欧州関連

ウクライナ各地で動員解除を求めるデモ、勝利の負担は平等であるべき

複数のウクライナメディアは27日「キーウ、クリヴィー・リフ、クロピヴニツキー、フメリニツキー、オデーサ、ドニプロなどで動員解除を求めるデモを行われた」と報じ、主に軍関係者の親族で構成された参加者は「動員から18ヶ月後の動員解除」を要求している。

参考:“Настало время других”: в Украине прошли митинги за демобилизацию военных
参考:У Києві жінки вийшли на акцію підтримки закону про демобілізацію (ФОТО)
参考:Родичі військових у Чернівцях вимагають прийняти Закон про демобілізацію
参考:ДРУЖИНИ ВІЙСЬКОВИХ ЗІБРАЛИСЯ НА МІТИНГ ПІД ЛЬВІВСЬКОЮ ОВА
参考:“На одних плечах війну не виграти”: кропивничани вийшли на мітинг щодо демобілізації (ФОТО, ВІДЕО)

20ヶ月間に及ぶロシアとの戦争は国民間の温度さにも影響を及ぼしつつある

複数のウクライナメディア=Ukrainska Pravda、Hromadske、Suspilne、Chernivetsky Promine、Your Place、Svoi KR、Grechka、Dnepr.info、Galkaは27日「キーウ、クリヴィー・リフ、クロピヴニツキー、フメリニツキー、オデーサ、チェルニウツィー、ドニプロ、イバノフランコフスクで動員解除を求めるデモを行われた」と報じ、主に軍関係者の親族で構成されたデモの参加者は「18ヶ月の勤務で動員を解除する法律の制定」を要求している。

出典:Генеральний штаб ЗСУ

ウクライナが実施している動員の兵役条件には勤務期間や動員解除に関する規定がなく、今年3月に最高議会へ「兵役条件の改正法案=動員から18ヶ月後の動員解除、本人が望めば18ヶ月を越える勤務可、動員期間満了者に対する再召集の猶予期間は5年間」が提出されており、大統領府に対しても動員解除に関する請願が行われ「検討に必要な署名数(25,000人分)」も集め終え、デモの参加者は「他の人間が戦争に行く時が来た」「勝利の責任(負担)は平等であるべきだ」「軍人にも家族がいる」「1人だけで戦争に勝つことはできない」「動員の解除」と訴えたらしい。

要するに侵攻直後にウクライナ軍へ加わった人々は「志願兵」や「動員の召喚から逃げ出さなかった市民」で、勝利の責任は(動員対象の)市民が平等に負担すべきなので兵役期間を18ヶ月間に制限し、代わりの人間を前線に送れ=動員を回避する人間分の負担を押し付けるのは不公平だという意味だ。

出典:Zelenskiy Official

あるデモの参加者は「負傷した兵士を輸送する車輌調達の募金が打ち切られたことは現在の状況を象徴しており、これは戦争に行っていない人々からの支援が少ないことを意味する。ロシアとの戦争は自分達と無関係だと思っている証拠だ」と述べ、20ヶ月間に及ぶロシアとの戦争は国民間の温度さにも影響を及ぼしつつある。

因みに地上戦の影響を受けにくいウクライナ中央や西部の市民生活はほぼ侵攻前の水準に戻り、米CBSは「酒の販売を禁止していた厳戒令の一部が緩和され、活気を取り戻したバーやクラブは多くの市民で賑わっている」と報告している。

出典:Генеральний штаб ЗСУ

これ自体は悪いことではないものの、前線に近い南部や東部の市民、戦争に近しい人間が参加している親族や友人からすると思うことがあっても不思議ではない。

追記:Kyiv Independentの日本人記者(寺島朝海さん)が書いた記事=As Bakhmut counteroffensive lags, soldiers burnt out from horrors of warは「ウクライナ人兵士がバフムートを取り戻したいと思っている理由」を説明しており、さらに「多くの死傷者が出てウクライナ軍の戦力規模が縮小し経験豊富な兵士が減っている」「国防省は自軍が被った被害や毎月何人を動員しているのかを明かさない」「防御よりも攻撃の方が士気が高まる」「西側の砲弾供給量は月10万発以下で必要量の1/3にも満たない」「(取材した範囲の)兵士達は戦いに疲れ果て家に帰りたがっている」と指摘している。

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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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コメント

    •  
    • 2023年 10月 28日

    ウクライナの人海戦術も限界か

    36
      • mugi8
      • 2023年 10月 28日

      どうなんでしょうね

      ウクライナでは4月に徴兵の規則を変更しています
      ・地方在住者が主要な対象だったのを都市部の住民も対象にするようになった
      ・企業に対して徴兵のノルマを課した
      などです(この不公平感が今回のデモにも繋がっていると思われます)
      また9月にも更に条件を緩和しています

      これらは常に兵を求め強引なやり方でも動員を求める参謀本部と
      それを調整し国民の反感を抑える政府のバランスの問題でもあったのですが
      今回のデモは「徴兵の規則を更に緩めよう」というようにも受け取れます

      これに我が意を得たりと参謀本部が乗り、政府も徴兵の条件緩和の免罪符として扱うなら徴兵の拡大に繋がる可能性も十分にあります
      その上で「本人が望めば18ヶ月を越える勤務可」を上手く利用(愛国心を揺さぶったり仲間を見捨てるのが悪というように洗脳したり)して動員解除を望む兵を減らせば参謀本部としては万々歳になるんじゃないかと思います

      6
      • タチコマァ
      • 2023年 10月 28日

      新規人員の徴収投入してなかったって話だからある意味ではウクライナ軍の損失は(比率としては兎も角絶対数では)そこまででもなかったとも言えるのでは?

      2
        • ポンポコ
        • 2023年 10月 28日

        いやいや、ウクライナは、新規の徴兵もどんどん投入していますよ。

        そうではなく、

        すでに長期間にわたり戦っている、職業軍人でない兵士を一旦、徴兵解除して欲しいという家族からの請願ではないでしょうか。

        30
    • 古銭
    • 2023年 10月 28日

    戒厳令下では内閣が望めばデモや集会を選別して禁止することが法的に可能です。
    それを踏まえて考えると、まだ余裕があると言えるかもしれません。

    12
    • ( ゚Д゚)
    • 2023年 10月 28日

    前々から凄く気になってたんですけど、
    侵攻開始時点で徴兵対象者(18〜60歳男性)の
    民意はどうだったんですかね。概ね以下の4つ

    ①徹底抗戦派
    ②全面降伏派A(嫌だけど命懸けてまで戦う気は無い)
    ③全面降伏派B(親露派又はソ連懐古派で併合に賛成)
    ④中間派(ドンバスだけで済むのなら割譲可)

    に別れると思うけど、もし仮に降伏派の方が
    上回っていたのに戦ったのだとしたら全く
    民主主義国家では無いですよね。まぁもっとも、
    悠長に国民投票で確認する時間は無いですけど。

    24
      • 古銭
      • 2023年 10月 28日

      戦前のウクライナ現政権が失政による支持率低下とそれに伴うポピュリズム的な政権運営,対露強硬政策を加速させたことは事実ですが、当初は穏健的な対露政策を掲げていましたし、与党支持者の多くは対露での妥協に反対を表明してそれを頓挫させました。

      言い方は悪くなってしまいますが、仮に開戦直後に非戦派が多数を占めたところで、対露での妥協は断固拒否するが自身に大きな影響を及ぼす全面戦争は嫌だと都合のいいことを言っているだけになってしまうかと。

      15
        • 匿名希望
        • 2023年 10月 28日

        よくウクライナ侵攻はプーチンの錯乱やらボケやら言われてますが、ウクライナの外交的失政も大きいんですよね。
        ウクライナは決して通り魔に襲われた被害者では無いんです。
        そこを無視して被害者を演じたり、助けを求めてる姿は私は昔から嫌いでした。

        61
          • 古銭
          • 2023年 10月 28日

          侵略を肯定する気は一切ありませんし一連の軍事的衝突においてウクライナは被害者だと思いますが、自国の立ち位置を考慮した民意の醸成や外交が出来ていたかと言われると疑問なのはそうですね。

          とはいえこれは建国,失政,権勢の低下時に民族主義と反露(≠反ソ)を大いに煽り、国力差だけでなく各分野で依存度の高い対露関係の悪化や各種圧力を招くことで更に民意を硬直化させる負のループを作り出したクラフチュク元大統領や(民族主義の地盤だった)西部知識層の責任も大きいとは思いますが。

          31
          • たむごん
          • 2023年 10月 28日

          軍事ブログだからこそ、分析できる部分ですね。

          抑止力・外交が重要な理由を考えれば、侵略された時点で、リーダーとしては下策になります(酷な話ですが…)。
          戦争、特に本土決戦は被害が大きく、本当に割に合わないからです。

          安倍晋三元首相は、プーチン大統領に対する会談・態度・頻度、ロシアとの経済協力について度々批判されてきました。
          リーダーが媚びすぎるのも問題ですが、プーチンの性格・ロシアの組織文化を見抜いて、会談を重ねて上手に立ち回るのも国防のために重要になると考えます。

          37
            • ポンポコ
            • 2023年 10月 28日

            大局的な視点をありがとうございます。

            おっしゃったような安倍首相とプーチンとの関係ですが、

            私は後半の安倍首相は嘘が多くなったので評価しませんが、安倍首相のプーチンとモディとの関係は評価しています。

            安倍首相は、「日本の主敵は中国共産党であり、それに備えて日本はロシアとインドとの関係強化が必須」ということは分かっていたからです。日本にとって、ロシアと中国が結び付くことが一番まずい状況でした。

            22
              • たむごん
              • 2023年 10月 28日

              まさに、仰る通りです。

              最近の状況を、懸念しています。
              ウラジオストク港の利用が吉林省と黒竜江に認められましたし、通貨・電子決済・製造業など、影響力が拡大しています。

              中国が、ロシアを飲み込むことを、注意深く見る必要がありますね。

              >安倍首相は、「日本の主敵は中国共産党であり、それに備えて日本はロシアとインドとの関係強化が必須」ということは分かっていたからです。日本にとって、ロシアと中国が結び付くことが一番まずい状況でした。日本にとって、ロシアと中国が結び付くことが一番まずい状況でした。

              8
            • 朴秀
            • 2023年 10月 28日

            余所でウクライナにネガティブな話題を出すとプーアノン扱いされて話にならないもんな

            42
              • たむごん
              • 2023年 10月 28日

              日本は、本当に同調圧力が強いですよね。
              昭和の敗戦、先輩の方々を笑えないなあと感じています。

              情報を集めて、分析しないと、どうしようもないですよね。

              22
              • ななし
              • 2023年 10月 28日

              此処でもウクライナにネガティブな話すると親露派ガー親露派ガーって散々言われてると思うわ

              11
          • タチコマァ
          • 2023年 10月 28日

          極論過ぎません?
          ウクライナ側にミスがあったとしてもそれ以上にロシアの方が当たり屋ですよ
          開戦以前のクリミア併合から度重なる東部での挑発行為停戦違反、挙げ句に今回の侵攻での数々のヤラカシは確信犯です
          それを少しでもウクライナに問題があったら全責任を押し付けるような物言い不平等な物の見方に思えます

          34
            • gepard
            • 2023年 10月 28日

            独立後今に至るまで混乱し縁故主義と腐敗に満ちたウクライナの政治が、ロシアにつけいる隙を与えたという点はただの事実であり、戦争責任の押し付けではありません。

            ロシアの侵攻を道義的に非難するのであれば国際法規範と国連憲章を持ち出せば十分で、ウクライナが無謬である必要はありません。

            30
              • たむごん
              • 2023年 10月 28日

              仰る通りです。
              抑止力は、軍備だけでなく外交・内政もあり、当たり屋に対する保険になるわけです。

              日本が改善すべき点を考える時に、戦訓を事実として捉える事は(感情をひとまず置いておいて)、重要と考えています。

              17
      • 匿名11号
      • 2023年 10月 28日

      ②③の全面降伏派は無視できる程度の数じゃないですかね。

      別にウクライナ国民のほとんどが勇士ばかりだとは思わないから、「自分だけは戦いたくない」思っている人々がそこそこいてもおかしくはないけど、降伏してひどい目に遭うのは自分にもかかってきますからね。

      12
        • ( ゚Д゚)
        • 2023年 10月 28日

        >降伏してひどい目に遭うのは自分にもかかってきますからね。

        「ひどい目」というのは、どの程度の
        事態を想定していますでしょうか?

        私が知らないだけかもしれませんが、
        2014併合のクリミア住民が従来からの
        ロシア国民に比べて殊更劣悪な環境を
        強いられてきたという記述を見た覚えは
        有りません。今回の4州は徴兵の憂き目に
        遭っていますが、それは戦いが長引いて
        いるからで、仮に即時無条件降伏という
        選択肢をとった場合に降り掛かる災難では
        無いように思えます。もちろん、通常の
        徴兵はされますが平時の任期は1年です。

        思うに、プーチンは自分に逆らわない限り
        弾圧はしてこず、ある程度の自由も認める
        (少なくとも庶民でも国外旅行位はできる)
        ようです。現在は勝つ為に兵士を捨て駒に
        していますが、早々に無条件降伏して併合
        された相手をわざわざ虐殺したり奴隷として
        苦しめるようなことは流石にしないのでは?

        13
          • 匿名11号
          • 2023年 10月 28日

          「しないのでは?」と言われてもロシアの都合で決まることですからね。「案に相違してしてしまった」場合の共同責任を求められても迷惑です。

          まあ、降伏という形で生殺与奪の権を与えている以上、最悪、生命財産の無制限の提供まで想定すべきでしょう。特にロシアの場合、古今東西、住民連行、粛清のエピソードに事欠かないですからね。今次の戦争でもロシア兵士の新規動員対象が周辺少数民族に偏っている、政治犯も含めた刑務所の囚人が肉壁として大勢投入されているのは、ここでも記事になっていたじゃないですか。

          それに何をもって「即時無条件降伏」「プーチンに逆らわない限り」とするのかはロシア側の主観によるのだから、被占領側の「抵抗していないつもり」「親ロ派のつもり」は尊重してくれないでしょうね。

          そもそも、一部でも抵抗があれば「即時無条件降伏」にならないわけだから、「仮にも」も何もその実現自体が無理筋でしょう。

          6
            • ( ゚Д゚)
            • 2023年 10月 28日

            おっしゃるリスクは確かにあります。
            ただ、2014のクリミア、そして今回の
            4州の様子を見るに、抗戦するよりかは
            受け入れる方が遥かに生き延びれる
            確率が高そうだなと思った次第です。

            抗戦は「間違いなくロシアに攻撃される
            選択」、受容は「過去の事例から見て、命だけは助かる可能性の高い選択」ですから。

            5
              • 匿名11号
              • 2023年 10月 29日

              ロシア人や前世紀の日本人相手ならともかく、肝心のウクライナ人には親露派又はソ連懐古派も含めてとても通用しそうにない主張にみえますけどね。実際、通用しなかったからこそ開戦後に投降者続出という事態にはならなかったわけでしょう。

              5
              • ポンポコ
              • 2023年 10月 29日

              冷静なご意見ありがとうございます。

              しかし、どうしてもひっかかる部分があるのです。

              ヘルソンの住民は、再びウクライナ軍が戻ってくることを望んでいません。多くの住民の希望は独立か、それが無理ならロシア側なんですよ。もともとウクライナ人は少ないのです。
               
              次に東部の民兵の徴兵ですが、それは自治政府の時です。もともと2014年くらいから戦っていたのですが、この戦争の直前は特に状況が悪化し「女子供はロシアに避難しよう。男は全員銃をとろう」みたいな緊迫の状況で、専門学校生もパン屋もピアニスト・・・も素人たちの多くが銃をとった経緯があります、

              ロシア軍の中では、この東部の民兵が一番に士気が高いのです。だから、クリシシエフカでも南部の突出部でも東部の民兵の旅団が守っていると粘るというかこじれるのです。

              そして、ロシアに併合された現在は、国内法が適用されるので、それ以降に徴兵された人は逆に戦闘地域に行かなくなっているはずなんですが?。ただし、すでに戦っている人たちは、職業軍人扱?でロシア軍に編入され、除隊できないのかもしれません。

              これらの東部の多くの人は、ロシアに降伏した方が被害が少ないというより、ロシア軍を積極的に呼び込みたい人たちなんです。(逆に一般のロシア人の中には、個人的に聞いた範囲ですが、クリミアや東部の人たちのために不利益を被るのは賛成できないという人もわりにいたと感じます)

              私の思い込みで間違っているかも知れませんが、どうしても言いたかったので、失礼いたしました。ウクライナ東部でも台湾でもパレスチナでも、まず、そこの多くの住民の意思は大事だと思うのです。

              3
      • TKT
      • 2023年 10月 28日

      そのへんは今となってはもはや確かめようもない部分も多いでしょうが、たとえば内務省の国家親衛隊に編入されたアゾフ連隊や、スボボダ連隊、クラーケン連隊が地方のサッカーチームの応援団の有志などを中心に、民間で編成されたのは、もともとは国防省が管轄するウクライナ陸軍の部隊の士気や戦意が低いといわれたためでした。

      マリウポリなどではウクライナ軍でもすぐに投降する指揮官がいたり、そもそもセバストポリにいたウクライナ海軍の指揮官などもすぐにロシア軍に投降したわけですが、マリウポリの守備隊の主力が元々民間の部隊であったアゾフ連隊が主力にならざるを得なかったのは、やはりウクライナ正規軍の指揮官の戦意が疑われていたからでしょう。

      もともとウクライナ正規軍の上級指揮官、司令官の大半は旧・ソ連軍の学校で、ロシア語で教育を受けた旧・ソ連軍の将校であり、ロシア軍の指揮官、司令官とはもともと先輩や後輩、部下や上官、同じ学校や部隊の同級生や戦友であったりするわけで、アメリカやNATOを敵とする教育を受けてきた人々です。これは軍人に限らず、ウクライナ政府の官僚や公務員でもそうです。

      地方の財閥、オルガリヒが運営する地方のサッカーチームの応援団を中心に編成されたアゾフ連隊のような、もともと民間の部隊は、そういう旧・ソ連軍とのつながりは薄く、反米、反NATOのような教育は受けていませんが、社会的に多数派とは必ずしも限りません。地域差などもあるでしょうし、極右の過激派と言われる場合もありました。

      もっとも冷戦崩壊後にアメリカやイギリスに留学して教育を受けた若いウクライナ人は、逆に反ロシア的な教育を受けたのが多いでしょうが、若いウクライナ人がみんなアメリカやイギリスで反ロシア的な教育を受けるわけでもありません。そもそもアメリカ人自体がみんな反ロシア的とも限らず、アメリカ共和党の右派がウクライナの支援に消極的なのもそのためです。それこそ森喜朗氏のように、日本の自由民主党でも親ロシア的なのがいるわけです。

      日本の北方領土にしても、確かにロシアの不法占拠かもしれませんが、ロシアと戦争をしてまで固有の領土を奪回しようという日本人はほとんどいないでしょう。

      23
        • 名無し
        • 2023年 10月 28日

        TKTさんいつも勉強にさせて頂いております
        個人的にはTKTさんやgepardさんは偏りはあるなぁと思いつつも宇露の歴史政情や戦況分析に合点がいく点が多く、ガチの親露派だからこその情報収集力なのだなと感心させられています
        どんな分野でも好きこそ物の上手なれなのでしょうね

        13
        • ポンポコ
        • 2023年 10月 28日

        詳しい説明をありがとうございます。
        ただマリウポリで、アゾフ大隊を持ち上げて、もっと早く降伏した海兵旅団などに厳しいのは、少しだけ異論があります。なるほど第36海兵旅団は早く集団投降しましたが、アゾフよりも実損害を受けて、よく戦っているのです。特筆すべきは、陣地の設営も住民を盾にしてなかったのです。アゾフは長期間粘りましたが、製鉄所内の人の投降を禁じていました。

        マリウポリ陥落後に住民はアゾフを悪魔のように訴えていますが、第36海兵旅団への訴えはあまりないです。この点で。バフムトを最後まで守った第93旅団とこの第36海兵旅団を評価しています。ウクライナ政府はアゾフを英雄視し、奇跡的に退却した36海兵旅団の軍医らも裁判にかけましたが、片手落ちだと思います。
        (マリウポリやバフムトはロシア系住民が多い。アゾフは思想集団である)

        参考までに
        東京新聞2022年4月12日
        フェイスブックに戦況を投稿したのは、第36海兵旅団の幹部。「もう弾薬は残っていない。明日からは素手での戦い。その先、死ぬか捕虜になるか」とつづった。
         海兵旅団の幹部は「地雷や砲弾など戦闘物資が補給されたのは1回だけ」と打ち明け、食物はおろか飲料水も欠く中で「水たまりから水分を補給するほど」と説明。「われわれが街を47日間、守り続けてきた」と誇る一方、部隊壊滅が近い状況で「誰もわれわれと連絡を取ってくれない」と絶望感をあらわにした。
         多くの兵士が死ぬ中で、現在は部隊の運転手やコック、軍楽団員らも戦っているという。投稿は「親愛なるウクライナ国民は、旅団のことをよい記憶とともに思い出してほしい。兵士たちは可能なことも、不可能なことも成し遂げたのだから」と締めくくった

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          • セプテンバー
          • 2023年 10月 28日

          ロシアの復讐裁判見てると捕虜や民間人への銃撃等で有罪判決受けてるのアゾフより海兵隊のほうが多いぞ。
          アゾフはロシアにテロ組織認定受けてるから拘束が続いているだけで、兵士の個人的な戦争犯罪で有罪になってるのは海兵隊のほうが多い。
          この傾向をどう見るかだけどアゾフは最後まで軍の組織として統制されていたけど、海兵隊等は組織の崩壊が早かったのでバラバラになった残党が個々の生存のための戦闘をしていたと推測される。
          こういうのって沖縄の日本軍なんかもそうだったけど軍の指揮命令系統から逸脱した敗残兵がパニックになってスパイ扱いした住民を殺害などの事例と似ている。

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            • ポンポコ
            • 2023年 10月 28日

            そうなんですか。そういう裁判については知りませんでした。勉強になります。

            私は以前はロシア側の軍や個人?らの動画をよく見ていたのですが、陥落後のマウリポリの動画(戦闘修了から復興)でも、住民が話す場合はアゾフの残虐が多く、悪魔視していましたね。36海兵旅団への非難は記憶にないのです。

            だから、製鉄所に引きこもったアゾフが降伏してそのまま収容所に送られて、その後もウクライナ側の要請?か優先的に捕虜交換されたりは、マウリポリの住民からしたらひっかかるかもと思っていました。

            同じくバフムトの93旅団の方も悪い話をあまり聞かないので、個人的には両旅団を評価していました。

            (93旅団も補充兵の扱いとか、最末期の高層アパートの爆発とか悪いところもあるのですけど)

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        • たむごん
        • 2023年 10月 29日

        仰る点、勉強になります。

        ソ連構成国を考えた時に、ウクライナは主要構成国の1つですからね。
        スターリンのウクライナ政策(ホロドモールなど)が、インパクトが大きいため、ソ連の中でのウクライナの位置付けに対して偏った印象のあるケースが多い気がします。

        まさに仰る通り、ロシアとウクライナは主要構成国、ソ連のエリート層をウクライナも構成してきたと考えるべきです。
        冷戦期~ソ連崩壊前を考えれば、ウクライナの方が、ロシアのシベリア・少数民族などの◎×共和国よりも、位置づけは高かったですね。

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      • たら
      • 2023年 10月 28日

      ウクライナのことはもう取戻しようのない部分がありますが、日本はまだこれからなので、中共による台湾侵攻、沖縄侵攻時の日本の政策を固めておく必要がありますね。

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    • エレンイェーガーボム
    • 2023年 10月 28日

    斜陽産業で働く人々に活気が無いように膠着防御ばかりだとどうしても不満は噴き出てくるね。だがいまさら法律を整えても機能しないだろう。かえって混乱を生むだけだ。
    それよりもウクライナ一発大逆転作戦で士気爆上がり不満なんて消し飛ばすチャンスに掛けるべきでは。
    今熱いのはドニプロ川の渡河作戦だろう。現状ではゴムボートの軽歩兵しか送り込めていないが冬季になれば河川が凍結し本格的な機甲戦力が送り込めるだろう。そしてロシア軍は爆散崩壊する。

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      • 771
      • 2023年 10月 28日

      今更その程度で士気爆上がりなんてしないぞ
      しかも戦闘目的が士気を上げるためなんて戦略的に破綻している
      ちなみに失敗した場合の想定も成されているんでしょうか?

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      • 半分の防衛費の国から
      • 2023年 10月 28日

      士気高揚なら[Infantry Jetpacks]これをウクライナに提供してロシア軍が宇宙人と戦っている状態にすれば良いのでは?士気爆上がりですよ‥というか日本に欲しいですね。

      参考
      リンク
      リンク

      • as
      • 2023年 10月 28日

      お、今時、一撃降伏論か?

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    • たむごん
    • 2023年 10月 28日

    ウクライナ軍人が、平等を求める気持ちは共感できます。
    祖国のため、侵略者と戦うなど(実際そうなのですが)、プロパガンダのスローガンは聞こえがよいものの…

    ロシアとの戦争は、5年以上の長期に及ぶ事が視野に入っています(クリミア奪還が、政治目標になっています)。
    その期間、死ぬまで戦い抜けと言われたら、士気も下がるのは当然と思います。

    ウクライナ軍の士気が高いという前提は、戦争が長期化している現状を踏まえれば、見直すべきかと思います。
    日本人の自分でさえ、ウクライナ上級国民の汚職・海外旅行を聞いてウンザリするのですから、ウクライナ軍族が怒るのも当然と思います。

    38
      • タチコマァ
      • 2023年 10月 28日

      勘違いしそうになりますが今回のデモって反戦や停戦のデモじゃないんですよね
      動員可能な人員増やせって話なので見方次第では長期戦のための備えをしろって国民が突き上げしてるって捉え方も出来るのである意味ではバリバリ戦争続けるつもりという解釈も出来るわけで……

      29
        •  
        • 2023年 10月 28日

        もっと動員しろと国民が突き上げする必要ないじゃん。
        行く気あるなら動員待たず志願すればいいのだから。

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          • たむごん
          • 2023年 10月 28日

          お2人の仰る通りですね。
          ウクライナが現在、戦時中というのがポイントと思います。

          戦時中に、戦争批判・政権批判の直接的なデモが(組織的な行動)、許されているのかという点ですね。
          戦時中ですから、地域の同調圧力もあると考えるべきです(大日本帝国ではないですが…)。

          自分の考えですが、政権・戦争に対する批判が(もしくは近いものが)、このデモに含まれていると解釈しています。

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    • MAT
    • 2023年 10月 28日

    同じ国でも事情が異なると要求する事項が異なる事は徴兵はないものの、日本でも東と西で有事の認識が異なり世論が統一化できない可能性はありそうですね。その点では示唆を与える話です。

    話として気持ちは分かるところですが、ロシアが攻勢をかけてる今するのか……と複雑になります。

    5
      • 古銭
      • 2023年 10月 28日

      国民請願や法案提出は今年3月であり、ピケも今回が初めてではありません。
      また政府や軍が発表する戦況から考えた場合、時期が悪いとは言えないのではないかと。

      ウクライナでは徴兵対象の拡大,国内避難民の現状把握政策などは着々と進んでおり、徴兵免除条件の縮小議論も盛んです。
      政府も戒厳令下であれば法的に規制可能なこれらのデモを許容出来る程度の余裕(あるいは黙認しなければならない程の影響力)はあるようですし、人員の目途が立つようであれば(再召集の猶予等が原案通りかはともかく)今回の要求に含まれているであろう多くの大義名分に乗っかる形で検討する利点はあるのではないでしょうか。

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        • ポンポコ
        • 2023年 10月 28日

        正確な情報ありがとうございます。
        このような具体的な情報は大事ですね。
        この法案の提出は今年の3月ですか。
        法案の成立は見送られたかもしれませんね。

        この件のピケは前からあるのですね。戦争反対のデモは許されませんが、出征兵士の家族の請願的なデモは許されていますね。

        例えば、ロシア軍に囚われている捕虜の帰還促進を請願する家族のデモは、旅団別に毎月行われていますね。かなり長期間になるウクライナ兵士の捕虜が多いですからね。

        それと法案とかは様々なのが準備されますが、成立しないことも多いようです。
         
        私の注目していたのは、今年の2月23日の記事ですが、「前線に送られる前の徴兵のための3ヶ月の訓練に関する法案がRadaに登録された」です。私はこの法案も長期的にはウクライナのために必要だと思っていました。

        提案者のゲオロギー・マズハーシュ議員は、例としてボフダン・ポキトコさんが、1月後半に公共交通機関の停留所から動員され2月12日にはドネツクの最前線にいて、2月16日戦死した例をあげています。

        また、この法案には、必要な訓練を受けずに戦闘地域に送られる同意書に署名したウクライナ人に限り、例外を設ける条項も含まれていました。これも成立した情報はありませんね。

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          • たむごん
          • 2023年 10月 29日

          情報ありがとうございます、勉強になります。

          ウクライナ政府・軍が、各種法令・徴兵免除規定を変更した後、どういった影響が出るのかも見守りたいと思います。

          1
      • MAT
      • 2023年 10月 28日

      お二人ともウクライナ社会についての知識とご意見ありがとうございます。
      ウクライナの戒厳令下の社会情勢は全く詳しくなかったので助かりました。特にデモの基準なんかは初めて知る部分が多く、制限が無制限とはならない事を知れました。あと、これ自体は前からなんですね。

      個人的に気になるのは人員の目処が付いてるかどうかですかね。
      ロシア側の投入人数は開戦初期は20万だったのが今は倍の40万人に増え、かつ攻勢をかけられてる状態でローテーションを言える状況かは個人としてやや疑問が残る所です。

      1
    • 拓也さん
    • 2023年 10月 28日

    ウクライナがここまで支援されてきたのは、初期のキーウでの熱烈な国防意識が認められたから。その国防意識が経緯はどうであれ地域により軋轢が生じているのなら、今後の支援にも影響を及ぼすかもしれませんね。 他国から見たら戦争継続の意思があるのか疑われてしまいそうなので。

    7
      • kame
      • 2023年 10月 28日

       動員の件は以前からかなり気になっていた。
       今回の記事内でも記載のある通り、ロシアに近ければ近いほど、単純に動員されやすく、戦争への負担が多い傾向が見られていたので、いずれはそれが問題になり、国内を分断する理由の一つになりそうだと感じていたからだ。
       ロシアに近いから、という単純な理由ではあるのだが開戦当初から悲惨な光景は全て東部ばかりで西部寄りの都市なんかでは平和を祈る活動をしてる様子がテレビでは流されるなど、同じウクライナ国内の出来事とは思えない温度差があった。
       ロシアとウクライナの軋轢の原因の一つでもあるオレンジ革命も結局は西部側住民による動きが大きく、東部側住民は既に出来上がっていた流れに乗ったというのが当時のコメントから窺えるし、政治に対する温度差も存在する中で、従軍する割合まで差があるのは東部は見捨てて、西部を優遇してると疑念を抱かれて当然に思える。
       今回のような地方都市レベルでの反政府的なデモや行動が増えてくると、ロシアに靡く都市が出てくる要因にもなるので、早期に対応、回答が求められる。

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        • 匿名
        • 2023年 10月 28日

        武器や食料の生産や輸入しているのが主にウクライナ西部のために、動員逃れというよりも、そもそも動員出来ないのが戦火にあっていない工場などが西部に多いために仕方ない面もある。
        ウクライナ西部に戦争前に3万人の従業員工場持っている会社が、インタビューに答えていたが、鉄などの生産量を十倍に引き上げれの軍の要望に24時間勤務で停電時に睡眠とるで対応していたが、軍に6千人兵士として動員され、1千人が戦いの負傷により事務作業などの簡単な勤務。40人が戦死で、200人が行方不明鉄の生産量が今年にはいり毎月減っているが、労働者が減っているから当たり前いっていたから、最も重要な後方支援するスキルある西部の労働者の男性も減っているから、西部から労働者引き抜けない事情もあるでしょ。
        若い労働者の女性たちは、国外脱出しているせいで、西部の労働者不足は深刻だから、50代後半の年金暮らしの男性や女性も徴用して、簡単な労働や事務作業させてくれいってましたからね

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    •  
    • 2023年 10月 28日

    勝ってたらこんな不満は出てこない。
    勝つ見込みがあるなら命を捧げる覚悟もできるが負け戦では犬死にでしかない。

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      • 名無し
      • 2023年 10月 28日

      いや勝ってても嫌だろ、自分は勝ってても嫌だわ

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      • かませ
      • 2023年 10月 28日

      かつての沖縄戦並みに激戦でも勝てる見込みがあったら中共攻めてきたら絶対戦えな

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    • ミリオタの猫
    • 2023年 10月 28日

    ここ最近のロシア軍の消耗戦が堅調に進んでいる為、ウクライナ人の中にも「もう勝てない……」と言う考えを持つ者が増えた結果がこのデモだと思う
    ロシア側の人的損害は大きいが、それは飽和攻撃によってウクライナ軍に消耗を敷いた上で次に攻撃すべきポイントを探って攻勢の成功に繋げる為で有る事はバフムートやアウディーイウカ攻防戦等で明らかであり、成果も上がっている
    また人的損害も補充出来ているので、ウクライナ軍に対して効果的な消耗戦が出来ていると思われる
    そうなるとここ最近欧米側がウクライナ支援を打ち切ろうとしている理由も、この戦争がウクライナ側の敗北に終わる事が明白になりつつある事を知っているので、そろそろ損切したいと考えている可能性がある
    只、ロシア側は仮にウクライナや欧米側から停戦話を振られても、ロシア側の戦争目的がウクライナの殲滅である以上応じないと思われるし、この戦争が終わればロシアの次の目標は「ウクライナを支援した国へのお礼参り=バルト三国やポーランド等への軍事侵攻」で有る事は明らかだ(ロシア軍は未だ総動員をしていない事に注目すべき)
    なので、仮に欧米諸国がウクライナをここで見捨てれば、今度は彼ら自身が血を流す番なのは明らかだし、NATOの弾薬庫がウクライナ支援で払底している今ならウクライナで曲がりなりにも経験を積んだロシア軍相手にNATO軍は苦戦するだろう(空軍力?例えステルス機でもロシアのS-400等の防空網を容易に突破は出来ないと思うよ?)

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      • タチコマァ
      • 2023年 10月 28日

      S-400は今回の戦争で恥しか晒していないから最後の一文は大活躍S-300にしてあげて……

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        • ミリオタの猫
        • 2023年 10月 28日

        でも、S-400は緒戦でウクライナ空軍Su-27のディスプレイパイロットだったオクサンチェンコ大佐の駆る機体を撃墜する等、正しく使う限りにおいては戦果を挙げているんですよ
        要はウクライナ軍も使っているS-300の方が目立ち過ぎているだけです
        実際、先日ウクライナ軍特殊部隊がクリミアで上陸襲撃作戦をやった際もS-400の発射機がレーダーと共に破壊されていますし、ウクライナ軍にとっては疫病神的な存在なのは確か

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        •  
        • 2023年 10月 28日

        ミリ猫氏に代わって解説してあげるが、結論から言うとこの場合はS-400が正しい
        そもそも一口にS-300といってもP系とV系があってそれぞれの役割はまるで違う
        S-400を含むS-300P系は空軍所管の制空用システムで、その想定する攻撃目標は遠距離のAWACSやステルス機といった航空機
        対してS-300V系は陸軍所管の野戦防空システムで、その想定する攻撃目標は敵の発射したミサイル
        ウクライナでS-300が活躍している割にS-400の戦果が乏しいように感じるのは、単純にウクライナの航空戦力が既に壊滅状態にあり、S-300V系の管轄する用途の脅威しか存在しないからだ
        ちなみにウクライナの航空戦力が壊滅したのはS-400の探知を避けるため低空飛行を強いられ、エネルギーを喪失した状態でブークやR-37の攻撃を受けざるを得なかったからであり、恥を晒しているなどという認識は事実誤認甚だしい

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          • 名無し
          • 2023年 10月 28日

          横から失礼しますが大変勉強になりました
          ただタチコマァ氏はロシア兵器を謗りたいだけと見受けられますので詳しい解説をされてもS-300系システムに対して左程興味は持たれないと思いますよ?

          7
      •  
      • 2023年 10月 28日

      一点だけ、S-400はもうメッキが剥がれて、ドローンやatacmsで気軽に破壊できるカカシだと分かっちゃったかなあ。
      他は異存がありません。

      3
        • kitty
        • 2023年 10月 28日

        いやドローンや、巡航ミサイルならまだしも弾道ミサイル攻撃に勝てるSAMなんて現状この世にないだろ
        後者で生き残れるかは彼我の数で決まるし。

        9
          • 匿名
          • 2023年 10月 28日

          よく知らんけどキンジャールは違うの ?
          パトリオットは百発百中で防御できるみたいな話だけど。

          1
    • コンビニ
    • 2023年 10月 28日

    テーマによって住人が丸ごと入れ代わりますねコメント欄

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      • MAT
      • 2023年 10月 28日

      大なり小なり自分なりに追わないとコメントできる事があまりない故……

      5
    • ウルフリック
    • 2023年 10月 28日

    戦争状態になっていない韓国陸軍の徴兵期間が26ヶ月だということを考えると、圧倒的に不利な戦時下にあるウクライナ軍の徴兵期間が18ヶ月というのは短い気がする。新兵訓練~前線勤務の期間を18ヶ月、それから半年ぐらい後方勤務してから予備役入り、戦況に応じて再招集有りというなら妥当だと思うが

    10
      • エマノン
      • 2023年 10月 29日

      徴兵されてるものはともかく、志願兵にとって18カ月戦場に送られっぱなしというのは想定外じゃないかな
      いくら祖国の危機に立ちあがったと言っても1年を超えての実戦継続はあまり考えてなかっただろう
      ロシアが折れそうにないのでさらなる長期化が見えてる現状、交代要員を望むのはあるいみ当たり前かと
      (デモをしてるのは当人じゃなくて家族みたいだけど)

      5
    • 動員
    • 2023年 10月 28日

    宇軍の動員兵って基本1年で動員解除だと思ってたけどまだ復員出来てない人もいるんだ。昨年の冬の頃辺りから暴力的な動員とかが言われ出したけど、彼らが交代用員じゃなくて補充用だったとすればウクライナの損害もかなり大きいのかも。

    5
      • キム
      • 2023年 10月 28日

      ウクライナ軍は戦時中なので動員されたら軍務継続が不可能な負傷をしない限り除隊できませんよ。
      ロシア軍は建前上まだ平時なので契約が切れたら再契約しない限り復員です。
      すでに復員した兵の犯罪が問題になりつつあります。

      8
        • 匿名
        • 2023年 10月 28日

        ウクライナやイギリスの報道によると普通に激戦区以外は1年で除隊はできますよ。
        ただ40代まで男性で仕事が3か月ないと、再動員くらうために、西部の男性ならともかく街が破壊された東部の男性だと、街ごと仕事なくなっているや戦争のトラウマのために、仕事を三ヶ月見つけられないで、再び再動員くらうという可哀想なこともおきています。
        西部の小学校の教師とかは怪我せずに、兵士したあと教師またついて教えているとかあるみたいですね。

        6
          •  
          • 2023年 10月 28日

          >ウクライナやイギリスの報道によると

          ソースがスプートニクと同レベルだ

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          • ミカ 
          • 2023年 10月 28日

          ウクライナ現地情報を発信してるキーウ在住のボグダンさんが動員されたら終戦まで除隊はできないってYouTubeで言ってるよ

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            • 匿名
            • 2023年 10月 29日

            …つまり、現場では建て前は兎も角「終戦(または死傷)するまで除隊は出来ない」という認識が広まっているという事ですね

            4
            • 動員
            • 2023年 10月 29日

            Xなどで復員軍人(負傷などはしてなさそう?)と家族の再開みたいな動画をよく見ますがあれはあくまで休暇で復員したわけじゃないということですか?ロシア側の動員兵も休暇は与えるが動員解除はしない方針らしいですがウクライナも同じなんでしょうか?

            1
              • 古銭
              • 2023年 10月 29日

              個々の案件まではわかりませんが、動員や戒厳令下であれば年齢,健康状態(軍事医療委員会による認定),起訴等による自由を制限ぐらいでしか兵役の解除はされなかったと思います。

              2
              • キム
              • 2023年 10月 29日

              ウクライナは年に数回1週間くらいのまとまった休暇を貰えて帰郷できるみたい。
              ロシア側は除隊した兵士に独立系や西側メディアが突撃取材していることから分かるように解除されないという事実はないと思いますよ。
              しつこく上官に再契約のサインを迫られるようではありますが。

              3
    • 山田さん
    • 2023年 10月 28日

    なんかエコーチャンバーみたいになってて草生える

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      • 拓也さん
      • 2023年 10月 28日

      最近はコメ欄がやけに盛り上がるので呑み込まれそうになる。 Xのことを嘲笑ってたけどこれじゃ変わらないなあ。

      10
      • 名無し
      • 2023年 10月 28日

      戦線が膠着し一部は露軍が攻勢になるとどうしても親露的なコメントに勢いがついてきますね
      ウクライナ側にも良いニュースが入るようになれば掲示板の空気も以前のように戻ると思いますよ
      何方にせよ悲惨な戦争が一刻も早く終結することを祈るばかりです…

      3
        • 匿名
        • 2023年 10月 29日

        むしろ、夏の反攻の結果が怪しくなって来るまでの間は一方的な意見が大勢を占めていただけなのでは?

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      • 動員
      • 2023年 10月 29日

      同じブログとは思えない程ですね。
      南部反攻が始まった頃などはウクライナのことを少しでも批判するとめちゃくちゃに叩かれたのに、この記事では完全に真逆でロシアのナラティブをそのまま垂れ流す人も多い。Xで界隈作って身内でとかならまだ分かるんですがね…

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        • 名無し
        • 2023年 10月 29日

        反転攻勢初期の頃のTKTさんやgepardさんの叩かれっぷりが凄かったのを記憶してます
        今から思えば彼らの戦況分析やロシア軍の機動防御等の戦術方針が散々に馬鹿にされていただけでは無く世迷言を垂れ流すような輩は掲示板から出ていけの様な書き込みすらありましたね

        結果としては彼らの言動が正鵠を得ていたのは皮肉な事です

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        • Authentic
        • 2023年 10月 29日

        “間違った”意見は叩いて追い出すのが当たり前と思ってるならそれは違いますよ
        それは民主主義から最も遠いものです
        論難と排斥は全く違う

        5
          • zeema4
          • 2023年 10月 29日

          ただ”間違った or 非論理的”な意見に対して「うんうんそうだよね、その通りだよね」と言うわけにもいかないという…。

          人間性を批判するような個人攻撃は絶対ダメだけど、あまりにもツッコミどころが多い論を展開されるとその論に対して総ツッコミ状態になるのは仕方ないと思う。

          7
            • Authentic
            • 2023年 10月 29日

            そう思ってる突っ込みが往々にして非論理的だけどね
            このエコーチェンバー云々の突っ込みも自分たちもエコーチェンバー化してたことに気付いてすらいないし

            7
    • 暇な人
    • 2023年 10月 29日

    どうせ18か月も生きてる人ほとんどいないんだから認めてやればよいのでは?

    2
    • Authentic
    • 2023年 10月 29日

    というか、異なる意見を排斥することが健全な言論空間である筈がない
    でもそういう排斥を唱えてる人ほど自分は民主主義のために戦ってると思ってるんですよね
    正直そういうの見るとああ日本人って民主主義がなにかもよく分かってないんだってなってちょっと頭がくらくらする

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