米空軍のアルヴィン参謀総長は今年3月「CCAのプロトタイプを戦闘機を意味するYFQ-42AとYFQ-44Aと指定した」「数年前に空想上の産物でしかなったCCAは今夏に飛行可能になる予定だ」と発表したが、YFQ-42AとYFQ-44Aの両方、もしくは片方が25日~31日までに初飛行するらしい。
参考:Collaborative Combat Aircraft First Flights are Imminent, Sources Say
無人戦闘機は有人戦闘機の能力を拡張する存在、つまり両者の関係は競合ではなく補完関係にあると見るのが正解
国防総省が進めている自律型無人機の開発は大まかに空軍研究所主導、空軍主導、国防高等研究計画局主導の3つ分かれ、空軍研究所は2014年にLow Cost Attritable Aircraft Technology=LCAATを立ち上げ、これが2018年にLow-Cost Attritable Aircraft Platform Sharing=LCAAPSに発展し、この過程で開発されたXQ-58Aは海兵隊の公式プログラムに指定され、エアバスと共同でXQ-58Aの欧州バージョンを開発してドイツ空軍に提案される見込みだ。

出典:U.S. Air Force
空軍も戦闘機に随伴可能な無人機を開発するため2020年にSkyborg Programを立ち上げ、これは技術検証の意味合いが強く「実用機」の開発には至らなかったが、Skyborg Programを発展させた協調戦闘機=Collaborative Combat Aircraft(CCA)構想を新たに立ち上げて「計1,000機のCCA調達」を発表、CCAの第1弾調達としてGeneral Atomicが提案したXQ-67Aベースの無人機=LCAAPSからOBSSに発展する過程で開発されたガンビットシリーズの派生型、Andurilが提案したFuryを採用し、それぞれYFQ-42AとYFQ-44Aを指定した。
米空軍は5月「CCAプログラムの地上テストを開始した」「これは自律システムを空軍に供給する取り組みの大きなマイルストーンだ」「地上テストはYFQ-42AとYFQ-44Aの厳格な評価が含まれ、特に推進システム、アビオニクス、自律能力統合、地上管制インターフェイスが重点的にテストされて今後の設計案決定に役立てられ、今年後半に予定されている飛行テストに向けて準備を行う」「Increment1の生産決定は2026年度に予定され、同じ年にIncrement2の開発も開始される」と発表。

出典:General Atomic
Air&Space Forces Magazineも22日「関係者がYFQ-42AとYFQ-44Aの両方、もしくは片方が25日~31日までに初飛行するだろうと明かした」「国防総省も基本的にYFQ-42AとYFQ-44Aの準備はほぼ完了していると言う」「AndurilのYFQ-44Aはロサンゼルス北部のサザンカリフォルニア・ロジスティックス空港から飛び立つ予定だ」「第1弾調達のCCAは制空権確保に特化している」「F-22やF-35のパイロットは随伴するCCA弾倉を活用して1回の任務で発射できるミサイルの数が倍増する」「このCCAの価格は1機あたり3,000万ドルと見積もられている」と報じた。
有人戦闘機に随伴可能なウイングマンは多くの国で開発が進められているため、これが初飛行すること自体に大きな衝撃はないものの、大規模量産を前提にした完成度の高いウイングマンの初飛行は恐らく世界初で、テストが予定通りに推移すれば2026年中に量産開始が決定され、2027年中にはCCAの実戦配備が実現し、有人戦闘機に随伴する無人戦闘機というコンセプトは「夢物語」から「現実」になる。

出典:Kratos
因みに米空軍はYFQ-42AとYFQ-44Aを計1,000機調達するのではなく、今後もCCAの第2弾調達、第3弾調達を継続し、第1弾調達とは異なるコンセプト(例えばもっとシンプルで低コストのCCA、対地攻撃など他の能力に特化したCCA、ステルス能力を向上させたCCA、滑走路運用に依存しないCCAなど)の機体を複数取得するつもりで、全ての能力を網羅した多用途性に優れるCCAだけは高価になるため追求しないだろう。
国防高等研究計画局が主導しているLongShot Programのコンセンプトも「複数の空対空ミサイルを運搬可能な空中発射型無人機」で、空軍研究所、空軍、国防高等研究計画は「有人戦闘機の存在」を置き換える無人機戦闘機を開発しておらず、これらは有人戦闘機の能力を拡張する存在、つまり有人戦闘機と無人機戦闘機は「作戦目的を達成する上での補完関係にある」と見るのが正解だ。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force




















これは楽しみですね。
戦闘機1機では不足していた、武器搭載量=航続距離のジレンマ、情報処理能力の保管など、どういった使われ方をするのか楽しみにしています。
マルチロールでなくたってえー、随伴機だったら、それでオッケー♪
有人機の管制ですらAWACSが必要なのに、ソレより融通が利かなそうなAI無人機が単座戦闘機から管制できるのか?とか、いっそB-21に管制官席を設けて端末(無人機)の収集した情報でAEWを代替すへきじゃ無いのか?とか、色々、疑問は湧きます。
やってみなきゃ分からない事だらけてすので、第一歩の状況を見るしか無いですね。
融通が利かない(やれることが限られてる)から管制もシンプルなんでしょう。
センサー機に随時細々した指示出す必要はないだろうし、キャリア機も共同交戦に組み込んで親機のウェポンの一つとして扱えれば良い訳で。
技術的に簡単だとは言わないけど、有人機のパイロットが管制に苦労する要因はあんまりないのでは。
いよいよ映画ステルスに時代が追いつくのか
ミリオタにとってSFが現実になるのってこんなワクワクすることはないね
トランプがNVIDIAやAppleに対しIntelのファブでチップを製造することを要求するらしい
これが実現すれば米・中・露の全てが半導体の国産化を志向することになる
「中国のスパイ」呼ばわりされたCEOが進めるリストラ計画も、これに伴い見直される可能性がある
なおこの計画の影響で既にアメリカ国内の技術者が韓国へ流出を始めているとの報道が過日なされている
CHIPS Act.が上院を通過してからほぼ丸4年間、1ドルの補助金も出さずに拱手傍観していたバイデンと比較して
トランプの動きはかなりスピーディーだ
F-35を配備する日本としてはこいつを輸入orライセンス生産するのかどうかは気になりますね
将来的に国産随伴無人機生産するとしてもソフトウェアの問題的にF-3専用にになりそうな気もしますし
全然関係ない話なんですけど、『カッコいい』よりも『不気味』な印象が先行する航空機ですね
特に正面からの写真は、ニヤついた殺人鬼がずっとこっちを見ているみたいです
もうコンセプトの検証が始まりそうなのは早いとしか言いようがない
無人機というのが非常に大きな要因と考えられますが、LMやボーイングの案件でもないですからねぇ
米国の産業は弱体化してるとはいえ航空産業は例外ですからね
というかB-21もそうですが、基本横から口出しされなきゃよほど野心的なプログラムじゃない限りは大抵上手くいくんです
近未来の航空戦闘は無人機の出来と運用次第となって、無人機を無理無く運用するために第6世代機は複座がトレンドになりそうですね
もしかしたら、将来のステルス機って皆無人戦闘機なんじゃないか?
無人だから小型/キャノピーなし等の特徴によってステルス化が容易
だし、ミサイル回避が出来る機動性を諦めることで、さらに設計が
シンプルになってステルス性とコスパが向上する。
ステルス機の役目ってどうしても敵の領域に踏み込むことだから、
将来的には有人機じゃ出来なくなると思うんだよな…
有人機が無人ウィングマンとバリバリ通信するようになると有人機が
ステルスである意味もあんまりなくなってくるだろうし。
もう技術的には、露出したキャノピーじゃなくてもいいんじゃないですかね。全周転モニタに近い画像で操縦とか。
艦船の戦闘指揮も環境からCICに移行したように。
起動時に「チェイング!」と唸れば本物。
次の数十年も空の覇権は米国の物だな。