欧州関連

独紙、F/A-18、AH-64、MQ-9Bが手に入れば本来の反攻作戦が可能

ドイツのWelt紙は15日「ウクライナの状況は思っているほど悪くなく来年の反攻作戦に向けて戦力集めが進んでいる。F-16に加えて米国に要求したF/A-18、AH-64、MQ-9Bが手に入れば、ザルジニーが思い描いていた本来の反攻作戦が可能だ」と報じている。

参考:95 Prozent unbenutzte Waffen – kann Kiew den Krieg doch noch gewinnen?

ドニエプル川からクリミアに向けて本来の反攻作戦が可能か?

ドイツのWelt紙は15日「ウクライナの状況は我々が思ってるほど悪くなく、来年の新たな反攻作戦に向けて戦力を集めているのだろう。その起点になるのはドニエプル川の橋頭堡かもしれない。戦闘機、攻撃ヘリ、無人機があれば前進に必要な支援が提供できる。これはザルジニーが当初から思い描いていた本来の反攻作戦だ」と報じており、Welt紙の内容を要約すると以下の通りになる。

出典:PRESIDENT OF UKRAINE

“反攻作戦の失敗は「前線での停滞」を招き「ウクライナ軍による新たな占領地域の解放は難しいのではないか」という悲観論が広がっている。欧米の一部の政治家らは領土割譲を伴う和平交渉を口にするようになり、さらに弾薬不足、兵士不足、支援のボトルネック、ウクライナ人の士気低下といったニュースが「停滞した雰囲気」に拍車をかけ、現在のウクライナは敗者のレッテルを貼らているようなものだ。しかしミュンヘン安全保障会議のシニアフェローを務めているニコ・ランゲ氏(元独国防省高官)はこの見方に反論している”

“多くの人々はウクライナに提供された戦車や装甲車輌の大部分が健在で、約束された兵器の多くが引き渡しの途中段階であることを忘れている。例えば200輌の提供を約束したレオパルト1は30輌しか到着しておらず、ウクライナは提供を約束された兵器システムの95%以上を利用可能だ。米議会が新たな支援法案を妨害しているにも関わらず米軍在庫からの物資提供は途切れていない。国防総省は12月に1億7,500万ドル相当の武器を発表した”

出典:European Union

“ゼレンスキー大統領がホワイトハウスを訪問した際も2億ドルの支援パッケージを発表しており、今週末に議会は数億ドルのウクライナ支援が含まれる国防予算を可決した。ウクライナ支援600億ドルを含む安全保障パッケージは民主党と共和党の国内問題(移民政策や中絶問題など)に巻き込まれ年内可決を逃したが、現在も議論が続いているため来年には最終決定される可能性が高い。欧州でもノルウェーが10億ユーロ、デンマークが18億ユーロ以上の支援を表明し、EUもハンガリーによって阻止された500億ユーロの支援を来年1月に協議することを模索している”

“ウクライナ軍兵士60万人が配備された戦場の状況も同様だ。戦線の一部で緊迫が見られるものの大きな懸念はなく、ロシア軍はウクライナ東部で絶え間なく攻撃を仕掛けているが「1,000kmを超える前線」のほとんどで変化はない。逆に南部ではウクライナの海兵隊がドニエプル川左岸で橋頭堡を維持し拡大させようとしている。ここからクリミア半島まで60kmしかなく、ウクライナが黒海艦隊の退避を強制し、防空システムや重要施設を破壊したことでクリミアはロシア軍の弱点になっている”

出典:Генеральний штаб ЗСУ

“現在のウクライナ軍は「陣地の維持」ではなく「ロシア軍の消耗」を優先しており、米諜報機関の推定によればロシア軍は侵攻以降「31万5,000人」もの死傷者を出している。これは侵攻開始時にロシアが保有していた兵士の87%に相当する。いつまでロシアがこの様な損害を容認し続けられるのかは不明だが何れは限界に達するだろう”

“ウクライナの反攻作戦が「期待された結果」をもたらさなかったことは事実だ。しかしウクライナが米国に提出した兵器リスト(C-17、C-130、AH-64、UH-60、F/A-18、MQ-9B、THAADなど)を見れば「大きな計画」が存在していることを読み取れ、特に電子戦装置を運用可能なF/A-18は大きな話題になっている”

出典:Telegram経由

“噂によればザルジニーは「航空支援の欠如」を理由に反攻作戦の実施を支持せず、政治的な理由から作戦の実施に同意したらしい。ウクライナ軍はレオパルト2とブラッドレーで敵の防衛ラインを突破しようと試みたが大惨事に終わり、ザルジニーは直ぐに機械化部隊による突破を中止して歩兵中心の小規模攻撃に切り替え、反攻作戦の主要目標だったメリトポリとベルジャンシクへの到達を断念した”

“反攻作戦の目標を達成するためには「機械化部隊による迅速な突破」が不可欠だったためで、この方針転換はザルジニーの巧みな一手だった。歩兵中心の小規模攻撃に切り替えたことで兵士と西側諸国が供給した武器システムを温存し、貴重な時間を稼ぐことに成功した”

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

“ウクライナは来年の新たな反攻作戦に向けて戦力を集めている可能性が高く、その起点になるのがドニエプル川の橋頭堡かもしれない。戦闘機、攻撃ヘリ、無人機があれば前進に必要な支援が提供できる。これはザルジニーが当初から思い描いていた本来の反攻作戦だ”

以上がWelt紙の要約で「久々にポジションな書き出しの記事」だったため期待していたのだが、読み終わった感想はイマイチの一言に尽きる。

戦闘機や攻撃ヘリで状況の打開が可能と考えるのは変質した戦場環境の軽視

恐らくWelt紙は「ドニエプル川左岸のヘルソン地域はザポリージャ方面や南ドネツク方面ほど防衛ラインが強化されておらず、左岸に確保した橋頭堡からクリミア半島の入り口まで直線距離で60kmだ。来年にはF-16が到着し、リストに挙がっていたF/A-18、AH-64、MQ-9Bも手に入ればザルジニーが考える本来の反攻作戦=航空支援を受けた機械化部隊による迅速な突破が可能がドニエプル川左岸で実現できる」と言いたいのだろう。

出典:PHOTO BY Senior Airman Duncan Bevan

しかし戦闘機や攻撃ヘリを保有するロシア軍でさえ「機械化部隊による迅速な突破」を果たせていない以上、この問題はもっと別のところに原因が潜んでいると考えるの妥当だ。

この戦争で航空戦力が決定的な働きを見せないのは「高度な防空システムによる接近拒否」が成立しているためで、ザルジニーも「ロシアが防空能力を向上させたためF-16はあまり役に立たないだろう」と、エストニアのペヴクル国防相も「F-16だけで戦争の流れを変えることはできない」と、米国のオースティン国防長官も「(F-16がゲームチェンジャーになりうるかという質問に対して)この種の紛争に特効薬は存在しない」と述べ、F-16の投入が戦場の流れを変えるという期待感を否定している。

出典:Генеральний штаб ЗСУ

ウクライナとロシアが対峙する戦場環境は「湾岸戦争」や「イラク戦争」と大きく異なるため「大規模な地上作戦には航空支援や制空権の確保が常識」という西側の理論は通用せず、機械化部隊による迅速な突破を不可能にしている最大の原因も「接近拒否の成立であまり効果的とは言えない航空戦力の欠如」ではなく「低空の戦いが戦場から機動スペースを奪っている」という点にあり、ザルジニーもEconomist紙とのインタビューの中で「この戦争は旧世代の武器システムで勝利できないと理解することが重要だ」と指摘した。

この「旧世代の武器システム」とは供給されたレオパルト2が最新のA7ではなくA4だった、エイブラムスが最新のM1A3ではなくM1A1だった、来年に到着するF-16が最新のBlock70/72ではなくBlock50/52相当のF-16AMだったという意味ではなく、新しく投入されたテクノロジーの代表各であるドローンが戦場の概念を変質させたため「旧概念の武器システムだけでは状況を打開できない」という意味だ。

出典:pixabay

ウクライナ軍もロシア軍も航空戦力の代わりに調達性が優れた「商用ドローン」や「FPVドローン」を大量(月1万機レベルという報告もある)に投入、Kyiv Independent紙は「双方ともFPVドローンで装甲車輌を優先的に攻撃してきたが、現在は大量生産が確立されたため歩兵1人でもFPVドローンの的になる。アウディーイウカにおける砲撃とFPVドローンの負傷者数はほぼ同数だ」と報じ、ザルジニーもEconomist紙とのインタビューの中で「現状を打破するには中国が発明した火薬のような新技術が必要だ」と述べ、期待する技術について電子戦、FPVドローン、地雷除去装置、対砲兵レーダー、敵砲兵装備の探知を挙げている。

ザルジニーをインタビューしたシャシャンク・ジョシ氏は「彼が挙げた技術はATACMS、F-16、レオパルトほど世間に注目されない分野で『本当に必要としている支援が何なのか』について我々の意識を変えたかったのだろう」と証言、反攻作戦の裏舞台を描いたワシントン・ポスト紙の記事も「米軍が反攻作戦を練るために実施した机上演習は新しいテクノロジーで変質した現代の戦場環境を反映していたとは言い難く、提供した訓練プログラムもドローンの使用が考慮されていない20世紀の想定だった」と言及。

出典:U.S. Army photo by Elizabeth Fraser / Arlington National Cemetery / released

さらにドイツ連邦軍総監のカルステン・ブロイアー大将も「ウクライナとロシアの戦いで優勢を左右する兵器はドイツが保有していないものばかりで、特にドローンの重要性は非常に高く、このレベルでの制空権が将来の戦場で重要になると学んだ」と語り、低空の戦いに対する「制空権の必要性」とは「従来型の防空システムでカバーしていなかった低空域の保護」を意味し、EWシステムや精密照準が可能な少口径火器(RWSなど)が有力されているものの確実で実証された対策は確立されていない。

ドローンが闊歩する戦場の到来は何年も前から予想されており、もっと小規模なドローンの脅威を中東で体験したマッケンジー米海兵隊大将は2021年2月「ドローンがもたらす脅威は効果的な対抗手段の欠如と相まって最も懸念される戦術になっている。米軍は大型無人機に対応するシステムを持っているものの、遥かに小さく静かに作動するドローンの検出には対応しておらず、これを効果的に無力化する方法も欠如している」と言及。

出典:U.S. Marine Corps photo by Gunnery Sgt. Melissa Marnell

さらにマッケンジー大将は「UAVやドローンの脅威は海外に展開している部隊や施設だけの問題では無くなっており、兵士からコックまで兵種に関係なく全ての人員がカウンタードローンに関するスキルを身につける必要がある」と語り、米陸軍の全兵士にカウンタードローンに関するスキルを身に着けさせるための訓練アカデミー「Joint Counter UAS Center of Excellence」を2024年までに創設すると述べていたが、ここまで大量のドローンが運用される戦場を想定していたかどうかは不明だ。

どうしても低空の戦いは地味な分野で、空の戦いの主役である戦闘機に比べるとドローンや無人機の脅威にはスポットが当たりにくいが、もう「F-16が間に合っていれば反攻作戦の結果が違っていた」とか「西側製戦闘機があれば戦争の流れが変わる」といった主張は「新しいテクノロジーで変質した現代の戦場環境を軽視している」としか言いようがなく、Welt紙の報じた内容は個人的にイマイチだと感じている。

出典:UK Ministry of Defence

因みにウクライナとロシアの戦いで戦闘機の有効性が低下したのは「高度な防空システムによる接近拒否が成立している」という点と「1度失えば短期間での補充が難しい戦闘機と長期に渡る消耗戦との相性が悪い」という点にあり、後者の問題は高価で複雑な西側製兵器に共通する問題で、英陸軍のスチュアート・クロフォード元中佐は以下のように述べている。

“この戦争で学んだ教訓があるとすれば「質的に優れた少数の戦力」よりも「能力が多少劣っていたしても量的に優れた戦力」を備えなければならないという事実だ。西側諸国では高度で複雑な装備を好む傾向が強く、特に英国は少数でも良いので最先端の主力戦車を保有したいという願望が根強い。実際の戦争は予想通りに事が進むことはなく、高価な基盤戦力を失う状況はいつでも発生するため費用がかかっても高度で複雑な装備を大量に調達するか、予算が足りないなら安価な装備に切り替えることも検討しなければならない”

出典:Сухопутні війська ЗС України

どれだけ性能が優れていても量を確保できない兵器は「局地戦」に役立っても「本格的な戦争」には不向きで、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは「欧米のパートナーは十分な量の対戦車ミサイルを供給できておらず、今後の攻撃はFPVドローンが主流になりそうだ」と述べており、如何に消耗戦において「能力」よりも「量」が重要かを実感する言及だ。

追記:ロシア軍が侵攻以降「31万5,000人」もの死傷者を出し「これは侵攻開始時にロシアが保有していた兵士の87%に相当する」という言及は「ロシア軍がウクライナ侵攻のため準備した戦力の87%に相当する」という意味で、この数字に含まれる「負傷者の内訳」が不明なので31万5,000人が戦闘不能(軽傷からの部隊復帰など)になったという意味でもない。

出典:Сухопутні війська ЗС України

追記:レズニコフ国防相(現在は退任)の説明によるとウクライナの動員数は軍が70万人、国家親衛隊が9万人、国境警備隊と沿岸警備隊が6万人、国家警察が10万人の計95万人で「ウクライナ軍兵士60万人が配備された」という下りの数字は、このあたりのもの近い。

関連記事:ザルジニー総司令官が反攻作戦の評価に言及、私が間違っていた
関連記事:Economist紙、反攻作戦の失敗を認めないと同じ結果を繰り返すだけ
関連記事:ウクライナの反攻作戦はどうして失敗したのか、計画に生じた誤算と対立
関連記事:ウクライナ、米国側にC-17、AH-64、F/A-18、MQ-9B、THAADなどを要求
関連記事:F-16がロシアとの戦争で果たす役割、決定的なものではなく大きな変化はない
関連記事:米国防長官、F-16はロシアとの戦争においてゲームチェンジャーではない
関連記事:砲兵の優位性を揺るがすFPVの大量投入、兵士1人であっても攻撃対象に
関連記事:ドイツ軍トップ、いつかロシアとの戦争を余儀なくされる可能性に言及
関連記事:全軍を挙げてドローンの脅威に対抗、全兵士がカウンタードローン訓練
関連記事:祖国を守るウクライナ軍、兵士の総動員数が約100万人に到達する
関連記事:ロシア軍が被った人的損失、米英は30万人以上の死傷者を出したと推定

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Spc. Joshua Zayas

ドネツク西郊外の戦い、ノボミハイリフカを守るウクライナ軍の状況が悪化前のページ

ドニエプル川左岸で戦うウクライナ人兵士、これは自殺行為で無意味だと訴える次のページ

関連記事

  1. 欧州関連

    ウクライナ支援停止を主張するオランダの自由党、総選挙で第1党を確保

    オランダの総選挙で「反移民」「反EU」「ウクライナ支援停止」を掲げる自…

  2. 欧州関連

    スウェーデン外相、引き続きNATOへの加盟を申請しないと正式に表明

    スウェーデンのアン・リンデ外相は16日、引き続きスウェーデンがNATO…

  3. 欧州関連

    デンマーク、ウクライナへ武器や装備品を供与する準備は出来ていると表明

    デンマークのフレデリクセン首相が「ウクライナへ武器や装備品を供与する準…

  4. 欧州関連

    ウクライナ軍、ロシア軍の巡航ミサイルがNATO加盟国のルーマニア領空を通過した

    ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は10日「ロシア軍の巡航ミサイルがN…

  5. 欧州関連

    トルコにカタール空軍が5年間駐留、ラファールやミラージュ2000を派遣予定でギリシャが反発

    トルコはギリシャのラファール導入に対抗するため独創的な手段を考案、これ…

  6. 欧州関連

    政権批判を再開したキーウ市長、現在のウクライナは権威主義に向かっている

    キーウのクリチコ市長はドイツのSPIEGELに「ウクライナは1人の人間…

コメント

    • 名無し
    • 2023年 12月 17日

    ◯◯◯と◯◯◯、さらに◯◯◯が手に入れば、本来の反攻作戦が可能、とかいう、これまでの実績無視で無限に後出しオカワリ可能な無能ワード。

    53
      • 分析
      • 2023年 12月 17日

      なんというか、希望と現実をごちゃ混ぜにした主張が多いですよね…
      ⚪︎⚪︎という兵器が導入されてロシア軍を叩き出すと言うのは希望であり、じゃあその兵器を導入するためにどれだけの資金投入と兵の訓練と兵器増産が必要かという現実はすっ飛んでいます。
      「西側が優位な世界秩序を守るために、ウクライナを支援してウクライナを勝たせるべきである」というのも希望であり、確かに日本としても望ましいですが…
      「ウクライナは勝つべきだ、だからロシアは敗戦するに違いない」みたいな感じのネット記事やインフルエンサーのなんと多いことか…
      「ウクライナは勝つべきだったが、奮戦及ばずロシアに負けてしまった」という可能性を、せめて西側首脳陣は認識していてほしいものです。

      24
    • そもそも
    • 2023年 12月 17日

    航空機やヘリは一機で20億円は下らないし
    そんなもの消耗前提で前線で使い始めたら
    他国頼みの予算が長持ちしないと思う次第です

    あと、米軍在庫の引渡しは無料なんでしょうか?

    18
      • 名無し
      • 2023年 12月 17日

      >あと、米軍在庫の引渡しは無料なんでしょうか?

      もちろん。予算の手当もアメリカ持ちですから。

      9
    • gepard
    • 2023年 12月 17日

    Welt紙による非常にレベルの低い記事。

    1.長期にわたってウを武装させるプランの不在。
    EUの資金もアメリカ議会も目処が立っていない状況で、どう追加支援をまとめるのか?
    2.一度装備さえ送ればウ軍はNATO軍のように戦えるという誤解。例えばアパッチを送ったとして訓練プログラム、整備計画はどうするのか?部品のロジスティクはどうするのか?そのための資金の目処は?
    3.露のスタンドオフ火力向上の無視。
    防空兵器の射程から投げ込まれる滑空爆弾、数で防空を圧倒するシャヘドドローン、引き続き量産される巡航ミサイル、改良されたランセットドローンなど露のスタンドオフ能力は一年前よりも質量共に向上しており、一方ウの防空の劣化が反攻作戦にも深刻な影響を与えたのは周知の通りである。迎撃弾の継続的な補給がなければパトリオットも機能停止し状況はより深刻化する。ここに触れないのは怠慢である。

    ざっと考えただけでもこれだけの突っ込みどころがある。
    現実を受け入れその上でプランをどうするのか提唱するべきであり、〇〇があれば戦況が変わるという子供騙しの論調はもう辞めるべきだ。

    49
      • MarkⅡ
      • 2023年 12月 17日

      ドイツ紙と言いつつ創設はイギリスの占領軍なんでまあお察し、基本英国と同じく反露で
      EUがどうなろうが知ったこっちゃない派

      内容については、米国議会が妨害だのニエプル川の橋頭堡が起点になり得るだの見るに堪えない
      ものばかりだし、”約束された兵器の多くが引き渡しの途中段階”ってお前の所だけ遅いだけだろ、
      100万発の砲弾提供がとん挫してもう渡すものも無いから、アメリカに兵器のおねだりとは情けない

      25
    • 58式素人
    • 2023年 12月 17日

    何だかですが。ド素人が言うのも、なのですが。
    いわゆる”ゲームチェンジャー”を求める話の延長をしているように聞こえます。
    所用経費(言い方が酷いですが)は大事でしょうけど。
    この夏の失敗(?)の調査/分析は十分に行われているのかな?。
    電子戦機が必要なのは間違いないと思いますが。
    あと、反攻用装備は大事だけれど、防御担当の郷土防衛旅団にもっと火力を渡すべきでは。
    部隊にもよっても違うようですが、こちらも相当にケチっているように思えます。

    22
    • 無印
    • 2023年 12月 17日

    >どれだけ性能が優れていても量を確保できない兵器は~如何に消耗戦において「能力」よりも「量」が重要かを実感する言及だ。

    「戦いは数だよ」ってどっかの中将が言ってたけど、最近の「量より質」時代の方が異常だったんだろうか

    11
      • 歴史と貧困
      • 2023年 12月 17日

      >「戦いは数だよ」ってどっかの中将が言ってたけど、最近の「量より質」時代の方が異常だったんだろうか

      いえ、異常というわけではなく、長い時代では「量より質」と「質より量」が交互に入れ替わっていると考えます。
      中世以後の地中海世界に限っても、政体の変化の影響がモロに出ていると。

      1.ルネサンス期 共和制型都市国家繁栄 ⇒ 「量より質」
      2.大航海時代 フランス、スペイン、トルコら大国の拡大 ⇒ 「質より量」
      3.反動宗教改革以後 絶対王政の飽和とアンシャン・レジーム ⇒ 「量より質」 貴族と踊りの時代
      4.フランス革命とナポレオン戦争 ⇒ 「質より量」 国民国家と平民兵士
      5.クリミアから普仏戦争まで ⇒ 「量より質」 参謀本部という情報の質を備えられたかどうか
      6.2つの世界大戦 ⇒ 史上最大の「質より量」 この傾向は、朝鮮戦争やベトナム戦争の冷戦期まで
      7.冷戦以後 ⇒ テロとの戦争 「量より質」 情報の精密化、精密兵器の高額化
      8.ウクライナ戦争以後 ⇒ 「量より質」 ドローン、電子戦という新たな物量時代

      なので、今回一段と【ドローンを経て戦争が進化した】ことも、何時もの流れの一環と捉えることができます。

      「量より質」を重視し、戦争の規模を小さくし、外交関係で秩序を守ろうとする時代も、それはそれで現実的な方策の一つであり、実際に幾度も採用されてきました。問題は、今のアメリカや日本のように「政治の質」が劣化すると、その国際秩序が維持できなくなることにあるかと。時代は、一つの限界点と、新たな節目を迎えています。

      24
      • そらそうよ
      • 2023年 12月 17日

      国家間レベルの戦争になると
      質が量を凌駕することは、ほぼ無い
      高機能な武器ほど保守が大変なので
      大量に保有してないと稼働が続かない

      ジャベリンなんかも照準器がナマモノなので
      ウクライナは撃つだけで保守できず
      大戦果は緒戦だけだった

      19
    • MarkⅡ
    • 2023年 12月 17日

    流石、元イギリス占領軍が設立した新聞だけはあるね
    無責任にドイツにレオパルド2をおねだりした様に、今度はアメリカ兵器か、
    口先三寸と他力本願っぷりはマジで嫌悪感しかない、ロシアの次にイギリス嫌いだわ

    >F-16、F/A-18、AH-64、MQ-9B
    MQ以外最新モデルの提供を要望してるらしいが、それは台湾有事の為のモンだから、
    英国の欠陥戦闘機タイフーンを渡してやればいいよ

    ※タイフーンはラファールにボロ負け、更に2015年7月に英対印で行われた演習で、
    キルレ1:4で有利と豪語してたのにインド軍フランカー(Su-30mki)に0対12で完敗、
    しかも2対1になったシチュエーションでも敗北してる、ロシアの手に渡っても
    まったく惜しくないと言う点で米国製より優れる。

    27
    • ras
    • 2023年 12月 17日

    そもそも質が低いも何も、現実の戦場について何一つ触れてない記事じゃないですか。いつ書かれたかはわかりませんが、先月の時点でロシア側の攻勢を前にウクライナが全地域で劣勢なんてわかっているのに、クリンキー上陸を誉めるなんてまさに大本営発表しか見てません。こんな記事でいいなら場末のライターが書けるレベルですよ。はっきり言って週刊誌レベルの低質ですね…

    26
    • ザコ
    • 2023年 12月 17日

    希望(的観測)に溢れた素晴らしい記事ですね

    16
    • 朴秀
    • 2023年 12月 17日

    なんか英国国防省の予測(願望?)みたいですね

    こんな内容でも
    まともに受けとる方がいるかもしれませんし
    支援を打ち切られなければ目的達成なんでしょうね

    17
    • ウポポン
    • 2023年 12月 17日

    ブダペスト覚書は破綻した状況である。ウクライナがNPT脱退すれば核武装は困難ではあるが技術的には時間の問題であって不可能ではない。
    しかし、NPT脱退すれば即時に西側諸国からの通常戦力援助と経済支援を失い、経済制裁される側となる。
    通常戦力だけではロシアとの戦争抑止効果が無い事が現実に証明されてしまったのに、通常戦力のみで戦争に勝利しなければならないウクライナは構造的に不利な立場。
    「死なば諸共道連れ」の発想が湧いてきても不思議ではない。
    ロシアから見れば下等自国民の犠牲という短期的中期的損失と引き換えに再生産不可能な優良地の占領という超長期的利益を得て、ウクライナ国民である占領地住民を戦闘に動員することで、占領地住民構成を親ロシア派住民と入植ロシア人にしてしまった。
    現時点での戦争評価はウクライナ敗北。
    世界市民的発想によって国際分業を推進して、仮想敵に技術と経済力を与えた結果の世界秩序の変化と言うならば、皮肉な話です。

    9
    • NHG
    • 2023年 12月 17日

    現実的かはともかく妥当なことしか言ってないと思う
    要求してるものがあればハルキウのような機動戦ができるわけでもワンサイドゲームになるわけでもないけど、両者の対空戦力が空白地帯になってる(砲撃やらドローンやらで前に出れない)最前線においてはロシア軍の航空戦力も電子戦部隊も躍動してるわけで、それらを制限する能力を持たないと一方的にすり減らされるだけ

    ただドローンなど新しい領域への対処は別枠だし、今もらってる支援を全部打ち切って戦闘機もらえって言いたいわけじゃなく、ウクライナが領土を取り戻す(≒ロシアと対等に戦う)ためにはいつか手に入れないといけないピースだと思うから頭ごなしに否定する気にはならない

    9
      • 歴史と貧困
      • 2023年 12月 17日

      >頭ごなしに否定する気にはならない
      伸長な姿勢も、相手の見解への一定の敬意も、美徳ではあると思います。(実際、あまりにも汚い言葉での批判はそれ自体に眉を顰めることも多いです)

      >現実的かはともかく妥当なことしか言ってない
      順番を変えると、「妥当とは言えるが現実的ではないことしか言っていない」ことが、この記事の問題点だと思います。そして、今の日本の政治やメディアにも共通する病根。
      現実的ではない案は、有産階級が弄ぶ机上の空論でしかなく、明日の食糧にもことかく東欧の労働者、ウクライナのドンバス住民、ガザのパレスチナ人には無意味どころか、【貴重な時間の浪費】という有害でしかないでしょう。今この時も戦争の犠牲者は増え続けているわけですから。

      我々も既に、言葉遊びに興じている時期ではなく、日本の未来の国体をどうするのか、腰を据えた意思表明と意思決定が必要になっています。民主国家とは、我々一人一人が“高度な政治への参画意思”を持たねば成り立たないものですので。(私はまずは手近なところから、たかが5人の核家族家庭に過ぎませんが、一家の長として老いた両親の介護から墓までを、5カ年計画で己の労働力で執行することで、せめて国の福祉の負担を減らし“国のために出来るなにか”としたいと思っています。コロナ禍に弄ばれた幼子が見るに堪えず、少しでもその負担を減らしてやりたい)

      21
        • NHG
        • 2023年 12月 17日

        “今”は無理でも中長期には現実的ではあるでしょう
        事実、F-16戦闘機ですら来年中に供与となってるし、この戦争があと2年、3年と続くならロシアとの戦力ギャップを埋めるために(この記事に書かれてるような攻撃ヘリや高高度偵察ドローンも)議題には上がるはず
        それらがウクライナの戦場に合致してるかとか、来年の西側支援のギアがどこにあるかは分からないけど

        1
    •  
    • 2023年 12月 17日

    >“反攻作戦の目標を達成するためには「機械化部隊による迅速な突破」が不可欠だったためで、この方針転換はザルジニーの巧みな一手だった。歩兵中心の小規模攻撃に切り替えたことで兵士と西側諸国が供給した武器システムを温存し、貴重な時間を稼ぐことに成功した”

    失笑してしまった
    見てよこの第47機械化旅団

    19
      • たむごん
      • 2023年 12月 17日

      本当に酷い論評ですよね。

      第47機械化旅団の元中隊長が、中隊120名中20名しかいなかった(補充込み)と語っているのに、どこが兵士の温存なのかなあと…。

      11
        • NHG
        • 2023年 12月 17日

        おそらく時系列的に直後の惨敗から戦略転換して遅々とした敵軍削りに終始してた時期のことだと思う(5月の反攻開始から8月頭ぐらいまで)
        あの時期はここのコメント欄でもなぜ戦力を集中しないのかと言われてたし、同じ考えだった英米の司令官も南部への戦力集中をウクライナ軍に強く要請、その結果、南部サボリージャで大攻勢をしかけたもののロボティネ奪還後に足踏みすることになったのはご存じのとおり
        ifの話だけど戦力の集中さえしてなかったらと考えずにいられない

        1
          • たむごん
          • 2023年 12月 18日

          むしろ逆で、ウクライナ軍が戦略的に分散・東部のバフムート方面に、なぜ攻撃・消耗戦を長々と続けるのか、疑問視されていたんですよね(ワグネルとの戦闘が有名ですね)。

          2023年5月13日朝日新聞 ウクライナ軍バフムートで進撃 「反転攻勢始まる?」ロシア側に波紋
          2023年6月6日BBC ウクライナ軍、東部バフムートの前線で前進=ウクライナ政府
          2023年9月27日AP通信 廃虚と化したバフムート近郊 ウクライナ軍が高地を奪還

          (1)南部攻勢の開始前に、東部でも攻勢作戦・消耗戦を展開した
          (2)南部攻勢の攻勢開始時期が遅く、敵に防衛ラインを固める時間を与えてしまった

          戦略が南部・東部どちらを重視するつもりなのかはっきりしていない事が疑問視されていて、戦術が南部でどうするのかという趣旨とは別次元の問題定義があったんですよね…。

          >ifの話だけど戦力の集中さえしてなかったらと考えずにいられない

          2
    • たむごん
    • 2023年 12月 17日

    welt紙は酷く不誠実なのプロパガンダであり、ニコ・ランゲ氏(元独国防省高官)は上流階級が、願望を夢想しているようにしか聞こえないですね。
    ミュンヘン安全保障会議の議論の質が低そうであり、ドイツ軍の元将校の質も本当に大丈夫なのかと心配になるような内容です(自衛隊の元将校の一部も同じですね…)

    日本・アメリカ・EU・英国など、各国の庶民が、インフレで自分達の生活が苦しくなっている訳です。
    政権交代・政権支持率の大幅低下、与党の議席が激減している事に現れており、元軍人が肩書で精神論を語るターンは終わっているんですよね…。

    管理人様の仰る通り、戦いは数です。
    ロシア軍の戦車を馬鹿にする論調は多かったですが、メルカバは西側の最強防御と言われているものの、安価なドローンの簡易爆弾に撃破されているわけです。

    >「質的に優れた少数の戦力」よりも「能力が多少劣っていたしても量的に優れた戦力」を備えなければならないという事実だ。

    16
    • たむごん
    • 2023年 12月 17日

    まさに、仰る通りですね。

    旧ソ連が防空コンプレックスに力を入れてきたと言っても、ロシア・ウクライナはS-300などの旧世代の防空ミサイルが大活躍している訳ですからね…。
    米軍以外に、単独で対抗できる空軍がいるのか、疑問に感じています。

    7
    • ウルフリック
    • 2023年 12月 17日

    ドローンの影響を無視した20世紀の基準で見ても今年春の攻勢直前のウクライナ軍の規模は
    ロシア軍伝統の三線防御を突破するのに不十分だったわけですが。
    素人目から見ると航空支援の欠如は砲兵の集中投入でなんとかするとして
    まずはロシア空軍システムを麻痺させなければならんので、
    少なくともHARMとATACMSを春先からそれなりの量を持たせなければならないし、
    ロシア軍がソ連時代からの教義に基づいて縦深陣地を作っているのはまるわかりだったのだから
    装甲工兵車両を筆頭に工兵装備が大量に必要になるのはわかるのですが、
    公開されていた支援パッケージを見ると全く足りなかったので、
    てっきり秘密支援でもしているのかと思っていたらこの体たらくで驚きましたね。

    もちろんロシアにも驚きましたよ。21世紀の国連理事国なのにあれだけ人命を無視した軍事作戦を大統領の一存で継続できるのですから。この大統領はロシアの石油収入で私腹を肥やいますし、まるで中世の専制君主ですよ。本当に驚きましたね

    5
      • 歴史と貧困
      • 2023年 12月 17日

      >この大統領はロシアの石油収入で私腹を肥やいますし、まるで中世の専制君主ですよ。本当に驚きましたね

      残念なことに、アメリカ大統領と議会、我が国の首相や自民党などの現状は、その「中世の専制君主」以下です。程度の低い実績のない側が今の日本政府である以上、「驚きました」は虚しいばかりか滑稽になってしまう。無能が「驚きました」を繰り返しても、事態は何も好転しないのが、現実の悲しいところです。

      26
        • たむごん
        • 2023年 12月 17日

        まさに仰る通りです。

        サウジアラビア・UAE・カタール・クウェートなど、資源国のトップが豊かなのは共通してるんですよね。
        政治的な制限もありますが、国を豊かに統治運営・投資、国民はゆるゆる公務員で働いて、豊かに遊んで暮らしていたりするわけです。

        日本が言う程優れているかというと、没落しすぎて、日本人でも将来に期待していない人が増えてますね。
        積立NISAの投資先ランキングを見れば、外国株指数ばかりが上位に来ていて、日本の将来を見限っている事が分かるわけです…(本筋からズレてすいません)

        12
      •  
      • 2023年 12月 17日

      >ロシア軍がソ連時代からの教義に基づいて縦深陣地を作っているのはまるわかりだったのだから

      まあスロヴィキンラインが赤軍から続く伝統的な攻撃的な縦深陣地だったことは確かだよ
      そしてその防衛線を抜くために戦力が不十分であることも作戦立案段階で予測されていた
      ただそれを考慮してもなお現実の戦果は予想をはるかに下回っていた
      それはそのまるわかりだったはずの縦深陣地の構築においてロシア側が巧妙に偽装を施し、西側がそれを見落として立案段階で考慮に入れられなかったからだ
      まず情報戦で敗れたんだよ
      ロシアの陣地構築は伝統的でありながらも偽装術の面で格段に洗練されていて西側が自信を持っていた事前偵察は全く対策されて効果を発揮できなかった
      それはHARMやATACMSで覆せる問題じゃないし、工兵能力でもそう
      問題の本質を見誤るならまた同じ失敗を繰り返すだけだ

      13
        • ras
        • 2023年 12月 17日

        偽装もありますがそれよりも投射型地雷散布で地雷除去後も即座に設置する戦略が機動部隊の進撃を止めたのが大きかったと思います
        何にせよ陣地構築・維持戦略は学ぶところが多いですね

        3
          •  
          • 2023年 12月 17日

          そんな小手先の戦術でロシアが南部で勝利したわけじゃない
          地雷投射機は別に新しい兵器ではないし、単一兵器の戦果を過大に評価する態度はゲームチェンジャー論と何も変わらない
          ロシアは作戦術で上回って夏の戦いに勝利した
          南部攻勢は開始当初から想定より前進していた未確認の陣地群からの十字砲火を受け、そしてそれを迂回して進出した場所にはキルゾーンが設けられたおり、それ故に多大な損害を被り、そして進む度にこれを繰り返して撃滅された
          地雷投射機、TOS-1、UMPK、コルネット……これら兵器が南部で活躍したから勝ったのではない
          作戦で上回ったからこれら兵器を活用出来たんだ

          9
      • ふむ
      • 2023年 12月 17日

      非西側にはNATOの好きにさせておけばどこかでいちゃもん付けられてズタボロにされる、というコンセンサスがあるのでしょうな
      明日はユーゴかイラクかアフガンか

      驚きと言えばガザ紛争関連は本当に驚く事ばかりです
      イエメンのフーシ派は紅海封鎖を実現しつつあったり
      イスラエルは上半身裸で白旗振ってヘブライ語で助けを求める逃げた人質を「誤射」したり
      これほんとどうするんだ…

      3
    • 畑耕す人
    • 2023年 12月 17日

    必要不可欠な物資さえ諸外国からの輸入に依存する日本は、ロシアから見たら贅沢品を作って売って必需品を買う不安定な小国でしょう。
    故西澤潤一先生が熱弁されていた「日本民族には資源が何も無い、自らの研究によって新しい産業を創造して世界中に商品を売り、危機の際には価値を産む技術を売り渡してでも諸外国から必要な物資を手に入れて生き延びるしか未来がない」を思い出します。
    現実を見ると外貨を稼ぎだす日本企業は、資本市場の原理に従って国際企業となり、国家への帰属意識は無くなり世界市民を目指し利益が上がるならば、どんな政治的リスクがある市場も損失を計算した上で開拓して資本を投下して経済活動を行っている。企業が稼いだ外貨は日本本国へ還流することは限定的となり、再投資は海外で行われる。
    日本国内の知的能力と技術と技能が急速に縮小しているが、国際企業からすれば、最も企業運営が円滑で費用が安く、かつ将来性が見込める地域に価値があるわけで、国益は優先順位が低い。
    防衛産業が民間企業による経営にのみ依存している現状は、平時には効率的に見えたが有事には機能不全である事が明白に知らしめられた。
    アメリカの州の一つになるのも有望な選択肢の一つと主張する人が存在するのも理解できる。
    ロシアと中国に飲み込まれるよりは、アメリカの一部の方がマシかもしれない。
    真の意味で日本人同士仲良くすることから始めないと未来は暗いと思います。皆、我慢して建前で誤魔化して、内心怨念ドロドロではないでしょうか。

    3
    • 774
    • 2023年 12月 17日

    うん、まあそうですよね。
    F16,F18,AH64,MQ9が無制限に手に入り寝て起きて朝になれば全ての兵器が完璧に整備されて訓練済みのパイロットが畑から収穫でき即出撃可能ならば、ロシア軍を撃滅し戦争に勝利するでしょうな。

    14
    • きりる
    • 2023年 12月 17日

    相手の兵器に対して質で上回り、かつ量でも圧倒するのが正解だろうに
    なんか最近はドローンに夢見過ぎな論調が多い
    基本的に攻め手の方が経済力、軍事力共に上なんだから薄利多売の体力勝負したら中小国は持たないよ

    腹括って大規模ダム、発電所、精油プラント、化学プラント、湾口インフラ、通信インフラ等を叩いて命が等価だって事を分からせないと
    まあ反撃で自国は消えるかもしれんが相手国も隣国に漁夫の利取られて崩壊するリスクを負わせるのも大事だと思う

    5
    • ありうえよ
    • 2023年 12月 17日

    と言っても運用側の能力がどうかもあるし、去年の今頃も同じようなことを言っていたような気がするけどな。

    2
    • 反革命分子
    • 2023年 12月 18日

    軍用航空機は本来偵察を目的としたものでありましたから、偵察を主とするドローンが普及した今こそ航空万能論を唱えるのも良いと思うのです。

    現代の航空機は大変強力ですが、そのへんの平地から大量に飛び立って真下の敵情を探るなんてことはできなくなってしまいました。発展していく中で制空や近接航空支援といった特殊な任務に専従するようになり、いつの間にか歩兵が対空ミサイルを携行するようになってもう低空には降りられない。こうして空いてしまった穴をドローンという無人航空機が埋めて絶大な効果を発揮していると考えれば、「やはり航空機は万能だ」と結論してもいいんじゃないかなと・・・

    6
    • 七面鳥
    • 2023年 12月 18日

    素直に「国連軍出せ」って言えば良いのに。
    ※拒否権行使する国があるから絶対に出せないけど。

    • ブルーピーコック
    • 2023年 12月 18日

    ステルス戦闘機や爆撃機がウクライナにあればな。持ってたらそもそもロシアは攻めてこないかも知らんが

    • DEEPBLUE
    • 2023年 12月 18日

    逆説的に「どうせ手に入らないから攻勢は成功しないだろう」と読ませたいのかも知れない

    • れんちゃ
    • 2023年 12月 22日

    望むものがすべて与えられるとは限りません。しかし、1つの理由だけで絶対に与えられないという話でもないですね。
    訓練が長くかかるからとか、F-16の最新型レーダーと最新鋭ミサイルではないからっていうのはあまり脈絡がないと思います。
    ウクライナがF-16と線引きしているのは、F-16を含むそれ未満ならなんとか供与出来ないか?という話です。
    元より性能で言うならばF-16でも全然足りないなんでF-35を求めないの?って話ですが、実際のところ「航空戦力自体が足りないし、長続きしない」という切実な訴えが第一です。
    だから、帯に短かろうが襷に長かろうが、とにかく早めにまとまった数を貰えるものが欲しいという事です。また、通常のミッションなんか実施不可能なので、限定的な操作で十分であるし、既存のパイロットなのでなんとかするという風な乱暴な考えがまかり通るのが「有事の状態の軍隊」というものです。
    あと、旧ソ連系列の機体の使えるものが少なくなったというのと、肝心の弾薬をそのまま使える欧州ベースを考える時期に来ているという話ですね。F-16がいけるならグリペンとかも欲しいとかそんな感じだと思います。整備なんか共食い前提&どうにもならなくなったものは後送でしょうね。それでも居るだけでロシア側の作戦は大胆さを損ねるかも知れません。それだけで価値はあります。少なくとも作戦数の低下で長期的には数千~数万程の命or重傷者は減るのでしょうし。

    また、欧米には攻勢派というのが存在して、攻勢が失敗したのは航空機戦力を制限したからだという言い訳もあるんでしょうな。戦場というのは攻勢防御だとか誘因攻勢だとかもあるので攻勢自体はありますが、お互いに攻勢で盤面を決めるのは正直難しいでしょう。というか、どっちもある要衝都市が落ちた程度ではすぐには諦めないでしょうし…

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
  2. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
  3. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフはアゼル領と認識しながら口を噤んだ
  4. 北米/南米関連

    カナダ海軍は最大12隻の新型潜水艦を調達したい、乗組員はどうするの?
  5. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
PAGE TOP