豪国営放送は5月「汎用フリゲートを11隻調達するための入札結果はクリスマス前までに決定される」と報じたが、The Australianは3日「アルバニージー政権は数日以内に勝者を決定する予定だ」「誰が汎用フリゲートの契約を落札するかはコイントスのようなもの」と報じた。
参考:Labor prepares to place its stamp on navy’s future capability with decision on $10bn frigate program
SEA3000を巡る戦いの争点は戦略的パートナーシップの優先か、リスクを最大限排除する実績の優先か
アルバニージー政権は海軍再編に関する分析結果を昨年2月に発表、この報告書は政府に「水上艦戦力を2倍に増やせ」と求めており、具体的にはハンター級フリゲートの取得数を9隻→6隻、アラフラ級哨戒艦の取得数を12隻から6隻に削減し、有人運用も可能な大型無人艦(6隻)と汎用フリゲート(11隻)を取得するよう勧告。
アンザック級フリゲートの後継艦を想定した汎用フリゲート取得は「Project Sea 3000」や「GPF Project」と呼ばれており、最終候補に残ったのは日本が提案する令和6年度型護衛艦(新型FFM)とドイツが提案するMEKO A-200で、豪メディアは「SEA3000の勝者はクリスマス前に決定される」と報じていたが、The Australianは3日「アルバニージー政権は8ヶ月間に及ぶ国防省の評価プロセスを経て数日以内に勝者を決定する予定だ」と報じた。
“日本案は総額100億豪ドル=約9,500億円の入札で勝者に近いと考えられている。もがみ型(新型FFMのこと)は設計も新しく武装も強力な上、政府も潜水艦契約から除外された準同盟国を「再び失望させたくない」と考えているからだ。さらにパース近郊で建設が進められている建造施設も4番艦からの現地建造に間に合うかどうか疑問視され、入札の勝者と提携することになるAustalもフリゲート建造前にLST100ベースの揚陸艦を建造する必要があり、現地建造を4番艦からではなく8番艦からにする可能性も浮上している”

出典:防衛省 海上自衛隊
“豪国立大学戦略防衛研究センターのディーン教授は「入札において日本が優位なのは自国向けに建造中のもがみ型をオーストラリアに提供する点で、これは入札要件=2029年に設定された1番艦の納期に間に合う可能性が高いことを意味する。TKMSは契約を締結するまでMEKO A-200建造を開始できないため納期の厳守は困難だろう」と、豪戦略政策研究所のグラハム氏も「価格以外の全要素で日本がリードしている聞いている」「日本が自国向け建造分からもがみ型をオーストラリアに提供すると申し出たことは我々のリスク軽減に繋がるだろう」と述べた”
“もがみ型はSaab製戦闘システムを搭載するMEKO A-200よりも20%高価で、日本は他国で軍艦を建造したことがないため「三菱重工業との契約はリスクが高い」とも考えられており、ディーン教授は「入札の不確定要素は「ドイツ案の方が安価であること」「TKMSは輸出向け艦艇の建造実績を持っていること」で、これは日本案にない優位性だ」と、ニューサウスウェールズ大学のパーカー氏も「日本製の優れたフリゲート艦に対する期待が大きいが入札結果を予測するのは難しい」「我々は再び艦艇建造で失敗することは出来ない」「TKMSのフリゲート艦はリスクが低く豪海軍への統合も容易だ」と指摘した”

出典:ThyssenKrupp
The Australianは「国防省がどちらの案を支持するかは不明」「政権は最終決定について高度な自由裁量権を持っている可能性が高い」「誰がSEA3000を落札するかはコイントスのようなもの」「入札の勝者決定は2週間前に予定されていた」「入札の勝者決定は今週中に行われると予想されている」と報じており、SEA3000を巡る戦いの争点は以前から言われている通り「戦略的パートナーシップの優先か」「リスクを最大限排除する実績の優先か」で、まもなく日本が本気で売り込みを行った結果が判明する。
関連記事:豪フリゲート艦調達、日本の競争力は知的財産権ではなく戦略的パートナーシップ
関連記事:保守的な日本の変化、豪記者を長崎に招待してもがみ型護衛艦をアピール
関連記事:豪州のフリゲート艦調達を巡る戦い、まだ日本とドイツの競争は混戦模様
関連記事:豪フリゲート入札の勝者は年内決定、ドイツは実績と豪海軍仕様をアピール
関連記事:豪海軍のフリゲート調達、日本は自国よりオーストラリア優先を誓う
関連記事:海外メディア、武器輸出に消極的な日本政府がフリゲート艦の豪輸出に熱心
関連記事:もがみ型の豪輸出、戦略的・技術的パートナーシップが重視されれば日本有利
関連記事:防衛省、もがみ型が豪次期フリゲートに選ばれれば海外移転を認める
関連記事:豪海軍の汎用フリゲート調達、最終候補に生き残ったのはドイツと日本
関連記事:豪フリゲート調達、韓国は現代重工業とHanwha Oceaのワンチームが作れない
関連記事:豪州の汎用フリゲート調達、ドイツ、スペイン、日本、韓国に情報提供を要請
関連記事:日本も豪海軍のフリゲート調達に参戦、もがみ型ベースの艦艇開発を検討
関連記事:豪シンクタンク、もがみ型の取得で海軍再編が上手くいくかもしれない
関連記事:オーストラリア海軍の再編計画、汎用フリゲートの検討候補にもがみ型が浮上
関連記事:豪州が海軍の戦力構造を小型艦中心に変更か、ハンター級が削減の対象に
※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊 護衛艦隊





















いよいよ結果発表か
どちらが選ばれても何かしらで揉めそうではあるが、その揉め事すら経験だもんな
より多くの経験値を得られることを願う
こればっかりはマジでどっちか分からんから楽しみ
豪州の人らもどっちもあり得る言うてるし
いや日本が豪州生産できるのか不安視するのはいいんだけど、TKMSだったら大丈夫という根拠はあるのか?!
「豪州で現地生産」という要件は、どこの国でも大難題ですぞい。
TKMSだったら大丈夫ではなく、TKMSはアンザック級フリゲートを豪州で建造した経験があるため「豪州を含む海外で現地建造を立ち上げたことがない三菱重工業よりもリスクが少ない」と評価されています。
現地生産だけでなく
外国が使用してる異なるシステムとの互換性を確保するのも問題なんでしょ
みずほみたいに収拾がつかんことになりそうで怖い
ドイツこそ国内向けのフリゲート建造でソフトもハードもグダグダになって収拾つかなくなってたんですがそれは
ついに決まるか…
どういう結果になるのか、非常に興味深いですね。
日豪もがみ型の修理拠点があるとすれば、お互い有事を考えれば頼もしいわけですが、結果どうなるのか見守りたいと思います。
いきなり過ぎるッピ!
今回は本当に勝ち取って欲しいですが果たしてどうなるのか…
しかし現地建造が8番艦からになる可能性があるというのは日本としては朗報とも取れそう
これは重工株を買い増す時かな
我が国が勝つといいなあ
豪州に使ってもらえば今後の改良も捗りそうだし
勝ち取れば大きい。日豪の関係性的にももがみ型であってほしい
どっちでもいいからとっとと決めてとっとと運用してほしい
やることなすことダラダラしてますな。
中国と本気で戦うならフリゲートなんか今更用意してる場合なの?
2025年のこの時点でこんな話してるからダメなんだよ。
どんな結果になってもこれでもがみ型が良かったとか売り込みのやり方
がどうだったとか評価しない方がいい。
豪州海軍の上層部はほとんどの艦艇調達プログラムを失敗させてきた無能
オブ無能の集まりなので。
例えこれで日本案が通っても何も褒める気にはならんわ。
くじ引きほどの価値もない。
もがみ型改がドイツ案より高いとは少し以外でした。
受注を勝ちとってはほしいですが受注できたらできたで、なんか現地建造で揉めて白紙とかなりそうなので不安ではある。
>オーストラリア次期フリゲート艦、日本製採用へ 初の輸出案件に
>2025年8月4日 22:58 (2025年8月4日 23:01更新) [有料会員限定記事]
>【シドニー=今橋瑠璃華】オーストラリア海軍が導入を予定する次期フリゲート艦を巡り、豪州政府は日本の提案を採用する方針を固めた。今後、三菱重工業などと交渉して詳細を詰め、年内の契約締結を目指す。日本にとって初の護衛艦の輸出案件となる。
>豪州政府幹部が日本政府関係者に伝えた。日本による完成品の装備品輸出はフィリピンへの警戒管制レーダーに次いで2例目となる。
日本に決まったと、日経新聞から特報メール来ました
“今後、三菱重工業などと交渉して詳細を詰め、年内の契約締結を目指す” これが正しいなら契約優先権を得たくらいの感じですかね。三菱重工も最近いろいろやらかしてるから契約締結されるまで不安ではあるけど、まずはめでたい!
関係者の努力が実を結んだね。
素晴らしい!
ひとまず、おめでとうございます!
詳細を詰めた時に双方引かず破談
「ある」と思います!😅…
日本との交渉を優先して進めると出ましたね。日経に加えて共同通信も報道したのでまあまず間違いないでしょう。というか数日どころか今日中に結果が出るとは…
>豪護衛艦開発、日本優先へ ドイツ提案退ける(共同通信)
>日本政府が共同開発相手への指名獲得を目指してきたオーストラリア海軍の新型護衛艦導入計画を巡り、オーストラリア政府がドイツよりも日本の提案を優先し、交渉を進める方針を4日に日本政府に伝達したことが分かった。日本政府関係者が明らかにした。今後の価格交渉で最終合意すれば、英国、イタリアと進める次期戦闘機の共同開発に続き、殺傷能力のある大型の武器輸出が決まる。
優先という微妙に含みを持たせたニュアンスなのがひっかかるが、まあとりあえずご苦労様でした
さすがに予算オーバーしすぎな時にはドイツに声を掛けるというものでしょうから、相当な円高やシステムインテグレーションに手間取るなどが無い限りまず大丈夫でしょう。
こんなに早くリークが出てくるとは。
日経と共同、どっちも日本政府関係者由来かな?共同の書きぶりからすると、単独指名とか採用決定というよりかは豪州仕様の要件に適する設計に入ったり建造にかかる役務や設備投資の配分の交渉に入っていくという感じですかね。新型FFMの海事仕様をそのまま採用する訳はないし、そもそも現地生産のための教育や技術者派遣や技術情報アクセスの調整もしなきゃいけないので、ここからが本当に大変な部分でしょうね。豪州側が交渉差し戻しの留保をつけているらしい事が書かれているのも、この先の条件が大事だからこそでしょう。
まさか報道のあったその日に決定まで行くとは…今週はもやもやしながら過ごすことになると思ってたので嬉しい誤算
とはいえ豪政府と詰めている方々は契約締結までは気を抜けないと思うので、正式な契約までがんばってほしいです