスキー橋まで辿り着いたかは判らないでしょう。
反攻をするにしても、はるかに容易であったろうと想像します。
クリミア半島自体が要塞みたいなもので
基地もたくさんありますので
当面戦えるくらいの備蓄は
半島内にあったと思いますけどね
そもそも緒戦の時点で
クリミア橋を破壊できる手段が
ウクライナにあったのかも疑問です
攻撃も車両を使った爆破テロでしたし
緒戦では、ロシアの勢いを止めれば良いので、
クリミアの奪還は後回しにした、と想像します。
敵がたくさんいる所に攻めるのは、
それなりの準備が必要でしょう。
また、大軍がいれば、それ自体を維持するのも大変です。
クリミア橋の鉄道橋が落ちれば十分だったと想像します。
破壊方法は想像するしかありませんが、
予め予定がわかっていれば、例えば、
自国船舶に大量の爆薬を積んで待ち構えることができたと思います。
緒戦だとモスクワが健在なので、南部地域で大規模な海空作戦は難しいのでは…?
橋を落とすだけならば、
大規模な攻勢は必要なかっただろうと想像します。
上でも書きましたが、多分、比較的大型の船舶に
爆薬を詰めて橋脚基礎への自爆攻撃を想像しています。。
命中した場合は橋は落ちたと想像します。
WW2で英軍が似た攻撃を成功させていますね。
そもそも米軍が指導()した軍隊が成功おさめたことなんてあるでしょうか
イラクではイスラム国相手に武器を無傷で置いて逃げた記憶がありますが、あれは衝撃的でした・・・
まあ米国他も戦果を焦って反攻させたので責任はあると思います
ウクライナは戦線下げながら抵抗することでようやくロシアと戦えるレベルであるのに
イスラエル「!?」
上で触れてる方が居ますが本当にクルスクの戦いを見ているような経緯ですね。ナポレオンが体現した通り、戦時下における時間は砲弾や馬やひょっとしたら兵士よりも重要な存在で、司令官にとっては戦力の充足を待つか手持ちの戦力で速攻をかけるかは永遠のテーマです。クルスクでドイツ軍は敗北したため後世の評価は常に偏ってしまいますが、新型戦車が十分揃ってから攻撃することを命じた総統の考えが完全に間違っていた訳でもなく、IV号戦車を中核とした機械化歩兵による攻撃というマンシュタイン案が本当に成功したかも分からないのです(ソ連軍に奇襲が効くタイミングだったかどうかには疑義があるし、よしんば成功してもその後どうなっていたか分からない)。確かなのはドイツ軍は敗北してウクライナ方面を失陥したということです。
管理人殿も言っている通り、失敗を失敗と認めて次に活かそうとしなければウクライナに次は来ないんでしょう。
> 失敗を失敗と認めて
真の問題はそこではなく。
上の方でぽんぽこ氏が書いている通り,「失敗の原因は、ハルキウとヘルソンでの華々しい勝利」なんですね。
これが何より難しい、人類の永遠のテーマです。
「勝っていたのに、それが敗北の原因となる」
ウクライナが初年度で華々しく勝利を挙げてしまったことで,判断力を失い、この大敗北へと繋がっています。
負けて反省するのはロシア軍にだって出来るんです。
「勝って尚且つ反省出来たかどうか」
ウクライナの勝ち目はその高過ぎるハードルの向こうにしか無かったんですね。
ヘルソンもハリコフも勝ちは勝ちですが
喧伝されてたほどの勝利でもなく
ロシア軍に戦略的撤退を許してますよね
キエフ会戦みたいに主力を包囲して
撃滅したならともかく
まんまと逃したから今の状況だと思います
>ウクライナが初年度で華々しく勝利を挙げてしまったこと
確かに、勢いのままにクレミンナを陥落させ、セベロドネツクとリシチャンスクを奪還できた場合なら、相応しい表現だったと思います。
戦略的な状況は何も改善されてない状況を、華々しい大勝利と喧伝し、自家中毒で誤認したところが失敗の始まりだったのでしょうね。
そのジレンマは
我が国もミッドウエー海戦で経験済みですね
敵艦発見
爆装中の航空機を直ちに攻撃に向かわせるべきか
ちょっと時間かかるが艦船に効果大の雷装に変換してから向かわせるべきか
結果、雷装中に敵航空機襲来にて阿鼻叫喚の大敗北
唯一空母飛竜の爆走のまま出撃させた部隊だけが敵に一矢を報いただけという
本気で24時間で8マイルと思ってたのなら相当な楽観論でした。前線の様子をドローンで監視すらしていなかったのでしょうか。
この記事で分かったのは支援国側のザルジニーの評価はとても低そうということですね。まあ実際今回の敗北は取り戻せないほどのマイナスではありますが、だからと言って他の指揮官などに期待できるのかというとそういう話もなく。
今回の敗北の最大の問題点は支援国に支援したところで無駄に消耗させられるのではないかという疑念を抱かせたことですね。この記事でさらにトランプ派共和党は勢いづくでしょう。
こういう記事が出てくるってことは
アメリカもイギリスももう逃げたいんだろうなあ
ロシアを削ったと言い張って精神的勝利して終わりにしたいんだろ
最後までケツ持てや
NATO軍が介入するでもなく、お下がり兵器だけ渡してスラブ人同士で戦わせる。
そんなバイデンや西側のお偉いさん達が戦争当初に「我々の心はウクライナと共にある」と宣言した姿を見て私はこう思いましたよ。
「こいつらは心無い事をよく言ったもんだな」って。
政争ネタであの大暴れで肝心の戦局には出没しないのが本当の意味でヤバい
クルスクのドイツ軍・ソ連軍、そのままですね。
ドイツが新兵器などの攻撃兵器を備蓄している間に、防御側(ソ連)は塹壕・地雷原・対戦車砲の配備、これらを複線で配備する時間を与えています。
個人的に気になったのは、日本メディアのプロパガンダに、西側編成・西側式訓練の精鋭部隊として枕詞が繰り返しあった事です。
第47機械化旅団たびたび登場してきましたが、新兵中心・戦闘経験の少ない司令官、これを精鋭・ベテランと呼ぶのは報道が酷すぎましたね(現場の兵士は奮闘してると思いますが…)。
>新設された第47機械化旅団の約70%は若者や中年の新兵で構成…
>47機械化旅団の司令官は28歳、副司令官は25歳…
アメリカの提案した一点集中は無理だわな
攻正面が狭すぎて火力投射に航空機を活用出来ないウクライナじゃ非効率的すぎる
ザルジニー案が採用されたのも当然といったところ
ていうかアメリカの作戦立案能力かなり低いのでは?
空軍がいなきゃ何も出来ないんじゃないかこいつら
アメリカ案もザルジニー案もあんまりよいとは思えないけど、それならそれで反攻は時期早々と判断しそうもんだけどね・・・
私の勝手な予測だが、ウクライナの大本営発表を真に受けたアメリカがロシア軍の規模を見誤ったに1票投じたい、OSINTとかも所詮は公開されてる情報を基にしてるし、ウクライナ側は各国と共同で損害に関して情報を封鎖している、アメリカの偵察衛星だって戦線全域を見れるようなリソースは無いし
まあこれが本当ならアメリカにすら正確な情報を伝えてないと言う、どうしようもない状態になるのだが
まるでこれまで成功していたウクライナがこの南部攻勢で初めて失敗したかのような書き方で違和感を感じる
去年の8月にウクライナはヘルソン攻勢を行ったが今回と同じような失敗をしている
地雷原こそ無いもののロシア軍のドローンに丸見えになりながら平原を突っ切るウクライナ軍の戦車、歩兵戦闘車、トラック、歩兵の集団が空挺部隊の正確な砲撃で壊滅する姿が何個もTwitterに上がっていた記憶がある
ポーランドから供与されたT72を殆ど破壊されたという情報もあった
数日でヘルソン中心部を解放する予定だったが精鋭のロシア空挺軍が3方向から進んでくるウクライナ軍を鶴翼の陣形を取りながら後退して領地を取らせつつも敵を撃破し防衛線を食い破られないように徹底抗戦したのでウクライナ軍の攻撃は次第に力尽きた
ウクライナ応援派から次第に「へルソンはいつ解放されるんだ?」「成功してるんじゃないのか?」と焦りの声が出だしてきたタイミングでウクライナ軍が東部のハリコフ攻勢で大勝利を治めたのでウクライナ軍のヘルソン攻勢失敗の懸念は完全にかき消された
その後ロシア軍は補給の問題でヘルソンから撤退したがウクライナ軍のヘルソン攻勢を撃破したという成功体験と自信を得た。
この時撤退した空挺部隊やこの指揮にあたったスロビキン司令官がその後ザポリージャで南部攻勢を迎え撃てたのはこの時の教訓が大きかったと思う
一方ウクライナ側は東部が成功しヘルソンも結果的に解放できたので「結果オーライ!」という楽観的な見方が優先され当初のヘルソン攻勢失敗は見て見ぬふりをして結果何も学べず教訓を得なかった可能性がある
以前の私は少なくともそんなヘマはネット界隈のウクライナ応援派の人達だけであってウクライナ軍やNATO軍のエリートの人達は違うだろう、教訓を学んでヘルソンと同じ平原地形のザポリージャをロシアのドローンに丸見えになりながら同じ攻め方をしないだろう、必ず何か対策をするだろう、同じ轍は踏まないだろうと思っていたがまさかその嫌な予感が当たるとは思いもしなかった
>NATO軍のエリートの人達は違うだろう
西側現代人の悪い病の一つですかね。歴史的に見ても、戦争で現場の下士官の意見を聞かずにエリートが失敗することは溢れているけど、“自分達のエリート”はそんな馬鹿じゃないだろうと思いたがってしまうのが人情。
まあ、エリートがそのザマなら、それにこき使われている下の自分達は何なんだってなりますし。
西側報道空間ではヘルソンは陽動というみかたが多勢を占めてると思いますが
>数日でヘルソン中心部を解放する予定だったが精鋭のロシア空挺軍が3方向から進んでくるウクライナ軍を鶴翼の陣形を取りながら後退して領地を取らせつつも敵を撃破し防衛線を食い破られないように徹底抗戦したのでウクライナ軍の攻撃は次第に力尽きた
この攻勢を伝えるメディアやX,テレグラムの情報元を示せますか?
訳わからないっすよね
地雷処理でやられんの分かってならそれこそ死ぐほど余ってるMRAP供与してマインローラー付けて突っ込ませれば?と思うけど
どうしたわけかわざわざレオ2とM2を剥き出しで特攻さして数十輌損耗したからハイ歩兵浸透ですって
いくら何でも米軍やらNATO高官の無責任感は酷すぎるでしょうに。
今よりもっと兵の損害出す作戦を想定しておいて、それをやらなかったからウクライナ軍は無能だ、みたいな後出しかつ俺は知ってた論を平気で言い出すF※ckだねってゆう
じゃあ最前線の歩兵に全てブン投げ戦術以外に何があったのか言えよって誰もが思うけどそこは何も言わない。
戦力集中って簡単に言うけど、あの死線に大戦力ブッ込んだらそれこそソンムやベルダンになったでしょとしか思えない
Vガンダムで、頭のおかしくなった監督が、巨大なローラーを装備したバイク型陸上戦艦というのを出していましたが、戦艦ならずとも、今、車両が通過できるだけの幅をローラーできるモンスターマシンがあったら、両軍とも欲しいでしょうねえ。
つまるところロシアは様々な面で軍事大国だったということか
ロシアの序盤の失敗を我々は散々にこき下ろし嘲笑していたがロシア軍は方針を転換して地に足着いた対策を練り、品質の問題が聞こえてきたりするけど砲弾をさっさと調達して”反攻作戦”とやらを叩き潰した
どこが崩壊間近だなにがプーチンは暗殺されるだそんな兆候まるで見られないじゃないか
ヘルソンについて言えば、序盤少し解放されて、そのあと膠着してましたもの。開始して日にちがそれほど経たないうちに、明らかに進めなくなってましたからねぇ。
あの時は右岸にロシア軍がいたため後方を叩くことで弱体化、撤退まで持ちこめましたけど正攻法で行ってればヘルソン攻略は不可能だったでしょうね。
軍の保全を優先してプーチンに承諾させたんであろうスロヴィキンの判断が極めて正しかった。
そして今は言うまでもなくロシア軍を分断する川も谷もない。陸路の要であったトクマクにさえ届かない。反攻の失敗でウクライナが立ち止まってる間にロシア軍はさらにまた防衛線を構築している。
F-16が来ようがクラスターが来ようがATACMSが来ようがもうザポリージャは抜けませんよ。
ザポリージャの要塞線についてはそれこそ同時期くらいから建設資材や人員の移動が確認されていると西側OSINTでさえ報じてました。
そこから1年近くもヒトとモノを投入してんですから、まともにぶつかって突破できるわけがないんですね。
バフムトも当時は「ロシア軍を誘引して戦力を削っているのだ」などと嘯かれていましたが、結果を見ればバフムトに誘引されていたのはウクライナ軍であって、今次反攻に必要だったろう戦力を溶かし続けてしまった。
そして今もバフムト攻勢に出たかと思えば反撃されて、バフムト陥落時でさえ無事だったクロモヴェまで失っている。
誰の責任かなんてどうでもいい話ですが、ウクライナが勝利する年ではなく、完全に勝機を失った年となったのは間違いないでしょうねえ。
もうあとは泣いて停戦お願いするしかないんじゃないですかねえ。
下手に死守を命令しないプーチンの冷静さにも驚かされる…
余裕の有無など色々な違いはあれどゼレンスキーのような話は聞こえてこない
政治家としての資質や経験、前職等の差だろうね。
首相時代を含めれば実質20年超ロシアのトップとして世界各国と渡り合って表も裏も知り尽くしてるだろうし。
ソ連崩壊後からの年数を考えれば、現在の大国ロシアを作ったといっても過言ではない。
米欧の操り人形で、たかがコメディアンで権力利用して蓄財に励むだけのが政治素人が正面から立ち向かって勝てる相手じゃないんだよそもそも。
まあその操り人形止めたくなったのか反抗的になったのが運のツキで、支援は切られそうだし歴史的に不仲ながら助けてくれてたポーランドさえもう助けてくれなさそうなオチだ。
各種地雷はウクライナ軍を防ぐためには有効ですが、ちゃんと敷設されないと唯のゴミです。
ウクライナはロシアの地雷が機能する前、ロシア国内にあるうちに破壊すべきでした。
兵器が機能する前の補給中の破壊を可能にする兵器の供給をしなかった、あるいは禁止したような
ロシア国内の補給線への攻撃を禁じたアメリカは、ベトナムと同じミスをしたのではと思います。
この領域で十キロ進むだけでもどういうことなのか…ロシアもアメリカも判断が甘すぎるよね
圧倒的に優勢である筈のロシアですらそうなのだから、航空優勢を持っているロシア相手にそんなことをすれば、
ある地点を超えたあたりからロシア空軍が出張ってくるのなんか当たり前だ
その上で、装備の供給を遅延させていたり、航空機支援を手控えていたのだから、そんな机上の空論は無理があったろう
大体、ロシアがメリトポリを落とした程度で諦めるのか?というと…まったくもって未知数だろうね
新たにそこが奪い合いになるだけなのではないか…ロシア側は兵士なんか新しいのを送り込めば良いと思ってるんだし
ヘルソンについてはミコライウを突破する事に完全に失敗したので手放した面があったが、メリトポリは全く話が違うからね
仮に奪取を考えるとしても、4月ごろから開始じゃ既に固められていて遅すぎるし、
その癖に準備も無さすぎるし、ぬかるみが予定以上長引いた事も考慮に入ってない
何一つ想定通りにいってないのに成功した筈とはこれいかに…
ロシアが逃げ帰ってくれたかも知れないよねみたいな希望的観測だけだよねこれ
仮に逃げたとしても戻ってきてたら意味ないんよ…