ウクライナ戦況

アウディーイウカ方面の戦い、ロシア軍がオケレタインに到達した可能性

アウディーイウカ方面のロシア軍はオケレタイン方向への突破を試みていたが、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは17日「線路沿いに前進してきたロシア軍がオケレタインに到達した」と報告、ロシア軍はたった数日で3.5km以上も前進した格好だ。

参考:Мапу оновлено!
参考:Авдеевское направление: Бои в Семеновке и продвижение в Новокалиново обстановка по состоянию на 11.00 16 апреля 2024 года
参考:Донецкое направление: Бои за Красногоровку, продвижение под Первомайским

動きが激しくなってきた東部戦線、ロシア軍が複数方向で前進

ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは16日「ロシア軍がノボカリノベ集落内に入った」「ロシア軍はベルディチ集落内の西を支配できていない」「ウクライナ軍の反撃によってロシア軍は貯水池の後ろに後退を余儀なくされた」「ロシア軍はセミニフカ集落の半分以上を支配しているが北郊外に敵の脅威が存在している」「ロシア軍はペルヴォマイズケとネベルズケの間のポケットを掃除し始めた」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ウクライナ人が運営するDEEP STATEも17日に更新した戦況マップの中で「線路沿いに前進してきたロシア軍がオケレタインに到達した」と報告、RYBARはオケレタイン方向について、DEEP STATEはノボカリノベ方向やペルヴォマイズケ方向について何も触れておらず、両者の報告は視覚的にも裏付けられていないが、もしDEEP STATEの報告が事実なら「ロシア軍はオケレタイン方向への突破に成功しつつある」という意味になる。

DEEP STATEは根本的にロシア軍によるネベルズケ占領を認めていないものの、ロシア軍がペルヴォマイズケ方向の前進したという話が本当なら「ペルヴォマイズケとネベルズケの間のポケット」は放棄されるはずで、その答えは直ぐにわかるはずだ。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

因みにクラスノホリフ方向ではウクライナ軍が市内の線路北=にあるロシア軍陣地を攻撃する様子が確認されており、ロシア軍は急速に市内へ侵入しつつある。

関連記事:アウディーイウカ方面の戦い、ロシア軍がオケレタイン方向に突破中
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • 暇な人
    • 2024年 4月 17日

    この方面に突出ということは鉄道を直しながら進んでいるということだろうか?

    6
      • sada
      • 2024年 4月 17日

      そう言えば、ドネツィクは鉄道のハブと言う話がありましたね
      前進が顕著と言う事は、安全確保による補給の安定化が機能してきたのかな

      11
      • たむごん
      • 2024年 4月 17日

      さらに進軍する事を見越して、仰る通り、より前線に近い位置に物資集積する事を考慮しているのもあるかもしれませんね。

      鉄道や道は、水はけを考慮して盛り土や整地をしていたり、地形を考えて設置されていたりします。

      周辺よりも少し高い、もしくは水捌けがいいなどの理由があるのではないかと、少し考えました(個人的な推測です)。

      10
        •   
        • 2024年 4月 17日

         鉄道は高低差に弱いので溝や橋がない場合、だいたい同じ標高か、緩やかな坂です。
         この場合は鉄道は谷を避けている感じですね。
         鉄道沿いは進みやすい。
         盛り土も弾除けになるかな?

         ロシア軍がアウディーイウカから単純に西に進んだ場合、谷と池に当たるので、手詰まり感があります。
         どうするんでしょうね。
         ウクライナ軍も単純には鉄道沿いを進ませてくれないでしょうけど。
         

        2
          • たむごん
          • 2024年 4月 18日

          ドネツク市中心部から目算で20km、郊外からは目算で10kmくらいの位置に、仰る通り大きい池のようなものがありますね。

          ロシア軍が、制空権を得ているというのが、Su25によるCASにより考えられます。
          ドネツク国際空港を、非常用滑走路としてある程度考慮できそうですし、戦闘爆撃機はCAS・爆撃機は滑空誘導爆弾による攻撃がより激しくなるかもしれません。

          管理人様が、クラスノホリフカ(2枚目マップ)の戦況をまとめられていますが、ここが突破されれば南側から包囲されたり迂回される可能性もでてきますね。
          クラスノホリフカ守備隊も、撤退時期を間違えれば、非常に厳しくなりそうです。

          1
    • もへもへ
    • 2024年 4月 17日

    ロシアの前進を止められて無さそうなので、そろそろNATOの義勇軍としての参加ぐらいは真面目に話がされているのでは?
    あれだけウクライナの危機は世界の危機と絶叫しているんだからそれぐらいの事はやると思いたい。

    とくにフランス、ドイツ辺りは威勢の良いこと言ってるんだからご自慢の戦車部隊を出したらどうか。

    ロシアにNATOと事を構える力はないし、核攻撃に打って出る度胸もない。
    だから義勇軍って言えば文句は言いつつ黙認されるのではないか。

    今こそ世界の支配者気取りの西欧はその矜持を世界に示すべきではないでしょうか。

    14
      • 名無し
      • 2024年 4月 17日

      西欧諸国「ウクライナの支援が足りないのは、アメリカのせいだ。もっと真面目に支援しろ!アメリカは民主主義を冒涜している!世界の警察としての矜持と自覚が本当にあるのか?!まるで無いように見える!」

      って、アメリカ議会に呼ばれた西欧諸国の指導者層は、口々に訴えるらしいで。
      岸田君が歓迎された背景情報として。

      18
        • 2024年 4月 17日

        そのポチメガネのせいで我々の税金がウクライナに流れると。

        37
        • 琥珀
        • 2024年 4月 17日

        そもそもオバマ大統領の時代にアメリカは世界の警察ではないって言ってたような?
        トランプ何かは欧州の事は欧州がやれってスタンスですし。

        10
      • 名無し
      • 2024年 4月 17日

      そもそも砲弾を供給することができれば止められると思うんですよね。
      義勇軍にしろなんにしろ最終的に参戦が必要になるのであればよっぽど高くつくわけで、ずいぶんと間抜けな話。
      ウクライナ軍もアウディーイウカに増援を渋った結果、追い出されてより不利な場所で戦うことになってるし。

      12
      •     
      • 2024年 4月 17日

      ロシアが前進し続けているといっても、国土全体からすれば年単位でも虫眼鏡で見なければわからない程度の動きですからね…

      7
    • 名無しの悪夢
    • 2024年 4月 17日

    トップ記事オレケタイン方面?昨日読んた記事たわ
    読み込みし直しっと…ん?

    10
    • Dr.Strangelove
    • 2024年 4月 17日

    オチェレティネ方面のロシア軍前進は、Rybarが報じていないのがあれですがダーチャ占領は確実なので興味深いですね。この尾根による射撃管制は非常に重要です。これまでのロシア軍行動パターンからも、高台占領後は大規模な前進がつきものです。

    ウクライナ軍はセミョーノフカに予備戦力を送りすぎたのでは?簡単に前進されすぎでしょう。

    また、ロシア軍がクラスノゴロフカ市街地で「亀戦車」と呼ばれる屋根型装甲付きの戦車を投入したことは注目でしょう。見た目こそ最悪ですが、今後鳥籠みたいに洗練されるかと。

    ウクライナはFPVドローンに全ツッパするらしいので、それの対策になれば支援のなくなったウクライナにとっては脅威だと思います。。ロシア軍夏季攻勢までに普及するかもしれません。

    20
      • Whiskey Dick
      • 2024年 4月 17日

      あの亀戦車を量産するとしたら
      ・視界はカメラとミリ波レーダー、潜望鏡みたいなもので確保
      ・全身を金網で囲い、自身の装甲と併せて二重防御とする。
      ・主砲は第二次大戦の突撃砲みたいに前面に搭載、左右方向の調整は車体の向きで行う。
      (誘導砲弾を使えば命中率を補えるか?)
      ・車体上部に対人RWSと煙筒発射機を備えた旋回砲塔を搭載。
      ・エンジンは車体前面底部に搭載、開口部は後部ハッチのみとする。
      ・ドローン探知センサー及びジャミング装置も欲しい。
      ナチスドイツの突撃砲とイスラエルのナメル装甲車を足して割ったような感じになりそう。

      12
        • nana4
        • 2024年 4月 17日

        FPVドローンは戦車の弱点をピンポイントで狙ってきますから、もはや正面防御は意味をなさず重要なのは「全周防御」なんですよね。
        現代戦車は正面装甲はRHA換算で1000mm以上の極めて強固な防御性能を持っていますが、上部側背面に至っては数十ミリの装甲厚しかありません。コレではドローン攻撃に対して無力です。
        アクティブ防衛システムはコスト面や継戦能力で全ての戦車に配備するのは現実的ではないでしょうから、このジャミング装置×全周スラットアーマーの「亀甲戦車」が現代戦車のあるべき姿になるのかもしれませんね。

        14
          • 名無し
          • 2024年 4月 17日

          あの亀みたいな戦車少なくとも日本ではクッソ馬鹿にされてるんだよなぁ…

          7
            • 犬の〆
            • 2024年 4月 17日

            半年後にこの「亀甲戦車」がどんな仕上がりになっているか、、、ふふ
            (にしても「きっこうせんしゃ」ってちょっとやだ)

            15
            • うくらいだ
            • 2024年 4月 18日

            ロシアのあの姿勢は見習うべきですよね
            とりあえず試してみて効果がありそうなのを伸ばしていけば良いわけですし
            馬鹿にするところは一つもなく、むしろ敵だとしたら至極厄介な相手だと思います

            9
          • イーロンマスク
          • 2024年 4月 17日

          ガザでもタンデム弾頭による近接戦闘で多くの車両がやられました
          もはや考えるべきは空間装甲であって分厚い装甲では無いのかもしれません

          7
      • Natto
      • 2024年 4月 17日

      亀戦車もさることながら、戦車の上に百貨店ならぬドン・キホーテかリサイクルショップ(開業予定と言い張るゴミ屋敷)みたいな戦車も気になる。
      トカレフ拳銃みたいに割り切る思想は伝統なのね。

      4
        • 犬の〆
        • 2024年 4月 18日

        トタン板みたいなのを被せたやつですかね?
        昭和な私には、あの下から焼き魚の臭いがしそうな感じが。。。

          • 漏らし
          • 2024年 4月 18日

          トタン屋根で魚を焼き、屋根の陰で涼み、休憩する兵士たちの姿を想像しました
          実際は魚も焼けないし休めもしないのかもしれないですけど…

            • 犬の〆
            • 2024年 4月 18日

            贅沢をいえばそこにネコも欲しいところですね。。。
            しかし、降ってくるのはFPV、、、はい!仕事に戻ります!

      •     
      • 2024年 4月 17日

      亀戦車の姿を見て古代~中世の破城槌や衝車を連想しました
      これを叩くにはやはり煮えたぎる油を…

      2
    • 名無し
    • 2024年 4月 17日

    高地であるオケレタインとクラスノホリフカ、そしてチャシブ・ヤールがこうも易々と侵食されている状況を踏まえると兵員不足や兵士の損耗、砲弾不足が想像以上に深刻な可能性が高く、そこにロシアの滑空爆弾の嵐が追い打ちをかけているんでしょうな

    話題になったロシア軍の亀戦車が殆ど抵抗を受けずにクラスノホリフカの中心部に悠々と到達しその後何事も無かったかのように帰還していく映像が出てきて、あのジュリアン・ロプケ記者も一体クラスノホリフカの守備隊は何処にいるのかとツッコんでましたし

    一方で南部戦線では砲兵の投射能力は劣勢なものの東部戦線ほどではないという話もあり、東部の砲弾を南部に送り込んでいるのではないかという指摘もありましたが、あり得ない話でもなさそうなのがなあと(とはいえロボティネも集落の半分がロシア側に制圧されたというSuriyakmapsの情報も出てきているという)

    21
      • Easy
      • 2024年 4月 17日

      KABにクラスター弾タイプが登場して実戦投入されたそうで、映像が出てますが。
      さすがに破壊範囲がエグい・・・

      11
        • 名無しの悪夢
        • 2024年 4月 17日

        …ドスドスドス!ガララッ!
        この爆弾を作ったのは誰だぁ!!
        リンク

        1
    • 無名
    • 2024年 4月 17日

    今のところオケレタイン方面だけロシア軍の進撃が早い。
    守備隊が早々に敗走したか、無理に防ごうとせずに撤退して砲撃とドローンで対応してるか。
    ベルディチ方面でロシア軍を押し返した部隊に余力があれば、オケレタイン方面に進んでるロシア軍の側面を攻撃させればロシア軍を分断して最前線の部隊を孤立させることもできるけど、余力も無いのにやったら失敗したり、ベルディチ方面でまたロシア軍を止められなくなるかもしれないし、後方の部隊を連れてこないと前線部隊のやりくりでは難しいでしょう。

    8
    • たむごん
    • 2024年 4月 17日

    ウクライナ軍の高台・前哨陣地を、ロシア軍が攻めるスピードが上がっているように感じます。

    ロシア軍が、南部攻勢の防衛を受け止める時は、MLRSの投射式地雷を大量にばら撒いていた記憶があります。

    (ロシアが異常に備蓄していたのもありますが)地雷の製造は極めて単純ですから、ウクライナ軍の防衛兵器が、やはり枯渇しつつある・もしくは温存しているような印象を受けています。

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