米国関連

米紙、ウクライナにとって最大の悲劇は運命を自らの手で決定できない点

CNNは「ウクライナが領土をどれだけ回復できるかは支払う犠牲の数に左右されるが、戦いに必要な武器や弾薬は西側諸国の支援に依存しているため、戦争の結末は外部要因に左右されるだろう。ウクライナにとって最大の悲劇は運命を自らの手で決定できない点だ」と指摘した。

参考:Why a stalled Ukrainian offensive could represent a huge political problem for Zelensky in the US

一般的な世論は「時間がかかる理由」などに興味はなく「分かりやすい結果」のみを求めている

CNNは9日「ウクライナが奪われた領土をどれだけ回復できるかは支払う犠牲の数に左右されるが、戦いに必要な武器や弾薬は西側諸国の支援に依存しているため、戦争の結末は欧米やロシアの政治的要因、つまり外部要因に左右されることになり、ウクライナにとって最大の悲劇は運命を自らの手で決定できない点だ」と指摘し、もし反攻作戦の進展がこのまま停滞して膠着状態に陥れば「2024年に大統領選挙が控えている米国は特に大きな影響を受けるだろう」と警告した。

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Spencer Slocum

CNNが報じた内容を主要部分を中心に要約すると以下の通りになる。

米国人はNATOへの関与を復活させてウクライナを支援するバイデン大統領と、NATOに懐疑的でプーチン大統領の条件で24時間以内に戦争を終結させることができると公言するトランプ前大統領の衝突に備えており、仮にトランプ前大統領が共和党の大統領候補になれなくても、戦争に対する世論の支持が低下すれば再選を目指すバイデン大統領にとって不利になるしかない。

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Monica Roybal

ゼレンスキー大統領は「占領された領土を全て回復するまで(もしくは交渉立場が優位になったタイミングでしか)ロシアとの和平交渉は行わない」と主張しているものの、戦いに必要な武器や弾薬は西側諸国の支援に依存しているため、ウクライナは「軍事的な理由」だけでなく「政治的な理由」からも戦場で結果を出すことが求められており、現在までの結果は完全に期待外れなので「ウクライナ軍の戦闘能力」「莫大な援助に対する米国人の意欲」「犠牲に対するロシアの寛容さ」といった戦争全体を支える計算式はさらに複雑になるだろう。

ウクライナ軍の戦闘能力に関する疑念は前回記事(進展のないウクライナ軍の反攻作戦、欧米当局者の間で広がる悲観的な評価)の内容なので省略するが、莫大な援助に対する米国人の意欲については「外交政策が大統領選挙の決め手になることは殆どなく、共和党の予備選挙でもウクライナとロシアの戦争は主要な争点に挙がっていないものの、早期投票が実施されるアイオワやニューハンプシャーでは一部党員が戦争問題を取り上げ、米国の寛容さに疑問を投げかけている」と指摘。

出典:The White House

先週の世論調査も「戦争を巡る政治的複雑さ」を浮き彫りにしており、有権者の55%が「議会はウクライナ支援の追加資金を承認すべきではない」と、51%が「もう十分な支援を行っている」と回答し、追加支援が必要と回答したのは48%で、特に共和党員の71%は「追加資金を承認すべきではない」と、民主党員の62%が「追加資金を承認すべき」と回答しているため、CNNは「ますます戦争に対する支持が二極化している。共和党が支配する下院の政治的力学がウクライナ支援の不安要素となり、反攻作戦の停滞が政治的惨事を引き起こす可能性がある」と危惧。

戦争に対する国民の支持が低下しているため、バイデン政権はウクライナ支援の必要性を説明しなければならず、この状況はトランプ前大統領にとって付け入る隙になり、もし予備選に敗れて共和党の大統領候補になれなくても「ウクライナ支持を高らかに訴える他の共和党候補」は人気がなく、CNNは「有権者が2024年末に自分達の将来を決める際、ウクライナの運命も決定づける可能性が高い=バイデン大統領とトランプ前大統領(もしくはウクライナ支持に否定的な候補者)の対決になるという意味」と予想した。

出典:PRESIDENT OF UKRAINE

和平交渉の開始条件をどこに設定するか、ロシア軍とどのように戦うかはウクライナが決定する要素だが、有利な和平交渉を行うためには軍事的な結果をプーチン大統領に突きつけなければならず、これを実行するには武器や弾薬を供給する西側諸国の支援に頼る必要があり、どこまで西側諸国が寛容さを示せるか=ウクライナに許される時間的猶予は世論の支持に直結している。

ウクライナは反攻作戦の初手で大損害を被ったため「犠牲を抑制する慎重な戦術=シンプルで時間のかかる方法」に戦い方を変更、この慎重な戦い方は犠牲を大幅に減らすことが出来たものの「約300mの区間を解放するのに1ヶ月半かかる」と前線で戦う兵士が述べており、ロシア軍の防衛ラインを突破するには相当時間がかかると見られているが、一般的な世論は「時間がかかる理由」などに興味はなく「分かりやすい結果」を求めているため、結果を出せないまま時間がかかると「(ハルキウ反撃と比較して)反攻作戦は失敗だった」と判断するかもしれない。

出典:Генеральний штаб ЗСУ

そうなれば西側諸国の寛容さの土台となっていた支持が低下するため、これがどの様な結果を生むかは説明する必要もないだろう。

結局、この事態を高確率で回避するには「一刻も早くロシア軍の防衛ラインを突破できる=西側諸国の支援は無駄になっていない」と示す必要があり、限られた時間の中で結果を出すためのは「より多くの犠牲と引き換えに前に進む(これが何を示唆しているかは敢えて言及しない)」という選択肢しかなく、これはウクライナ自身=ゼレンスキー大統領の決断にかかっている。

出典:pixabay

反攻作戦の進展に時間がかかると世論が理解して「西側諸国の寛容さは失われない」という方に賭けるのも、世論が求めている結果を示すため「より多くの犠牲を受け入れる」と方針を変更するのもウクライナが決めることだが、この気まぐれな世論の支持でウクライナ支援が成立しているもの事実だ。

だからこそCNNが「ウクライナにとって最大の悲劇は自らの手で運命を決定できない点だ」と指摘しているのかもしれない。

追記:米国のブッシュ陸軍次官補は7日「大統領は議会が秋に検討するためのパッケージに取り組んでいる。ウクライナ支援に必要な資金供給で議会の支持を集めることができるだろう」と述べていたが、バイデン政権は10日に数十億ドルの追加資金を議会に要請すると報じられており、この資金はウクライナ支援、台湾支援、急速に目減りした災害救済基金を補充するためのもので「下院が要求額を満額承認するかどうかが焦点だ」と指摘されている。

仮に要求額が99億ドル(台湾支援と災害救済基金を含む)だったとしても、過去の要求額と比べれば相当額(累計1,130億ドルで内670億ドルが軍事支援額)が小さく、次々と追加資金を議会に要請しないとウクライナ支援の資金が途中で尽きるかもしれない。

関連記事:進展のないウクライナ軍の反攻作戦、欧米当局者の間で広がる悲観的な評価
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関連記事:ウクライナ南部を舞台にした反攻作戦、両軍が繰り広げる消耗戦の中身

 

※アイキャッチ画像の出典:3-тя окрема штурмова бригада

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コメント

    •    
    • 2023年 8月 10日

    うーむ
    直近の軍事ブロガー含めた未確認情報見ると、どうも西側が情報統制で隠蔽してきたような
    そろそろ明らかにされるだろうけど、兵士や前線への取材が拡大して許された西側メディアが気付かないと思えん
    軍や政府関係なら尚更
    当のロシア指導部も気付かないのか?現場から正しい報告が上がってないのか?上がっていても何とか火消しして誤魔化そうとしたのか?
    軍の動きがチグハグすぎる

    反抗作戦が当初の思惑通りにいかなかったのは事実であろうが、進展ありそうだなこれ

    6
      •     
      • 2023年 8月 10日

      補足
      西側がウクライナ軍の進捗を隠してきたって意味どす

      3
        • jin
        • 2023年 8月 10日

        最初の行が日本語下手すぎて意味わかんなかった

        9
    •   
    • 2023年 8月 10日

    まあ西側陣営としてはロシアに勝利を与えるなどと前例を与える訳にはいかないので、戦略的にウクライナ支援をやめる事は現実的に出来ないだろね
    増産供給体制も進行中だし、メーカー側に増産要求したのだから購入する責任が生じるし、国家プロジェクト化して中止もちょっとあり得ないので、供給は増加する

    ロシア軍が学習して強くなる等、先の大戦に重ねて見ておられる方々もいるようだが
    先の大戦では、スターリンが作戦への干渉をやめたという大きな戦略上の転換があった
    しかし今回の戦争ではプーチンはヒトラーのように過度な干渉を続けている様子
    (ヒトラーのようにひたすらに攻勢をかけ続け戦略予備も不十分、戦力や兵器の逐次投入の繰り返しでの消耗、意に沿わない司令官のすげ替え、戦線の整理縮小を能動的に行わない、ミサイルなどの長距離打撃兵器を阻止攻撃に使わず都市攻撃などのハラスメント攻撃に使用)

    戦略予備の不足、砲弾など兵器の備蓄戦力培養が出来ず、無駄な攻勢で日々消費される物資による兵站への圧迫
    戦略上の失敗は戦術では挽回は困難だろうな

    ソ連は防御に回り戦力の培養を行なったが
    現在のロシア軍はナチスドイツ軍のように休みなく酷使され、同じように疲弊と消耗でジリ貧になる未来だと思うけどねー

    24
    • とり
    • 2023年 8月 10日

    元記事読んだけど、2024年末を迎えるAND共和党が勝利するという条件が満たされる前にウクライナが優勢にならないと戦争継続は無理だよ(事実)、ウクライナ支援のせいで民主党が負けたら最悪だとCNNは思ってます!と言えば十分な内容。
    その主張自体は正しいし共感するのだが、「ウクライナは戦果を国際政治的要因で焦っている」「外的要因のせいで無謀な攻勢を強いられる」という部分はCNNアナリストの分析に過ぎず、具体的にウクライナ筋からの証言があるわけではなかった(見落としてたらすいません)。
    個人的には、さすがに2024年末までにはジリジリと前線を押し上げ、クリミア大橋が各種射程に入ることから、大幅にウクライナ優位になり、米民主党にも追い風になる可能性もあるだろうと思っているのだが、実際にはウクライナ政府もそのような観測なのでは?
    こんな内容の薄い記事を書くよりも、CNNはウクライナ支援のアメリカにとっての意義を解説した方が良いのでは?と思うが、まあその手の記事は無数にあって新規性が無いのかな。

    15
      • 名無しさん
      • 2023年 8月 10日

      そもそも2024年末と言うのは当分、先の話で、この夏秋に派手な戦果を挙げたとしても、選挙の頃には有権者はすっかりと忘れ去っているでしょう。

      >「外交政策が大統領選挙の決め手になることは殆どなく、」
      と言うのはまさにその通りで、例えば1991年に湾岸戦争で圧勝したはずのブッシュ大統領は翌年、クリントン大統領に大統領選挙で負けました。
      バイデン大統領はウクライナでスキャンダルを抱えていましたが、戦争中という事もあってウクライナ側での捜査は全く進まない状況にあります。彼にとって一番、都合がいいのは大統領選挙までダラダラと戦争が続き、丁度、選挙の頃に華々しい戦果を挙げ、その実績でもって有権者にアピールする事ではないでしょうか。なので、それまでアメリカはウクライナに対してロシアを圧倒しない程度の支援を継続する可能性が高いとみております。

      24
      •     
      • 2023年 8月 10日

      仮にトランプが大統領になったところで、議会が国防権限法でウクライナ支援に金額決めて使えと決めてくるだろうから

      共和党だって一枚岩ではないし、何もウクライナへの支援自体に反対という訳ではないしな
      アメリカには党議拘束がないから丸々共和党が反対に回るなんて事もないんで

      8
        • とり
        • 2023年 8月 10日

        共和党議員の意向は中国がロシア支援に本腰を入れるかどうかに掛かっているんでは?と思います。
        よく中国がロシア支援したらもう終わりみたいな論調が見受けられますが、そうなれば対中を重視する(と言う名目でウクライナ支援に消極的な)共和党議員も、ウクライナ支援で団結せざるを得ないですから。
        まあそれでも、戦争泥沼化が確定してウクライナ国民にとっては地獄でしょうが…

        4
      • 2023年 8月 10日

      > CNNはウクライナ支援のアメリカにとっての意義を解説した方が良いのでは?
      西側メディアは儲け志向だから無理かもしれない。
      説教くさい記事はあまり喜ばれないから売れない。
      逆にリークやスキャンダルは大好物なので、ベトナムベヒーキラー報道やウォーターゲート事件があると思うので、ロシア報道と真実性は格段に違うというメリットもありますが。

      2
    •  
    • 2023年 8月 10日

    未だかつて戦争で自国の意思のみで決定を下せた国が一体いくつあっただろうかと思ってしまいますね。

    34
    • ななし
    • 2023年 8月 10日

    実際のところ戦争継続および領土奪還のためにどうしても国民と海外へのアピールが必要、というのは政治的理由で臨まない軍事行動をしなければならないことに繋がるのがネック
    本来は反攻作戦するぞするぞアピールもロシアに防衛準備させることになってやるべきではないんだけど士気や国民・海外の支持や支援追加のためにって部分があったろうし
    装備の数やNATO式訓練が不十分と分かっていても仕掛けざるを得なかったのは今年中に成果を出さないとまずいのではないかと言うこともあったから
    特に戦後NATOに入るとするためにはNATOが望むクリーンな戦いをする必要もあるという

    例えばモントゴメリー将軍のごとくロシアに対し防衛し削りながら装備と訓練した兵士をできるだけ溜め込んでとか
    海外支持を考慮せず合法非合法なんでもありの非正規戦に持ち込むであるとかいった選択が取れない、というのはウクライナの選択肢の狭さであり自国で決定できない部分よね

    3
      • 名無しさん
      • 2023年 8月 10日

      >海外支持を考慮せず合法非合法なんでもありの非正規戦に持ち込むであるとかいった選択が取れない、

      開戦前には「クリミア侵攻と同様、ロシアと戦争が始まれば即座にキエフが陥落し、ウクライナはゲリラ戦を続けることになるだろう」と言う予測が開戦派の中では多数だったと思います。
      幸か不幸か、首都が落ちることもなく、ウクライナがロシアに対して予想外に健闘したことから、西側諸国の支援が本格化し、ウクライナも支援国の意図を汲んだ戦い方をすることになったのがウクライナ戦争の経緯でした。
      今となっては西側諸国は支援を引き上げるわけにはいきませんが、万が一、支援を打ち切ったとしたら、ウクライナは当初想定されたように非正規戦に持ち込むのではないですかね。

      6
    •     
    • 2023年 8月 10日

    >この気まぐれな世論の支持でウクライナ支援が成立しているもの事実だ。

    気まぐれってのはないだろうな
    共和党の反対というのはいわゆる「白紙の小切手」でありレンドリースが使われていない現状、そちらを使う選択肢がある
    西側諸国の結束もかつてないほどでウクライナ支援で結束しているし、遠く離れた日本でさえウクライナ支援が大半
    アフリカ諸国もこないだのロシアでの会議の通りで、ロシアの威信は失墜、中国でさえ距離をとっている
    ロシアの原油を購入して売り捌いているサウジもウクライナ和平会議を主催
    中央アジア諸国のロシア離れも加速
    気まぐれとかより、ロシアの権威失墜でロシアを見限る流れが加速している世論と見受けられるが

    その昔、民主主義諸国は軟弱で戦争なんか続けられないと言っていた権威主義の諸国は果たしてどうなったかな?
    気まぐれな世論に負けたんじゃないかな

    14
      • もち麦
      • 2023年 8月 10日

      元からビジネスの臭さを感じる戦争だもの。
      商売で大事なのは他人の都合なんて上っ面だけなでて、金を吐き出させることだ。
      だから見せ金は出すが、身銭は切らない。

      13
    • Easy
    • 2023年 8月 10日

    >「外交政策が大統領選挙の決め手になることは殆どなく」

    外交政策はそうですが「その政策に米国はいくらの資金を出すのか」というのは純粋に内政課題となりますので、アメリカでは大きな問題になりますよ。
    アメリカ社会では「資金使途の効率性」をチェックする文化がありますので。
    「ウクライナを助ける」という理念は支持されても、「それにいくらを投じるべきか」「これまで投じた予算と内容は効率的であったかどうか」は確実に大統領選で討論のテーマになりますし、まさにトランプ氏は経営感覚で資金使途の効率性を宣伝することで人気を博してきたわけですから。
    ウクライナが効率的に戦って成果を出さなければ、大統領選で共和党からの格好の攻撃対象となります。アメリカはユニセフやユネスコの活動に対してすら、資金使途が非効率で納得がいかないとなれば平気で脱退するような国なんですよ。

    17
      • 2023年 8月 10日

      トランプはユネスコからの脱退を主政策として掲げて当選したわけでもなければ、脱退したことが評価されて再選できたわけでもありません。
      費用対効果は重要であっても対外的な政策は主題にはならず移民問題やインフレ対策、キリスト教にからむ倫理観など国内問題への対策対応が重要視されるという意味です。

      都合のよい事実を選択して並べるのではなく記事をよく読んでから反論されるのが良いでしょう。

      25
    • fumi
    • 2023年 8月 10日

    「ロシアに成功体験を与えてはならない」「支援はやめられない」って人が一定数いる。「そろそろロシア負けるから支援続行でOK」という人もね。
    ウクライナ政権側は「このまま支援は続く」ってよくわかっていることだろう。
    そして、
    もし戦果があがっちゃってロシアが一定ラインまで撤退して、そのうえ停戦なんかしちゃったら非常にマズイ。
    あの兵器はどうなったんだ、あの支援物資はどうなったんだ、この予算は、と追求される。
    なので
    今後ともタダでもらった兵器弾薬とタダで訓練してもらった兵員は順次消費し、次の兵器弾薬をもらい次の兵員を訓練してもらい、また適宜消費する、を繰り返し続けるのがよいのだ。

    6
      • 2023年 8月 10日

      憶測に基づく陰謀論を書く場所ではないと思います。

      35
    • たむごん
    • 2023年 8月 10日

    当たり前の話なのですが、自国民の幸福を追求する事が、政府にとって重要になります。
    ウクライナの最重要隣国で、反ロシア筆頭のポーランドですら、そうなのですから(管理人様の過去記事です)

    緊密だったポーランドとウクライナの関係に変化、穀物輸出を巡り激しく対立
    リンク
    台湾問題を見れば、ドイツ・フランスは、中国べったりが続いてきました。
    アメリカや日本は、ウクライナから遠く離れているため、政治的に国民を説得しにくいのも当然と思います。

    自国が、食品高騰や家賃高騰のインフレに苦しんでるのに、いつまで他国にお金をばら撒き続けるのかという批判は当然です。
    ロシアの国力を削る(軍事・外交・経済)、これも既に成果を達成しているでしょう。

    12
    • ポンポコ
    • 2023年 8月 10日

    管理人さんのこの記事の解説は、非常にバランスがとれていて偏りがなく、かつ詳しい。

    しかし、私的に、あえて極論を言うなら、(本質を分かりやすくするため)

    「この戦争を継続するか停戦するかは、ゼレンスキーやウクライナ国民でなく、決めるのはバイデンだ」

    乱暴に言うなら上のようになるでしょうかね。暴論に怒れるかもしれないけど、ウクライナは支援がなくなれは、戦争も国内運営もジ・エンドですからね。

    18
      • 通りすがりA
      • 2023年 8月 10日

      暴論ではないと思う。
      現在でもアメリカが軍備で世界1位であり、NATOの軍備はアメリカ軍あってのもの。
      大統領はアメリカ軍最高司令官なのだから、継戦か停戦かの最も重い決定権はバイデンにあるでしょう。
      (アメリカが停戦と決めたのに、ウクライナが継戦を叫んでも軍需物資がなくなれば戦えない)

      7
        • ポンポコ
        • 2023年 8月 10日

        本質を分かりやすくするために、あえて乱暴な言い方をしたのてすが、丁寧なご返信をありがとうございます。

        しかし、逆を言えば、アメリカの支援があ限り、いつまでもウクライナは戦い続けられるということでもあります。

        ある程度大きな長期戦争では、たいていは自国の産業基盤が破壊されて段々と押し込まれるとか、戦えなくなってくるのが普通です。日本の場合も人口や兵士はまだあったのですが、戦う手段がなくなってきて敗戦したわけです。

        しかし、ウクライナの場合は、それに関係なく戦い続けられるわけです。

        9
      • 名無しさん
      • 2023年 8月 10日

      この戦争の継続を決定するのはバイデン大統領個人の意思が非常に大きいと思います。

      そしてバイデン大統領個人の話をするのなら、彼はウクライナに深刻なスキャンダルを抱えているので、ウクライナに不利な形で停戦した場合、戦後、バイデンファミリーのスキャンダルが暴露される可能性があります。
      なので少なくとも大統領選挙までは停戦はさせない、あるいは停戦した場合はウクライナにたっぷりと恩を売った形にしてスキャンダルを封印する方向に働くのではないですかね。

      7
    • ak
    • 2023年 8月 10日

    自分で決定出来ない? 
    HAHAHA、そんなバカな事ある訳無いだろ。簡単さぁ「今すぐ降伏すれば良いんだ」よ。

    とか言うとフルボッコされそうですが、これが現時点では一番理性的な解決法だと思うんですがねぇ?

    全土解放などという絵空事は国家元首として建前では言えても、「現実的にはもはや不可能なのはゼレンスキー本人も理解している」というのは各種報道や発言から明白に漏れ出ています。
    その為に、少しでも有利な状況を作って講和に臨むための、政治的な「一撃講和論」で始めた夏の大攻勢が進展を見られない今、
    残された選択肢は細るのが分かっている援助と毎日磨り減り続ける人的資源に頼って、ロシアの方が不利だという裏図けの無い希望的観測に縋ってチキンゲームを続けるか、
    わずかでも残りが多い状態で降伏するかの二つしかない、というのは判り切った話。
    国家としての選択はどっちが正しいのかはわかりませんがね?
    ダウンフォール作戦が行われた後の日本がどうなるのかがはっきりと想像出来ないのと一緒です。

    他国の都合で続けられないのなら、自分の都合で止める、のは選択肢を奪われたと言うべきなんでしょうか?

    もっとも「黒海での自由航行を確保するために、ロシア海軍へのドローン攻撃を激化させる」と海軍戦力皆無な立場で自分の首を絞めるだけでしかないような事を言ってしまうほど軍事センスのない総司令官殿では、「欧米の付けた首輪を引きちぎって自爆する未来」が透けて見えますが。

    35
      • 2023年 8月 10日

      ホロコーストやホロドモールのような虐殺が不可避だと思われる。
      それを選択したらゼレンスキーは吊るされるだろう。
      何もしていないウクライナにホロドモールを起こしてウクライナ人を虐殺した過去がある。
      それが現在の不満分子ウクライナに生やさしい態度をとると考えられるだろうか。
      ロシアはアメリカみたいに寛容な国ではない。
      何もロシアに仇成していない日本にシベリア抑留で大量に餓死させたような、野蛮で残酷な前科の多い国に何を期待できるのか。
      当然ウクライナ人は繰り返し行われてきた歴史を嫌と言うほど知っている。

      > 海軍戦力皆無な
      ロシア海軍が黒海では皆無に強制させられて、既に無言実行されている状況じゃないの。
      怖くて近寄れないらしいし、揚陸艦ぶっ壊されたし、旗艦首都が海の底だし。

      4
        • ポンポコ
        • 2023年 8月 11日

        ウクライナもソ連の一部だったよ。
        というか、ソ連の基幹だった。

        ソ連共産党時代には、ロシア人もウクライナ人もたくさん殺されたよ、千万人とかで、一番有名なのはシベリアとかの収容所列島だね。

        簡単に言うと、中国共産党と同じだった。

        今のロシアはソ連とは違う。ウクライナもソ連とは違う。強いてどちらが似ているかというと、政治や言論の自由や住民統制(捕虜や戦地の住民の扱も宣伝をとれは、実際はクライナの方が悪いね)からするとウクライナの方がソ連に近い。どっちもどっちだけどね。

        ただ、ウクライナは宣伝がうまい。なぜか日本はメディアの情報統制がすごい状況。

        4
      • TKT
      • 2023年 8月 10日

      アメリカの支援を受けたけどダメだった国の例としては、南べトナム軍、タリバンに負けたアフガニスタン政府軍、インドシナ戦争のフランス軍、国共内戦の蒋介石の国民党軍など、いろいろあります。

      台湾はアメリカの支援を受けて本土奪回を主張していましたが、無理でした。

      今の韓国軍も、アメリカ軍の支配下にありますが、北韓の奪回はできません。

      日本の北方領土も、日米安全保障条約があるにもかかわらず、今もロシアに支配されています。

      9
    •  
    • 2023年 8月 10日

    我が国に単独で仮想敵国の攻撃を数年単位で凌ぐ能力は無いけれど、それでも米英の支援が整うまで耐えられる期間を可能な限り伸ばすための早急な備蓄、特にハイテク兵器ではなく重火砲弾の備蓄が必要。

    5
    • 2023年 8月 10日

    だから自主防衛が凄い大事なのに
    日本だと右からも左からも罵倒と嘲笑が巻き起こるんだよね

    1
      • ポンポコ
      • 2023年 8月 10日

      おっしゃる通り、日本にとって自主防衛は大事ですね。

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      • ASDF
      • 2023年 8月 11日

      実際問題として自主防衛は可能かと言われると条件付きでしかできないですね
      条件と言うのは主要4島だけ防衛して沖縄を含むその他は捨てます。
      中国を相手とすると人口が10倍の国とまともに戦って勝てるものではないのです。

      ロシアより人口が少ないウクライナが互角に戦えるのは予備役部分動員と総動員の差です。
      予備役部分動員に対し総動員で対抗しても互角にしか持っていけないことが人口の重要性を表しています。

      まともに戦って勝てないのであれば思い切った戦略戦術をとる必要があります。
      しかし、個人としてそのようなことに賛成できないので自主防衛より集団安全保障を押します。
      もちろん他国に頼り過ぎるのは危険なので自国の防衛力は強化すべきと思います。

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