ホワイトハウスのカービー報道官は18日「年内に新たなウクライナ支援パッケージを予定しているものの、議会が追加資金を承認するまではこれが最後の支援になるかもしれない」と明かしため、米国のウクライナ支援は遂に資金が尽きてしまった格好だ。
米国のウクライナ支援は遂に資金が尽きてしまったのだろう
ホワイトハウスのカービー報道官は6日、ウクライナ支援について超党派の支持がある上院が緊急予算1,105億ドル(ウクライナ支援600億ドル、イスラエル支援140億ドル、インド太平洋地域の同盟国支援20億ドルを含む)を否決したことを受けて「あと数週間でウクライナ支援は選択肢がなくなる」と懸念を表明し、バイデン大統領は「移民政策の変更=譲歩」について共和党と協議しているものの、下院は予定通り15日からクリスマス休暇に入ったため緊急予算の可決は来年に持ち越された。
BREAKING: The US is still planning to release one more package of military aid for Ukraine later this month. But that could be the last one until Congress acts to pass more funding: after that “we will have no more replenishment authority available to us” says NSC spox John Kirby
— Lara Seligman (@laraseligman) December 18, 2023
カービー報道官は18日のブリーフィングで「年内に新たなウクライナ支援パッケージを予定しているものの、議会が追加資金を承認するまではこれが最後の支援になるかもしれない」と述べて「我々に物資を補充する権限がなくなる」と付け加えたため、米国のウクライナ支援は遂に資金が尽きてしまったのだろう。
因みに議会が最近可決した2024会計年度の国防権限法(NDAA)にはウクライナ支援として計6億ドル(2024年3億ドル+2025年3億ドル)が含まれているものの、この資金はウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)を補充するためのものなので、米軍備蓄から武器や弾薬を引き出してウクライナに提供する大統領権限(PDA)向けの資金ではない。

出典:pixabay
USAIはウクライナに提供する武器やサービスを「企業に発注するための資金」なので、USAI経由の支援はウクライナに届くまで長い時間がかかる。
追記:EUはハンガリーによって否決された「ウクライナに対する500億ユーロの経済支援」を来年の3月21日に予定されている首脳会議ではなく、2月1日に特別首脳会議を開催して協議するらしい。500億ユーロの経済支援を軍事支援と間違えている人が多いが、EUが予定している200億ユーロの軍事支援は協議自体が先送りされている。
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※アイキャッチ画像の出典:PRESIDENT OF UKRAINE
侵略者ロシアにとっては朗報でしょうか。
支援枯渇でウクライナが停戦に追い込まれれば、「侵略者ロシア」という単語も使えなくなるので朗報でしょう。
>ウクライナが停戦に追い込まれれば、「侵略者ロシア」という単語も使えなくなる
言論統制、民族浄化されるということか。
しかし、停戦したとしても、ウクライナを侵略した事実や、ブチャ虐殺などの戦争犯罪は時効にはなりませんよ。
本当に侵略者なのでしょうか?侵略者なら何故ロシア侵攻地域のウクライナ人が戦ってるのでしょうか?
そらロシアに命令されているからでは。
日本だって中国に降伏したら「ではアメリカと戦え」と徴兵されますよ
>日本だって中国に降伏したら「ではアメリカと戦え」と徴兵されますよ
論旨は理解できますが、「侵略者なら何故ロシア侵攻地域のウクライナ人が戦ってるのでしょうか?」への回答としては例証にならないかと。ドイツがロシアに条件付き降伏し、フランスへ出兵している状況なら当てはまります。
条件がより近いのは中国と台湾だと思います。最近は親中の国民党が「孫文の意志を継ぐ」と表明し、抗日民族統一戦線などを象徴的な名目に掲げ、中国共産党の援軍を受け台湾内戦が始まった場合。(中国からすれば台湾出兵あるいは、台湾特別軍事作戦)
戦争の指揮系統の上で、国民党派の兵士が北京に「命令されている」からといって、台湾の国民党にとって中国が侵略者となるかと言えば、そうではないでしょう。戦争中は同盟者であり、戦後は国家統一を図る相手です。
無論、親米派で現与党の民進党の台湾人は、「中国は侵略者」と言うことは確定です。なので、ゼレンスキー政権側は負けるまで、「ロシアは侵略者」と言い続けるでしょう。
追記です。
歴史は勝者が作ります。先に上げた例にて、国民党が勝てば民進党は「植民地主義の欧米列強に与した裏切り者」、民進党が勝てば国民党は「侵略者中国に与した裏切り者」となる。そして、ひとたび戦争が始めれば、今のどっちつかずの現状維持への回帰を図る和解は厳しくなる。
これが近世あたりのウクライナ地方ならば、ドンコサックが勝てば「カトリック連合のポーランドに与するキエフコサックを駆逐した」、キエフコサックが勝てば「東方正教会連合のロシア・ツァーリ国に与するドンコサックを駆逐した」といった“歴史”が綴られます。
戦争の大義や名分とは、勝者に後付けで色塗りされる程度のものと私は認識しています。
国際的に承認された国境線を武力で変更を試みる事はまさに侵略です
貴方の言っている事は特に要件にならないです
まさにアメリカがイラクでやったり、イスラエルがガザでやってる行為ですよね。
我らが日本国としては「それらを寛大に容認」しているわけですから、今更ロシアが一つ事例を増やしたところで大した影響は無いでしょう。
それらが侵略に該当する言う意見があるのは理解していますし特に否定はしません
後段の話は良く分かりませんが
「アメリカのやることに対してはダンマリなのにロシアに
対してだけ目くじら立てるのは正義でも何でもなく、ただ
ひたすらみっともないだけ」って意味じゃないですか?
ここはロシア・ウクライナ戦争についての記事で、ツリー元はロシアの話をしてるんですよ?
文脈的にいきなりアメリカの話をしだす方がおかしいです。
侵略だと指摘する時に、わざわざ過去の全ての侵略に言及する必要なんてないでしょう。
ましてや正義の話なんて誰もしてないわけで。
私はロシアの侵略に「ロシアの原理での正当性」があると思っているしそれを支持していますが、それが侵略でないとまでは思いません。
最近そこすら否定する人をちょくちょく見ますが。
アメリカ・イスラエル
(途中で誤送信しました)
アメリカ、イスラエルが侵略者であるのと同じく、ロシアも侵略者です。
それは戦争に勝ったとしても変わりません。
アメリカ、イスラエルを侵略者としつつロシアは侵略者でないと強弁するのは、明確なダブルスタンダードでしょう。
西側やマスコミのダブスタが嫌いだからといって、逆方向のダブスタをやる必要は無いのです。
>国際的に承認された国境線を武力で変更を試みる事はまさに侵略
1938年ミュンヘン協定において
①ドイツ・イギリス・フランス・イタリアは、原則としてズデーテン地方のドイツへの譲渡について合意
②係争地域の多くの住民がドイツを支持している状況でのチェコスロバキア単独の対独戦争は不可能との判断により9月30日、チェコスロバキア首相は協定受諾声明
③チェコスロバキア国内の民族主義が沸騰し分離運動が活発 ⇒ 一部は「国際的に承認された国境線を武力で変更を試みた」
④ナチスドイツは「ドイツ人への侵略」と見なし、翌1939年3月、スロバキア共和国とカルパト・ウクライナをチェコスロバキアから独立させた上で、残るチェコに進駐
人間の悪意や解釈には時に底がなく、「国際的に承認された国境線を武力で変更を試みる事はまさに侵略」というレトリックは、ヒトラーの野望に悪用された前例があります。
今後、ウクライナの領土を巡る「ミュンヘン協定」ならぬ「ミンスク協定」、「イスタンブール協定」らが結ばれたとして、数年後に同様のレトリックでロシアの再侵攻が始まることを危惧します。
よって、そのレトリックに固執することは逆用される危険を孕み、そのまま使うべきではないと考えます。
いまのウクライナと似たような状況が120年前の日本にもあったね。
ウクライナに第2のジェイコブ・シフは現れないか。
ヤコブ・シフ氏だけいて、金だけがたくさんがあっても、仲介を頼めるような高平小五郎のような外交官、小村寿太郎のような外相がいないと休戦交渉、講和会議を始めることはできません。
資金や武器だけでは戦争を終わらせることはできない、戦争とは外交の延長、まず交渉ありきなのです。
今のウクライナに必要なのは、ヤコブ・シフ氏のような金持ちよりも、高平小五郎のような停戦交渉の仲介を誰かに依頼できる現実的な外交官でしょう。
確かに似ていますが、120年前の事例に当てはめるとですね。
ロシア->日本帝国
ウクライナ->李氏朝鮮
アメリカ->ロシア帝国
こういう図式なんですよ。
お互いに妥協点が見いだせなかったのなら仕方がないですね。ウクライナ国民にとっては政争の具にされて憤慨物でしょうが、アメリカは昔からこうですし、何だったら他の諸外国も同じです。
外交が上手い、というのは本来は他国の政治状況や世論を敏感に感じ取った上で対応していく能力の事であって、助けを乞うだけでは足元を掬われる事になる証明になってしまった。とりあえずの問題点はEUもアメリカも即時の追加支援予算が決まらなかった事を受け入れて、ウクライナがどうするかですね。
欧米が最初から言っている通り、『戦争』してるのはウクライナですから最終的な決定もウクライナがしないといけません。
確かに、これまでも「必要とされる限り援助する」、「決定権はウクライナにあり、停戦を強要しない」と一貫して述べていたのは事実です。“何時までに何々を送る”、“我々は同盟国なので勝手に停戦するな”という表現はなかった。
逆に言えば、「援助がなくなっても抗戦するか停戦するかはウクライナが勝手に決めろ」という意味でもある。
“どちらとも取れる言質のない発表”を、自分達の都合の良い方向にしか解釈しなかったウクライナ外交の欠陥ですね。
まあ、欧米の内情や外交態度も問題だらけとは思いますが(特にイスラエルとパレスチナ)
物乞いしながら戦争をするというのは、辛いものがありますね。
しかも、戦争相手が、軍事大国ロシアなわけですから。
ウクライナの外交能力は低いですが、どういう見通しで、今後どうするつもりなのでしょうかね。
ウクライナ外交は、国境沿いの全方位で、ロシア以外とも外交関係が悪化している訳ですから…。
イギリスが徹底抗戦を薦めたという報道が真実かどうかは別にしても、トルコでの話し合いの際に講話しなかった以上、ゼレンスキー政権での講話は難しいでしょう。
徹底抗戦して反転攻勢が成功すれば、東部四州のみならずクリミア半島まで取り返せると豪語したゼレンスキー政権にとって、どの面下げてロシアとの講話が出来るのか?という考えがあるでしょうし、欧米の支援が滞っている状況でロシアが止まる必要もないし、お互いに今の政権のままでは外交という選択はしないでしょう。
まさに、仰る通りです。
EUの軍事支援と経済支援の違い、ご指摘ありがとうございます。
そうなると、二月になってもこのままでは二ヶ国間協議でしか即時の援助は受けられないのですか……。はっきり言ってEUの戦争支援は実質的に打ちきりで、敗戦処理のための準備にはいってるように思いますね。
>EUの軍事支援と経済支援の違い
私も違いまでは認識しきれていなかったので、管理人様の情報に感謝を。
しかし、支援状況は思っていたよりさらに酷かった・・・
その上、ウクライナの2024年度予算はほぼ全てが軍事費で占められ、民間用の予算は欧米からの経済援助で賄う、という分配だったので、経済支援が来なければ結局破綻してしまう。そうなれば前線への兵站能力も崩壊する。
このままではウクライナは、敗戦以前に、国家経営破綻するのでは?(今まで破綻を誤魔化していた外部資金の枯渇)
現状、ウクライナは国家予算をほぼ全部軍事費に割り振っているので欧州からの経済支援が無いと年金すら支払えなくなります
ですので、政府機関・公共施設での給与未払いや閉鎖、インフラ維持の停止などといった社会・経済への影響が出てくると思われます
すぐに国家経営が破綻するかはわかりませんが、年金が受給できないとかは個人レベルで死活問題になるのでデモ・暴動が起きるかもしれないですね
イスラエルに支援なんて必要なのか?
歩兵用の武器と簡易なロケット兵器しかもっていない武装勢力相手にそんな金を何に使うんだ?
>イスラエルに支援なんて必要なのか?
ウクライナへの支援を投げ出す際の言い訳として、ものすごく有能なのですよ。
ロシアのウクライナ侵攻を予測した地政学で読む世界覇権2030や100年予測でロシアはウクライナベラルーシを併合するが欧米との新冷戦に耐えきれず自壊すると書いてました。
最終的にロシアが崩壊するとしてもロシアのウクライナ併合は回避できないのかもしれません。
>欧米との新冷戦に耐えきれず自壊する
私は、「中露との新冷戦に耐えきれず自壊する米国」のほうが、直近10年の可能性としては遥かに高いと考えます。
文字通りの自壊であり、世界最大の経済力も軍事力も維持したまま、民主党と共和党が深刻な分裂、最悪はテキサスやカリフォルニアなど移民問題で州軍がワシントンの統制から離れるに至ると。(あくまで合衆国の体裁は維持され、外交や国際的な立ち位置はそのままに)
というか、中露との新冷戦に関係なく、自分達の問題で自壊する気がするのです。
「いつまでも、あると思うな親とカネ」
「欧州情勢は複雑怪奇」
欧米の支援がある内に停戦交渉しておけばよかったのに。
>「いつまでも、あると思うな親とカネ」
私のような、老いた両親の介護サービス費用で一年に100万~150万円溶けていく無産階級にとっては、「いつまでもあってくれるな親、カネが消えていく」というのが現実でもあります。(80近い老人に生産活動は無理なので)
ただ、中産階級や有産階級は日本で減りつつあるとはいえ一定数いるでしょうから、4割~5割くらいには「いつまでも、あると思うな親とカネ」なのでしょうか。この認識差も、今後の日本政治の対立軸になっていくような気がします。
反転攻勢がアゾフ海まで突破しロシア軍の補給を途絶えさせ降伏を迫るというストーリーだったけど、失敗しウクライナの大元の補給源であるアメリカの支援が途絶えるという結果になったな。
ウクライナは、2024年の予算編成を、変更する気がないと表明している事もポイントでしょうかね。
2023年7月に、ウクライナは世界銀行から約2000億円(15億ドル)の融資を受け取り、日本が連帯保証人になっています。
日本は、不良債権を抱えたわけですから、100%の償却(国民負担)になります(ウクライナ格付は最低レベルです)。
EUの経済支援が止まるという事は、ウクライナは資金繰りのために、使える資金からドンドン使っていく事になります。
日本の不良債権は、世界銀行の連帯保証枠の限界まで、ドンドン増えていく事になりそうですね…。
五輪や万博のムダ遣いに比べたら屁みたいなもの
五輪や万博は国内に利権が回って
経済対策になるけど
ウクライナは海外への捨て金
ODAのようなリターンも望めず
比べるまでもなく無駄
日本国内に、資金が回るものは、仰る通り経済対策になります(無駄遣いは勿論よくないです)。
日本の企業・労働者が税金を納めたり、彼らが日本国内で生活してお金を落とすわけです。
ウクライナへの連帯保証は、ウクライナ国民の年金などに使われてますから、日本は請求書を回されているだけで1円のリターンもありません。
最低のタイミングで五輪をしてしまったのが一因でしたが
令和の東京五輪の経済効果は赤字という試算も多数出ているので
最近は経済効果も限定的もしくはマイナスなのかもしれません
仰る通り乗数効果が乗りにくくなっており、本当に最悪なタイミングでした。
巨大イベント、長期投資のリスクが、噴出したような難しさがありましたね。
都市開発、インバウンドへの影響は円安もありますが、息の長いものですから効果を見極めたいものです(少し庇う目線の意見です)。
この有事の渦中にあるウクライナに対する悲劇的な支援細りは全て民主的な議会のメカニズムから発生しており、支援側の意見が割れた場合に被支援側は国家存亡の危機にありながらも行く末を見守るしかない立場に置かれるという現実を現しています。
NATOには第五条に自動参戦が規定されており、ウクライナの現在のような事態にはなり得ません。欧州の主要国並びに、アメリカが参戦していますので。
しかし日米安全保障条約は違います。自動参戦の規定はありません。
NATOには自動参戦の規定があるが、日米安保にはありません。でそれは米国によるNATO優遇やんという話ではなく、欧州側が自動参戦条項に後ろ向きで尻込みする米国を必死になって説得してようやく入れれたという経緯です。
欧州側が米国から必死になって引き出した条項なんです。
日本の吉田茂、岸信介はそんな食い下がりをしなかったという事です。
何なら吉田茂はベトナム、ちゃうわ朝鮮出兵を9条を盾に拒否してみせるほどでしたからね。
従って、極東有事の場合、日本はウクライナと同様、有事にも関わらず米軍が不参戦、仮に米側から今のウクライナのように武器支援があっても追加支援は議会の承認待ちが発生して降伏みたいな展開はあり得ます。
この件について立憲民主党の議員が衆議院で質問していますが、故人になられた細田衆院議長は
「日米安全保障条約は米議会が承認したものであるから、米議会が支援を承認しないという展開は考えにくい」
といった趣旨の答弁をしています。
もっとも、日本国内には沢山の米軍基地がありますので、外形的に米軍基地てんこ盛りの国に対して中露による侵略行為があった場合、米議会が参戦拒否する展開はあり得ないとは思います。
勿論、中露が「在日米軍基地は絶対に攻撃しない」と宣言して日本を攻撃開始する事も出来ますが、仮にその方法が通じたとして、同盟国に重厚な基地を沢山置きながらその国が攻撃されても参戦に難色を示したら自動参戦条項があるNATO諸国以外に展開してる世界中の米軍基地はその国から追放されるでしょう。
しかし、日米安全保障条約というのは、NATOと違ってその条約自体は日本有事の時点で米議会が意見が割れた場合のリスクを全く解消しておらず、条約を結んでいない今のウクライナと日本は支援される立場としての支援が細るリスクが変わらないという事です。
この条約を結んでるから日本の安全保障の担保にはなっておらず、日本の安全保障の担保は、実は重厚な在日米軍基地に掛かってるという自覚が必要でしょうね。
日本から在日米軍基地を減らすのであれば、それだけ米軍が参戦する可能性が減るという事です。
それを防ぐには集団的自衛権を進めて、わが国も米軍主催の国際紛争で出兵し、日米安全保障条約に自動参戦条項を入れる交渉に結び付けていく流れで進む必要があるという事です。
そして米軍主催の国際紛争に出兵するという事は、自衛官に死者が出る事、イラク戦争のように戦いの意義に疑問がある戦争にも出兵すること、戦争に出兵する事でその戦争に関連する国々からの信用を失い、反日化されるリスクがある事
これらのリスクを受け入れる覚悟が必要です。
得るものの為に、沢山の失うものもあるわけですので、今一番必要な事は、「真面目に国民的議題として議論する事」と思います。
普通、「日本国の公共放送=日本の国益を追求する為に存在する筈の放送局」であるNHKがこのくらいの事を整理して議論を焚きつけるべきですが、感傷的な音楽を流してウクライナの現状と、ウクライナや欧州の大物をインタビューしてみせて「コネ持ってるぜアピール」をしてるだけに見えますよねー
まあ少年倶楽部みたいなあり得ない番組を作ってしまうモラルの局なんで
あの番組を最初に見た時はびっくりしてCSチャンネルかと思いましたわ
新日中戦争の仮想戦記物だと、まずどうやって在日米軍が参戦しないか、デウスエクスマキナのごとく、最期に参戦させるかというのがテンプレですけど、現実的に在日米軍が参戦しても負ける話を書いてる人はいますかねえ。
米軍主催の国際紛争に出兵すると参戦率があがるのですか?
中東介入などでリソースを浪費するから米軍の本質的価値がどんどん失われてるのでは?
まだ再開の可能性はあるとはいえ、アメリカが先に力尽きるとは思わなかった
現実的には力尽きたと言うより、「ほぼほぼ予定通りに不良在庫の旧式兵器をウクライナに処分させて、ロシアに大ダメージを与えつつドイツに高額の石油を買わせることに成功した」。
ので、適度なところで手を引いて大勝利、という「計画通り」に見えますね。
今やってるのは幕引きを整えてるだけですね。
「議会が言うから仕方ないんですよー、支援はしたいんですけどねー、議会がねー」とエクスキューズしてるだけで、本音は「もうウクライナに用は無いから、はいサヨウナラ」ですよね。
ちなみに先週,イスラエルには「非常時なので議会を通さずに緊急支援」とかやってて露骨なことこの上ないですよ。ダブスタにも程がありますね。
年内にあと1回だけあるという支援は、言わば手切れ金ですかね。
イスラエルは欧米にとって救いの手ですね
ウクライナを見捨てる口実として
英米からしたら今回の戦争は笑いが止まらないくらい大成功なんだろうなあ
ウクライナ人の命を費やしてロシアの軍事力を削れたし資源高でウハウハ
問題は中国もウハウハだってことですけど
それは米国を買いかぶりすぎですよ。英国じゃあるまいし。
そんな悪巧みができるようなレベルではないでしょう。
我が国もアメリカが最後まで支えてくれるとは限らない、と言う事は覚えておく必要がありますね
てか支援する前にパレスチナ侵攻終わる
共和の狙いはそれ
このサイトにコメントしていらっしゃる博識な方々にお聞きしたいのですが、なぜ被侵略国であるウクライナを殊更に貶めるような言動をされるのでしょうか。
自分は西側各国の援助が遅く、量も小出しであったことが今回のウクライナの攻勢の失敗の原因であると思っています。
少なくともバイデン政権は侵攻して数ヶ月後には戦車、装甲車、砲弾、ミサイル、戦闘機(もちろん時間はかかります)などのフルスペックの支援パッケージを発表すべきでした。そうすればヨーロッパ各国もそれにならうでしょう。
大切なのは長期、大規模、計画的な支援をすることです。
また財政的負担についてもロシアの負担よりもだいぶ軽く済むと思います。これを機に新自由主義的な財政運営を一新して、ケインズ的な経済財政政策に回帰してほしいものです。特に日本は欧米のトレンドに乗って、デフレ下においてインフレに対する経済政策をするという愚行を30年やってしまいました。経済史に残る大失敗だと思います。これだけで財務省は解体すべきだと思います。まあ岸田さんには到底無理でしょうけど。。。
コメント欄の方々にはなぜ上記のような言動をなさるのか理由と共に教えていただきたいです。(感情的な理由は除いて)